バレンシアオレンジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
?バレンシアオレンジ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | |||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Citrus sinensis Valencia | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
バレンシアオレンジ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Valencian orange |
バレンシアオレンジ(Valencian Orange)はスイートオレンジの中では最もよく知られた品種で晩生。「バレンシア」はスペイン有数の港湾都市で、ここの原産と誤解されることが多いが、原産地ではない。最初に作られたのはカリフォルニア州のサンタアナである。
目次 |
[編集] バレンシアオレンジの生産
バレンシアオレンジはアメリカ合衆国サンタアナでウィリアム・ウルフスキル(William Wolfskill)がはじめて作出したスイートオレンジの一品種である。後に、栽培権がアーバイン社(Irvine Company)に譲渡され、農作物として成功を収めた。この結果、ロサンジェルスからオレンジ郡(Orange County)が分割され今にいたる。バレンシアオレンジの生産はアーバイン社から分割されてサンキスト・グローワーズのもとに置かれることとなったが、1990年代半ばには、コストの問題からオレンジ郡では生産されなくなった。しかし、南カリフォルニアでの柑橘類産業の基礎を築いたと言える。
[編集] 日本での栽培
日本でも栽培が試みられているが、他のスイートオレンジの多くの品種と同様カンキツかいよう病に弱く、日本での経済栽培は難しい。回青現象(樹上で熟した果実が、気温が高くなると葉緑素を再吸収し果皮が青みがかる現象)を防ぐために袋がけが必要になるなど、手がかかる。しかしネット上でこうした情報を消費者に伝えながら、栽培を続けている農園もある。