YUKI (歌手)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
YUKI | |
---|---|
基本情報 | |
出生名 | 磯谷有希 |
出生日 | 1972年2月17日(36歳) |
血液型 | A型 |
学歴 | 函館大谷短期大学 |
出身地 | 北海道函館市 |
ジャンル | J-POP |
職業 | 歌手・女優 |
活動期間 | 2002年2月6日~ |
レーベル | エピックレコードジャパン |
事務所 | ソニー・ミュージックアーティスツ |
共同作業者 | 蔦谷好位置 玉井健二 |
影響 | レベッカ |
公式サイト | YUKIweb.net |
YUKI(ユキ、1972年2月17日 - )は、北海道函館市出身の日本の歌手。元JUDY AND MARYのヴォーカル。エピックレコードジャパン、芸能事務所ソニー・ミュージックアーティスツ所属。
目次 |
[編集] 概要
本名は倉持 有希(くらもち ゆき、旧姓:磯谷(いそや))。身長 153cm、血液型 A型。父、母、姉、弟の5人家族で育つ。私立遺愛女子高等学校卒業、函館大谷短期大学卒業。
1992年、映画「いつかギラギラする日」の撮影のために函館市を訪れていた恩田快人と出会った事がきっかけでJUDY AND MARYを結成した[1]。1996年には『そばかす』がオリコンチャート初登場1位を記録。また、1994年4月からオールナイトニッポンのパーソナリティーを2年間務めた。
1999年、JUDY AND MARYの活動を一旦休止し、NiNa、chara+yukiを結成し活動。2000年にJUDY AND MARYの活動を再開するが、2001年3月8日に解散。10月にはドラムを担当したMean Machineよりシングルを発売。
2002年にシングル『the end of shite』でソロデビューし、現在までに4枚のオリジナルアルバムと1枚のシングルコレクションを発売している。ソロデビュー後のシングル最高位は「ドラマチック」の2位。アルバム最高位は「joy」「Wave」「five-star」の1位。2008年3月22日からは3年ぶりとなるライブツアー「YUKI concert New Rhythm Tour 2008」を行う。
また、これまでにエッセイ集などの著作活動や、2002年にUA主演の映画「水の女」に出演するなど、音楽以外の活動も行っている。
プライベートにおいては、2000年9月に真心ブラザーズのYO-KINGこと倉持陽一と結婚。2005年3月、長男(1歳11カ月)が朝、自宅にて突然死していたことを自身のホームページ内で報告。死因は明かされていないが乳幼児突然死症候群(SIDS)の可能性が高い事を新聞やネットニュース等のメディアが報じた。2006年7月、本人がホームページで妊娠9か月目である事を報告し、8月に次男を出産。名前や体重、出産日などはYUKI本人と所属事務所の強い要望で公表はしていない。
[編集] 作品
ソロデビューシングル『the end of shite』はJUDY AND MARY時代を思わせるパンク調のロック、続く『プリズム』はバラードと、バラエティーに富んだ音作りでソロ活動を開始した。ソロデビューアルバム『PRISMIC』は日暮愛葉がプロデュースし、ズボンズのドン・マツオ (『Rainbow st.』)・クラムボンのミト (『惑星に乗れ』)・スピッツ (『愛に生きて』)・亀田誠治 (『ふるえて眠れ』)等の作家陣及び演奏者を起用した。
2枚目のアルバム『commune』のテーマは、“70年代”と“SLOW”。妊娠前から出産を控えた時期に作られたこのアルバムは、少女の歌声に女性、母性、人間性が宿っていく様をみずみずしさとともに感じさせることとなった[2]。また、メインプロデューサーとなった會田茂一が担当した楽曲のおおらかさや心地良さと、日暮愛葉プロデュース楽曲の緊張感が同居[3]。パティ・スミスの音を出したいというYUKIの希望により[要出典]スネオヘアーも参加した。アートディレクターには野田凪を起用。本アルバムのジャケットにもなった約90人のYUKIに似せられた女性のストップモーションで構成された「センチメンタルジャーニー」のPVは第83回ニューヨークADC展で金賞を受賞した[4]。
3枚目の『joy』のテーマは「強くて、軽やかで、踊れるアルバム」[5]。オリコン週間アルバムチャート1位を記録。
[編集] Band ASTRO
ツアーやレコーディングで演奏を担当している。
[編集] 人物像
- GLAYのJIROとは高校時代からの知り合い。また、TAKUROら他のGLAYのメンバーとも高校時代から交流があり、「自分の高校でGLAYが人気」と教えたところ、喜んだTAKURO達はYUKIの通っている高校の周辺にポスターを貼り回ったが、貼った次の日は夏休み初日だったというエピソードがある。
- 函館では バスガイド、上京直後はエステティシャンをしていた。
- WHAT's IN(出版元:ソニーマガジンズ)で私生活を写真と手書きの文章やイラストで綴った「YUKIの果てしないたわごと」を連載していた。
- YUKIの象徴でもある個性的な髪型のボブはウィッグ(かつら)であり、本当の髪型はロングである。
- コラムやファッション誌、テレビ出演等に度々パンダグッズを登場させている。(ファンの間でもそれは浸透していて、Live会場でもよく見かけられる。)
- レベッカの大ファンで、函館時代にはレベッカのコピーをしていた。JUDY AND MARYのFMラジオでNOKKOをゲストに迎えた時、「私はレベッカの歌は全て歌えます。」と話し、NOKKOは感嘆の声を出して喜んだ。JUDY AND MARY時代にExciting Summer in WAJIKI '00で共演した際は、NOKKOのステージをステージ脇のテントから見ていた。NOKKOの出番はJUDY AND MARYの出番より前であったため、YUKIはヘアメイクをしていない状態だった。
- サザンオールスターズのファンでもあり、1998年に放送されたデビュー20周年記念の特別番組では、祝福のメッセージを送った。
[編集] YUKIのオールナイトニッポン
- 1部昇格以前は番組内で放送禁止用語を頻発していた。
- 番組開始からずっと、後に夫となる真心ブラザーズの倉持が好きだと言い続けていた。その倉持が番組に出演したこともあった。
- オリコンチャートで1位を獲得するが、折りしも布袋寅泰から、「あんなチャートは全部インチキだ。だから、気にしないで自分なりの音楽を続ければいい」と言うニュアンスの言葉をかけられ、ヒットチャートへの圧迫感に対してのやりきれなさを吐露した。
- 2部時代ゲストにはしょっちゅうTAKUYAが乱入していて、YUKIとの2人体制になることもあった。
[編集] ディスコグラフィ
[編集] シングル
枚 | リリース日 | タイトル | タイアップ |
---|---|---|---|
1st | 2002年2月6日 | the end of shite | トヨタ自動車「WiLL VS」CMソング |
2nd | 2002年3月6日 | プリズム | |
3rd | 2002年6月5日 | 66db | トヨタ自動車「WiLL VS」CMソング |
4th | 2002年11月20日 | スタンドアップ!シスター | |
5th | 2003年2月19日 | センチメンタルジャーニー | |
6th | 2003年3月19日 | ハミングバード | |
7th | 2004年8月18日 | Home Sweet Home | 東宝配給アニメ映画「劇場版 NARUTO -ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!」主題歌 九州電力CMソング |
8th | 2004年11月10日 | ハローグッバイ | 花王「エッセンシャル・ダメージケア」CMソング |
9th | 2005年1月19日 | JOY | |
10th | 2005年4月27日 | 長い夢 | Sony Ericsson「au W31S」CMソング |
11th | 2005年6月29日 | ドラマチック | フジテレビ系アニメ「ハチミツとクローバー」オープニングテーマ |
12th | 2005年9月7日 | 歓びの種 | 東宝配給映画「タッチ」主題歌 |
13th | 2006年1月25日 | メランコリニスタ | 花王「エッセンシャル・ダメージケア」CMソング |
14th | 2006年8月9日 | ふがいないや | フジテレビ系アニメ「ハチミツとクローバーⅡ」オープニングテーマ |
15th | 2007年8月8日 | 星屑サンセット | TBSテレビ系ドラマ「パパとムスメの7日間」主題歌 |
16th | 2007年12月12日 | ワンダーライン | ワンダーライン - NTT DoCoMo「N905i」CMソング ワンダーライン(night swimming mix) - NTT DoCoMo「N905iμ」CMソング |
17th | 2008年4月16日 | 汽車に乗って |
[編集] 配信限定シングル
枚 | リリース日 | タイトル | タイアップ |
---|---|---|---|
1st | 2007年5月25日 | ビスケット | NTT DoCoMo「N904i」CMソング |
[編集] アルバム
[編集] オリジナルアルバム
枚 | リリース日 | タイトル | タイアップ |
---|---|---|---|
1st | 2002年3月27日 | PRISMIC | |
2nd | 2003年3月26日 | commune | ファンキー・フルーツ - トリンプ「恋するブラ」CMソング |
3rd | 2005年2月23日 | joy | |
4th | 2006年9月6日 | Wave |
[編集] シングルコレクション
枚 | リリース日 | タイトル |
---|---|---|
1st | 2007年10月3日 | five-star |
[編集] DVD・UMD
[編集] ビデオクリップ集
枚 | リリース日 | タイトル | 類型 |
---|---|---|---|
1st | DVD 2005年3月2日 UMD 2005年4月27日 |
ユキビデオ | DVD UMD |
2nd | 2008年3月19日 | ユキビデオ2 | DVD |
[編集] ライブ
枚 | リリース日 | タイトル | 類型 | |
---|---|---|---|---|
1st | DVD 2005年3月2日 UMD 2005年11月30日 |
Sweet Home Rock'n Roll Tour | DVD UMD |
|
2nd | 2006年1月25日 | ユキライブ YUKI TOUR "joy" 2005年5月20日 日本武道館 | DVD | ・花くまゆうさくがジャケットイラストを手掛けている。 |
3rd | 2008年5月28日 | YUKI LIVE "5-star" ~The gift will suddenly arrive~ | DVD | ・「5-star」に掛けてか、税込価格が5555円。 |
[編集] その他の参加作品
- 真心ブラザーズのアルバム『B.A.D. (Bigger And Deffer) ~MB's Single Collection』収録曲「キモチE」にコーラスとして参加。
- ROBOTSのアルバム『GUITAR DE POP』収録曲「光の全く無いイメージ」にコーラスとして参加。
- 銀杏BOYZのアルバム『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』収録曲「駆け抜けて性春」にコーラスとして参加。
- GLAYのアルバム『BEAT out!』収録曲「週末のBaby talk」、『THE FRUSTRATED』収録曲「南東風」にコーラスとして参加。
- HALCALIのアルバム『音楽のススメ』収録曲「伝説の二人」の作詞を担当(作曲は夫、YO-KING)。
- ボ・ガンボスのトリビュートアルバム『Colla Bo Gumbos vol.1』で「夢の中」を麗蘭と共にカバー。
- 真心ブラザーズのトリビュートアルバム『真心COVERS』で「BABY BABY BABY」をカバー。
- 松田聖子のトリビュートアルバム『Jewel Songs ~Seiko Matsuda Tribute & Covers~』で「秘密の花園」をカバー。
- 『デトロイト・メタル・シティ トリビュートアルバム~生贄メタルMIX~』に「JOY-METAL JOY REMIX」で参加
[編集] 参加ユニット
- 『NiNa』―1999年(当時27歳)の時、The B-52'sのケイト・ピアソンとのダブルヴォーカルで結成。Guitarは元四人囃子でJUDY AND MARYのプロデューサー佐久間正英と島武実。Bass、元JAPANのミック・カーンでシングル2枚、アルバム1枚を発表。
- 『CHARA+YUKI』―1999年、シングル『愛の火 3つ オレンジ』を作詞作曲共作。アレンジはCHARAのアレンジャーだった浅田祐介が担当。
- 『Mean Machine』―2001年、Charaとツインドラム参加。シングル『スーハー』、アルバム『CREAM』など。
[編集] 出演ラジオ番組
- NON STOP RADIO JAM(福岡 CROSS FM)
- ワイルドブルー ハマラジ・クラブ(FMヨコハマ)
- 勝手にしやがれ(千葉 bay fm)
- Coke ハイパー・レイディオ(東京FM系 全国ネット)
- J・A・M EXPRESS(FM仙台(現DATE FM))
- OH! MY RADIO (J-WAVE、金曜日 - 2005年3月)
- オールナイトニッポン(ニッポン放送ほか、1994年4月 - 1995年3月、火曜2部、1995年4月 - 1996年4月、金曜1部)
[編集] PV
PVは独創的な物が多く、何度かSPACE SHOWER Music Video Awardsを受賞している。
- 2004年「センチメンタルジャーニー」(監督・野田凪)がBEST CONCEPT VIDEOを受賞
- 2005年「Home Sweet Home」(監督・服部一成)がBEST SHOOTING VIDEOを受賞
- 2006年「JOY」(監督・中村剛)が年間最優秀賞にあたるBEST VIDEO OF THE YEARを受賞
なお、「JOY」までのPVは「ユキビデオ」(DVD/UMD)で見ることができる。
[編集] ライブ
[編集] ツアー
|
|
[編集] スペシャルライブ
|
|
[編集] CM出演
- 大塚製薬「ポカリスエット」
- トヨタ自動車「WiLL VS」(2002年)
- Sony Ericsson「au W31S」(2005年)
- NEC「N904i」(2007年)
- NEC「N905i」(2007年)
[編集] 映画出演
- いつかギラギラする日(1992年) - エキストラとして出演。この映画で恩田快人と出会う。
- 水の女(2002年) - 聡子 役
[編集] 関連項目
- レベッカ - 「私の音楽はここから始まった」とYUKI自身が多方面で述べている。
- NiNa - JUDY AND MARYを1年間活動休止していた1999年に結成したバンド。
- 安倍なつみ - 大親友でちゃんづけで呼んでいる。
- 持田香織 - YUKIを「尊敬するアーティスト」であると公言。
- CHARA - YUKIと組んで "'CHARA+YUKI"、"Mean Machine" を結成していた。
- GLAY - YUKIと同郷で函館でバンド活動していた頃からの知り合い。時々GLAYの曲にYUKIが参加している事がある。
- 桑田佳祐 - 桑田佳祐の音楽寅さんにYUKIがゲスト出演。桑田がジョン・レノン、YUKIがオノ・ヨーコに扮し、プラスティック・オノ・バンドのGive Peace a Chance(平和を我等に)のパロディーPV『Give CARP a Chance(広島にもチャンスを下さい)』をOA。
- サザンオールスターズ - サザンのデビュー20周年の特番にJUDY AND MARYがビデオレター出演。20周年を祝うと共に、YUKIが「私のお姉ちゃんが『桑田さんと寝たい』って言ってた」とコメント。
- エピックレコードジャパン - 所属レコード会社。
- Sleep - YUKI、大森よう子、平野文子の3人から成るアートユニット。
[編集] 脚注
- ^ HMV アーティスト ニュース情報 JUDY AND MARY参考。
- ^ @TOWER.JP-YUKI-Communebounceレビュー部分:ライター 萌木 里 / bounce 2003年4月号掲載
- ^ Musicnet-ニューリリース 詳細 commune
- ^ YUKI-WHAT's IN?WEB
- ^ Excite:ミュージック:YUKI
[編集] 外部リンク
メンバー |
---|
YUKI・恩田快人・五十嵐公太・TAKUYA |
元メンバー |
藤本泰司 |
シングル |
POWER OF LOVE - BLUE TEARS - DAYDREAM/キケンな2人 - Hello! Orange Sunshine/RADIO - Cheese "PIZZA"/クリスマス - 小さな頃から/自転車 - Over Drive - ドキドキ - そばかす - クラシック - くじら12号 - ラブリーベイベー - LOVER SOUL - 散歩道 - ミュージック ファイター - イロトリドリ ノ セカイ - 手紙をかくよ - Brand New Wave Upper Ground - ひとつだけ - mottö - ラッキープール - PEACE -strings version- |
オリジナルアルバム |
BE AMBITIOUS(インディーズ) - J・A・M - ORANGE SUNSHINE - MIRACLE DIVING - THE POWER SOURCE - POP LIFE - WARP |
ベストアルバム |
FRESH - The Great Escape -COMPLETE BEST- - COMPLETE BEST ALBUM「FRESH」 |
ライブアルバム |
44982 VS 1650 |
シングル |
---|
the end of shite - プリズム - 66db - スタンドアップ!シスター - センチメンタルジャーニー - ハミングバード - Home Sweet Home - ハローグッバイ - JOY - 長い夢 - ドラマチック - 歓びの種 - メランコリニスタ - ふがいないや - ビスケット(配信限定) - 星屑サンセット - ワンダーライン - 汽車に乗って |
アルバム |
PRISMIC - commune - joy - Wave |
シングルコレクション |
five-star |
関連項目 |
ソニー・ミュージックアーティスツ - エピックレコードジャパン - JUDY AND MARY - NiNa - Mean Machine - CHARA - 蔦谷好位置 - YO-KING |