真田太平記 (テレビドラマ)
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『真田太平記』(さなだたいへいき)は、1985年(昭和60年)から1986年(昭和61年)にNHKで放送された連続テレビドラマ。NHK新大型時代劇の一作である。放送期間は1985年(昭和60年)4月3日 - 1986年(昭和61年)3月19日。全45話。
目次 |
[編集] 概要
原作は池波正太郎の小説『真田太平記』。真田昌幸・信之・幸村の生涯を、武田家滅亡から信之の松代移封まで描く。
[編集] スタッフ
[編集] 出演
[編集] 真田家
[編集] 真田一族
- 真田信幸→真田信之(源三郎、伊豆守) … 渡瀬恒彦
- 真田昌幸の長男。本多忠勝の娘小松殿を正室に迎え、関ヶ原の戦いでは東軍に味方する。冷静沈着な性格で、幕末まで続く松代藩真田家の礎を築く。
- 真田幸村(源二郎、左衛門佐) … 草刈正雄
- 真田昌幸(安房守) … 丹波哲郎
- 徳川方を上田城で二度も退けた名将。
- 山手殿[1] … 小山明子
- 真田昌幸の正室。
- お徳 … 坂口良子
- 真田昌幸の側室。於菊の母。
- 久野 … 香野百合子
- 真田昌幸の正室山手殿の妹。樋口角兵衛の母。
- 稲姫→小松殿(信之正室) … 紺野美沙子
- 本多忠勝の娘で徳川家康の養女となり、真田信之の正室として嫁ぐ。信之と昌幸、幸村が敵味方に分かれた関ヶ原の戦いでは、沼田城を訪れた昌幸、幸村の入城を拒んだ。
- 於利世 … 中村久美
- 大谷吉継の娘で真田幸村の正室となる。
- 真田大助 … 小野隆 → 片岡孝太郎
- 真田幸村の長男。大坂夏の陣では父の側で戦うことを希望したが、城の外に出陣をするよう豊臣秀頼を説得することを父に申し渡され、涙ながらに別れた。最後は秀頼と運命を共にする。
- 真田信吉 … 早瀬亮
- 真田信之の長男。父に代わり弟信政と共に大坂の陣に徳川方として参戦する。
- 真田信政 … 森岡進
- 真田信之の次男。
- 樋口角兵衛 … 榎木孝明
- 信之・幸村の従弟。久野と武田家の家臣、樋口下総守の間に生まれた子ということであったが、久野は昌幸の子だと信幸に告げた。角兵衛は武勇に優れていたが、それを耳にしてから屈折した人生を送る。
- 於菊 … 岡田有希子
- 真田昌幸の娘。後に滝川三九郎に嫁ぐ。
[編集] 真田家家臣
- 矢沢頼綱 … 加藤嘉
- 真田昌幸の叔父で、真田家重臣。
- 矢沢頼康 … 大谷友右衛門
- 矢沢頼綱の子で、真田家重臣。
- 馬場彦四郎 … 角野卓造
- 真田家家臣。百姓の娘を犯した罪で信之に入牢させられる。その後、幕府に真田信之を訴え、信之を窮地に追い詰める。
- 鈴木右近 … 岡村青太郎(現・清元延寿太夫)
- 鈴木主水の子。真田信之に仕える。
- 鈴木主水 … 金内吉男
- 真田家家臣で名胡桃城主。謀略により北条方に名胡桃城を落とされ、責任をとって自刃した。
- 壺谷又五郎 … 夏八木勲
- 草の者の頭領。
- お江 … 遥くらら
- 草の者であるが、幸村に愛される。大坂の陣でも幸村のために働くが、死に場を失い信之に幸村の最後を伝え、馬場彦四郎の為に窮地に立った信之のために働く。
- 向井佐平次 … 木之元亮
- 幸村の従者として生涯を過ごす。幸村最後の地、安居天神で共に戦死する。
- 向井佐助 … 中村橋之助
- 佐平次の子で草の者として活躍する。
- もよ … 音無真喜子
- 佐平次の妻で佐助の母。
- おくに … 范文雀
- 草の者。佐助と恋仲になる。
- 三輪 … 堀江しのぶ
- 姉山甚八… 渋谷天笑(現・三世天外)
- 草の者。
- 奥村弥五兵衛 … 真田健一郎
- 草の者。
[編集] 甲賀山中忍び
- 山中大和守俊房[2] … 佐藤慶
- 山中内匠長俊[3] … 戸浦六宏
- 猫田与助 … 石橋蓮司
- 山中忍びで、お江に恨みを持ち付け狙う。
- 慈海 … 福田豊土
- 住吉慶春 … 鈴木瑞穂
- 伴長信 … 待田京介
- 杉坂重五郎 … 丹波義隆
[編集] 豊臣家とその家臣たち
- 豊臣秀吉 … 長門裕之
- 豊臣秀頼 … 円谷浩
- 豊臣秀次 … 堀内正美
- 北政所 … 津島恵子
- 淀殿 … 岡田茉莉子
- 千姫 … 工藤夕貴
- 大野修理 … 細川俊之
- 大野主馬 … 平泉成
- 大野道犬 … 長克巳
- 大蔵卿局 … 高田敏江
- 常高院 … 磯野洋子
- 木村重成[4] … 井上倫宏
[編集] 大名とその家臣たち
- 石田三成 … 清水紘治
- 石田正澄 … 和田周
- 島左近 … 湯浅実
- 三成の重臣。
- 大谷吉継 … 村井国夫
- 於利世の父。
- 後藤基次 … 近藤洋介
- 黒田長政の家臣であったが浪人し、大坂の陣では大坂城に入城する。
- 毛利勝永 … 宮内洋
- 片桐且元 … 山本耕一
- 長宗我部盛親 … 久富惟晴
- 堀内氏久 … 小篠一成
- 長束正家 … 森塚敏
- 増田長盛 … 奥野匡
- 前田玄以 … 小笠原良智
- 宇喜多秀家 … 石濱朗
- 小早川秀秋 … 田代隆秀
- 松平忠直 … 正城慎太郎
- 加藤清正 … 竜雷太
- 浅野長政 … 中井啓輔
- 浅野幸長 … 本田博太郎
- 上杉景勝 … 伊藤孝雄
- 直江兼続 … 下塚誠
- 前田利家 … 御木本伸介
- 芳春院 … 幸田弘子
- 前田利長 … 中島久之
- 織田常真 … 草薙幸二郎
- 福島正則 … 勝部演之
- 加藤嘉明 … 大友龍三郎
- 黒田長政 … 金子研三
- 藤堂高虎 … 児玉謙次
- 生駒親正 … 松村彦次郎
- 中村一氏 … 湊俊一
- 堀尾吉晴 … 玉村駿太郎
- 毛利輝元 … 中山昭二
- 寺沢広高 … 内田大貴
- 島津義弘 … 早川雄三
- 北条氏政 … 福山像三
- 北条氏直 … 佐藤仁哉
[編集] 徳川家とその家臣たち
- 徳川家康 … 中村梅之助
- 真田昌幸には何度も煮え湯を飲まされる。忠勝の娘小松殿を養女とし信之に嫁がせる。関ヶ原の戦いで西軍に勝利し天下を取り征夷大将軍となる。信之には厚く信頼を寄せる。
- 徳川秀忠 … 中村梅雀[6]
- 徳川二代将軍。関ヶ原の戦いの際には真田昌幸、幸村父子に翻弄され、本戦に遅参し家康に叱責される。そのことから真田家を深く恨み、後に真田家を取り潰そうとする。
- 阿茶局 … 三条美紀
- 家康の側室。
- 本多忠勝 … 加藤武
- 家康の重臣で小松殿の実父。関ヶ原の戦いの後、昌幸、幸村父子の助命嘆願をする信幸を支援し、渋る家康に対し「殿を相手に一戦仕る。」と啖呵を切り、昌幸、幸村は九度山へ流罪となった。
- 本多忠政 … 森田順平
- 忠勝の長男。関ヶ原の戦いの際の上田城攻めには開城勧告の使者として信幸と共に昌幸に対面する。
- 本多正信 … 田中明夫
- 本多正純 … 伊東達広
- 本多政重 … 須藤正裕
- 井伊直政 … 菅貫太郎
- 板倉勝重 … 増田順司
- 土井利勝 … 有川博
- 酒井忠世 … 瑳川哲朗
[編集] その他
- 滝川三九郎 … 三浦浩一
- 小野お通 … 竹下景子
- 京に在住し、大坂冬の陣の後の休戦の際には、信之、幸村兄弟の対面のために力を尽くす。後に信之に想いを寄せられ、信濃への移住を勧められるが、京に留まることを選ぶ。
- 柳生石舟斎 … 東千代之介
- 西笑承兌 … 渥美国泰
- 木島新六郎 … 津嘉山正種
- 横沢与七 … 花沢徳衛
- 伴野久右衛門 … 北村総一朗
- 孝助 … 樋浦勉
- 半兵衛 … 加藤和夫
- 田子庄左衛門 … 井川比佐志
- 粂 … 浅利香津代
- 杉本主馬 … 長谷川初範
- 板倉新之助 … 坂西良太
- 来島喜左衛門 … 浜村純
ほか多数。
[編集] 放送
[編集] 放送日程
放送回 | 放送日 | 題 | 演出 |
---|---|---|---|
第1回 | 1985年4月3日 | 若武者たち | |
第2回 | 1985年4月10日 | 天魔の夏 | |
第3回 | 1985年4月17日 | 幸村初陣 | |
第4回 | 1985年4月24日 | 角兵衛騒動 | 大原誠 |
第5回 | 1985年5月1日 | 秘密 | |
第6回 | 1985年5月8日 | 出会い | |
第7回 | 1985年5月15日 | 危急存亡の時 | |
第8回 | 1985年5月22日 | 上田城死守 | |
第9回 | 1985年5月29日 | 華燭の宴 | |
第10回 | 1985年6月5日 | 惜別の章 | |
第11回 | 1985年6月12日 | 小田原攻め | |
第12回 | 1985年6月19日 | 沼田城城主信幸 | |
第13回 | 1985年6月26日 | お江受難 | 永野昭 |
第14回 | 1985年7月3日 | それぞれの道 | |
第15回 | 1985年7月10日 | 暗闘忍びの群れ | |
第16回 | 1985年7月17日 | 名護屋撤退 | |
第17回 | 1985年7月31日 | 揺らぐ夏 | |
第18回 | 1985年8月14日 | 秀吉死す | |
第19回 | 1985年8月28日 | 春の嵐 | 小林信一 |
第20回 | 1985年9月4日 | 迷い道 | |
第21回 | 1985年9月11日 | 決裂 犬伏の陣 | |
第22回 | 1985年9月18日 | 信幸懊悩 | |
第23回 | 1985年9月25日 | 故郷敵地 | |
第24回 | 1985年10月2日 | 激闘上田城 | |
第25回 | 1985年10月9日 | 家康襲撃 | |
第26回 | 1985年10月16日 | 決戦 関ヶ原 | |
第27回 | 1985年10月23日 | 切腹命令 | 国広和孝 |
第28回 | 1985年10月30日 | さらば上田城 | |
第29回 | 1985年11月13日 | 闇の渦 | |
第30回 | 1985年11月20日 | 暗雲九度山 | |
第31回 | 1985年11月27日 | それぞれの悲願 | |
第32回 | 1985年12月4日 | 昌幸死す | |
第33回 | 1985年12月11日 | 事件勃発 | |
第34回 | 1985年12月18日 | 時節到来 | |
第35回 | 1986年1月8日 | 大坂入城 | |
第36回 | 1986年1月15日 | 真田丸 | |
第37回 | 1986年1月22日 | 冬の陣前夜 | |
第38回 | 1986年1月29日 | 大坂冬の陣 | |
第39回 | 1986年2月5日 | 兄弟再会 | |
第40回 | 1986年2月12日 | 戦雲再び | |
第41回 | 1986年2月19日 | 最後の夜 | |
第42回 | 1986年2月26日 | 幸村散る | |
第43回 | 1986年3月5日 | 小松殿人質 | |
第44回 | 1986年3月12日 | 真田家取潰しの陰謀 | 大原誠 |
最終回 | 1986年3月19日 | 生きる |
[編集] 備考
本作には岡田有希子が出演している。岡田が翌1986年に自殺したため、彼女が出演したテレビドラマの映像は封印される傾向にある。そのような中本作は、彼女が出演したテレビドラマにしては珍しく封印されていない貴重な作品である。このような理由から本作を視聴するファンも少なくない。
[編集] 脚注
- ^ 菊亭晴季の娘とされているが、近年の学説では否定する見方が強い。
- ^ 甲賀「徳川方」山中忍び頭領:実際の俊房は、豊臣忍びの頭領として豊臣秀吉に仕えた後、秀頼の代になってから徳川家康に鞍替えしている。
- ^ 甲賀「豊臣方」山中忍び頭領:実際の長俊は、柴田勝家の家老を務めたのち、丹羽長秀を経て豊臣秀吉の右筆を務めた。関ヶ原の戦いでは西軍に属して浪人となり、京都で隠棲して慶長12年に没している。
- ^ 史実では、重成は浪人衆に考えが近く、浪人衆と豊臣家臣の橋渡し役をしていたが、ドラマでは浪人衆の意見に反発する役回りをしている。
- ^ 史実の勝永は、威きり立つ兵を抑えるため前線に出たが、兵が堪えきれずに制止を振り切って勝手に進撃したので、已む無く出撃した。
- ^ 徳川家康役の中村梅之助の子。役柄でも親子役を演じている。
[編集] 外部リンク
NHK総合 水曜20時台 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
真田太平記
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1960年代 | 花の生涯 - 赤穂浪士 - 太閤記 - 源義経 - 三姉妹 - 竜馬がゆく - 天と地と |
1970年代 | 樅ノ木は残った - 春の坂道 - 新・平家物語 - 国盗り物語 - 勝海舟 - 元禄太平記 - 風と雲と虹と - 花神 - 黄金の日日 - 草燃える |
1980年代 | 獅子の時代 - おんな太閤記 - 峠の群像 - 徳川家康 - 山河燃ゆ - 春の波涛 - いのち - 独眼竜政宗 - 武田信玄 - 春日局 |
80年代・NHK新大型時代劇 | 宮本武蔵 - 真田太平記 - 武蔵坊弁慶 |
1990年代 | 翔ぶが如く - 太平記 - 信長 KING OF ZIPANGU - 琉球の風 - 炎立つ - 花の乱 - 八代将軍吉宗 - 秀吉 - 毛利元就 - 徳川慶喜 - 元禄繚乱 |
2000年代 | 葵徳川三代 - 北条時宗 - 利家とまつ〜加賀百万石物語〜 - 武蔵 MUSASHI - 新選組! - 義経 - 功名が辻 - 風林火山 - 篤姫 - 天地人 |
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2010年代 | 龍馬伝 |