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宮本隆治 - Wikipedia

宮本隆治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宮本 隆治(みやもと りゅうじ、1950年10月8日 - )は、日本フリーアナウンサーである。血液型AB型

目次

[編集] 略歴

福岡県門司市(現在の北九州市門司区)出身。母親はボランティア活動に熱心であり、父親は市長秘書でGHQの通訳も務めていた。多忙な両親のために、幼い頃から自分と弟の食事を作ることも多かった。この時に『きょうの料理』を視聴していたのが、NHKとの出会いであった。小学生時代にはボーイスカウトに入団。制服が好きで毎日のように着ていたという。とにかく好奇心が旺盛で、合唱や落語、相撲に興味を持つ。中学生の頃に自身の声が西郷輝彦の声に似ているといわれ、ものまねをしたことがきっかけとなり、特技が「ものまね」になった。NHKの採用面接でも「声帯模写」として面接官の前で披露したという。

福岡県立小倉高等学校に入学しESSに入部、部長を務めた。慶應義塾大学文学部国文学科に進学。馬術部に入部したが、友人の誘いで少林寺拳法部へ見学に行ったところ、先輩に入部させられてしまう。少林寺拳法の全国大会で場内アナウンスを担当したことから、アナウンサーという仕事に喜びとやりがいを感じ、将来の夢として志望することとなる。

1973年、NHKへ入局。同期は大塚範一(広島局から赴任)である。目標は『紅白歌合戦』の司会を務めることであった。元々は民放志望だったが、宮本が就職活動をしていた年はアナウンサーの採用がどこの局も少なく、一部の在京キー局ではアナウンサーの採用を行わなかったほどであった。それにより、アナウンサー試験は例年にないほどの相当な狭き門となっていた。結局、TBSフジテレビの採用試験を受験するも揃って落ちてしまったという。初任地は帯広局1973年6月8日-1977年3月)で、帯広局勤務時代に、北九州のデパートでアルバイトをしていた頃に知り合った女性と結婚。学生時代からの遠距離恋愛を成就させた。その後、2女をもうける。

帯広局での勤務以降、京都局1977年4月-1981年3月)→東京アナウンス室(1981年4月-1993年3月)→福岡局(1993年4月-1995年3月)→東京アナウンス室(1995年4月-2007年3月)の順に勤務。NHKや民放とは違う第3のアナウンサー像を目指し、NHKらしくないキャラクターで人気を集め、主に芸能・音楽番組を中心に出演した。最終役職は「エグゼクティブアナウンサー」(民放でいうと局長級の役職)。

2007年、NHK独自の「役職定年制度」による定年退職の期限を迎えたことから、今後の出処進退を考えた際、「しゃべる仕事にこだわりたい」として3月いっぱいで退局、フリーランスとなった。実は定年退職後3年間は嘱託職員という形で、NHKにアナウンサーとして残留することもできたが、その選択肢は選ばなかった。その後、女性初のNHKアナウンス室長を務めた山根基世、定年後は跡見学園女子大学で教鞭をとりながらフリーで仕事を続けていた広瀬修子とともに、有限責任事業組合ことばの杜」を立ち上げた。現在はここを窓口として各方面で活動中だが、今のところはテレビ出演を中心に活躍している。日本テレビ系の経済情報バラエティ番組『週刊オリラジ経済白書』にレギュラー出演。同系のスペシャル番組『モクスペ』にも不定期で出演している。

[編集] 人物・エピソード

  • 高校生時代通った北九州市小倉北区にあるラーメン店「四方平」には、毎年正月にサインを送っている。
  • NHK北九州放送局地上デジタル放送を始めるにあたり、NHKのど自慢苅田町大会の放送の合間を利用して帰省し、PR用のCMを撮影。放送開始前に大量にスポットCMとして放映された。
  • NHKに同期入局した大塚範一(大塚の初任地はNHK高松放送局)が自身司会の『めざましテレビ』(フジテレビ系)で話したところによると、(宮本は)NHKと良好な関係を保った上でフリー転身したのこと。しかし、現時点では退局後NHKへの出演は果たしていない。
  • チェ・ジウの大ファンである。但し、正確にいうとチェ・ジウが演じていた『冬のソナタ』のチョン・ユジン」だそうで、本人と対面した際には役柄とのギャップに失望してしまったという。
  • 1度目の東京アナウンス室への転属のきっかけとなった番組で司会をしていたのが当時、『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)や『料理天国』(TBS系)などで人気司会者であった芳村真理であり、彼女の強い後押しが東京への転属の決め手となったといわれている(2007年に『いつみても波瀾万丈』(日本テレビ系)に宮本が出演した際に自ら証言している)。ちなみに芳村・宮本は2007年9月には「おかやま国際音楽祭」の総合司会を共に担当している。
  • 1998年-2000年の3年間、『NHK紅白歌合戦』の司会を慶應義塾大学の後輩でもある久保純子と共に務めたことから、業界内では「クボジュンの育ての親」として有名である[1]。久保も宮本のことを尊敬しており、久保の結婚式では宮本が司会を買って出たという。
  • 普段からたくさんの荷物を持ち歩いている。自身のカバンの中には数多くの道具が入っており、『いつみても波瀾万丈』の中でその中身を披露した。
  • 2002年暮れに放送された、『紅白歌合戦』の名場面を放送する番組『あなたが選ぶ思い出の紅白・感動の紅白』で司会をした際、西田佐知子歌唱「アカシアの雨がやむとき」のVTR(『第20回NHK紅白歌合戦』より)に見入り、「本当に、いい番組ですね」と発言した。
  • 名目上の退職日は2007年3月31日だが、実際は翌4月1日に『NHKのど自慢』を降板する予定であった。しかし、3月25日能登半島地震が発生。関連報道のため放送休止となり、正式にNHKを去ったのは4月8日となった。
  • 長女は元宮崎放送アナウンサーで、元TBSニュースバードキャスターである宮本優香
  • 2006年9月に、奈良市で行なわれた『NHKのど自慢』では、ゲストの前川清と出場者、そして宮本の3人での熱唱場面も見られた。
  • ニュースで「為替の値動き」を知らせるときに、値が変わると「変わりましたね」と言い、視聴者へ身近な印象を与え、宮本の人情がうかがえた。
  • 過度の老眼であり、ニュースの時には眼鏡をかけていた。また、『NHKのど自慢』の時も舞台袖で作業をしている時は、しばしば眼鏡をかける姿が見受けられた。
  • 2006年度の上智大学の学内誌「ソフィア」は『NHKのど自慢』を特集に取り上げ、宮本自身も招かれた。

[編集] 出演作品

[編集] 現在のレギュラー出演番組

[編集] 過去の主な出演番組

☆NHKアナウンサーとして

☆フリー転向後

2007年

[編集] CD

  • 「宮本隆治の"千の風になって"」(WNCD-7)
  • 「金沢の雨(デュエット・バージョン)」(川中美幸・宮本隆治、TECA-10117)
  • 「NHK歌謡コンサート~熱唱! 華麗なる歌舞台~」(ナレーションとして)

[編集] 脚注

  1. ^ この人物のオモテとウラ「宮本隆治(アナウンサー)」日刊ゲンダイ・2007年2月5日掲載

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


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