第52回NHK紅白歌合戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
第52回NHK紅白歌合戦は、2001年12月31日にNHKホールで行われた、通算52回目のNHK紅白歌合戦。19時30分～21時25分および21時30分～23時45分にNHKで生放送された。
目次 |
[編集] 概要
21世紀最初の紅白は、世界初、生娯楽番組でのリアルタイム字幕放送として放送。
当時の海老沢勝二NHK会長の強い意向により、司会はこの年から2004年(第55回)まで同局のアナウンサーが一貫して務めることになった。
八代亜紀、由紀さおり・安田祥子、加山雄三、吉幾三らは現時点で最後の出場。 松田聖子もこの年以降は一貫して出場を辞退している。 デビューから11年連続出場中だった常連のSMAPはメンバーの稲垣吾郎の不祥事により辞退した。なお、翌2002年(第53回)に復帰出場した。
小林幸子は前回を持って、恒例の豪華衣装をやめると言う発言をしていたが、この年も豪華な衣装で出演した。大型舞台装置をやめて人力に替えたというのが真相であった。なお、翌年には大型舞台装置も復活してしまっている(和田アキ子との確執の原因でもある)。
ザ・ドリフターズが、『思い出のメロディー』に続き出場。歌唱時の衣装は、『8時だョ!全員集合』のオープニングで有名な揃いの着物にタスキ・鉢巻だった。また、『8時だョ!全員集合』（実際には「8時4分過ぎだョ!全員集合」であった）コールを行った。2004年にいかりや長介が死去したこともあり、ドリフにとって現時点で正式な出場歌手としては最初で最後の紅白出場（応援ゲストとして1969年の第20回に出演）。
氷川きよしの応援には前回に引き続きビートたけしと志村けんが時代劇の悪党の格好で登場した。 前半の演歌対決で歌手席が1989年(第40回)以来、12年ぶりに復活した。 引退していた森昌子が1985年(第36回)以来、15年ぶりに復活し、当時夫であった森進一にエスコートされて登場した。往年のメドレー（「せんせい」・「哀しみ本線日本海」・「越冬つばめ」）を披露し、大きな歓声に包まれた。キム・ヨンジャは過去に発売中止になったこともある「イムジン河」を、翌年のサッカーワールドカップにちなんで歌った。
Kiroroは連続テレビ小説『ちゅらさん』の主題歌だった「Best Friend」で3度目の出場だったが、ボーカルの玉城千春が喉を痛めていたので、この紅白を期に活動休止となった。その後、グループとしての再出場は実現していないが、2007年(第58回)には金城綾乃がこの年に初出場した馬場俊英のキーボード演奏として紅白に出演した。
堀内孝雄は同じ大阪府出身で親友でありこの年に亡くなった河島英五の名曲「酒と涙と男と女」を本人の映像と一緒に熱唱(なお、河島本人は紅白に3度出場したが同曲を歌唱したことはない)。堀内孝雄は歌う前から涙を流していた。客席で観覧していた河島の息子からは「堀内さん、ありがとう!」の大きな声が上がった。それから6年後の2007年の『わが心の大阪メロディー』(11月3日放送)でも堀内が同曲を歌い河島に捧げた。
ゴスペラーズは郷ひろみのバックコーラスとしても歌い、事実上2曲歌ったことになった。「この世界のどこかに」をゴスペラーズが楽曲提供し、実際にコーラス参加していたため。また、郷はこの紅白を最後に2005年まで活動休止となった。
出場歌手では無く、特別ゲストとして木村弓が出場し、アニメ映画『千と千尋の神隠し』の主題歌である「いつも何度でも」を歌った。 ハムちゃんずとミニハムず（の着ぐるみ）が登場し、モーニング娘。と共に「ハム太郎とっとこうた」を歌った。
大トリは、北島三郎の「山」。 優勝は白組。
名前表示は以前丸ゴシック体であったが、この年は司会・審査員・ゲスト及びポップス系の歌手は角ゴシック体、演歌系の歌手は楷書体という風に分けられていた。これは2003年(第54回)まで続いた。
[編集] 司会者
[編集] メイン演奏
- 三原綱木とザ・ニューブリード・東京放送管弦楽団（指揮 三原綱木）
[編集] 審査員
- 栃東大裕（大相撲・大関）
- 川原亜矢子（ファッションモデル・女優）
- 室伏広治（陸上選手）
- 竹田恆和（JOC会長）
- 松岡佑子（翻訳家）
- 唐沢寿明（俳優。翌年の大河ドラマ『利家とまつ』の主人公・前田利家役）
- 平良とみ（女優。この年上期の連続テレビ小説『ちゅらさん』の古波蔵ハナ役）
- 天海祐希（女優。翌年の大河ドラマ『利家とまつ』のはる役）
- 藤田宜永（作家）
- 森下洋子（バレリーナ）
- 出田幸彦・NHK番組制作局長
- 客席審査員（NHKホールの観客全員）
[編集] 出場歌手
| 紅組 | 白組 | ||
|---|---|---|---|
| 歌手 | 曲 | 歌手 | 曲 |
| 第1部 | |||
| 松浦亜弥(初) | LOVE涙色 | えなりかずき(初) | おいらに惚れちゃ怪我するぜ! |
| ZONE(初) | secret base ～君がくれたもの～ |
DA PUMP(4) | CORAZON |
| 原田悠里(3) | 三年ぶりの人だから | 山川豊(9) | 泣かないで |
| MAX(5) | Feel so right | 河村隆一(2) | ジュリア |
| 藤あや子(10) | ふたりの絆 | 山本譲二(10) | しあわせの青い鳥 |
| 八代亜紀(23) | これからがある | 鳥羽一郎(14) | 志摩半島 |
| Every Little Thing(5) | fragile | TOKIO(8) | メッセージ |
| 中村美律子(9) | 港町情話 | 前川清(11) | 大阪 |
| 香西かおり(10) | 楽しい人が好き | 細川たかし(27) | 北の五番街 |
| モーニング娘。(4) | Mr.Moonlight ～愛こそがザ☆ピ～ス!～ |
吉幾三(16) | 出逢いの唄 |
| 長山洋子(8) | 遠野物語 | 西城秀樹(18) | Jasmine |
| 伍代夏子(12) | 九十九坂 | 布施明(18) | ア・カペラ |
| 小柳ゆき(2) | remain～心の鍵 | 加山雄三(16) | 旅人よ |
| 第2部 | |||
| 浜崎あゆみ(3) | Dearest | ゴスペラーズ(初) | ひとり |
| 小林幸子(23) | 夢の涯て～子午線の夢～ | Gackt(初) | ANOTHER WORLD |
| Kiroro(3) | Best Friend | ウルフルズ(2)・ Re:Japan(初) |
明日があるさ 新世紀スペシャル |
| 島津亜矢(初) | 感謝状～母へのメッセージ～ | 氷川きよし(2) | 大井追っかけ音次郎 |
| 安室奈美恵(7) | Say the word | 郷ひろみ(22) | この世界のどこかに |
| 松田聖子(15) | 瑠璃色の地球2001 | ザ・ドリフターズ(初) | ドリフのほんとにほんとに ご苦労さんスペシャル |
| 坂本冬美(14) | 凛として | 森進一(34) | それは恋 |
| 由紀さおり・安田祥子(10) | 花～すべての人の心に花を～ | CHEMISTRY(初) | You Go Your Way |
| キム・ヨンジャ(3) | イムジン河 | 谷村新司(14) | 陽はまた昇る |
| 森昌子(14) | 森昌子メモリアルスペシャル | 美川憲一(18) | 恋女 |
| 石川さゆり(24) | 涙つづり | 堀内孝雄(13) | 酒と泪と男と女 |
| 川中美幸(14) | 大河の流れ | さだまさし(13) | きみを忘れない～タイムカプセル～ |
| 天童よしみ(6) | 春が来た | 五木ひろし(31) | 逢いたかったぜ |
| 和田アキ子(25) | 夢 | 北島三郎(38) | 山 |
[編集] ゲスト出演者
- ミニモニ。（歌手。「Kids Dream」）
- Mr.マリック（超魔術師。同上）
- 木村弓（歌手。同上）
- ハムちゃんず、ミニハムず（アニメ『とっとこハム太郎』のキャラクター（着ぐるみ出演）。同上）
- 中澤裕子（歌手・タレント。中村美律子とモーニング娘。の曲紹介）
- キャイ～ン（タレント。伍代夏子の曲紹介と「ワールドカップウェルカムショー!」）
- 爆笑問題（漫才師。Gacktの曲紹介）
- コロッケ（タレント。小林幸子の曲紹介と「紅白対抗!少年少女聖歌隊」）
- ガレッジセール（タレント。この年上期の連続テレビ小説『ちゅらさん』の古波蔵恵尚(ゴリ)と島袋正一(川田)役。Kiroroの曲紹介）
- ビートたけし（コメディアン。氷川きよしの曲紹介）
- 上村健一（サンフレッチェ広島デイフェンダー。「ワールドカップウェルカムショー!」）
- 福田健二（FC東京フォワード。同上）
- 南雄太（柏レイソルゴールキーパー。同上）
- パク・チソン（京都パープルサンガフォワード。同上）
- 内山理名（女優。森進一の曲紹介）
- 平幹二朗（俳優。森進一の曲中）
- 高橋惠子（女優。同上）
[編集] 演奏ゲスト
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- NHK紅白歌合戦公式サイト
- 紅白歌合戦完全マニュアル - 視聴率など。
- Red and White Song Festival
- 紅白歌合戦出場歌手・曲目一覧
- 紅白歌合戦情報 - リンク集など
- NHK総合「紅白歌合戦」 - ビデオリサーチ。1962年（第13回）以降のテレビ視聴率を掲載。
| NHK紅白歌合戦 1951 | 1952 | 1953 1月 | 1953 12月 | 1954 | 1955 | 1956 | 1957 | 1958 | 1959 |
| メンバー |
|---|
| トータス松本（Vocal）・ウルフルケイスケ（Guitar）・ジョン・B・チョッパー（Bass）・サンコンJr.（Drums） |
| シングル |
| やぶれかぶれ・マカマカBUNBUN・世の中ワンダフル・借金大王・すっとばす・トコトンで行こう!・大阪ストラット・パートII・SUN SUN SUN'95 ガッツだぜ!!・バンザイ 〜好きでよかった〜・ブギウギ'96・そら・コマソンNo.1・それが答えだ!・かわいいひと・しあわせですか・まかせなさい・あそぼう ヤング ソウル ダイナマイト・夢・明日があるさ・ナニワゲノム 〜ウルフルズ・メガミックス・メドレー〜・がむしゃら 〜熱くなれ〜/事件だッ!!・笑えれば ええねん・バカサバイバー・暴れだす/大丈夫・サムライソウル・情熱 A GO-GO・両方 For You・たしかなこと |
| オリジナルアルバム |
| 爆発オンパレード・すっとばす・バンザイ・Let's Go・サンキュー・フォー・ザ・ミュージック トロフィー・ウルフルズ・ええねん・9・YOU・KEEP ON, MOVE ON |
| ベストアルバム |
| Stupid & Honest・ベストだぜ!!・ベストやねん |
| トータス松本 |
| 涙をとどけて |
| 所属事務所 |
| タイスケ |
| レコード会社 |
| EMIミュージック・ジャパン（旧・東芝EMI） → ワーナーミュージック・ジャパン |
| テレビ・ラジオ出演 |
| ポップジャム・MUSIC JAPAN・速報!歌の大辞テン・FAN・AX MUSIC-TV・音楽戦士・THE M・CDTV・うたばん・笑っていいとも!・HEY!HEY!HEY!・LOVE LOVEあいしてる・僕らの音楽・新堂本兄弟・ナニワ金融道・ミュージックステーション・27時間チャレンジテレビ・JAPAN COUNTDOWN トータス松本出演：夕陽のドラゴン・新橋ミュージックホール・涙をふいて・ギンザの恋・お義母さんといっしょ・OH! MY RADIO NHK紅白歌合戦出場：第47回・第52回 |
| 関連企業 |
| スペースシャワーTV・江崎グリコ・KDDI |
| 関連人物 |
| 伊藤銀次(P)・宮内和之・ユースケ・サンタマリア・Re:Japan |
| 関連項目 |
| 大阪府・大阪府出身の人物一覧・ソウルフル・ぢ・大黒堂 |
