新今宮駅
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新今宮駅 | |
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しんいまみや - Shin-Imamiya | |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本・駅詳細) 南海電気鉄道(駅詳細) 阪堺電気軌道(南霞町駅・駅詳細) |
所在地 | 大阪市浪速区・西成区 |
乗換 | 動物園前駅 (大阪市営地下鉄御堂筋線・堺筋線) |
新今宮駅(しんいまみやえき)は、大阪府大阪市浪速区および西成区にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・南海電気鉄道の駅である。
浪速区と西成区の境界付近に駅がある関係で、ほぼ同一の位置にありながら、JR駅の住所は浪速区恵美須西三丁目、南海駅は西成区萩之茶屋一丁目となっている。
JR西日本の駅はアーバンネットワークエリアに入っている。また、JRの特定都区市内制度における「大阪市内」に属する駅である。
両駅ともICOCA、PiTaPaの利用が可能。またJR駅ではJスルーカード・Suica・TOICAが、南海駅ではスルッとKANSAI対応各種カードが利用可能である。
なお、阪堺電気軌道の駅である南霞町駅(みなみかすみちょうえき)についてもここで記す。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 備考
線路名称上は、当駅を通る南海の路線は南海本線のみである。一方、JRについては、天王寺~今宮間は大阪環状線と関西本線の重複区間とされている。詳細は各路線の記事および鉄道路線の名称等を参照されたい。
また、以下の路線の駅とも近接している。
[編集] JR西日本
[編集] 駅構造
JR 新今宮駅 | |
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西口 |
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しんいまみや - Shin-Imamiya | |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所在地 | 大阪市浪速区恵美須西三丁目17-1 |
電報略号 | シヤ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 島式 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
67,535人/日(降車客含まず) -2006年- |
開業年月日 | 1964年(昭和39年)3月22日 |
乗入路線 2路線 | |
所属路線 | ■関西本線(大和路線)* |
キロ程 | 172.4km (名古屋起点) 加茂から51.5km |
◄天王寺(1.0km)
(1.2km)今宮►
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所属路線 | ■大阪環状線* |
キロ程 | 10.0km (大阪起点) |
◄今宮(1.2km)
(1.0km)天王寺►
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備考 | みどりの窓口 有 |
*今宮-新今宮-天王寺間は両線の重複区間。
(線路名称上は関西本線所属) |
外側2線には大阪環状線の(鶴橋・京橋方面/西九条・大阪方面に発着する)列車が、内側の2線には大和路線の列車および阪和線直通列車が発着する(大阪環状線からの直通列車についても内側の2線から入線する)。外回り列車は大和路線・阪和線直通の快速との緩急接続あるいは特急の通過待ちを行うことがある。
当駅の前後に環状線と大和路線をつなぐ亘り線がいくつかある。
- 天王寺方面
- 環状線内回り→大和路線上り(今宮方)
- 大和路線上り→環状線内回り(天王寺方)(2007年新設)
- 今宮方面
- 大和路線下り→環状線外回り(天王寺方)(2007年新設)
- 環状線外回り→大和路線下り(今宮方)(2007年新設)
- 大和路線下り→環状線外回り(今宮方)
2008年3月15日のダイヤ改正ではこの新設渡り線を生かし、大和路線・阪和線から大阪環状線に入る快速列車を、従来の大和路線3番ホームだけでなく、環状線4番ホームにも振り分けることで、JR難波方面に入る列車が停車中でも当駅に進入できるようなダイヤが取られている。日中でも、2007年度までのJR難波発着関空快速を引き継いだ、毎時1本の関空・紀州路快速が4番ホームから発車する(当駅で3番ホームのJR難波行き各駅停車へ接続し、利便性の維持を図っている)。
トイレは東口改札内と西口改札外にあり、いずれも男女別の水洗式。快速停車駅であるが、駅の構造上の関係でバリアフリー対応にはなっておらず、エスカレータ、エレベーターは設置されていない。
1 | ■大阪環状線(内回り) | 天王寺・鶴橋・京橋方面 |
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2 | ■大和路線(上り) | 天王寺・王寺・奈良方面 |
■関西空港線直通 | 関西空港方面 | |
■阪和線直通 | 鳳・日根野・和歌山方面 | |
3 | ■大和路線(下り) | 今宮・JR難波方面 |
■大阪環状線(外回り) | 弁天町・西九条・大阪方面 | |
4 | ■大阪環状線(外回り) | 弁天町・西九条・大阪方面 |
※環状線外回り列車のうち、京橋・鶴橋方面からの列車は全て4番ホームから発車する。大和路線・阪和線から乗り入れてくる列車は3・4番ホーム双方に発着がある。
[編集] 歴史
- 1964年(昭和39年)3月22日 - 国鉄の新今宮駅(旅客駅)開業。大阪環状線電車のみ停車した。
- 1972年(昭和47年)3月15日 - 関西本線にもホーム開設。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となる。
[編集] 隣の駅
- ■大阪環状線(大阪・京橋発着の阪和線・大和路線直通列車含む)
- ■大和路線(関西本線)
- ■やまとじライナー(JR難波行き)・■快速
- 天王寺駅 - 新今宮駅 - JR難波駅
- ■普通
- 天王寺駅 - 新今宮駅 - 今宮駅
- ■やまとじライナー(JR難波行き)・■快速
[編集] 南海電気鉄道
[編集] 駅構造
南海 新今宮駅 | |
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改札口 |
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しんいまみや - SHIN-IMAMIYA | |
所属事業者 | 南海電気鉄道 |
所在地 | 大阪市西成区萩之茶屋一丁目2-24 |
電報略号 | シンイマ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 3面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
87,779人/日 -2005年- |
開業年月日 | 1966年(昭和41年)12月1日 |
乗入路線 | |
所属路線 | ■南海本線 |
キロ程 | 1.4km (難波起点) |
◄難波(1.4km)
(1.6km)天下茶屋►
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所属路線 | ■高野線 (線路名称上は南海本線)* |
◄今宮戎(0.5km)
(0.6km)萩ノ茶屋►
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備考 | *高野線は汐見橋が起点 |
3面4線の島式・相対式ホームを併せ持つ高架駅。東側の2線に高野線の列車が、西側の2線に南海線の列車が発着する。JRと南海の相互乗り換え改札口(西口 写真2枚参照)が設けられているが、その反面、駅出口は小規模になっている。
トイレは改札内と改札外(JRと共用)の2箇所にあり、いずれも男女別の水洗式。エスカレータ・エレベーターは設置されているが、構造上完全なバリアフリー対応の駅にはなっていない。
なんば駅から二駅とあまり距離が離れていないが、JRとの乗り換え駅ということもあり、また南海本線・高野線併用の駅であるため、特別料金が必要な特急を含め全ての列車が停車する。
当駅の立ち食いそばの店名は「戎そば」となっている(他の駅は「南海そば」)。これは近隣に今宮戎神社があることに由来している。
1 | ■高野線(下り) | 堺東・河内長野・橋本・高野山方面(各駅停車のみ萩ノ茶屋停車) |
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■泉北高速線直通 | 和泉中央方面 | |
2 | ■高野線(上り) | 今宮戎・難波方面(各駅停車のみ今宮戎停車) |
3 | ■南海本線(下り) | 堺・岸和田・泉佐野・和歌山市方面 |
■空港線直通 | 関西空港方面 | |
4 | ■南海本線(上り) | 難波行き |
[編集] 歴史
[編集] 隣の駅
- ■南海本線
- ■高野線
[編集] 阪堺電気軌道(南霞町駅)
[編集] 駅構造
阪堺 南霞町駅 | |
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阪堺南霞町駅 |
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みなみかすみちょう - MINAMI-KASUMICHŌ - |
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◄恵美須町 (0.6km)
(0.4km) 今池►
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所属事業者 | 阪堺電気軌道 |
所属路線 | ■阪堺線 |
キロ程 | 0.6km(恵美須町起点) |
所在地 | 大阪市西成区萩之茶屋一丁目 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 相対式 2面2線 |
開業年月日 | 1911年(明治44年)12月1日 |
西日本旅客鉄道新今宮駅東口近くの高架下に、相対式2面2線のホームを持つ。案内放送では、「新今宮前」と併称される。
[編集] 歴史
[編集] 隣の駅
[編集] 利用状況
- JR西日本
- 2006年度の1日あたりの平均乗車人員は67,535人。これはJR西日本の駅では9位。
- 南海
[編集] 駅周辺
駅北東は、歓楽街である新世界。一方、駅南側は釜ヶ崎(かまがさき)とも呼ばれるあいりん地区である。JRのガードをくぐると南北で雰囲気が一変する。1990年の西成暴動では駅に放火された。またJRの駅からでは今宮戎神社への最寄駅となる(南海からは今宮戎駅が最寄駅)。
- 通天閣
- ジャンジャン横丁
- フェスティバルゲート
- スパワールド
- 大阪府立今宮工科高等学校
- 大阪府立今宮高等学校
- 国道25号・国道26号・国道43号
- 今宮戎神社
- 天王寺動物園
- 飛田遊廓
- 大阪府警察本部なにわ別館
[編集] バス
新今宮駅前停留所
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 南海電鉄ホームページ、駅施設等サービス対策の現状より。