藤枝市
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藤枝市(ふじえだし)は、静岡県中部、旧駿河国に位置する市。旧志太郡。 現在岡部町との合併協議を進め、2009年1月1日に岡部町と正式に合併予定。
目次 |
[編集] 概要
静岡市のベッドタウンであり、静岡市へショッピングに行く者は多い。東海道本線藤枝駅の乗降客数は、静岡〜浜松間の各駅の中では最も多い。
その一方、商圏人口は450,417人(2003年度)と、志太・榛原地区で最大である。また、近年藤枝駅周辺では開発が盛んであり、藤枝駅南口直結の高層複合施設(地上70mの15階建て、ホテルと商業施設などから成る予定)、BiVi藤枝(仮称、商業施設と映画館と図書館の複合施設)、大手ホテル、複数の高層マンションなどが建設中、あるいは建設予定である。藤枝駅は2006年に改築工事が完了し、駅舎はガラス張りの斬新なものとなり、バリアフリー化された。
サッカーが盛んであり、市内にある県立藤枝東高校は強豪である。藤枝のサッカーの歴史は古く、大正時代に旧制志太中学校(戦後の県立藤枝東高校)の校技として採用されたことに始まる。藤枝市の職員で構成する藤枝市役所サッカー部は全国自治体職員サッカー選手権大会で23回の優勝、天皇杯本大会への3回の出場などの功績があり、東海社会人1部リーグに属している。
安倍川と大井川に挟まれた地域の都市である。江戸時代には田中藩の城下町、東海道藤枝宿の宿場町であった。田中城は、駿府城の西の守りとしても機能していた。
[編集] 地理
静岡県中部の志太平野に位置する。北部は山間部になっている。
都市としての藤枝は田中城を中心に発展したが、田中城跡(跡地に西益津小学校が立つ)は藤枝駅から離れた所に位置しており、焼津市内の西焼津駅からの方が近い。
[編集] 歴史
- 律令時代 - 志太郡の郡衙が置かれる。
- 728年? - 行基によって安楽寺(静岡県の有形文化財の鰐口がある)建設。
- 1500年? - 常楽院(静岡県の有形文化財の木喰上人作毘沙門天像がある)開創。
- 1601年 - 東海道の宿場町として藤枝宿が置かれる。田中城が拡張され、田中藩の城下町となった。
- 1871年8月29日 - 廃藩置県で静岡県に属する。
- 1889年 - 町制施行で藤枝町となる。
- 1889年4月16日 - 東海道本線藤枝駅開業。
- 1903年3月5日 - 静岡県志太郡立農学校(現県立藤枝北高等学校)設立。
- 1918年 - 組合立志太実科高等女学校(現県立藤枝西高等学校)設立。
- 1924年 - 旧制志太中学校(現県立藤枝東高校)創立。
- 1950年 - 3月共立志太診療所開設(6月に共立志太病院に名称変更)。
- 1954年3月31日 - 藤枝町(除大覚寺上及び大覚寺下地区)、葉梨村、稲葉村、青島町、大洲村、高洲村が合併し、藤枝市として市制を施行する(藤枝町の大覚寺上及び大覚寺下地区は焼津市へ編入)。市制施行に伴い、共立志太病院を藤枝市立志太総合病院に名称変更。
- 1955年2月15日 - 瀬戸谷村を編入。
- 1957年4月1日 - 広幡村(除越後島地区)を編入(越後島地区は焼津市へ編入)。
- 1977年 - 志太郡衙(跡)発見。
- 1981年4月4日 - 藤枝バイパス開通。
- 1995年4月 - 駿河台に藤枝市立総合病院を新築(藤枝市立志太総合病院を移転の上、改称)。
[編集] 人口
藤枝市と全国の年齢別人口分布図(比較) | 藤枝市の年齢・男女別人口分布図 |
■紫色は藤枝市
■緑色は日本全国 |
■青色は男性
■赤色は女性 |
総務省統計局 / 国勢調査(2005年) |
[編集] 行政
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 国内
[編集] 海外
- ペンリス市(オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州) - 1984年11月3日姉妹都市提携
[編集] 産業
[編集] 農業
[編集] 製造業
市内に立地する工場
[編集] 商業
商圏人口は450,417人(2003年度)と、志太・榛原地区で最大である。
[編集] 市内の商業地
駅周辺(駅前、田沼、前島)
駅南地区の田沼、前島はアピタが立地している。近年、大型ホテルの建設や、BiVi藤枝の進出決定、相次ぐ高層マンションの建設など開発ラッシュで、市内で、一番栄えているところといえる。一方、駅北の駅前は西友が立地し、昔ながらの商店やが建ち並ぶが、近年、周辺の商店街はシャッター通りになりつつある。このような駅南北地区の差を押さえるために、藤枝市中心市街地活性化基本計画を国が認定し、今後の発展に市民は期待を寄せている。
旧東海道(栄、上伝馬、千歳、長楽寺、白子、本町商店街)
旧東海道沿いに6つの商店街が並んでいるが、シャッター通りとなりつつある。特に、白子商店街はユニーの撤退により周辺の商店の閉店、移転がみられる。ただ、藤まつり期間中の4月下旬から5月上旬は商店街にも賑わいがもどる。
田沼街道
田沼街道は特に国道1号と交わる志太交差点から高州地区までの間にガスト、デニーズ、すき家、勝富などの飲食店が多く建ち並ぶ。
焼津街道
市内を走る焼津街道は全線にわたってアルペンやジャンボシラトリなどの大型スポーツ店、ジャンボエンチョーなどの大型ホームセンターや衣料店が多く立ち並ぶ。
薮田地区
志太中央幹線と静岡県道209号静岡朝比奈藤枝線沿いにしずてつストアなどのスーパーや高田薬局や杏林堂などの薬局、オレンジ、ダイソー、セリアなどの100円ショップなどが建ち並ぶ。
水守地区
国道1号水守交差点を中心にすき家、カーマホームセンター、しずてつストア、バーミヤンがある。比較的新しい商業地であるが、水守地区は大掛かりな区画整理により急激に宅地、商業地として発展した。
[編集] 市内の主な商業施設
- アピタ藤枝店
- 西友藤枝店(24時間営業)
- 西友南新屋店(24時間営業)
- しずてつストア (駿河台店、薮田店、水守店)
- ハードオフ・オフハウス藤枝店
- BOOKOFF藤枝店
- カーマホームセンター 藤枝水守店
- ジャンボエンチョー藤枝店
- ベルカント - 杏林堂(ドラッグストア)、ダイソーなど
- フードマーケット マム(水上店、田中店)
- ハックドラッグ(ドラッグストア)藤枝店小石川店
- 高田薬局
- ゲオ(藤枝水上店、藤枝前島店)
- エスポット藤枝店
- コンプマ-ト藤枝
- アルペン藤枝店
- スポーピアシラトリ 藤枝ジャンボ店
- 戸田書店(藤枝東店、藤枝店)
- TSUTAYAすみや [1]
- BiVi藤枝(仮称)[2] - 事業主体:大和リース(市立図書館・シネマコンプレックス・商業施設。2008年度開業予定)
- 新日邦藤枝駅南口開発プロジェクト - 事業主体:新日邦(大型ホテル・フィットネス・温浴施設・商業施設。2008年開業予定)
[編集] 飲食店
- かっぱ寿司藤枝店
- スシロー藤枝店
- すしおんど藤枝
- 炭焼きレストランさわやか藤枝築地店
- デニーズ藤枝店
- ガスト藤枝青木店
- バーミヤン藤枝水守店
- サイゼリヤ静岡藤枝店
- 吉野家藤枝小石川店
- すき家(藤枝田沼店、1国藤枝水守店)
[編集] 事業所
市内に本社がある企業
市内に立地する事業所
[編集] 主な学校
[編集] 小学校
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[編集] 中学校
市立
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私立
- 藤枝明誠中学校
- 藤枝順心中学校
[編集] 高等学校
県立 |
私立 |
[編集] 高等専修学校
[編集] 特別支援学校
- 静岡県立藤枝特別支援学校(小・中・高)
[編集] 大学
[編集] 交通
[編集] 鉄道路線
※ かつては静岡鉄道駿遠線が走っていた。1913年に藤相鉄道として開業し、1970年に廃止となった。
[編集] 路線バス
[編集] 道路
高速道路
※大井川町との境に東名高速道路の新インターが計画中
国道
都道府県道
旧街道
[編集] 施設
娯楽施設
- 静岡県立武道館
- 藤枝市民グラウンド球技場
- 藤枝市総合運動公園サッカー場
- 藤枝市立武道館
[編集] 観光地
- 志太郡衙跡
- 蓮華寺池公園
- びく石(石谷山山頂)
- 宇嶺(うとうげ)の滝
- 白藤の滝(七滝)
- 瀬戸谷温泉ゆらく
- 志太温泉
[編集] 藤枝市出身の有名人
[編集] 芸術家
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[編集] サッカー選手
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[編集] 学者・文化人
- 池谷裕二(脳科学者)
[編集] その他
- 牧田勝吾(プロ野球選手・オリックス・バファローズ)
[編集] 関連項目
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