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花火 - Wikipedia

花火

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

打ち上げ花火
打ち上げ花火

花火(はなび)とは、火薬金属の粉末を混ぜて包んだものに火を付け、燃焼・破裂時の音や火花の色などを鑑賞するためのもの。火花に色をつけるために金属の炎色反応を利用しており、混ぜ合わせる金属の種類によってさまざまな色合いの火花を出すことができる。

目次

[編集] 概要

夏の風物詩 花火大会(兵庫県滝野町夏祭り
の風物詩 花火大会(兵庫県滝野町夏祭り

多くの場合は火薬が爆発・燃焼した時に飛び散る火の粉の色や形を楽しむが、ロケット花火やへび花火、パラシュート花火のように、火薬の燃焼以外を楽しむものもある。

日本では、の夜の風物詩とされている。一部の自治体では大規模な花火の打ち揚げを「花火大会」と称して行っている。大会の時期は7、8月に集中し、これが旧暦では秋にあたるため、俳句では季語になっている。

花火大会のほか、イベントなどの開催を告げるため、また、祝砲のかわりにも使われる。なお、演劇や映画などで演出や効果の一環として流される煙(スモーク)や、パーティーなどで音とともに紙テープなどが飛ぶクラッカーも、法令上、花火(煙火)に含まれる。

日本では「火薬類取締法」により製造から消費までが規制されている。打上花火を揚げるには、俗に花火師と呼ばれる「煙火打揚従事者」の資格が必要で、一般人の取り扱いは事実上不可能に近い。

[編集] 花火の種類

日本では、大きく分け、取り扱いや打ち揚げに免許が必要な大型の打上花火(法令上の用語は煙火)と、玩具店などで販売され、家庭などで消費される小型のおもちゃ花火(法令上の用語は玩具花火)に分けられる。法令上は、花火と煙火は異なるものを指すことになるが、煙火という用語は一般的な用語でないため、本項目内では花火に統一する。日本煙火協会サイト内でも、一般向けの表記は「花火」にほぼ統一されている。

[編集] 打上花火

「玉」とよばれる紙製の球体に「星」とよばれる火薬の玉を詰めて打ち揚げる花火である。打ち揚げにも火薬を用いる。打ち揚げ時と同時に導火線に点火され、所定の高さに到達すると、導火線が燃え尽きて玉内部の割火薬に点火されて「玉」が破裂し、「星」が飛散する。このとき「星」には、光の尾を引きながら燃焼するもの、落下途中で破裂するもの、色が変化するものなど様々なタイプがある。「玉」の内部に「星」を均一に詰めることが重要であるが、詳細な技術は花火師の秘伝とされる。

一般的に、日本中国などアジアの打上花火は、打ち揚げ時に光が同心円状に広がるものが多く、花火玉そのものの形も球形をしている。これに対し、日本国外(特に欧米諸国)の花火は打ち揚げても円状にはならず、花火そのものの形も円筒形をしている。円筒形の花火は、球形に比べ、火薬量などを増やすことができ、華やかな光や色を出すことが可能であるが、破裂途中で色の変化をさせることは困難だとされる。かつて、日本の花火も同心円状に広がるものの製造は困難で、一部の武家花火師のみの秘伝とされていたといわれるが、明治期に鍵屋十二代目弥兵衛が技術を取得し、以後、円形の花火が多く作られるようになったとされる。

日本と欧米の花火球の形の違いの理由は、昔、日本では河川で打ち上げて、観客はあらゆる方向から観賞していたため立体的に発光しなければならなかったのに対し、ヨーロッパでは、貴族の館など建物の裏から打ち上げていて、観客は一定方向からしか見なかったため、平面的な発光でもよかった、というのが理由とされる。

打上花火は「割物」、「ポカ物」、「型物」などに分類される。

  • 「割物」は代表的な打上花火で、破裂したときに星が球状に飛散するものである。中でも星がの花のように尾を引いて広がるものを「菊物」、尾を引かないものを牡丹に喩えて「ボタン物」とよぶ。また、二重の球状に広がるものを「芯物」という。
  • 「ポカ物」は星が飛散しないもので、ランダムな方向に星が飛んでいく「蜂」などがある。
  • 「型物」は「割物」の変形で、土星などの形に星が飛散するものである。

伝統的に打上花火の「玉」の大きさはであらわされる。直径約6.06cmの二寸玉(2号玉)から直径約60.6cmの二尺玉(20号玉)、さらに三尺玉(30号玉)、四尺玉(40号玉)まである。二尺玉は直径約500m程度、世界最大といわれている四尺玉は直径約800m程度まで広がる。ただし、この号数表記は打ち揚げ筒の太さであって、実際の花火玉の直径はこれよりも若干小さくなる。具体的には、20号玉の直径は60cmではなく約57cmである。

世界の果てまでイッテQ!』で、直径1kmの花火球を作って打ち上げようとしたものの、打ち上げの途中に自重で落下し、落ちた水中で爆発する、という失敗に終わった。

代表的な打上花火である「割物」の鑑賞のポイントとして以下のようなものがある。

  • 「玉の座りがしっかりしているか」:玉が昇りつめた点で開いていることを「玉の座りがしっかりしている」という。きれいに広がるための重要なポイントである。
  • 「盆が取れているか」:星がのように真ん丸に見えているか。
  • 「消え口が揃っているか」:星の色が一斉に変化し、一斉に消えているかである。ただし、わざと消え口をずらしている花火もある。
  • 星がまんべんなく広がり、歯抜けになっていないか。
  • 星の発色が良く、はっきりとした色が出ているか。さらに、星をどのように配色するかは花火師の個性が発揮される重要なポイントである。

[編集] 仕掛花火

複数の花火を利用するなど作為的に仕掛けを施した花火。

枠仕掛
速火線で連結した焔管(えんかん)を、木や鉄パイプ等で文字や絵を型どった枠上に並べて配置し、点火によって焔管が一斉に燃焼することにより、数分程度文字を浮かび上がらせるもの。
網仕掛(ナイアガラ)
速火線で連結した焔管を数~数十メートルに渡り一列に吊し、点火によって焔管から火の粉が一斉に流れ落ちるもの。一部花火大会では2000mに及ぶものも存在する。ナイアガラ滝から。
スターマイン
打上花火の玉や、星、笛等を順序よく配置し、速火線で連結し、次々と連続して打ち揚げるもの。枠仕掛けの最後に裏打ちとして使用されることもある。主に2号玉(約6cm)から4号玉(約14cm)の玉が用いられる。
立火仕掛
星を連発で打ち揚げる「乱玉」、筒に詰めた火薬により火の粉を噴出させる「噴水」(別名「三国」)の二種がある。「噴水」のうち、手持ちや抱えたまま噴出させるものは「手筒」という。
車花火
円盤等の周りに火薬を詰めた筒を配置し、火薬の噴射推進力により円盤を回転させ、火の粉を円状に噴出させるもの。
流星(龍勢)、ロケット
竹筒等に火薬を詰めた筒を取り付け、火薬の噴射推進力により、上空へ打ち出すもの。
ケーブル花火
ロケットをロープで吊し、火薬の噴射推進力によりロープに沿って走るもの。枠仕掛の点火用に使用されることもある。
海上自爆
花火を打ち上げるのではなく、海上に浮かべた筏などの台舟に「玉」を設置し、遠隔操作で点火するものである。本来、球形に展開する花火が海面上でしか開かず下半分は海面に映ったものとなるが、遠方から見るとあたかも普通の花火のように見える。近年の遠隔操作技術の向上により、各地で見られるようになった。

[編集] おもちゃ花火

かつては玩具花火とも呼ばれたが、日本煙火協会での表記はこちらに統一されている。購入や使用に免許が不要な花火の総称で、線香花火のような手で持つものが代表的なものであるが、小型ではあっても打上花火になっていて、筒があって上空で破裂するものも存在する。日本では、日本煙火協会が出荷品の検査を行っており、合格したものには「SFマーク」がつけられる。

かつては駄菓子屋さんなどで単品でも発売されていたが、現在では一つの種類の数本入りから、複数種類の花火100本くらいを詰め合わせにしたものが、晩春から初秋にかけてスーパーマーケットホームセンターコンビニエンスストアなどで売られている。

ねずみ花火
炎を吹き出すタイプのひも状の花火を、円形に組んだもの。火を点けて炎が吹き出すと重心に対して回転を与える向きの力がかかるため、地面に置かれた場合、高速に回転してその勢いで地面をはい回る。円形の炎がシュシュッと音を立ててはい回る様がネズミに喩えられたためにこの名がある。最後にパンとはじけるような仕掛けを施されたものが一般的。最近は使い方が分からない人が多く、やけどをする人が多いようである。
コマ花火
ねずみ花火の応用型で、本体が独楽(こま)状になっている。ねずみ花火よりも高速に回転できるため、うなるような音を立てて地面上で回転する。
UFO花火
コマ花火の応用系。扇風機の様な小型のフィンがついているため回転と同時にフィンに風を受け上昇する。平らな所に置かないと予想しない方向に飛んだりするので、注意が必要。
線香花火
日本の夏の情緒を代表する花火である。こよりや細い竹ひごの先端に火薬を付けた花火。火を付けると火薬が丸くなり、小さな火花を散らすようになる。燃え方に様々な名前が付いている。現在でも開発が行われている。最も長く安定させて燃えさせるには45度の角度に傾けた方が良いとも言われている。
ロケット花火
打ち揚げ式の花火。などを発射台にする。打ち揚げ後破裂するものと破裂しないものがある。破裂しない物の場合は打ち揚げ時の大きな音を出すように改良されているものが多い。
こうもり花火
基本的にはロケット花火と変わらないが、コウモリのようながついており、真上に急上昇、柄が無いなどの特徴がある。地方によって名称の違いあり。
パラシュート花火(袋物)
かつて打上花火として揚げられていたもの。昼花火の一種で、上空で破裂した玉の中に袋が入っており、万国旗やパラシュートが降りてくる仕組み。電線にひっかかるなどの障害が生じたため、現在では打上花火としては全く使われず、おもちゃ花火で小さなものが若干生産されているのみである。1931年に細谷火工(現在ホソヤエンタープライズの名で花火部門が独立)によって製造されたものが始まりとされる。
発破
長さ数センチの小型の花火。多くの場合複数の爆竹が導火線によって結びつけられており連続して爆発するようになっている。花火としての歴史は古く、もっとも古い種類の花火とする説もある。中国系文化圏では、旧正月などを祝うために使われる。別名、ダイナマイト。
クラッカー
長さ10cm程度の小型花火。発破同様、音を楽しむ花火であるが発破とは異なり単体で使用する。導火線は無く、代わりに筒の先端に有る火薬が導火線の役目を果たしている。点火後5秒程度で破裂する。
蛇花火
火をつけるとヘビのように燃えかすが伸びる花火。色は黒。地方によって名称の違いあり。
煙花火(煙玉)
体をしたもの(玉のはさまざま)。花火の一種。火をつけるとその名のとおり煙を吹く。殆どが色の付いた煙を出す。もっぱら花火の使われ方より、その特性から悪戯などに使われるのが非常に多い。地方によって名称の違いあり。
癇癪玉(かんしゃくだま)
踏んだり、物に当てたりするとがなる。パチンコなどで飛ばすことが多い。クラッカーボールと呼ぶ場合もある。
これを大型化したものが、異常時に線路上にセットし、列車が通過すると爆音を発して緊急停止させる信号雷管である。
紙火薬
遊戯銃、あるいは陸上競技のスタート用のピストルなどに使用され、火薬部分に打撃が加わると発火し、火花と破裂音を放つ。小粒な火薬を赤い巻紙に等間隔で配置したものを巻玉火薬、ミシン目の入った赤色または黄色のシートにやや大きめの火薬を配置したものを平玉火薬と呼ぶ。大量にまとめて使われる危険性があるため、後述のキャップ火薬の普及により淘汰されつつある。
キャップ火薬
主に遊戯銃に使用される、プラスチック製のキャップに紙火薬同様の火薬を詰めたもの。過剰装てんなどのおそれがなく、紙火薬より取り扱いが容易かつ発火も確実である。特にモデルガンに使用されるものは、作動を確実にするために厳密に調整されており、価格も高い。種類は、直径5mmと7mmの二種類ある。

[編集] 歴史

紀元前3世紀の中国で爆竹が使用されたのが起源だという説もあるが、最初期の花火は6世紀、中国火薬が使われるようになるのとほぼ同時期に作られはじめたと考えられている。ただし、10世紀まで花火は存在しなかったという主張もあるが、いずれにしても、発明の地は中国であったとされる。最初期のものは、たとえばロケット花火に似たものを敵陣に打ち込んで火事を起こしたり相手を威嚇したりといった、武器との区別がはっきりしないものもあった。

ヨーロッパに伝わったのは13世紀以降で、初期のものは祝砲の音を大きくしたり、煙に色などがつくようにしたものだったと考えられる。ヨーロッパでの主な生産地はイタリア(当時の東ローマ帝国領内)で、火薬と花火製造がさかんに行われた。この時代、ヨーロッパの花火は主に王侯貴族のものであり、王の権力を誇示するため、王が催すイベントなどで揚げられた。ロケットを除く打上花火は、イタリアで開発されたという説もある。

16世紀になるとイングランドで花火の技術が大きく進歩する。1532年ヘンリー8世は王室軍隊の花火師を徴用するための規則を定め、戴冠式や王室の結婚式、誕生日などでテムズ川で水上花火を楽しんだという記録がある。

また17世紀になるとポーランドスウェーデンデンマークなどに花火学校が設立され、体系的な知識を有す専門的な花火師集団が形成されていった。イングランドのジェームズ1世はデンマークから技術者を招聘し、娘エリザベスの結婚式を花火で盛大に祝った。また1672年にはウリッジ兵器廠に花火研究所が設立され、1683年には花火に関するテキストが刊行されるなど、花火技術は漸次発展していったのである。

[編集] 日本での歴史

日本で花火が製造されるようになったのは16世紀の、鉄砲伝来以降である。

幕府の御金改役の後藤庄三郎光次の著作(幕府の儒学者の林羅山とする説もあり)とされる駿府政事録という日記・政事録によると、1613年徳川家康が駿府城内で外国人の行った花火を見物したというのが、花火という語で確実に花火が使われたと分かる最も古い記録である。『宮中秘策』(1741年)、武徳編年集成にも引用されている。また、古事類苑に、花火の起源や詳細が紹介されており、駿府政事録の記述もある。

1712年(正徳2年)頃出版された和漢三才図会;寺島良安著(江戸時代の図入り百科事典)には、鼠花火、狼煙花火などが紹介されている。

異説として、1582年4月14日にポルトガル人のイエズス会宣教師が現在の大分県臼杵市にあった聖堂で花火を使用したという記録(『イエズス会日本年報』『ルイス・フロイス日本史』)

1585年に、現在の栃木県藤岡町で、皆川山城守と佐竹衆が戦のなぐさみに花火を立てたという記述もあるが、戦の最中に当時貴重だった火薬をそのようなことに使うはずがないという主張もされている。

伊達政宗が米沢の居城で、天正十七年(一五八九)七月七日夜、外国人(大唐人)によって、花火を行ったという。(元禄年間作成といわれる伊達家治家記録;貞山公治家記録、伊達天正日記など)徳川家康の記述内容との酷似や仙台七夕花火の内容と酷似する。伊達家治家記録が一般に出版されたのは、仙台市図書館蔵書によると、平重道・責任編集;仙台藩史料大成・第1期(出版年 1972-1982)とある。

信長公記;太田牛一著 巻十四(天正九年辛巳)御爆竹の事という資料に“正月八日、御馬廻、御爆竹用意致し、(中略)御爆竹申し付けの人数、(中略)この外、歴/\、美々しき御出立、思ひ/\の頭巾、装束、結構にて、早馬十騎・廿騎宛乗せられ、後には、爆竹に火を付け、どうと、はやし申し、御馬ども懸けさせられ、其の後、町へ乗り出だし、さて、御馬納めらる。見物群集をなし、御結構の次第、貴賤耳目を驚かし申すなり”と記載があり、天正九年(1581)正月15日に、祝賀の行事として、安土城下で、織田信長が馬揃えを行い、爆竹(花火の一種)を使用したとある。

江戸時代になり、戦がなくなると、花火を専門に扱う火薬屋が登場した。1648年には幕府が隅田川以外での花火の禁止の触れを出しており、花火は当時から人気があったとされる。当時のものは、おもちゃ花火であったと考えられる。現存する日本で最も古い花火業者は、東京(当時の江戸)の宗家花火鍵屋であり、1659年に初代弥兵衛がおもちゃ花火を売り出した。

鍵屋初代弥兵衛は大和国篠原(奈良県吉野郡)出身であり、幼少の頃から花火作りに長けていたと言う。1659年、江戸に出てきた弥兵衛は葦の中に星(花火)を入れた玩具花火を売り出し好評を得た。弥兵衛はその後研究を続け、両国横山町に店を構え、「鍵屋」を屋号として代々世襲するようになった。

その後大型花火の研究を進め、1717年には水神祭りに合わせて献上花火を打ち上げている。1733年、関西を中心に飢饉に見舞われ、江戸ではコレラが猛威を振るい多数の死者を出した暗い世相の中、将軍吉宗が死者の慰霊と悪霊退散を祈り両国大川(隅田川のこと)の水神祭りを催し、それに合わせて大花火を披露し、これが隅田川川開きの花火の起源になったと言われている。

鍵屋と並んで江戸の花火を代表したのが玉屋である。玉屋は鍵屋の手代であった清吉が1810年に暖簾分けをし、市兵衛と改名の上、両国広小路吉川町に店を構えたのが始まりである。

このように鍵屋、玉屋の二大花火師の時代を迎えるようになった江戸では、両国の川開きは、両国橋を挟んで上流を玉屋、下流を鍵屋が受け持つようになった。当時の浮世絵を見ると玉屋の花火は多く描かれており、また「橋の上、玉や玉やの声ばかりなぜに鍵やといわぬ情けなし」という歌が残っていることからも、玉屋の人気が鍵屋をしのいでいたと考えられる。しかし1843年、玉屋から失火、店のみならず半町ほどの町並みを焼くという騒動があり、失火は重罪と定められていた当時であり、また偶然将軍家慶の東照宮参拝出立の前夜であったことから厳しい処分が下され、玉屋は闕所(財産没収)、市兵衛は江戸お構い(追放)となってしまい、僅か一代で家名断絶となってしまった。

当時は、鍵屋のような花火専門業者の花火は町人花火と呼ばれた。このほか、大名らが配下の火薬職人らに命じ、競って隅田川で花火を揚げたという。これらの花火は武家花火と呼ばれる。特に、火薬製造が規制されなかった尾張藩紀州藩水戸藩の3つの徳川家の花火は御三家花火と呼ばれ、江戸町人らに人気があった。また仙台の伊達家の武家花火も、伊達政宗以来の豪放な藩風を反映させ、仙台河岸の花火として江戸町人の人気を得、見物人が大挙押しかけ。藩邸近くの萬年橋の欄干がおれるという事故まで発生している。武家花火は、戦に用いる信号弾のようなものが進化したもので、狼煙花火と呼ばれ、いわば垂直方向に着目した花火であり、色や形を楽しむ仕掛け花火を中心とした、いわば平面に特化した町人花火とは方向性が異なった。この方向の違いを共に取り入れたのが現代の日本の花火技術である。

日本煙火芸術協会創立者で煙火に関する書物を数多く著した花火師の武藤輝彦(1921年-2002年)によれば、打揚花火は、1751年に開発されたとされている。それ以前の花火は、煙や炎が噴き出す花火であったと考えられている。

鍵屋は第二次世界大戦期に十三代天野太道が花火製造を取りやめ、現在は打ち揚げ専業業者となっている。このため、鍵屋は第二次世界大戦期まで現存したといわれることがある。

花火に関しては特に江戸での記録が多く残っているが、これ以外の地方で花火が製造されなかったわけではない。特に、外国と交易のあった九州と、長野、愛知などでは、江戸時代から花火がつくられていた。特に、三河国岡崎地方(現在の愛知県岡崎市付近)は徳川家康の出身地ということで、火薬に関する規制がゆるやかであり、江戸時代から町人が競って花火を製造した。現在も岡崎周辺におもちゃ花火問屋が多いのはこの名残だといわれる。これ以外の現在の花火の主な産地は長野県、新潟県、秋田県、茨城県で、徳川家にゆかりのある地方が多い。

明治時代になると、海外から塩素酸カリウムアルミニウムマグネシウム、炭酸ストロンチウム、硝酸バリウムといった多くの薬品が輸入され、それまで出せなかった色を出すことができるようになったばかりか、明るさも大きく変化した。これらの物質の輸入開始は1879年から1887年にかけて段階的に行われ、日本の花火の形は大きく変化した。これ以前の技術で作られた花火を和火、これ以後のものを洋火と言い分けることもある。

新たな薬品によって多彩な色彩を持つ鮮やかな花火が誕生した反面、化学薬品に対する知識不足から相当な事故が発生したのも明治時代である。特に塩素酸カリウムは他の酸性薬品と混合すると不安定になり、僅かな衝撃でも爆発する危険性が高まる性質を有しており、和火時代の酸化剤として使用していた硝石と同様に扱った場合重大な事故を招く結果となった。

多彩な色彩を持った洋火を大規模に打ち上げた記録としては、1889年2月11日の大日本国憲法発布の祝賀行事で、二重橋から打ち上げたものである。

それまで、花火の製造は打ち揚げには何の免許も規制も存在しなかったが、1910年に許可制となった。これ以前の地方の花火は、農家などが趣味で製造しているものが多かったが、この後、化学知識を駆使する必要から花火師の専業化が進むことになる。

大正期には発光剤としてのマグネシウムアルミニウムなどの金属粉が登場し、夜空により鮮やかに大輪の華を咲かせられるようになり、また塩素酸カリウムに鶏冠石を混合した赤爆を編み出し、大きな発音効果を有す花火が完成していった。

このように順調に技術を発展させていった花火であるが、昭和に入り戦火が拡大する世界情勢で停滞期を迎えることになる。花火製造は禁止はされないかわりに高い物品税がかけられたが、それでも当初は出征兵士壮行の花火や、英霊の向かえる慰霊花火など、慰霊祭や戦勝祈願の花火が上げられていた。しかし戦火の拡大により隅田川川開きの花火大会も1937年に中止となった。そんな中、花火製造業者は防空演習で使用する発煙筒や焼夷筒(焼夷弾の音を再現する)を製造していた。

終戦後は1945年9月長野市諏訪神社で花火が揚げられるが、翌10月連合軍総司令部により火薬製造が禁じられた。しかし、1946年7月4日には、各地のアメリカ軍基地で日本業者がアメリカ独立祭の打ち揚げ花火を揚げ、戦後初の花火大会として1946年9月29日30日土浦市で開催された第14回全国煙火競技大会(現在の土浦全国花火競技大会)、1947年の新憲法施行記念で皇居前広場(皇居前広場では最後の花火打ち上げとなった)などが行われた。

日本の花火製造業者の粘り強い説得により。1948年にはGHQが在庫花火の消費を許可、これを受け両国花火組合主催、読売新聞社が後援、丸玉屋小勝煙火店が単独で打ち上げる、両国川開きの花火大会が1948年8月1日に復活した。この時は打ち上げ許可量僅か600発であったが、平和な時代大輪の華に70万人の観客があった(『両国川開年表』)

終戦後はおもちゃ花火を含め、日本の花火は海外に多く輸出されたが、現在は中国からの輸入量のほうが多く、輸出は激減している。現在でも多くの花火業者は、地元に根付いた零細・中小企業であり、技術を親の手から子の手へと伝える世襲制をとっている。

[編集] 季節と消費

日本では、花火の消費は夏に集中しており、そのほかの季節はあまり需要が無い。これは、花火が川開きに使用されていた名残だといわれている。一方、諸外国では年間を通じて消費されており、日本でも近年では、自治体の緊縮財政などで消費が伸び悩んでいる打ち上げ花火を中心に、年間を通した小口での販売を行う業者が出てきている。

[編集] 伝統花火

主に歴史の有る花火を紹介する。この中には手筒花火の様に地方公演も行うなど地域交流の一つともなっている物もある。

松下流綱火(茨城伊奈)
別名をからくり人形仕掛花火ともいう。1603年、小張城主となった松下石見守重綱が戦勝祝いなど陣中で行ったのが初まりとされる。江戸時代になると火難除けと五穀豊穣を祈って愛宕神社に奉納するようになった。
小張松下流綱火は民族芸能の人形芝居と花火を組み合わせた珍しい行事であり、高さ10m程度の柱を3本立て、3本の大綱を中心に綱を張り巡らし、人形を操作するための櫓を組み、お囃子に合わせて人形を操りながら仕掛け花火で人形の姿を照らすというものである。
上演外題は源平盛衰記桃太郎、安珍清姫日高川場などであり、お囃子も松下以外にも巫女舞繰こみ三番臾など外題によって様々である。
人形は外題により上演ごとに藁を束ねたものを使用する。また仕掛け花火の火薬の調合は、1807年の『万華火本』と称される文書が現存しており、それに従った製法が守られている。
高岡流綱火(茨城常総)
別名をあやつり人形仕掛花火とも言う。その歴史は古く慶長年間から続いており、それを中止すると村内は不幸に見舞われると言われている。
その昔、田僕から舞い降りた紅黒二匹の蜘蛛が巣を作るのを見て編み出したとの伝説がある。現在は高岡地区に住む長男だけで組織される更進団により伝統が守られている。
秩父龍勢花火(埼玉秩父)
天正年間に始まったといわれる秩父市下吉田、椋神社秋の大祭に奉納される手造りの花火。長さ約15mのロケット花火が300~500mの高さまで打ち上げる。
三河手筒花火(愛知豊橋・東三河)
直径約10センチ、長さは70~80センチの青竹の節をくりぬき、周囲を麻縄で巻きつけた手筒を使用した花火である。氏神に奉納する前日に内部には火薬をたたき詰め、奉納の当日は若衆が脇腹に抱えて点火する。すると炎が時には10メートルを超えて噴出すという勇壮なものである。
手力雄煙火(岐阜長森)
毎年5月、9月、11月に方策を祈って手力雄命(たぢからおのみこと。手力男命とも)に奉納する花火である。神輿に取り付けた手筒花火や、舞火滝花火などの種類がある。
流星(滋賀米原・近江他)
関ヶ原の合戦の際、関ヶ原から石田三成が本陣を構えた佐和山まで狼煙花火で連絡を取っていたのを真似て今日に伝えたと言われている。
流星で使用されているのは日本の伝統的な黒色火薬であるが、集落ごとに配合が異なり流派を形成している。
篠田の花火(滋賀近江八幡)
江戸中期に起源を持つ花火である。硝石と明礬を配合した上で糊を加え、板に絵や文字を描き、それを櫓に取り付けて火を放つというものである。
成羽愛宕神社奉納花火(岡山成羽)
1704年に成羽藩主の山崎義方が愛宕神社の勧請のための奉納花火を催したことに由来する花火大会である。

[編集] 花火大会

記録ではっきりわかる最も古い花火大会は、隅田川花火大会(両国川開き)である。

打ち上げ花火の製造には半年以上かかり、ほとんどの工程が手工業で量産が不可能である。また、危険な業種でもあることから、古くから非常に人気があったにもかかわらず、しばらく長い間、花火大会の数はあまり増えなかった。1980年ごろでも、名のある主な花火大会は10~20くらいであったとされる。しかしその後、安価な中国産花火が大量に輸入されるようになり、1985年に鍵屋十四代天野修が電気点火システムを開発すると、少人数で比較的安全に打ち揚げができるようになったことから、花火大会の数は激増した。日本煙火協会によれば、2004年に行われる花火大会は200近くにのぼる。協会が把握していないものもあるため、実数では200を超えると考えられる。

[編集] 代表的な花火大会

注:太字日本三大花火大会

北海道
  • 洞爺湖ロングラン花火大会(北海道虻田郡洞爺湖町、4月から10月の20時45分~21時05分、400発) - 実施日数では日本最高(年間約180日間開催)
  • 勝毎花火大会(北海道帯広市十勝川河川敷、8月13日、2万発) - 十勝毎日新聞社主催。北海道内で最大規模、日本全国においても八大花火大会のひとつに数えられる花火大会。2007年度の集客数は約17万人。
青森県
  • 青森花火大会(青森県青森市、8月7日、1万発) - 青森県内最大規模の花火大会。花火の打ち上げとねぶたの海上運行のコラボレーションがあり、世界ではここにしかない花火大会。
  • 浅虫温泉花火大会(青森県青森市、8月1日、5000発) - 青森県内最古の花火大会。ねぶたの前夜祭とともに行われる。
  • 五所川原花火大会(青森県五所川原市、8月3日、5000発) - 浅虫温泉花火大会に次ぐ青森県内での古い花火大会。プログラムが全てスターマインで構成されている。
  • 古都ひろさき花火の集い(青森県弘前市、6月第3土曜日、1万発) - 2006年に始まったばかりの花火大会。
秋田県
  • 全国花火競技大会 (秋田県大仙市(旧・大曲市)、8月最終土曜日、約1万5000発) - 80回以上続く著名な競技大会。日本煙火協会が後援する2つの競技大会のうちの1つで「大曲の花火」とも呼ばれる。集客は約70万人(大仙市の人口は9.8万人)と非常に多く、市内中心部が交通規制されたり、秋田新幹線が増発されたりと対応するものの、未だに50km先の秋田市まで車で帰るとなると最大で5時間かかるほどの渋滞に見舞われる。なお、テレビではNHK衛星にて生放送で放映されている。
茨城県
栃木県
埼玉県
  • 熊谷花火大会(埼玉県熊谷市、8月第2または第3土曜日、1万発) - スターマインコンクールや、市民などが記念に上げる「慶事花火」(会場でメッセージがナレーションされる)など。最寄りの熊谷駅から徒歩5分で会場の荒川河川敷の会場に到着できるアクセスの利便さも好調。45万人の人出がある。高崎線秩父鉄道で臨時列車が運転される。
  • 秩父夜祭花火大会(埼玉県秩父市、12月3日 8000発)- 全国的に数少ない大規模な冬の花火大会。秩父夜祭(日本三大美祭)の山車と山を背景にした上空に映える花火の競演は非常に華やかである。
東京都
  • 隅田川花火大会(東京都) - 記録に残る限り最も古い。
  • 東京湾大華火祭(東京都、8月第2土曜日、1万2千発) - 隅田川花火大会と並ぶ東京の代表的な花火大会。
  • 多摩川花火大会 (東京都世田谷区・川崎市)- 多摩川にかかる二子橋付近の河川敷で同日に行われる花火大会。通常は毎年8月第3土曜日に開催される。打上数は両大会それぞれ約 6,000発、合計約 12,000発。
神奈川県
新潟県
  • 長岡まつり大花火大会 (新潟県長岡市、8月2日・3日、二日間で約2万発) - 信濃川河川敷で開催され「日本一の大花火」と称される。正三尺玉(30号玉)や10号早打ち100連発など。上越新幹線信越線など臨時列車が増発される。越後三大花火大会のひとつ。約70〜80万人の人出。
  • 片貝まつり浅原神社秋季大祭奉納煙火(新潟県小千谷市、9月9日・10日)-日本国内で唯一四尺玉(40号玉)の打ち揚げがある。また、日本で唯一の「昼間の三尺玉」の打ち揚げもある。越後三大花火大会のひとつ。海岸や川原ではなく丘陵の上で打ち上げられる。
  • ぎおん柏崎まつり海の花火大会(新潟県柏崎市、約1万発) - 越後三大花火大会のひとつ。海中空スターマイン・日本唯一の海上三尺玉など。尺玉(10号玉)300連発は約7分間にも及び本州日本海側最大規模。
長野県
  • 諏訪湖祭湖上花火大会(長野県諏訪市、毎年8月15日、約4万発(2005年)) - 観衆は約45万人。水上スターマインが有名。輸送には普段首都圏で使用されている201系電車による臨時列車が増発される。日本第2位かつ湖上での花火大会としては日本最大。
  • 全国新作花火競技大会(長野県諏訪市、9月第1週、約1万7千発)- 観衆は約30万人。花火師各々がテーマを決め、そのテーマに沿って作られた新作花火を、テーマに沿った曲にあわせて打ち上げる。新作もの限定の競技会であり、目新しい花火を見ることができる。大会の最後には諏訪湖花火名物の水上スターマインも打ち上げられる。
  • 長野えびす講煙火大会(長野県長野市11月23日、約4000発)
静岡県
  • 熱海海上花火大会(静岡県熱海市、夏・秋・年末に数回) - 海上での花火大会としては日本最大級
愛知県
  • 岡崎観光夏祭り花火大会(愛知県岡崎市、8月第一土曜日) - 江戸時代から続く三河花火や各種コンクールでは最新花火など堪能できる。全国でも類を見ない凝りに凝った豪華な枠仕掛け花火や水面を走る「金魚花火」といった珍しい小型花火も観られる。
三重県
  • 熊野大花火大会(三重県熊野市、8月17日) - 七里御浜にて開催 周囲が山に囲まれているため爆音は圧巻。国道42号は毎年30km超の渋滞、普段ほとんど乗客のないJR紀勢本線も臨時列車が多数運行されるも寿司詰め状態で花火と共に交通の混雑具合も有名。
大阪府
広島県
山口県福岡県
福岡県

その他、全国各地で行われる花火大会についてについては日本の花火大会一覧を参照

[編集] 花火の日

戦後、花火が解禁された1948年8月1日の記念に、東京本所厩橋で大規模な花火爆発事故の起きた1955年8月1日の追悼、世界最大ともいわれる教祖祭PL花火芸術の開催日8月1日の記念を兼ね、花火の日が8月1日に制定された(1967年制定)。このほか両国川開きが旧暦5月28日であったことから、5月28日も花火の日となっている。

[編集] 花火と事故

花火の事故としては花火工場における製造過程での事故と花火大会における実演時の事故とに大きく分けられる。花火大会における事故は、花火の危険性だけでなく多くの観客が集まるために起こりうる事故を防ぐために事前にさまざまな予防措置が運営側によって施されるようになっているが、防ぎ切れていない。 また、家庭で行なわれる花火でも、火薬の危険性を十分認識していない児童が遊戯の主体であるため、取り扱い時の不注意や、ふざけて人に向けるなど危険な行為を行なうことによって、事故を起こしがちである。また、遊戯後の火の不始末による火災の危険性もある。
家庭で花火をするときは、バケツなどに水を汲むなどしていつでも消火できる環境にして遊び、燃え尽きた後の花火はきちんと処理すること。また、小さい子どもだけで花火をするのは避けること。

従来から花火の事故は多くあったが、統計が残っているのは1950年代ごろからである。1950年代から1960年代にかけては花火工場の爆発事故が多く、毎年10名以上の死者が出ていた時代もあった。多くは花火工場が爆発し従業員が死亡するというものだったが、近隣の建造物や一般人の生命に危害を及ぼしたものもあり、これらの事故により花火製造に関する規制は徐々に厳しくなった。ただし、安全な種類の火薬を用い、保管量を守れば、そのような事故の大部分は防げたはずだという主張もある。

国によっては花火の爆音が銃声と混同されかねないことから、記念日以外は花火の使用を禁止していることもある。

[編集] 火災・爆発など

玩具問屋爆発事故(1955年8月1日
東京都墨田区厩橋で、おもちゃ花火問屋が爆発。死者18名。
東京宝塚劇場火災事故(1958年
無許可で演出のために使われた花火が引火。劇団員3名が死亡。以後劇場での花火の使用に厳しい規制がかけられる。特に東京都内では全面禁止。(1985年に一部規制緩和)
長野県花火工場爆発事故(1959年
花火工場に近接した小学校校庭で体操をしていた小学6年生児童が爆風で死亡。花火製造に規制がかけられる一因となる。
横浜花火大会暴発事故(1989年
山下公園近くの沖合いで打ち揚げていた花火の火が他の打ち上げ前の花火に引火し、その場で多数爆発した事故。花火師2名が焼死。
鹿児島県南国花火製造所爆発事故(2003年(平成15年)4月11日
煙火製造工場内の配合所、火薬類一時置場を含む複数箇所で爆発が発生、10人死亡。この事故により法令が改正され、雷薬などの配合工程において導電性のある器具の使用義務が定められたほか、この工程における停滞量・人数が従来より縮小され、原材料に使われる金属の保管場所は危険区域外へ設置しなければならなくなった。

[編集] その他・花火大会に絡む事故

両国橋落下事故(1879年
両国川開きの際、混み合う見物人により橋が崩れ、花火は途中中止となる。
萬代橋事件(1948年8月23日
新潟まつり」の前身にあたる「川開き」の花火大会の際、打ち上がり始めたスターマインを見ようと、観衆が一斉に萬代橋下流側の欄干に殺到し欄干が落下、約100名の観衆が信濃川に転落。死者11名、重軽傷者29名。これ以降、花火大会の際には萬代橋を含む信濃川に架かる橋梁上での立ち止まっての花火見物は禁止されている。
明石花火大会歩道橋事故2001年7月21日
花火大会の観客が歩道橋で群集雪崩を起こし、死者11名・負傷者247名の大惨事に。警察・自治体の警備や対応の不備が浮き彫りになる。(大蔵海岸#事故も参照のこと)

[編集] 花火の値段

花火の種類、複雑さ、花火師により複雑に価格が大きく異なるが、一般的な打ち上げ花火の一発あたりの相場は 3号玉が約3400円 5号玉が約1万円 10号玉が約6万円 20号玉が約55万円 となっている。

[編集] 花火が関連する作品

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ
業界団体
打ち上げ事業者
大会公式サイト
大会ポータルサイト


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