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ラジオ日本ジャイアンツナイター - Wikipedia

ラジオ日本ジャイアンツナイター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ラジオ日本ジャイアンツナイターアール・エフ・ラジオ日本がプロ野球シーズンに放送しているナイター放送のタイトル。


目次

[編集] 概要

1958年12月、ニュース・スポーツ・音楽を編成の三本柱とした開局したラジオ関東が、翌1959年シーズンより在京局に先駆けて完全中継を行って以来の同局の看板番組。

1977年10月に同局が読売新聞ニュースを放送する見返りとして、読売ジャイアンツ主催ゲームを独占中継する事となり、1979年シーズンより番組タイトルを「ラジオ関東バッチリナイター」から「ラジオ関東ジャイアンツナイター」と改称。巨人軍を徹底的に追い掛ける番組となった。2005年までは「絶対巨人主義!!」をキーワードにヤクルト主催ゲームを除く巨人戦のほぼ全試合を完全中継した。

ラジオ関西ぎふチャン(ラジオ)にネットしている。但し、ぎふチャンでは「ダイナミックナイター」というタイトルである(デーゲームは「エキサイトスタジアム)。中日主催ゲームは資本の関係上、放送が認められていないため、中日新聞グループのCBCが制作しているためネットされず自社製作に差し替えている。また月曜日の中継は巨人戦開催時に限定されているが、番組編成の関係でラジオ関西では巨人戦の有無に関わらずネットされない(06年度は日曜日、07年度は週末も放送されない。よって阪神・オリックス主催試合が放送される場合、週末は原則事実上CRKからの裏送りになる)が、未だに放送で「ラジオ日本ジャイアンツナイター」としか言わないことも多い。このところようやく改善が始まったばかりである。また1972年5月沖縄県日本復帰以後、1984年途中までは沖縄の極東放送にもネットされ「KHRチャレンジ・ナイター」として放送された。(1984年9月に極東放送がエフエム沖縄に移行・新規開局した事によりRFのネット受けも廃止された)

また、巨人主催ゲームのみ17:58よりインターネット(ラジオ日本の公式サイトより接続)で試合を聴取することも可能である。また2006年からは後日、巨人ホームゲームのダイジェスト実況をインターネット放送とポッドキャスティングにて配信する。しかしサイト上では主催全73試合を放送・配信とあるが、結局9月24日の対阪神戦で打ち切られてしまった。なお、2007年度の放送については、巨人が優勝争いに加わった事もあり、主催72試合を全て放送した。

2006年シーズンより、広島市民球場ナゴヤドームなどの巨人ビジターゲームの一部を千葉マリンスタジアム千葉ロッテマリーンズ主催試合の中継に差し替え、ラジオ日本マリーンズナイターとする。

2006年8月には、ラジオ業界初の試みとして、アメリカグアムのFM局FM104での生中継を実施した。

[編集] 放送時間

  • 毎日17:40-試合終了(17:40-17:55は前座番組「プレイボールまで待ちきれない!!」)
2004年シーズンまではBSデジタルラジオ「BS日テレラジオ445」でも巨人主催のホームゲームのみだが放送されていた(BSデジタルラジオでは唯一野球中継を放送していたが、BSQR489でも1度だけ野球中継を放送したことがある。)。また2005年シーズンは日曜日の薄暮開催(17時開始のデーゲーム開催扱い)とビジターゲームでのデーゲーム開催が一部行われるため、その場合は放送時間を調整、ないしは録音中継(録って出し方式)を行った(2006年シーズンはなし)。
2006年9月2・3日は中日ドラゴンズ vs 読売ジャイアンツの放送ではなく、西武ライオンズ vs 北海道日本ハムファイターズインボイスSEIBUドーム)の試合を中継したが、17時開始の薄暮(準ナイター)開催だったので、この日は試合進行中ではあるものの録って出し形式(1時間ずれ)による録音放送になった。
  • 在京他局と異なり、番組放送終了時にエンディングがある。また、巨人勝利のゲームにおいては、当該試合の一部(試合終了時、得点シーンの一部など、場面は各回異なる)をテーマソングに載せながら終了する。
  • 21:30までに試合終了した場合はクッションプログラム「FOR THE GLORY ジャイアンツ・タイムズ」を放送。また21:30以後も試合が続いた場合、以後の番組の時間スライドはせず休止、ないしは時間短縮となる。
  • 2008年は巨人軍主催試合で日曜デーゲームが強化されるが、RFでは競馬中継優先のため撮って出し録音中継とする。なおインターネットラジオでは生中継される予定。

[編集] レインコート番組

雨天中止時、あるいは元々巨人戦の開催予定がない日、ヤクルトホームの巨人戦開催日、巨人のビジターデーゲームには「ナイタースタジオ特集」を放送する。場合によっては巨人戦ではなく、その他のカードを中継する場合もあるが優勝に係わるチームの放送権がある場合が多い。

(2008年度) 全時間を「The Golden 50s」という統一したテーマをつけた。RFラジオ日本開局50年記念という位置づけでこの表題にした。

  • 第1部「ジャイアンツプライド」(17:55-20:00)
    • 「ジャイアンツ・トゥディー」(19:00まで)と、「50の巨人伝説」(19:00から)の2本立てで、前半はその日のプロ野球の結果・経過、巨人の話題などを送る。後半は巨人軍の歴史に残る名勝負・名選手にスポットを当てる。
  • 第2部「とびだせ50曲」(20:00-21:00)
    • 毎回あるジャンル・テーマに沿って50にちなんだ音楽の数々(ある歌手のベスト50曲、あるジャンルのベスト50曲、50代歌手など)をお届けする。

(2007年度)

※ラジオ日本以外のネット局は21:00で終了。

※2005年度は「ギャオス内藤のGIANTS RADIO」。 ※かつては「ジャイアンツ・ミュージックスタジアム」と称して3部構成(ジャイアンツ情報や他球場の試合の経過(第一部 ここだけ生放送だった)・音楽番組(第二部)・過去の名選手の紹介(第三部))だったが、現在は2部構成。 ※岐阜放送では先述の理由により、レインコートプロが2種類存在することになる。

[編集] リスナー参加企画

  • 当番組ではラジオ関西岐阜ラジオと共同で「ジャイアンツ月間MVP」を2004年度まで制定した。この制度はそれぞれの月の読売ジャイアンツの選手で最も活躍した選手を解説者の意見とリスナーの投票を基に決定したものである。但し解説者の意見も選考の重要なファクターとなるため、必ずしもリスナーの最多得票選手が選出されるとは限らない。
  • 月間MVPに選ばれた選手に投票されたリスナーには賞金や選手のサイン入りグッズなどがプレゼントされた。
  • 2005年度は交流戦特別企画として、パ・リーグ参加6チームの主催試合(即ちビジター)でそれぞれのホームタウンの名産品をプレゼントする企画を行っている。

[編集] 出演者

[編集] 解説者

[編集] ゲスト解説者

[編集] 実況アナウンサー・リポーター

RFの河路、石黒、島田、ラジオ関西の牛尾、桐山、清水の各アナウンサーは局アナではなく契約スタッフでの出演

[編集] 過去の出演者

[編集] 過去の解説者

[編集] 過去の実況アナウンサー

[編集] 球場内企画

  • 2007年の東京ドームでの巨人ホームゲーム63試合において、RFラジオ日本と巨人軍の提携企画「GFM」を行う。単なる試合解説だけでなく、巨人ファンを代表する各界著名人をゲスト解説者として迎え、巨人軍応援実況を展開する。会場では先着順2000人に無料レンタルを行う。(市販のラジオでも受信可能)また2008年は新しく「G-PO」会員を対象としたレンタルも行われる。
  • 周波数 86.3MHZ
  • 試合開始1時間前~試合終了時に開局
  • 解説には当番組の解説者・アナウンサーのほか、宮本和知橋本清角盈男ら元巨人OBが多数出演。またパーソナリティとして坪内千恵子、茂山哲平(茂山という苗字だが狂言師ではない)が出演している。
  • また東京ドーム右中間の柱に番組宣伝広告を設置。もしここに直撃するホームランが出た場合にはそれを予想したリスナー50組100人を東京ドームに招待するクイズキャンペーンが行われる。

[編集] JRN・NRNとの関係

開局当初、基本的に自主製作ではあったが、その頃在京局が全曜日に野球中継を編成していなかった事もあり、東海ラジオ放送毎日放送ラジオ関西などと暫定的なネットワークを組んで、関東地区以外の試合中継に対応していた。(この当時は、毎日新聞の資本があったためMBSラジオでもRFからの中継を送っていたことがある)

1965年5月JRNNRNが相次いで結成されると、これらネットワークとは無関係だったラジオ関東は取り残される結果となり、関東地区以外の試合を中継する場合にも現地に乗り込んで製作を行う事になった。この間、ネットワークは岐阜放送、近畿放送(現在のKBS京都)の2局しかなく、聴取率も在京局に差をつけられ、営業面でも苦戦していた。

1974年3月TBSの株を放出して以来、在京ラジオ局との繋がりを持たなかった読売新聞社は有事の際の報道手段のひとつとして中波ラジオ局を持つ事が必要であると判断。1977年在京ラジオ局に対し、「読売新聞ニュース」を自社および系列局で放送する事を条件に読売ジャイアンツ主催試合の中継を認める事を提案。

しかし当時、TBSは筆頭株主であった毎日新聞社が経営悪化に伴い株式を大量に放出した事で、漸く新聞資本から脱却できた時期であった。また、ニッポン放送は総帥・鹿内信隆(当時会長)を通じフジサンケイグループの中核会社として位置していた。さらにJRN・NRNともに地方系列局は地元新聞社の資本が入っている局が多かった。これらの理由から、当初この提案に乗り気だった文化放送を含めた在京局各社は、結局許諾不可能としてこの提案を拒否した。

しかし、ラジオ関東は逆にこの提案を受諾。開局以来放送された「毎日新聞ニュース」は1978年1月1日より「読売新聞ニュース」に切り替わり、読売ジャイアンツ完全独占の「ジャイアンツナイター」がスタートした。読売ジャイアンツ主催試合を中継できなくなったJRN・NRNはこれに対抗。ラジオ関東の完全締め出しを図り、系列局に対しラジオ関東とは「ネットを受けない、送らない、送らせない」三原則を呼びかけた。横浜大洋ホエールズはTBS、ヤクルトスワローズは文化放送とニッポン放送、中日ドラゴンズCBC東海ラジオ阪神タイガースABC広島東洋カープRCCがそれぞれ優先契約を締結した事で、逆にラジオ関東は他のセ・リーグ球団主催試合が中継できなくなってしまった。

なお、兵庫のラジオ関西はこれまで在阪局に押さえられていた読売ジャイアンツ絡みの試合を中継する事で、営業強化が図れると判断。NRNの申し入れを無視して新たに「ジャイアンツナイター」のネット受け入れを行い、NRNから除名処分を受けた。

NHKラジオ第一放送と日本短波放送(現:ラジオNIKKEI)は局の性格上、「読売新聞ニュース」非放送による中継排除の対象とならなかったため、巨人戦の主催試合の中継が継続できた。

しかし、読売ジャイアンツ主催試合の中継が出来ない事で在京ラジオ局は軒並み営業成績が落ち込み、地方聴取者からの不満も集中した。このため読売新聞社と在京ラジオ各局は再交渉に及び、TBSは読売新聞社の条件を受諾。TBSラジオおよびJRNは翌1979年から読売ジャイアンツ主催試合の中継を再開した。この時の条件は、TBSラジオがラジオ関東から番組購入を行う事とし、かつJRN系列局(CBC・ABC・RCC)はラジオ関東に対し製作協力を行う、また関西地区のJRNナイターネット局はラジオ関西に配慮してMBSとABCに振り分ける(この振り分けは以前から行われていた)といった物であった。中でも甲子園球場など、阪神主催試合をラジオ関東→RFラジオ日本が中継する場合、解説・実況はTBSが担当、この状態は1992年まで続いた。また、TBSラジオでは「読売新聞イブニングトピックス」「読売新聞けいざい気象現況」「読売スポーツ情報」等が放送され、読売新聞ニュースの放送が復活した。

ニッポン放送はTBSラジオのこの抜け駆けを許さず、ヤクルトスワローズと横浜大洋ホエールズの主催試合の独占中継権を獲得。文化放送ならびにNRN系列局には放送を認めたが、TBSラジオとラジオ関東には放送を認めなかった。また、この時よりNRN・JRNクロスネット局でのNRNナイター放送日が原則水曜日金曜日と固定された(なお、これらの影響やスポンサー確保の観点からKNBWBSKRYがJRNに、KNBとの棲み分けからJRN単独加盟だったMROがNRNに加盟することになった)。

その後、日本テレビの働きかけにより日本テレビ系列の兼営局を中心に、月曜日に限り「ジャイアンツナイター」のネットを行う局が増え、札幌テレビ放送(現:STVラジオ)では土曜日日曜日のNRNナイターをジャイアンツナイターに差し替えて放送するようになった。

やがて、佐川急便疑惑に関する一連の報道でTBSと読売新聞社の関係が悪化。読売新聞社の代表者となった渡邉恒雄の判断でNRNも1993年から読売ジャイアンツ主催試合が中継できるようになり、TBSラジオの優位は崩壊。TBSラジオでの読売新聞ニュースは再び打ち切られた。

この頃から関西地区での「ジャイアンツナイター」はABCに代わってラジオ関西が製作協力を行うようになり、1994年からヤクルトスワローズ・横浜ベイスターズ主催試合もどちらかが読売ジャイアンツと対戦を行っている裏カードに限りニッポン放送から放映権を購入する形でTBSラジオ(JRN全国ネット)やRFラジオ日本(関東ローカル。ラジオ関西・岐阜放送へのネットについては不明)での放送ができるようになったが、CBCは同じ中日新聞社資本でフジテレビ系列の東海テレビを関連会社に持ち、フジサンケイグループとのつながりが深いNRNの東海ラジオとの関係上ヤクルトスワローズ対中日ドラゴンズ戦のネットが認められず、予備カードまたは雨傘番組に差替え、クロスネットのABC・MBS・RCCはヤクルトスワローズ対阪神タイガース/広島東洋カープ戦ではJRN受けの曜日でもNRNにラインを切り替え、またはニッポン放送(RCCの土曜日・日曜日のナイターは文化放送の場合もあり)協力による自社制作で放送した。横浜ベイスターズ主催ゲームのTBSラジオ・JRNの制作・放送についても同様の扱いだったが、こちらは中日戦ビジターゲームの中継本数を東海ラジオ(NRN)と均等にしたい中日新聞の意向もあり、ニッポン放送が対中日戦のCBCへの別制作・裏送りを実施していた。

2001年、TBSが横浜ベイスターズのオーナー企業となったのを機に、翌2002年よりTBS・RF共に横浜ベイスターズ主催の対読売ジャイアンツ戦も中継できるようになった。また、CBC・ABC(月・金除く)・MBS(月・金のみ)・RCC(水~金除く)向け横浜主催の各地ビジターチーム戦の中継もTBSラジオ制作(またはTBSラジオの技術協力による自社制作)での放送が復活した。

一方で、ニッポン放送は、東京ヤクルトスワローズ(2006年にヤクルトスワローズから改称)の主催試合の独占中継権を未だ手放さず、TBSラジオとJRN単独加盟局(CBC、RKBRBCiラジオ)では、東京ヤクルトスワローズの主催試合は2002年から再び放送できなくなった。なお、NRN加盟局でもHBCは、通常はJRNの野球中継のみネットしている関係で東京ヤクルトスワローズ主催試合は放送されないが、2006年の交流戦では例外的に東京ヤクルトスワローズ対北海道日本ハムファイターズ戦をニッポン放送の協力による自社制作で放送した。これはNRNナイターをネットしているSTVラジオが同カードを中継しなかったためである。2007年についても、STVラジオが「ウイークエンドバラエティ 日高晤郎ショー」を優先した関係で制作・放送できなかった同カードの土曜日のデーゲーム1試合を自社制作で放送した。

中日ドラゴンズ主催試合については現在もCBCが裏出し製作をしているため、出演者はCBCの解説者、アナウンサーが務める。但し、ベンチ裏のリポーターについては、ラジオ日本に所属する実況アナウンサーが務める。また、2006年は交流戦の福岡ソフトバンクホークス対読売ジャイアンツ戦でも、RKBが裏出し制作を行い、RKBの解説者、アナウンサーが務める(試合によりRKBの解説者とラジオ日本のアナウンサーの場合もあり)。また、ラジオ関西、AM岐阜ラジオは現在独立局であるが、それぞれの地域のNRN加盟局で放送しない一部のニッポン放送文化放送製作番組を番組販売購入という形でネットを行っている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


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