小倉記念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小倉記念 | |
---|---|
開催地 | 小倉競馬場 |
施行日 | 2008年8月3日 |
格付け | JpnIII |
1着賞金 | 4300万円 |
距離 | 芝2000m |
出走条件 | サラブレッド系3歳以上(混合) |
負担重量 | ハンデキャップ |
第1回 施行日 |
1965年8月29日 |
小倉記念(こくらきねん)は、日本中央競馬会(JRA)が小倉競馬場の芝2000メートルで施行する競馬の重賞競走で、JpnIIIに格付けされている。正式名称は、農林水産省賞典小倉記念(のうりんすいさんしょうしょうてんこくらきねん)である。
[編集] 概要
創設は1965年。当初は8月下旬から9月上旬(1969年のみ年末に施行)、1994年から2005年まではおもに8月中旬に施行され、夏季の小倉競馬では北九州記念と並んで、古馬重賞の名物レースとして長年親しまれている。小倉大賞典と北九州記念の2つの競走と共に『小倉三冠』と言われ、2005年にはメイショウカイドウが、史上初の同一年度での小倉三冠を達成した。過去には、アトラス・ロッコーイチ・ミヤジマレンゴが小倉三冠を達成している。しかし、2006年には北九州記念の距離が短縮されたため、今後もこの呼称が用いられるかは不明である。 また、この競走を2回制覇したのはロサード(2001年、2003年)とメイショウカイドウ(2004年、2005年)の2頭のみで、連覇となるとメイショウカイドウただ1頭しかいない。
1982年と1998年は小倉競馬場の馬場改装により京都競馬場に振り替えて行われた。距離は一貫して芝2000mだが、1998年の振り替え開催の時のみ、芝1800mで実施された。レースの傾向としてクラシックや古馬GI戦線で苦戦を強いられている伏兵馬や牝馬の活躍が目立っている。なお、2006年より従来の3回小倉競馬2日目から2回小倉競馬6日目に開催時期を変更、『サマー2000シリーズ』に指定されている。
なお、現在の優勝レイは紫色の地に黄色の文字が使われている。
[編集] 歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 1965年8月29日 | ヒロタカクマ | 牝4 | 2:05.3 | 松田康弘 | 田之上勲 |
第2回 | 1966年7月31日 | ワカクモ | 牝3 | 2.05.8 | 杉村一馬 | 杉村政春 |
第3回 | 1967年9月10日 | タフネス | 牡3 | 2.03.1 | 須貝彦三 | 日迫清 |
第4回 | 1968年8月25日 | ペロバツク | 牝3 | 2.02.6 | 田島良保 | 谷八郎 |
第5回 | 1969年12月28日 | アトラス | 牡5 | 2.05.2 | 武邦彦 | 武田作十郎 |
第6回 | 1970年8月23日 | オープンツバメ | 牝3 | 2.03.7 | 藤岡範士 | 田之上勲 |
第7回 | 1971年9月5日 | カーチス | 牡4 | 2.04.7 | 四位満教 | 柳田次男 |
第8回 | 1972年9月10日 | ワイエムチャイナ | 牡3 | 2.03.2 | 久保一秋 | 吉永猛 |
第9回 | 1973年9月2日 | マツカオリ | 牝5 | 2.03.8 | 須貝四郎 | 橋田俊三 |
第10回 | 1974年8月25日 | ホウシュウミサイル | 牡3 | 2.01.7 | 武田悟 | 夏村辰男 |
第11回 | 1975年8月31日 | ロッコーイチ | 牡5 | 2.02.1 | 武邦彦 | 服部正利 |
第12回 | 1976年8月29日 | ミヤジマレンゴ | 牡3 | 2.02.7 | 武田悟 | 夏村辰男 |
第13回 | 1977年8月28日 | ベル | 牡4 | 2.02.4 | 楠孝志 | 橋田俊三 |
第14回 | 1978年8月27日 | ショウフウグリーン | 牡3 | 2.01.1 | 山内研二 | 田中良平 |
第15回 | 1979年8月26日 | リネンジョオー | 牝5 | 2.03.0 | 武邦彦 | 戌亥信義 |
第16回 | 1980年8月24日 | スズカシンプウ | 牡5 | 2.07.9 | 松田博資 | 白井寿昭 |
第17回 | 1981年8月23日 | ラフオンテース | 牝4 | 2.01.2 | 岩元市三 | 布施正 |
第18回 | 1982年8月29日 | ロングワーズ | 牡5 | 1.59.8 | 飯田明弘 | 小林稔 |
第19回 | 1983年8月28日 | スナークアロー | 牡4 | 2.02.1 | 西浦勝一 | 柳田次男 |
第20回 | 1984年8月26日 | オーゴンタケル | 牡6 | 2.04.1 | 樋口弘 | 柳田次男 |
第21回 | 1985年8月25日 | シャダイチャッター | 牝5 | 2.01.4 | 岩元市三 | 布施正 |
第22回 | 1986年8月24日 | ヤクモデザイヤー | 牡4 | 2.01.7 | 佐野清広 | 田所稔 |
第23回 | 1987年8月30日 | ゴルデンビューチ | 牡6 | 2.01.3 | 加用正 | 瀬戸口勉 |
第24回 | 1988年8月28日 | プレジデントシチー | 牡5 | 2.02.1 | 岩元市三 | 中尾謙太郎 |
第25回 | 1989年8月27日 | ダンツミラクル | 牝4 | 2.02.8 | 田島信行 | 梶与三男 |
第26回 | 1990年8月26日 | スノージェット | 牡4 | 2.01.2 | 安田隆行 | 梅内忍 |
第27回 | 1991年8月25日 | ナイスネイチャ | 牡3 | 2.02.7 | 松永昌博 | 松永善晴 |
第28回 | 1992年8月30日 | イクノディクタス | 牝5 | 2.01.0 | 村本善之 | 福島信晴 |
第29回 | 1993年8月29日 | マルブツサンキスト | 牡6 | 2.00.5 | 河内洋 | 白井寿昭 |
第30回 | 1994年8月14日 | ホクセイアンバー | 牡5 | 2.01.8 | 小原義之 | 小原伊佐美 |
第31回 | 1995年8月13日 | スプリングバンブー | 牝5 | 2.00.2 | 岸滋彦 | 田島良保 |
第32回 | 1996年8月11日 | ヒシナタリー | 牝3 | 2.00.7 | 角田晃一 | 佐山優 |
第33回 | 1997年8月10日 | ゲイリーイーグル | 牡4 | 2.00.6 | 河内洋 | 増本豊 |
第34回 | 1998年8月16日 | テイエムオオアラシ | 牡5 | 1.46.0 | 福永祐一 | 二分久男 |
第35回 | 1999年8月15日 | アンブラスモア | 牡5 | 1.58.5 | 須貝尚介 | 須貝彦三 |
第36回 | 2000年8月13日 | ミッキーダンス | 牡4 | 1.59.7 | 佐藤哲三 | 服部利之 |
第37回 | 2001年8月12日 | ロサード | 牡5 | 2.00.2 | 小牧太 | 橋口弘次郎 |
第38回 | 2002年8月11日 | アラタマインディ | 牡5 | 1.59.7 | 飯田祐史 | 新川恵 |
第39回 | 2003年8月17日 | ロサード | 牡7 | 2.00.7 | 武幸四郎 | 橋口弘次郎 |
第40回 | 2004年8月15日 | メイショウカイドウ | 牡5 | 1.58.5 | 武豊 | 坂口正大 |
第41回 | 2005年8月14日 | メイショウカイドウ | 牡6 | 1.58.0 | 武豊 | 坂口正大 |
第42回 | 2006年7月30日 | スウィフトカレント | 牡5 | 1.57.8 | 福永祐一 | 森秀行 |
第43回 | 2007年7月29日 | サンレイジャスパー | 牝5 | 1.58.7 | 佐藤哲三 | 高橋成忠 |
[編集] エピソード
地上波テレビでこのレースを中継するテレビ西日本のアナウンサーだったフリーアナウンサーの藤城真木子が『DREAM競馬』の司会をしていた頃、藤城は高校時代の乗馬経験を活かして、本馬場入場の際誘導馬に乗り、各馬の入場を生実況する企画が行われていた。しかし、2006年はレーススケジュールがそれまでと比べ大幅に変更されたこともあり行われず、翌2007年の冬開催を最後に藤城が番組を降板してしまったため、この企画は2002年からの4年間限定で終わった。
フェアリーステークスは2009年1月に移設され、2008年は実施されない | ||
GIII 競走 | JpnIII 競走 | J・GIII 競走 |
---|---|---|
中山金杯 | 京都金杯 | ガーネットステークス 平安ステークス | 東京新聞杯 | 根岸ステークス |
シンザン記念 | 京成杯 | 小倉大賞典 | 共同通信杯 ダイヤモンドステークス | きさらぎ賞 | クイーンカップ |
京都ジャンプステークス |