オレンジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
?オレンジ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オレンジの収穫 |
|||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Citrus sinensis (L.) Osbeck | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
オレンジ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
orange |
オレンジ(orange、甘橙)はミカン科ミカン属の1種Citrus sinensis (syn. C. aurantium)、またはその果実。柑橘類に属する。
スイートオレンジとビターオレンジ(サワーオレンジ)に大別され、スイートオレンジを特にオレンジと呼ぶこともある。ビターオレンジに含まれるダイダイは、日本ではとりわけオレンジとは呼ばない。スイートオレンジとビターオレンジは別種とされることがあり、その場合それぞれの学名と和名は C. sinensis(スイートオレンジ、アマダイダイ)、C. aurantium(ビターオレンジ、ダイダイ)となる。
オレンジジュースなどオレンジの名を冠した食品の中には、オレンジ以外の柑橘類(特にみかん)を原材料とするものも多い。
オレンジの果実の色のことをオレンジ色という。
目次 |
[編集] 概要
原産地はインドのアッサム地方。15~16世紀に中国を経てリスボンに伝わり、世界中に伝播した。日本に導入されたのは明治時代。現在の主産地はアメリカ、ブラジル、スペイン、イタリア、メキシコなど。日本での栽培はそれほど多くなく、国内流通品の大部分はアメリカのカリフォルニア産である。
果皮、果肉共にオレンジ色(橙色)で多汁質。適度な甘味・酸味をもち、香り高い。生食用のほか、ジュースの原料として利用され、またカモなどの肉の料理にソースとして用いられる。なお果皮はキュラソーの原料としても使われる。中東では、花弁を蒸留して得られる液体「オレンジフラワー(ネロリ)ウォーター」を菓子や飲み物の香りづけに用いる。
果皮と袋(じょうのう)が密着して離れにくいのが特徴。
[編集] 成分
主成分として4-6%のショ糖と0.7-1.2%のクエン酸を含む。ビタミンCを40-60mg/100g前後、ビタミンA効力を10-42IU/100g前後含む。遊離アミノ酸として、アスパラギン、アスパラギン酸、プロリン、γ-アミノ酪酸、アルギニンなどを多く含む。
[編集] 品種
[編集] スイートオレンジ
スイートオレンジの品種群には、普通オレンジ(common orange)、ネーブルオレンジ(navel orange:臍柑)、ブラッドオレンジ(blood orange)などがあり、普通オレンジとネーブルオレンジの栽培がもっとも多い。日本独自の交配品種として福原オレンジがある。ブラッドオレンジの原産地はイタリアであるが、日本では高級品とされ、主にジュースの原料となる。その名の通り、真っ赤な色のジュースとなる。
- 普通オレンジ品種群
- 早生種
- ハムリン(hamlin)
- パーソンブラウン(parson brown)
- サルスチアーナ(salustiana)
- 福原
- 中生種
- パインアップル(pinnapple)
- シャムーティ(shamouti)
- 晩生種
- バレンシア(valencia)
- ペラ(pera) など
- 早生種
- ネーブルオレンジ品種群
- ワシントン(washington)
- トムソン(tomson)
- ナベラーテ(navelate)
- バイアニーニャ(bihianinha)
- 鈴木
- 丹下
- 清家
- 福本 など
- ブラッドオレンジ品種群
- サンギネロ(sanguinello)
- タロッコ(tarocco)
- モロ(moro)
- マルチーズブラッド(maltese blood)
- サンギネリ(sanguinelli)
- ドブレヒナ(doblefina) など
[編集] ビターオレンジ
など