1964年のオールスターゲーム (日本プロ野球)
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[編集] 試合概要
前年、2年ぶりの日本一を達成した読売ジャイアンツの川上哲治監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率い、14.5ゲーム差をひっくり返してパ・リーグを制した西鉄ライオンズの中西太選手兼任監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)を率いたオールスターゲーム。但し、このオールスターに中西は監督選任として出場した。
14年連続20勝に向けて快調に飛ばす国鉄・金田正一が全セの4番手として登板。3回無失点7奪三振の新記録を樹立。打者としても7回にこの試合唯一の本塁を踏む活躍を見せMVPになった。第2戦、開催主管球団の中日のジェームス・マーシャルや江藤愼一の打棒が爆発し全セが2連勝した。第3戦、全パ・ジョー・スタンカ(南海)が投打に活躍。マーシャル、スタンカに加え阪神のジーン・バッキーら外国人選手の活躍が目立った1964年は、東京オリンピックの開催により、日本の国際化がスポーツ界で進展した年でもあった。
[編集] 試合結果
[編集] 第1戦
7月20日 川崎球場 開始19:04(試合時間:2時間17分) 観衆数/25,451人
全パ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全セ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
(パ) 杉浦(南)、徳久(近)、足立(急)、●石井茂(急)-野村(南)
(セ) 村山(神)、藤田(巨)、大石(広)、○金田(国)、稲川(洋)-森(巨)、伊藤(洋)
MVP 金田正一(国)
[審判] パ道仏(球) セ円城寺、パ沖、セ竹元(塁) パ久喜、セ松橋(外)
[編集] 第2戦
7月21日 中日球場 開始19:02 (試合時間:2時間1分) 観衆数/24,977人
全パ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全セ | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | X | 5 |
(パ) 米田(急)、●小山(京)、尾崎(映)、坂井(京)-野村、和田(西)
(セ) バッキー(神)、○伊藤(巨)、藤田、秋山(洋)-辻佳(神)、森、根来(国)、伊藤
MVP ジェームス・マーシャル(中)
[審判] セ田代(球) パ砂川、セ筒井、パ井野川(塁) パ竹元、セ沖(外)
[編集] 第3戦
7月22日 大阪球場 開始19:02 (試合時間:2時間22分) 観衆数/29,877人
全セ | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全パ | 2 | 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | 0 | X | 10 |
(セ) ●高橋(洋)、稲川、大石、金田、伊藤、村山-伊藤、森、根来
(パ) ○スタンカ(南)、土橋(映)、足立、徳久、井上善(西)-野村、岡村浩(急)、和田
MVP ジョー・スタンカ(南)
[審判] パ久喜(球) セ筒井、パ砂川、セ松橋(塁) パ道仏、セ円城寺(外)
[編集] テレビ・ラジオ中継
[編集] テレビ中継
- 第1戦:7月20日
- 第2戦:7月21日
- 第3戦:7月22日
[編集] ラジオ中継
- 第1戦:7月20日
- 第2戦:7月21日
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- NHKラジオ第1 実況:鈴木文弥 解説:小西得郎、苅田久徳
- TBSラジオ(JRN/中部日本放送製作) 実況:古賀良彦 解説:大和球士、近藤金光
- ニッポン放送(東海ラジオ放送製作) 実況:楠山克己 解説:原田督三
- ラジオ関東(中部日本放送製作) 実況:後藤紀夫 解説:三富恒夫
- 中部日本放送は2本の中継番組を製作し地元名古屋ではJRN(正式結成は翌年)製作番組を放送した。
- 第3戦:7月22日
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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