γ-アミノ酪酸
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γ-アミノ酪酸 | |
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一般情報 | |
系統名 | 4-aminobutanoic acid) |
略号 | GABA |
分子式 | C4H9NO2 |
分子量 | 103.12 g/mol |
SMILES | C(CC(=O)O)CN |
CAS登録番号 | [56-12-2] |
性質 | |
融点 | 203 °C |
溶解性 | |
水への溶解度 (g/100 g) |
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pKa | |
等電点 | |
ファンデルワールス体積 | |
密度 | g/cm3 |
味 | |
出典 |
γ-アミノ酪酸(ガンマ アミノらくさん)または4-アミノ酪酸(IUPAC名 4-aminobutanoic acid)は、アミノ酸のひとつで、主に抑制性の神経伝達物質として機能している物質である。
γ-アミノ酪酸には4種類の異性体が存在する。英語名の γ(gamma)-aminobutyric acid の頭文字をとった略称 GABA(ギャバ)が一般的に広く用いられている。
脊椎動物の中枢神経系では、主に海馬、小脳、脊髄などに存在し、また節足動物・甲殻類でも神経伝達物質として用いられている。シナプスでは、シナプス前膜から放出され、後膜の膜上にあるGABAに対する受容体蛋白質と結合して作用を発揮する。GABAは、脳内でグルタミン酸のα位のカルボキシル基が酵素反応により除かれることによって生成される。また、血液脳関門を通過しない物質であることがわかっており、体外からGABAを摂取しても、それが神経伝達物質としてそのまま用いられることはない。血圧を低下させる作用からか抑制系の反応が現れることもある[1]。また線虫では興奮性の神経伝達物質として機能することも明らかとなった[2]。
γ-アミノ酪酸と結合するGABA受容体としては三つのサブタイプが知られており、それぞれGABAA受容体、GABAB受容体、GABAC受容体と呼ばれている。
[編集] 薬理作用
GABA受容体のアゴニストないし、GABAの量を増加させる薬は、主として鎮静、抗痙攣、抗不安作用を有している。この種の薬はしばしば健忘を引き起こす。
GABA受容体に影響を及ぼす薬としては以下のものがあげられる:
[編集] 参考文献
- ^ 「血圧が高めの方に適する」とされる特定保健用食品があるが、有効性に関する信頼できるデータはない。外部リンクの「γ-アミノ酪酸(ギャバ) - 「健康食品」の安全性・有効性情報」参照。
- ^ Beg, A. A, Jorgensen, E. M. "EXP-1 is an excitatory GABA-gated cation channel" Nat. Neurosci 2003. 6(11):1145-1152.
[編集] 外部リンク
- γ-アミノ酪酸(ギャバ) - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
- (百科事典)「Gamma-Aminobutyric Acid」 - スカラーペディアにある「γ-アミノ酪酸」についての項目。(英語)