ダービー卿チャレンジトロフィー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダービー卿チャレンジトロフィー | |
---|---|
開催地 | 中山競馬場 |
施行日 | 2008年4月6日 |
格付け | GIII |
1着賞金 | 4100万円 |
距離 | 芝・外1600m |
出走条件 | サラブレッド系4歳以上(国際) |
負担重量 | ハンデキャップ |
第1回 施行日 |
1969年11月16日 |
ダービー卿チャレンジトロフィー(だーびーきょうちゃれんじとろふぃー)は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場の芝1600mで施行する平地の重賞(GIII)競走である。競走名は1969年に第18代ダービー卿エドワード・ジョン・スタンリーから優勝杯を寄贈されたことによる。。
「ダービー卿CT」と簡略表記されることが多い。
目次 |
[編集] 概要
1969年に行われた英国騎手招待の開催に伴い、第18代ダービー卿エドワード・ジョン・スタンリーから優勝杯を寄贈されたことを記念して、4歳(現3歳)以上の混合の別定の重賞競走、ダービー卿チャレンジトロフィーとして創設、第1回は現在とは違い11月末に東京競馬場の芝1800mで施行され、1980年までクモハタ記念の前哨戦及び有馬記念へと繋がる競走として施行された。
1981年からは施行場を現在の中山競馬場に変更、1984年からはグレード制施行によりGIIIに格付けられると同時に、施行距離を芝1600mに変更した。
1990年からは施行時期を現在の3月末・4月初頭へ変更したことに伴い、出走資格を5歳(現4歳)以上に変更、更に施行距離を芝1200mに変更、6月初頭に行われる安田記念へと繋がる競走へと変わり、京王杯スプリングカップの前哨戦として位置付けが変わった。
1995年のみ指定競走に指定され、地方競馬所属馬も出走可能であった。翌年からは安田記念へと繋がる競走の意味合いを高める為、施行距離を芝1600mに変更するも、指定競走からは除外された。2002年からは負担重量をハンデキャップに変更、2006年からは国際競走に指定された。
安田記念の前哨戦のひとつだが、ハンデキャップ競走であるため、有力馬は2週間後に阪神競馬場で施行されるマイラーズカップや5月に東京競馬場で施行される京王杯スプリングカップで始動する傾向があり、出走メンバーはこれらの二競走に比べると劣るとされ、それは本競走から安田記念で優勝をした競走馬が1頭もいないことでも裏付けられている。
出走資格は、サラ系4歳(旧5歳)以上のJRA及び地方所属馬(外国産馬含む)と海外競走馬(5頭まで)。
総額賞金は7,730万円で、1着賞金4,100万円、2着賞金1,600万円、3着賞金1,000万円、4着賞金620万円、5着賞金410万円と定められている。
現在の優勝レイの配色は、青色地に銀色文字となっている。
[編集] 歴史
- 1969年 - 東京競馬場の芝1800mの4歳(現3歳)以上の混合の別定の重賞競走、ダービー卿チャレンジトロフィーとして創設。
- 1974年 - 郷原洋行が騎手として史上初の連覇。
- 1981年 - 施行場を中山競馬場の芝1800mに変更。
- 1984年
- グレード制施行によりGIIIに格付け。
- 施行距離を芝1600mに変更。
- 1986年
- 1988年
- 1990年
- 出走資格を5歳(現4歳)以上に変更。
- 施行距離を芝1200mに変更。
- 1993年
- トモエリージェントが3頭目の連覇。
- 根本康広が騎手として4人目の連覇。
- 1995年 - 指定競走に指定。
- 1996年 - 施行距離を芝1600mに変更。指定競走から除外。
- 2001年
- 2002年
- 負担重量をハンデキャップに変更。
- 藤田伸二が騎手として4人目の連覇。
- 2006年 - 混合競走から国際競走に指定。
[編集] 歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 1969年11月16日 | スズノツバサ | 牡4 | 1:55.3 | 野平祐二 | 森末之助 |
第2回 | 1970年11月22日 | クリシバ | 牡3 | 1:50.6 | 郷原洋行 | 吉野勇 |
第3回 | 1971年11月21日 | ジョセツ | 牝4 | 1:49.5 | 加賀武見 | 鈴木清 |
第4回 | 1972年11月19日 | トクザクラ | 牝3 | 1:49.6 | 田村正光 | 梶与四松 |
第5回 | 1973年11月18日 | ユウシオ | 牡3 | 1:48.8 | 郷原洋行 | 菊地一雄 |
第6回 | 1974年11月17日 | ザオーリュウジン | 牡3 | 1:48.9 | 郷原洋行 | 田中朋次郎 |
第7回 | 1975年11月16日 | ヤマブキオー | 牡5 | 1:50.8 | 小林常泰 | 森末之助 |
第8回 | 1976年11月21日 | メルシーシャダイ | 牡3 | 1:51.2 | 竹原啓二 | 松山吉三郎 |
第9回 | 1977年11月20日 | グレートセイカン | 牡5 | 1:48.8 | 郷原洋行 | 大久保房松 |
第10回 | 1978年11月19日 | モデルスポート | 牝3 | 1:49.2 | 西野桂 | 矢野進 |
第11回 | 1979年11月18日 | マークヒリュウ | 牡3 | 1:52.0 | 郷原洋行 | 稗田敏男 |
第12回 | 1980年11月16日 | ニチドウアラシ | 牡4 | 1:48.4 | 村本善之 | 坂田正行 |
第13回 | 1981年11月29日 | タケノハッピー | 牝4 | 1:49.0 | 伊藤正徳 | 尾形盛次 |
第14回 | 1982年12月5日 | トウショウゴッド | 牡5 | 1:48.6 | 中島啓之 | 奥平真治 |
第15回 | 1983年12月4日 | テュデナムキング | 牡3 | 1:47.4 | 的場均 | 大久保房松 |
第16回 | 1984年12月2日 | トウショウペガサス | 牡5 | 1:33.5 | 中島啓之 | 奥平真治 |
第17回 | 1985年12月1日 | スズパレード | 牡4 | 1:33.8 | 蛯沢誠治 | 富田六郎 |
第18回 | 1986年11月30日 | スズパレード | 牡5 | 1:33.6 | 蛯沢誠治 | 富田六郎 |
第19回 | 1987年12月11日 | ウインドストース | 牡4 | 1:34.1 | 加藤和宏 | 二本柳俊夫 |
第20回 | 1988年12月4日 | ウインドストース | 牡5 | 1:33.6 | 加藤和宏 | 二本柳俊夫 |
第21回 | 1989年12月3日 | アイビートウコウ | 牡4 | 1:33.7 | 郷原洋行 | 嶋田功 |
第22回 | 1990年3月18日 | ヤマノタンポポ | 牝4 | 1:08.9 | 柴田善臣 | 中村好夫 |
第23回 | 1991年3月17日 | ナイスパーワー | 牡4 | 1:08.9 | 江田照男 | 尾形盛次 |
第24回 | 1992年4月5日 | トモエリージェント | 牡4 | 1:10.5 | 根本康広 | 橋本輝雄 |
第25回 | 1993年4月4日 | トモエリージェント | 牡5 | 1:08.8 | 根本康広 | 増沢末夫 |
第26回 | 1994年4月3日 | サクラバクシンオー | 牡5 | 1:08.9 | 小島太 | 境勝太郎 |
第27回 | 1995年4月2日 | オギティファニー | 牝4 | 1:10.0 | 坂本勝美 | 富田六郎 |
第28回 | 1996年4月6日 | フジノマッケンオー | 牡5 | 1:33.4 | 岡部幸雄 | 中村好夫 |
第29回 | 1997年4月5日 | ロイヤルスズカ | 牡5 | 1:35.5 | 南井克巳 | 橋田満 |
第30回 | 1998年4月11日 | ブラックホーク | 牡4 | 1:34.3 | 岡部幸雄 | 国枝栄 |
第31回 | 1999年4月10日 | ケイワンバイキング | 騸6 | 1:33.4 | 横山賀一 | 奥平真治 |
第32回 | 2000年4月2日 | フサイチエアデール | 牝4 | 1:33.0 | 武豊 | 松田国英 |
第33回 | 2001年4月1日 | チェックメイト | 牡6 | 1:35.2 | 藤田伸二 | 山内研二 |
第34回 | 2002年3月31日 | グラスワールド | 牡6 | 1:32.4 | 藤田伸二 | 鈴木勝美 |
第35回 | 2003年4月6日 | ダンツジャッジ | 牡4 | 1:33.9 | 和田竜二 | 山内研二 |
第36回 | 2004年4月4日 | マイネルモルゲン | 牡4 | 1:33.4 | 後藤浩輝 | 堀井雅広 |
第37回 | 2005年4月3日 | ダイワメジャー | 牡4 | 1:32.3 | 柴田善臣 | 上原博之 |
第38回 | 2006年4月2日 | グレイトジャーニー | 牡5 | 1:32.4 | 佐藤哲三 | 池江泰郎 |
第39回 | 2007年4月1日 | ピカレスクコート | 牡5 | 1:33.1 | 秋山真一郎 | 池江泰寿 |
第40回 | 2008年4月6日 | サイレントプライド | 牡5 | 1:34.2 | 横山典弘 | 国枝栄 |
[編集] 関連項目
フェアリーステークスは2009年1月に移設され、2008年は実施されない | ||
GIII 競走 | JpnIII 競走 | J・GIII 競走 |
---|---|---|
中山金杯 | 京都金杯 | ガーネットステークス 平安ステークス | 東京新聞杯 | 根岸ステークス |
シンザン記念 | 京成杯 | 小倉大賞典 | 共同通信杯 ダイヤモンドステークス | きさらぎ賞 | クイーンカップ |
京都ジャンプステークス |