橋本駅 (和歌山県)
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橋本駅 | |
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駅舎の一部(2005年12月) |
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はしもと - Hashimoto* | |
所属事業者 | ■西日本旅客鉄道(JR西日本)** ■南海電気鉄道** |
所在地 | 和歌山県橋本市古佐田1丁目 |
電報略号 | ハモ(JR西日本)ハシ(南海) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 3面5線 |
開業年月日 | 1898年(明治31年)4月11日 |
乗入路線 2路線 | |
所属路線 | ■和歌山線(JR西日本) |
キロ程 | 45.1km (王寺起点) |
◄下兵庫(1.9km)
(2.9km)紀伊山田►
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所属路線 | ■南海高野線*** |
キロ程 | 44.7km (汐見橋起点) 難波から44.0km |
◄御幸辻(2.8km)
(3.1km)紀伊清水►
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*JR側の表記。南海の表記は HASHIMOTO
**共同使用駅 ***難波~当駅間の愛称は「りんかんサンライン」 |
橋本駅(はしもとえき)は、和歌山県橋本市古佐田1-4-51に所在する、西日本旅客鉄道(JR西日本)・南海電気鉄道の共同駅。橋本市の代表駅である。
JR・南海共に、当駅を通る全営業列車が停車する駅である。南海では、当駅で多数の列車(主に難波駅~高野下駅・極楽橋駅間の直通運転(大運転)を行うズームカー)の増解結が行われていたが、現在では大運転の本数が減り、難波~橋本間を通勤車両(高野山方面入線不可車両)が往復し、橋本~高野山極楽橋間は各駅停車への乗り換えが主となっている。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
ICカード等(南海のみ利用可能)の詳細に関しては後述。
[編集] 駅構造
JRと南海が同じ駅舎を共有しており、入口から見てJR切符売り場は右側、南海線切符売り場は左側にある。改札口には自動改札機が設置されているが、これは南海のもので、PiTaPaやICOCA(南海高野線では使用可能だが、JR和歌山線は使用不可)、スルッとKANSAI各種カードは使えるが、Jスルーカード、Suicaなどは使用できない。なお、PiTaPaおよびICOCAへの入金は、改札外では南海の窓口またはピンク色券売機で、改札内では南海線ホーム上の窓口で、それぞれ行うことができる。
JR和歌山線は片面・島式2面3線、南海高野線は島式1面2線を使用。各ホームへは跨線橋で連絡している。南海側には留置線がある。JR⇔南海の乗り換えの際に、改札口を出てきっぷを買い直す事の無いよう、跨線橋の通路にそれぞれの簡易券売機と簡易自動改札機が設置されている。また、南海高野線ホームには、特急券発売窓口(運賃精算・ICカードチャージも可)・列車停止位置表示機能の付いたフルカラーLED式行先案内表示機、および極楽橋方面へのワンマン運転用のミラーが設置されている。高野線の多数の折り返し列車があるにもかかわらず、バリアフリーの設備もなく、なおかつ跨線橋が非常に狭い。また毎年8月に行われる「紀ノ川祭」の際には花火の見物客で激しく混雑し、改札制限することもある。
便所は、改札外が男女共用の水洗式、改札内はJRの1番線ホーム・南海の4・5番線ホーム共に男女別の水洗式である。なお、南海の便所には女性用のみ洋式個室が用意されている。南海の便所とホームの屋根は繋がっておらず一旦屋根のない部分を通る必要がある。ホーム屋根の終端部には傘が用意されているがこれは職員用であり、傘立てにもその旨が書かれている。
JRが国鉄だった時から南海電鉄も駅長を配置していたが、諸般の事情から国鉄時代の南海の駅長の書類上の肩書は隣の紀伊清水駅長となっていた。
改札内の1番線にある待合室には、地元から寄贈された本が多数あるためにミニ図書館の役割を果たしており、待合時間を有効に活用できる。
JR・南海両社とも、駅自動放送の設備をこの駅に対応させていないため、駅係員が適宜肉声によって案内放送を行う。特に南海は、車両の増解結や回送・入換列車の通過・停車が頻繁に行われることに加え、2005年からは極楽橋方面行ワンマン列車と難波方面行が同一ホームに停車し始めるなど、自動放送を導入しづらい事情がある。南海では、当駅以北で駅自動放送設備が充実している一方、当駅以南の駅で肉声案内放送が行われる駅は、極楽橋駅・高野山駅程度であり、その他の駅では肉声での案内放送すら行われない。
- のりば
乗り場番号はJR・南海で通しとなっており、1~3番のりばがJR和歌山線ホーム、4・5番のりばが南海高野線ホーム(4・5番のりばともに上下線関係なく使用)となっている。
1 | ■JR和歌山線 | (下り) | 粉河・和歌山方面 |
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2 | ■JR和歌山線 | (下り) | 粉河・和歌山方面(当駅折返し) |
(上り) | 五条・高田・王寺・桜井方面(1日1本のみ) | ||
3 | ■JR和歌山線 | (上り) | 五条・高田・王寺・桜井方面 |
4・5 | ■南海高野線 | (上り) | 河内長野・堺東・新今宮・難波方面 |
(下り) | 高野下・極楽橋・高野山方面 |
かつては終日和歌山方面からのJR列車が2番のりば(中線)で折り返していたが、現在は減便により昼間時以外のみ折返し列車が入る。
[編集] 利用状況
- 南海橋本駅の1日あたりの平均乗降客数は9779人(2004年度の調査結果)。この数字は南海の駅全体では99駅中29位、高野線の駅(難波~岸里玉出間含む)としては42駅中14位である。
- JR橋本駅の1日あたりの平均乗車人員数は2801人(※1)。この数字はJR和歌山線の和歌山県内の駅としては、和歌山駅に次いで利用者が多い。
※1 出典:平成18年刊行和歌山県統計年鑑。ただし「乗車人数」であるためいわゆる「乗降人数」はこの約2倍であると推測される。
[編集] 駅周辺
橋本市の中心街となっている。駅前にはバスロータリーあり。
[編集] 路線バス
[編集] 歴史
- 1898年(明治31年)4月11日 - 紀和鉄道の駅として開業
- 1904年(明治37年)8月27日 - 紀和鉄道が買収され、関西鉄道の駅となる
- 1907年(明治40年)10月1日 - 関西鉄道が国有化され、日本国有鉄道の駅となる。
- 1915年(大正4年)3月11日 - 高野登山鉄道の三日市町~橋本間が開業
- 1915年(大正4年)4月30日 - 高野登山鉄道社名変更により国鉄と大阪高野鉄道の駅となる
- 1922年(大正11年)9月6日 - 大阪高野鉄道合併により国鉄と南海鉄道の駅となる
- 1924年(大正13年)11月1日 - 南海高野線の橋本~学文路間が開業
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 南海鉄道会社合併により国鉄と近畿日本鉄道の駅となる
- 1947年(昭和22年)6月1日 - 近畿日本鉄道路線譲渡により国鉄と南海電気鉄道の駅となる
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR西日本と南海電気鉄道の駅とな
- 1995年(平成7年)8月30日 - 南海高野線御幸辻~橋本間複線化
- 1995年(平成7年)9月1日 - 南海高野線ズームカーの増解結実施駅が三日市町から当駅に変更
- 2005年(平成17年)10月16日 - 南海高野線橋本以南でワンマン運転開始
[編集] その他
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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