STVアタックナイター
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STVアタックナイターは、STVラジオのプロ野球ナイター中継番組。
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[編集] 概要
- 1970年にスタート。
- 2006年まで火曜日から金曜日は北海道日本ハムファイターズの試合をメインに、土曜日と日曜日は読売ジャイアンツの試合をメインに中継していた。なお、火曜日から金曜日の中継に関して、ファイターズが北海道に移転した2004年と翌2005年は、ホームグラウンドである札幌ドームやかつてのホームグラウンドであった東京ドームでの試合があったとしても、以前から北海道でもファンが多かった巨人の試合を数多く中継してきたが、2006年からは札幌ドームで行われるナイトゲームの日本ハム主催ゲーム中心の放送に切り替えた。
- なお、2006年まではビジター中継は主催側の放送局で放送している場合のみそのままネットしていた(後述の対巨人戦除く)。また、主催試合であっても東京ドームで行われた場合は一部ニッポン放送制作の裏送りでネットしていた。
- 一方、最近は「HBCラジオのように、土曜日・日曜日のナイター放送をやめるべきだ」という、北海道でファンが多かった巨人の試合を多く中継するプログラムに批判的な意見もある。
- 2004年からは札幌ドームでの日曜日デーゲームも「STVラジオスポーツスペシャル」として一部中継している(中央競馬実況中継による中断あり)。また、土曜日のデーゲームは看板番組「ウイークエンドバラエティ 日高晤郎ショー」を優先するため中継しない。
- ただ、最近では聴取者から、日本ハム戦の平日のビジターゲーム、土曜日・日曜日のデーゲームの中継を増やして欲しいという声が少なくない。これはSTVラジオが日本ハム戦でホームゲームのナイター中継しかせず、ビジターゲームは巨人戦中心に放送している(2006年まで)ということが影響したためと見られる。このため、2006年上半期のラジオ視聴率調査では1970年の放送開始以来初めてHBCラジオに敗れた。但し、人気番組との兼ね合いに加え放送権やネット回線費用の関係もあり、中継を増やすことは難しい。2007年以降は平日ビジターゲームや日曜日のデーゲームの日本ハム戦の中継が増えている。
- なお、HBCラジオでは日本ハム戦を原則全試合放送しており、2006年度は130試合以上中継(2007年度はデーゲームを含めた140試合以上中継)している。
- また、神宮球場で行われるセ・パ交流戦「ヤクルト vs 日本ハム」は、2005年がニッポン放送発NRN全国中継となり、STVラジオがネットしたが、2006年はSTVラジオが福島などで行われる「巨人 vs オリックス」を放送することが決まっていたため、HBCラジオがニッポン放送の協力による自社制作で中継した。
- また、6月15日に雨天中止となった代替試合を6月20日に放送した際にも、STVラジオが5月19日に雨天中止となった宮城球場での「楽天 vs 巨人」を放送することが決まっていたため、HBCラジオがニッポン放送の協力による自社制作で放送した。
- 2007年は松山坊っちゃんスタジアムで対ヤクルト戦が2試合開催されたが、6月8日金曜日のナイトゲームはSTVラジオが独占で中継を行い(球場所在地の南海放送はニッポン放送制作の裏送り分を放送)、翌9日土曜日のデーゲームはSTVラジオが「日高晤郎ショー」優先のためHBCラジオが単独で中継した。
- 2008年は5月28日と29日に神宮球場で対ヤクルト戦が開催されたが、どちらともNRNナイターの全国中継となったので、ニッポン放送制作のものをネットした。(HBCは東京ドームの巨人対楽天戦をネットした。)
[編集] 全国ネットでの中継について
- 全国ネット放送については、2006年までは原則としてニッポン放送(火曜日~金曜日)、文化放送(土曜日と日曜日)、RFラジオ日本(火曜日・土曜日・日曜日を中心に、2003年度まで放送、2007年10月2日の巨人リーグ優勝決定試合は途中飛び乗りでネット受け)のように、巨人戦を中心としてネット受けしていた。この関係で、RFラジオ日本からネット受けした場合は、巨人戦が早く終了した時に、JRN系列局(TBS・CBC・ABC・RCC)が巨人戦放送権の見返りにRFラジオ日本向けに制作した予備カードが放送されることも稀にあった。また、2001年~2005年の月曜日は、NRNマンデー・パ・リーグを中継したため、文化放送のほか、KBCラジオ、ABCラジオ制作の裏送り放送が西武戦を中心としてネット受けしたこともあった。
- 2000年まで(2002年含む)札幌円山球場などで開催された巨人の北海道シリーズは、日本テレビ系列の解説者を招き、RFラジオ日本との2局ネットで放送された(HBCはJRNに技術協力の上でネットしていた)。札幌ドーム完成後のナイターはニッポン放送制作となったが、リポーターは送り込んでいた(巨人戦以外でも札幌ドームの試合が放送される場合はリポーターを送った)。
- 札幌ドームで平日に開催される「日本ハム vs 西武」の場合、西武側のベンチリポーターは文化放送のアナウンサーが担当する(事実上文化放送への裏送り)。また交流戦の「日本ハム vs 巨人」でもニッポン放送・文化放送からネットワークの曜日に準じてアナウンサー・リポーターを派遣する(ニッポン放送では専属リポーターの今井美紀が担当)。
- 札幌ドームでの東北楽天ゴールデンイーグルス戦は東北放送がネット受けすることがある。(NRNラインの水曜日~金曜日。なお、火曜日と土・日曜日はJRNラインのためHBCラジオをネット受けする。)
- セ・パ交流戦期間中の「中日 vs 日本ハム」は東海ラジオ、「広島 vs 日本ハム」は中国放送(RCC)をSTVラジオがネット受けすることもあり、逆に日本ハムのホームゲームはSTVラジオよりRCC・東海ラジオがネット受けすることもある。
- ビジターの「阪神 vs 日本ハム」はABCラジオやMBSラジオをSTVラジオがネット受けすることはあるが、ホームの「日本ハム vs 阪神」はABC・MBSとも原則自社制作のため、STVラジオよりネット受けすることはない。
- 2005年の「日本ハム vs 巨人」はニッポン放送がSTVラジオからネット受けした(但し、巨人側のベンチリポーターはニッポン放送のアナウンサーが担当)が、2006年はニッポン放送の自社制作となった。2007年はSTVラジオが二重製作を行い、裏送り(NRNネット)をニッポン放送が受ける。「巨人 vs 日本ハム」は2005年はニッポン放送及び文化放送をネット受けしたが、2006年はニッポン放送が「ヤクルト vs 楽天」を中継したため、自主制作及び裏送りとなった。
- 2007年よりビジターも原則自主制作となったため、交流戦も現地にスタッフが乗り込んで中継している(リポーターは現地系列局が担当する場合あり)。ただし、「広島 vs 日本ハム」に限りRCCのネット受けとなり、またRCCがJRN担当の曜日(火・土・日)となる場合は中継しない。
- 日本シリーズをネットする場合のキー局は隔年で異なっており、西暦偶数年は1・3・5・7戦をニッポン放送、2・4・6戦は文化放送からネット。また西暦奇数年は1・3・5・7戦を文化放送、2・4・6戦はニッポン放送からネットして放送する(「プロ野球日本シリーズ第○戦実況中継」として放送)。
[編集] 放送時間
- ナイトゲーム
火曜日~日曜日:17:50~21:00(最大延長24:00まで)
- デーゲーム
日曜日:12:55~17:00(延長無し)
- 日曜日は、デーゲームでファイターズ戦が行われる場合のみデーゲームを放送する。
- 中継を延長した場合、後続の番組は時間短縮、または休止となる。
- 平日21:00以降中継が延長した場合は「熱血!ファイターズスタジアム」、22:00以降も延長した場合は「スーパーヒットチャートなまらん」も対象となる。なお、試合終了時間によっては「サウンドトラベル」は放送休止となる場合もある。
- 土・日のナイトゲームはファイターズ戦を除き最大延長が21:30となり、「ヒートアップミュージック」がクッション番組となる(下記参照)。
[編集] 放送の途中打ち切り、放送時間の変更が行われたケース
- 2001年~2005年に行われた「マンデーパ・リーグ」中継の際には、21:00または22:00で中継を打ち切ったことがある。
- 2005年の東京ドームでの薄暮試合(日曜17:00試合開始)については、日本ハム戦も含め17:30から中継した。
- 2006年5月14日に放送されたセ・パ交流戦、「西武 vs 巨人」は22時以降も試合が続いていたが、中継は22:00で打ち切られた。
- 2006年6月18日に放送されたセ・パ交流戦、「巨人 vs 楽天」はワールドカップサッカー・ドイツ大会「日本VSクロアチア」を放送する関係上21:00で中継を打ち切り、21:00からインフォメーション番組、21:10から「サウンドトラベル」を時間変更して放送し、21:40から上記試合を中継した。
- 2008年4月12日に放送されたセ・リーグ公式戦「巨人 vs ヤクルト」は、9回表ヤクルトの攻撃中だった21:30で放送を打ち切った。
- ファイターズ戦が雨天中止の場合などは、18:15頃までスタジオと放送席を中継で結び日本ハム情報を伝え、その後予備カードに飛び乗る。
- 試合が早く終了した際にも、予備カードに飛び乗る場合がある。
[編集] サブタイトル
- 2007年よりファイターズ戦中継タイトルをデーゲーム中継と統合して「STVアタックナイター・ファイターズスタジアム」に改称。
- 日本ハム戦の中継試合数を増やして、月曜日から土曜日のデーゲームを除いた札幌ドーム戦は全て、ビジターでの試合もほぼ自主制作でカバーすることになった。しかし、ラジオの聴取率週間以降、ビジターのファイターズ戦のときは他カードのネットとなることが多くなり(2006年の状態に近い形)、7月、8月はビジターゲームはほとんど中継しなかった。しかし、9月は再びビジターゲームの中継も自主制作で再開されている。さらに、9月17日、24日はデーゲームスペシャルとして放送される。
- 但し、ファイターズ戦以外は従来通り「STVアタックナイター」として中継する。ネットは2006年までと同様、ニッポン放送(火曜日~金曜日)、文化放送(土曜日と日曜日)となり、「日高晤郎ショー」が優先される土曜日は唯一の野球中継プログラムとなる。
[編集] 解説者
- 千藤三樹男(主に関東での試合を担当する)
- 西崎幸広(GAORA・スカイ・A sports+解説者も兼務)
- 光山英和(GAORA解説者も兼務)
- 佐藤義則(2008年から)
- 白井一幸(2008年から)
- 阿波野秀幸(読売テレビ・テレビ東京・スカイ・Asports+・フジテレビ739プロ野球ニュース解説者も兼務)
- 大沢啓二
- 駒田徳広(テレビ東京・東北放送解説者も兼務)
- 片岡篤史(フジテレビ・関西テレビ解説者も兼務)
- 西本聖(文化放送解説者も兼務。主に対巨人戦)
- 広瀬哲朗(北海道文化放送・GAORA解説者も兼務。2006年まではレギュラー)
- 若菜嘉晴(J sports ESPN解説者も兼務、ソフトバンク戦(ビジター)が多い)
ビジターではゲスト解説者を招く場合もある。2007年はオリックス戦に村上隆行、ソフトバンク戦に定岡智秋が登場している。
[編集] 過去
2006年までは文化放送の解説者も登場していた。
[編集] 実況アナウンサー・リポーター
※岡崎はどさんこワイドを、萩原は朝6生ワイドをそれぞれ担当しているため、実況・レポートは主に週末担当。
※岡本・藤井はベンチレポート中心だが、岡本は土曜デーゲームの実況を担当することがある(アタックナイター終了後のヒートアップミュージックでハイライト実況として放送されることがある。)。
[編集] 過去
[編集] その他
- 番組では応援メッセージを募集しており、中継内で実況アナウンサーによって読まれる(STVと他地域との2局ネットの場合もメッセージを募集する。全国ネットの場合は、中継内では読まれず、STVのスタジオから読まれる。)。メッセージは中継終了後のクッション番組(日曜デイゲーム除く)放送中まで受け付け、試合終了後はスタジオで読まれる。なお応援メッセージはSTVテレビの日本ハム戦やコンサドーレ札幌の中継でも同様に行われる。
- 放送中にメッセージを送ったリスナーから、抽選で札幌ドーム最前列のスターシートが毎試合ペアでプレゼントされる。
[編集] 関連項目
- PRIDE&SPIRIT 日本プロ野球(STVテレビ)
- TBCイーグルスナイター
- 文化放送ライオンズナイター(北海道での制作協力)
- 文化放送ホームランナイター(土・日)
- ニッポン放送ショウアップナイター(平日)
- ラジオ日本ジャイアンツナイター
- 東海ラジオ ガッツナイター(交流戦)
- MBSタイガースナイター(火~木・土・日)
- ABCフレッシュアップベースボール(月・金)
- RCCカープナイター(交流戦)
- KBCホークスナイター
- HBCファイターズナイター(裏番組)