第48回NHK紅白歌合戦
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第48回NHK紅白歌合戦は、1997年12月31日にNHKホールで行われた、通算48回目のNHK紅白歌合戦。20時から21時25分および21時30分～23時45分にNHKで生放送された。
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[編集] 概要
- X JAPANはこの日東京ドームで解散ライブを行い、その後NHKホールに移動して「Forever Love」を歌い解散した。
- 安室奈美恵が「CAN YOU CELEBRATE?」で紅組トリを飾り、注目を集めた。安室はこの後に産休に入り、1年後の翌1998年(第49回)で復帰した。歌唱曲は同じく「CAN -」であった。なお、連続出場していた、安室と結婚したSAMが在籍するTRFは落選したので、夫婦同時出場は実現しなかった。
- デビュー曲「硝子の少年」がミリオンを達成したKinki Kidsは所属事務所の枠が壁となり、初出場を果たせなかった。なお同ユニットは、1999年(第50回)に特別出演した。
- 前年初出場したJUDY AND MARYもボーカルのYUKIが喉のポリープの摘出手術を受けるため辞退した。(翌年復帰)
- 「フラれて元気」を歌唱したTOKIOは、一部の歌詞を白組を応援するものに変えて歌った。
- 広末涼子の「大スキ!」は歌詞の一部が割愛されている。
- 反町隆史の応援には、この年フジテレビで放送されたテレビドラマ『ビーチボーイズ』で共演した竹野内豊が登場した。
- SHAZNAはこの年デビューしMelty Love、すみれ September Love/C'est la vieがヒットし多大な人気を得たものの紅白出場は果たせなかったが、メンバーのIZAMのヘアスタイルのかつらをシャ乱Qのたいせーが鳥羽一郎のバックコーラスの際に被った。なお、シャ乱Qは翌年メンバーの不祥事が響き落選し、これ以降紅白出場は無い。
- 前年紅組司会を務め、この年「明日、春が来たら」で歌手デビューを果たした松たか子が同曲で歌手として初出場。前年の司会が翌年に歌手として初出場するのは初めてのケース。司会続投はなかったが、この年の司会和田アキ子の曲紹介を担当した。
- 白組司会は当時25歳だったSMAPのリーダー中居正広。20代としては上出来の司会を見せた。また、SMAPとしての歌手としての出番でも、前回に引き続き二部トップバッターとして登場して、「ダイナマイト」、「セロリ」の2曲メドレーを披露して番組を盛り上げた。また、冒頭で中居が自身でMCを入れた。
- 第一部には翌年2月の直前に迫った長野オリンピックを先駆けたコーナーが設けられた。コーナーのラストには同オリンピックの公式テーマソングであるAGHARTAの「WAになっておどろう～イレアイエ～」が全員で歌われた。
- 華原朋美には、当時彼女のプロデューサーで、恋人であった小室哲哉が駆けつけ、ギター演奏＋コーラスを担当した。小室は事情によりglobeとしての出場は辞退した上での登場である。
- オーロラ輝子は前年の1996年10月から1997年3月にNHKで放送された朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」で河合美智子が扮した歌手。挿入歌を発売したところ大ヒットになり紅白に出場。「ふたりっ子」の出演者が応援に駆けつけた（ドラマでも紅白に出場していた）。
- 還暦を迎えた加山雄三は、白組メンバーのさだまさし（ギター）、西城秀樹（ドラム）、城島茂（ギター）、はたけ（ギター）、まこと（ドラム）とスペシャルバンドを結成し、「夜空の星」、「蒼い星くず」などの往年のメドレーを披露した。
- 森進一はこの年、北海道のえりも町に自身の歌う銅像が建った記念に「襟裳岬」を歌唱した。
- 都はるみは翌年に紅白を卒業するとして出場辞退をしたため、現時点で最後の出場となっている。また、森高千里も最後の出場。
- 常連のDREAMS COME TRUEはこの回で連続出場が一旦途切れる。再出場するのはそれから7年後の2004年(第55回)である。
- 大トリも長野オリンピックを意識し、長野県が舞台の五木ひろしの1975年の発表曲「千曲川」が選曲された。五木は75年に同曲で初めて白組トリを務めているので、紅白では2度目の披露となった。また、五木が過去の作品を紅白で披露したのも今回が初めて。
- 白組が優勝し、紅白両軍では23年ぶり、白組単独では35年ぶりに3連勝を達成した。
[編集] 司会者
[編集] 演奏
- 三原綱木とザ・ニューブリード・東京放送管弦楽団（指揮：三原綱木）
[編集] 審査員
- 井原正巳（横浜マリノスディフェンダー）
- 吉永小百合（女優）
- 片岡仁左衛門（歌舞伎俳優）
- 伊藤みどり（プロスケーター）
- 佐々木主浩（横浜ベイスターズ投手）
- 佐藤夕美子（女優。この年下期の連続テレビ小説『甘辛しゃん』のヒロイン・神沢泉役）
- 本木雅弘（俳優。翌年の大河ドラマ『徳川慶喜』の主人公・徳川慶喜役）
- 篠田節子（作家）
- 谷川浩司（棋士）
- 吉行あぐり（美容師。この年上期の連続テレビ小説『あぐり』のモデル）
- 大橋晴夫・NHK番組制作局長
- 客席審査員（NHKホールの観客全員）
[編集] 出場歌手
| 紅組 | 白組 | ||
|---|---|---|---|
| 歌手 | 曲 | 歌手 | 曲 |
| 第1部 | |||
| SPEED(初) | White Love | T.M.Revolution(初) | WHITE BREATH |
| 広末涼子(初) | 大スキ! | TOKIO(4) | フラれて元気 |
| 岩本公水(初) | 涙唱 | 反町隆史(初) | Forever |
| 中村美律子(5) | 人生桜 | 鳥羽一郎(10) | カサブランカ・グッバイ |
| Every Little Thing(初) | Shapes Of Love | 山川豊(5) | 酒場のろくでなし |
| 香西かおり(6) | 人形（おもちゃ） | 堀内孝雄(10） | 愛しき日々 |
| 松たか子(初) | 明日、春が来たら | シャ乱Q(3) | パワーソング |
| 伍代夏子(8) | 憂愁平野 | 藤井フミヤ(5) | Go the Distance |
| 森高千里(6) | SWEET CANDY | 前川清(7) | 薔薇のオルゴール |
| 長山洋子(4) | たてがみ | 南こうせつ(5) | うちのお父さん |
| 第2部 | |||
| 華原朋美(2) | Hate tell a lie | SMAP(7) | ダイナマイトセロリ！ |
| MAX(初) | Give me a Shake | GLAY(初) | HOWEVER |
| Le Couple(初) | ひだまりの詩 | 郷ひろみ(18) | お嫁サンバ'97 |
| DREAMS COME TRUE(8) | PEACE! | 西城秀樹(14) | moment |
| 天童よしみ(2) | 珍島物語 | 美川憲一(14) | 慕情 |
| オーロラ輝子(河合美智子)(初) | 夫婦みち | 河村隆一(初) | Love is... |
| 小林幸子(19) | 幸せ | X JAPAN(5) | Forever Love |
| 由紀さおり・安田祥子(6) | トルコ行進曲 | さだまさし(9) | 秋桜 |
| 藤あや子(6) | うたかたの恋 | 吉幾三(12) | 津軽平野 |
| 森山良子(7) | さとうきび畑 | 加山雄三(13) | 若大将 '97スペシャル |
| 坂本冬美(10) | 大志（こころざし） | 谷村新司(11） | 櫻守 |
| 都はるみ(29) | 海峡の宿 | 細川たかし(23) | 冬の宿 |
| 石川さゆり(20) | 天城越え | 森進一(30) | 襟裳岬 |
| 和田アキ子(21) | 夢 | 北島三郎(34) | 竹 |
| 安室奈美恵(3) | CAN YOU CELEBRATE? | 五木ひろし(27) | 千曲川 |
[編集] ゲスト出演者
- 竹野内豊（俳優。反町隆史の曲中）
- 三倉茉奈・佳奈（タレント。前年下期の連続テレビ小説『ふたりっ子』のヒロイン(少女期)・野田麗子・香子役。「98ナガノ」）
- 前田愛（女優。同上）
- 前田亜季（女優。同上）
- 鈴木杏（女優。同上）
- スノーレッツ（長野オリンピックマスコットキャラクター）
- 羽生善治（棋士。長山洋子の曲紹介）
- 羽生理恵（羽生善治夫人。同上）
- 宮川大助・花子（漫才師。Le Coupleの曲紹介およびオーロラ輝子(河合美智子)の曲中）
- 山田花子（タレント。Le Coupleの曲紹介）
- 安達祐実（女優。「ありがとう1997ショー」）
- 菅野美穂（女優。同上）
- 佐藤藍子（タレント。同上）
- 佐ノ山八十吉（大相撲・元大関小錦。同上および由紀さおり・安田祥子の曲紹介）
- 田村亮子（柔道選手。「ありがとう1997ショー」）
- 平木理化（プロテニスプレーヤー。同上）
- 鈴木博美（陸上選手。同上）
- 清水宏保（スピードスケート選手。同上）
- 菊池麻衣子（女優。前年下期の連続テレビ小説『ふたりっ子』のヒロイン(青年期)・野田麗子役。オーロラ輝子(河合美智子)の曲紹介）
- 岩崎ひろみ（女優。同じく『ふたりっ子』のヒロイン(青年期)・野田香子役。同上）
- 手塚理美（女優。同じく『ふたりっ子』のヒロインの母・野田千有希役。同上）
- 段田安則（俳優。同じく『ふたりっ子』のヒロインの父・野田光一役。同上）
[編集] 演奏ゲスト
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- NHK紅白歌合戦公式サイト
- 紅白歌合戦完全マニュアル - 視聴率など。
- Red and White Song Festival
- 紅白歌合戦出場歌手・曲目一覧
- 紅白歌合戦情報 - リンク集など
- NHK総合「紅白歌合戦」 - ビデオリサーチ。1962年（第13回）以降のテレビ視聴率を掲載。
| NHK紅白歌合戦 1951 | 1952 | 1953 1月 | 1953 12月 | 1954 | 1955 | 1956 | 1957 | 1958 | 1959 |
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