ジャズ
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ジャズ(jazz)は、19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカ南部の都市を中心に発展した音楽形式。アフリカ系アメリカ人の音楽形式と西洋音楽の技術と理論が融合して生まれた。演奏の中にブルー・ノート、シンコペーション、スウィング、コール・アンド・レスポンス(掛け合い演奏)、インプロヴィゼーション、ポリリズムなどの要素を組み込むことが特徴的とされている。
その自由な表現形式は黒人音楽家のみならず白人音楽家にも注目され、技法や理論など急速に発展した。20世紀半ばには人種の枠を越えた音楽のジャンルとして認識され、現代音楽理論をも内包する高度な体系をつくりあげた。その結果、人種、国籍や狭義のジャンルを越えた音楽芸術の現代的様式の一つとなり、様々な方向性に発展を見せる現代の音楽の源流を形作った存在であると考えられている。
目次 |
[編集] 歴史
ジャズは西洋音楽とアフリカ音楽の組み合わせにより発展した音楽である。スピリチュアル、ブルース、ラグタイムの要素を含み、根底的には西アフリカ、西サヘル(サハラ砂漠南縁に東西に延びる帯状の地域)、ニューイングランドの宗教的な賛美歌やヨーロッパの軍隊音楽にある。アフリカ音楽を起源とするものについては、アフリカからアメリカ南部に連れてこられたアフリカからの移民(多くは奴隷として扱われた)とその子孫の民族音楽としてもたらされたとされており、都市部に移住した黒人ミュージシャンによってジャズとしての進化を遂げたといわれている。
ニューオーリンズが発祥の地[1]とされており、この地区での当時のスラングで、女性性器や性行為をjass、売春宿をJass Houseと呼んでいて、売春宿の待合室や酒場を主な活動場所にしていた演奏家たちのことをJASS BANDと呼んだことが、JAZZの語源となった[1]という説もあるが、「JAZZはシカゴで成立した語」「フランス語のjaser(「くだらない話」の意味とも、アフリカ系アメリカ人に対する軽蔑を意味したとも言われる)から」[2]などと、現在でもその語源ははっきりしない。
1917年、ニューオーリンズ出身の白人バンドであるオリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンドが、ジャズでは初の商業用レコードとなる、「Dixie Jass Band One Step」と「Livery Stable Blues」の2曲入りシングルをビクタートーキングマシンから発表。
初期のジャズは、マーチングバンドと20世紀初頭に流行したダンス音楽に影響を受けており、ブラス(金管楽器)・リード(木管楽器)・ドラムスによる組み合わせの形態はこれらの影響に基づくものといえよう。当初は独学でジャズを創作していった者も少なくなかったが、ジャズと音楽理論が融合するようになっていったのは、ジャズが黒人社会に広く普及し、古典的なヨーロッパの音楽理論を取得したアフリカ系黒人ミュージシャンがジャズに反映させていく時点からである。アメリカの禁酒法時代に地下化した酒場に集うミュージシャンによって、あるいはレコードやラジオの普及によって、ダンスミュージックなどのポピュラー音楽のスタイルがまだまだ渾然一体となっていた1920年代初頭にはアメリカを代表する音楽スタイルの一つとして、アメリカ国内の大都市に急速に広まった[1]。第一次世界大戦から大恐慌までのアメリカの隆盛期が「ジャズ・エイジ」と呼ばれるのはこのためである。1920年代にはイギリスでもジャズが流行り、後のエドワード8世も少年時代にレコードを収集するなど、幅広い層に受け入れられた[1]。
1930年代には、ソロ演奏がそれまで以上に重要視されるようになり、ソロを際だたせる手法の一つとして小編成バンドが規模拡大してビッグ・バンドスタイルによるスウィング・ジャズが確立されるようになり、人気を博す。この背景には、人種的障壁で隔てられていた黒人ミュージシャンと白人ミュージシャンの媒介としての役割を果たしたクレオールの存在があった[1]。スウィング・ジャズはアレンジャーとバンドリーダーの立場がより重要視されるようになり、特に代表的なバンドリーダーの一人であるルイ・アームストロングの存在は、ジャズとヴォーカルとの融合という側面(アームストロングはトランペット奏者でありながら自ら歌も歌った)において重要な役割を果たした。
その一方で、ソロを際だたせる別の手法として、アレンジを追求したスウィング・ジャズとは異なる方向性を求める(あるいはスウィング・ジャズに反発する)ミュージシャンにより、即興演奏を主体としたビバップ等の新たなスタイルが模索されるようになる。1940年代初頭には、ビバップに傾倒するミュージシャンも増えていくが、1942年8月から1943年秋にかけて、アメリカで大規模なレコーディング・ストライキがあったため、初期ビバップの録音はわずかしか残されていない[3]。1940年代後半には、チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピー等が多くの録音を残し、1950年代には、クール・ジャズ、ウエストコースト・ジャズ、ハード・バップ等が登場し、モダン・ジャズの流れを作り出すことになる。
[編集] 日本における歴史
日本に初めてジャズが伝わったのは1900年頃とされている。上陸地はさだかではなく神戸港、横浜港、大阪港など諸説存在する。
1923年(大正12年)4月に日本で初めてのプロのジャズバンドが神戸で旗揚げした。宝塚少女歌劇団オーケストラ出身の井田一郎をリーダーとするラッフィング・スター・ジャズバンド(ラッフィング・スターズ)である。その後1925年(大正14年)に井田は大阪でチェリーランド・ダンス・オーケストラを結成し活動するが、大正天皇崩御を理由に大阪市がダンスホールの営業を1年間停止したため、大阪を拠点としていた井田や南里文雄ら多くのプロのジャズマンは東京に拠点を移していった。戦前に発売された国産ジャズレコードの中には著しくレベルの低いものも多数見受けられるが、それでも着実にファンを増やしていった。歌手としては二村定一、淡谷のり子、バートン・クレーン、ディック・ミネ、川畑文子、中野忠晴、ベティ・稲田らが、ボーカルグループではコロムビア・ナカノ・リズムボーイズやアメリカのボードヴィルの影響を受けたあきれたボーイズがそれぞれ人気を集め、作曲家としては服部良一がジャズの要素を用いた数多くの名曲を生んだ。太平洋戦争中は禁令 [4]や自主規制などでジャズは鳴りを潜めたが、学生や軍人の中でも密かにレコードを聴いて楽しむ者も多かった。特攻隊員の川柳に「アメリカと戦ふ奴がジャズを聞き」「ジャズ恋し早く平和が来ればよい」などと遺されていることからも分かる。戦後多くの元陸海軍軍楽隊員がジャズ畑へ転向した。
戦後は、服部良一が作曲したブギウギを笠置シヅ子に歌わせたことから始まる。つづいて、江利チエミ、ジョージ川口、ティーブ釜萢(ムッシュかまやつの父)、ナンシー・梅木、世良譲、阿川泰子などのすぐれた歌手、演奏家などが出、ジャズが大衆化した。一時期は、アメリカ風のポピュラー音楽をすべて「ジャズ」と呼ぶ風潮が広がったほどである。また、神戸や阪神間の学生を中心にデキシーランドジャズ・バンドが数多く生まれている。
1956年に穐吉敏子が、1962年に渡辺貞夫がバークリー音楽院(現バークリー音楽大学)に留学。1963年には松本英彦がモントレー・ジャズ・フェスティバルに出演する等、国際的に活動するミュージシャンも増えていった。
1969年には、山下洋輔のメジャー・デビューや、フリー・ジャズ専門スポット「新宿ニュージャズ・ホール」[5]の開店(1971年閉店)等により、日本でもフリー・ジャズが盛んになる。1970年代になると、国鉄(現JR)中央線沿線(西荻窪・吉祥寺・八王子など)を拠点とするミュージシャンも多く登場し、1980年代後半、新星堂のプロデューサーが「中央線ジャズ」という言葉を提唱[6]。
日本で最初のジャズの祭典「神戸ジャズストリート」は、ラッフィング・スターズ結成60年の記念の年となる1982年(昭和57年)から行われてるものである。
[編集] 主なスタイル/ジャンル
いずれも活発に演奏され、かつ発展している生きたスタイルである。
- 何がニューオーリンズ・ジャズであり、何がディキシーランド・ジャズであるかという明確な合意はないが、初期の様に黒人によって演奏されるのがニューオーリンズジャズ、白人によって演奏されるのをディキシーランドジャズと区別するのが一般的である。
- スウィング・ジャズ
- モダン・ジャズ
- フリー・ジャズ
- フレンチ・ジャズ
- シンフォニック・ジャズ
- ラテン・ジャズ
- ジャズ・ファンク(ファンキー・ジャズとは異なる)
- ポップ・ジャズ
- クロスオーヴァー
- フュージョン
- アシッド・ジャズ(元来はジャズとみられない)
- ニュージャズ
[編集] 代表的なアーティスト
[編集] 著名なジャズクラブ等
- コットン・クラブ
- バードランド
- ブルーノート
- ヴィレッジ・ヴァンガード
- カーネギー・ホール
- ピットイン
- サムタイム
- BODY&SOUL
- Jazz&Live 開運橋のジョニー公式HP
- ジャズ・イン・ラブリー
[編集] ジャズ喫茶
詳細はジャズ喫茶を参照
ジャズを聴きながら楽しむ喫茶店。日本で1950年代後半に流行り、1970年代から下火となる。
[編集] 著名なジャズ・フェスティバル
[編集] 三大ジャズ・フェスティバル
- ニューポート・ジャズ・フェスティバル
- モントレー・ジャズ・フェスティバル
- モントルー・ジャズ・フェスティバル
[編集] 日本
[編集] 野外(有料)
- Aurex ジャズフェスティバル (東芝が協賛。日本のジャズフェスティバルの草分け的存在。ジョージ・ウェインがプロデュースした)
- ニューポート・ジャズ・フェスティバル・イン・斑尾(1982年 - 2003年。初期~中期は、ジョージ・ウェインがプロデュースした。)
- マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル(1986年 - 1996年、2002年)
- モントレー・ジャズフェスティバル・イン・能登(1989年 - 、世界で唯一、モントレー以外の地で「MJF」の名称使用許諾を得ている)
- ライブ・アンダー・ザ・スカイ(1977年 - 1992年)
- 倶知安ジャズ・フェスティバル(1990年 - )
- 東京JAZZ(2002年 - )
[編集] 屋内ホール・クラブ(有料)
- 神戸ジャズストリート(1982年 - )
- 阿佐ヶ谷ジャズストリート(1995年 - )
- 新宿 春の楽しいジャズ祭り
- 新潟ジャズストリート(2003年 - )
- 富士通コンコード・ジャズ・フェスティバル(1986年 - )
- 富士通スペシャル 100 GOLD FINGERS
- 岡崎ジャズストリート(2006年 -)
[編集] 屋内ホール・クラブ(無料)
- サッチモ祭(1981年 - )
[編集] 屋内クラブ(有料)・屋外街中(無料)
- 新宿トラッド・ジャズ・フェスティバルinハレクラニ
- BAY SIDE JAZZ CHIBA
- 守口・門真ジャズフェスティバル(2001年 - )
- 横濱JAZZPROMENADE(1993年 - )
[編集] 屋外街中(無料)
- 岡崎ジャズストリート(2006年 -)
- JAZZ PROMENADE in SENDAI(2001年 - )
- 十三ジャズ
- 定禅寺ストリートジャズフェスティバル in SENDAI(1991年 -。2日間合計で70万人以上の観客数となる日本最大のジャズフェス)
- 高槻ジャズストリート
- 法善寺ジャズストリート
[編集] 北アメリカ
- モントレー・ジャズフェスティバル(アメリカ・カリフォルニア州・モントレー)
- ニューポート・ジャズフェスティバル(アメリカ・ロードアイランド州・ニューポート)(アメリカ、1954年 - 、JVC JAZZ FESTIVAL 1984年に日本ビクターがスポンサーに付いて以降のフェスティバル・プロダクション主催のジャズ・フェスティバルの正式名称。世界の複数の都市で姉妹フェスティバルが催されている。ニューポート・ジャズ・フェスティバルも、正式名称は JVC Jazz Festival Newport, R.I. となった。)
- サッチモ・サマーフェスト(アメリカ・ニューオーリンズ): 毎年、ルイ・アームストロングの誕生日8月4日を含む日程で開催される。French Quarter Festivals, Inc.主催。
- ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバル(アメリカ・ニューオーリンズ)(アメリカ、1970年 - )
- バンクーバー・ジャズフェスティバル(カナダ・バンクーバー、毎年6月開催)
- モントリオール・ジャズフェスティバル(カナダ・モントリオール)世界最大規模。
[編集] ヨーロッパ
- モントルー・ジャズフェスティバル(スイス・モントルー、毎年7月開催)
- ノース・シー・ジャズフェスティバル(オランダ・ハーグ))
- メールス・ニュー・ジャズ・フェスティバル(ドイツ・メールス Moers)
- 四月ジャズ祭(フィンランド)
[編集] 著名なジャズ学園
[編集] ジャズに関するその他の作品・関連メディア
[編集] TV・ラジオ番組
[編集] 現在放送中
- 音楽番組
- おばん de JAZZ(STVラジオ)
- セッション2008 (NHK-FM)
- ジャズ・トゥナイト (NHK-FM)
- Legacy Of Jazz (JFN系各局)
- ジャズ・シティ(富山シティエフエムほか)
- ジャズトレイン(RKBラジオ)
- ロマンチックコンサート『エンジョイ・ジャズ』(ラジオ深夜便内、NHKラジオ第1・NHK-FM)
- ワンダフル・ジャズ・タウン(FM愛媛)
- オトナのJAZZTIME(ラジオ日本)
- ASAHI BEER OZ MEETS JAZZ(JFL系各局)
- 音楽番組以外(BGMにジャズを多用)
[編集] 終了番組
- 水曜WANTED!(TOKYO FM) - パーソナリティが菊地成孔・大谷能生の時代にジャズを主体とした放送がされた
- ホットジャズライン(ラジオ関西) - 主にディキシーランド・ジャズやスウィングを放送していた。
- 純情きらり(NHK・朝の連続テレビ小説) - ヒロインがジャズピアニストを目指すストーリーであり、ジャズのスタンダードナンバーやジャズ風にアレンジされた唱歌などが劇中で頻繁に演じられていた。
- ときめきジャズ喫茶(NHKラジオ第1)
[編集] ジャズ専門ラジオ放送局(有料)
ジャズライブやレアレコード音源も放送している。
- [1] -衛星デジタルラジオ ミュージックバード
[編集] ジャズ専門ネットラジオ局(無償配信)
- 1.FM - アメリカ。多くのチャンネルをもつ。128kbpsのスムースジャズチャンネルがある。
- [2] - アメリカ。ジャズ名門レーベル直営。
- Dr. Horner's Classic Jazz Corner
- SKY.fm - アメリカ。多くのチャンネルを持つ。96kbpsのスムースジャズ、モダンジャズチャンネルがある。
- チャンネル別ページ : Smooth Jazz, Uptempo Smooth Jazz, Piano Jazz, Bossa Nova Jazz, Modern Jazz
- SmoothJazz.com -アメリカ。128kbpsのスムースジャズ。
[編集] 新聞
- ジャズワールド紙(日本ジャズ界で唯一の専門紙であり、日本ジャズヴォーカル賞を主催する。)
[編集] 文学・エッセイ・研究書
- ジャズ大名(筒井康隆)
- 男たちのかいた絵(筒井康隆)
- 唄えば天国ジャズソング 命から二番目に大事な歌(色川武大)
- 破壊せよ、とアイラーは言った(中上健次)
- ジャズと爆弾(中上健次vs村上龍)
- 辛口ジャズノート(寺島靖国)
- さよならバードランド(ビル・クロウ)
- ジャズ・カントリー(ナット・ヘントフ)
- 奇妙な果実―ビリー・ホリデイ自伝(ビリー・ホリデイ)
- ジャズ解体新書(後藤雅洋 vs 加藤総夫、佐藤允彦、柴崎研二、ピーター・バラカン、細川周平、村上寛、油井正一)
- ポートレイト・イン・ジャズ、ポートレイト・イン・ジャズ2(村上春樹・和田誠)
- ジャズ詩大全(村尾陸男)
- マイルスを聴け!(中山康樹)
- エヴァンスを聴け!(中山康樹)
- コルトレーンを聴け!(原田和典)
- ブルーノートアルバムカバーアート集
- ビル・エヴァンスについてのいくつかの事柄(中山康樹)
- マイルス・デイビスの真実(小川隆夫)
- ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100(小川隆夫)
- JAZZ TALK JAZZ(小川隆夫)
- ブルーノートの真実(小川隆夫)
- 戦後日本のジャズ文化(マイク・モラスキー)
- ルパン三世ジャズノート&DVD(大野雄二)
[編集] 映画
- アーティスト伝記物、もしくは作品音楽としてジャズを多用した作品
[編集] 洋画
[編集] 伝記物
- グレン・ミラー物語 (The Glenn Miller Story)
- アンソニー・マン監督 ジェームズ スチュワート出演
- ベニー・グッドマン物語 (The Benny Goodman Story)
- バレンタイン・デイビス監督、テディ・ウィルソン、ライオネル・ハンプトン、ジーン・クルーパー、スタン・ゲッツ、ハリー・ジェームズ、ジギー・エルマン出演
- 五つの銅貨 (The Five Pennies)
- メルヴィル・シェイヴルソン監督、ダニー・ケイ、ルイ・アームストロング、ボブ・クロスビー出演
- バード (Bird)
- ストレート・ノー・チェイサー (Straight No Chaser)
- セロニアス・モンク出演、クリント・イーストウッド製作総指揮
- コットン・クラブ
- ラウンド・ミッドナイト (Round Midnight)
- デクスター・ゴードン出演、ハービー・ハンコック音楽、ベルトラン・ダベルニエ監督
- レッツ・ゲット・ロスト (Let's Get Lost)
- チェット・ベイカー出演、ブルース・ウェーバー製作・監督
[編集] 記録映画
[編集] フィクション
あらすじ自体もジャズとの関わりが強い作品
- モ'・ベター・ブルース (Mo' Better Blues)
- デンゼル・ワシントン出演、スパイク・リー監督・出演
- ディンゴ
- 音楽を担当したマイルス・デイヴィス自身も俳優として出演
- 上流社会 (High Society)
- チャールズ・ウォルターズ監督、ビング・クロスビー、フランク・シナトラ、ルイ・アームストロング出演
- ニューオーリンズ (New Orleans)
- アーサー・ルービン監督、ルイ・アームストロング、ドロシー・パトリック、ビリー・ホリデイ、キッド・オリー、バーニー・ビガード、バド・スコット、ザッティ・シングルトン、ミード・ルクス・ルイス、レッド・カレンダー、ウディ・ハーマンと彼のオーケストラ出演
- ニューヨーク・ニューヨーク
- スウィング・キッズ 引き裂かれた青春
- ナチス政権下のハンブルグ市でスウィング・ジャズを愛する青年達の悲劇を描いている。
- ジャズメン - 旧ソ連製作
- ラグタイム
- ハーレム・ナイト
- 酒とバラの日々
- シカゴ
- 情熱の狂想曲
- ジャズ・シンガー
[編集] BGMにジャズを多用
- 死刑台のエレベーター (音楽:マイルス・デイヴィス)
- 危険な関係1960 (音楽:セロニアス・モンク、他)
- シェスタ (音楽:マーカス・ミラー)
- マルコムX (音楽:テレンス・ブランチャード)
- ドーバー海峡殺人事件 (音楽:デイブ・ブルーベック)
- タッカー
- 小説家を見つけたら (音楽:マイルス・デイヴィス、他)
- ブルース・イン・ニューヨーク
[編集] 邦画
[編集] フィクション
あらすじ自体もジャズとの関わりが強い作品
- ジャズ大名 - 筒井康隆原作、岡本喜八監督
- キャバレー - 栗本薫原作、角川春樹監督
- スウィングガールズ - 矢口史靖監督・脚本
- この世の外へ クラブ進駐軍 - 阪本順治監督・脚本
- 上海バンスキング - つかこうへい版と劇団オンシアター自由劇場版の二作品がある
- さらばモスクワ愚連隊 - 五木寛之原作、堀川弘通監督
[編集] BGMにジャズを多用
[編集] アニメ・教育番組等
- PEANUTS(邦題:スヌーピーとチャーリー・ブラウン)
- 原作者のチャールズ・M・シュルツがジャズファンで、ジャズアーティストとも何人か交流がある事もあり、TVシリーズ・長編映画、いずれの作品もBGM・挿入歌はジャズ(フュージョン)である。同作品とのコラボレートであるジャズコンピレーションアルバムも多数、存在する。
- The Aristo Cats(邦題:おしゃれキャット)
- ディズニー作品。作中でふんだんにジャズが流れ、ジャズ解説本でも採り上げられる事が多い。
- おじゃる丸
- pp -ピアニッシモ- 操リ人形ノ輪舞
- 成人向けPCゲームソフトメーカー Innocent Greyより2006年発売。初回版のみサントラ「Tonality」添付。ジャズ曲である「all the way」「Pluse」「Dusk」などが使用されている。2006/09/22に東京都渋谷区のライブバー「The DOORS」においてライブイベントが開催された。
- 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
- マーベル・サンボウプロダクション製作のロボットアニメ。音楽好きのサイバトロン戦士ジャズ(日本名:マイスター)が登場。
- 新世紀エヴァンゲリオン
- ガイナックス製作のSFロボットアニメ。エンディングテーマでジャズの代表的な曲Fly Me to the Moonが使用されている。毎回異なる曲風のFly Me to the Moonが使われ、話題を呼んだ。
[編集] 漫画
- Blow UP! - 細野不二彦(小学館)
- 東京都内の有名私大を中退(在学中は同大学の名門ジャズクラブに所属)し、プロのジャズミュージシャン(テナーサックス奏者)を目指す青年の物語。毎回、ジャズのスタンダードナンバーから選んだ題名が付けられている。
- 文庫サイズ版では、以下四作品が追加されている。
- SESSION・10 "YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS"
- SESSION・12 "DON'T BE THAT WAY"
- SESSION・14 "SONG FOR MY FATHER"
- SESSION・15 "MACK THE KNIFE"
- 真夜中のジャズマン - 柳沢きみお(実業之日本社)
- 趣味とはいえ、相応の才能と人一倍の努力を注いで、プロからも一目置かれる程の技量を持っている(そして真面目な性格なのに、女にはだらしない)三十代のアマチュア・ジャズ・ピアニストが、安定したサラリーマンの職を捨てて、『ジャズ・ミュージシャン』ならぬ『酒場のジャズ・ピアニスト』を目指し成長していく物語。
- らじかるTeenAgeBlues - 山桜桃(ワニマガジン社)
- ジャズ・ミュージシャン(サックス奏者)志願の孤高気味の男子高校生に惹かれていく女子高生を描いた作品。
- 読みきり作品(1992年)。「北の国からこんにちは」単行本(一巻のみ)に収録。
- 坂道のアポロン(小玉ユキ、小学館)
- 1960年代を舞台に、都会から田舎へ引っ越してきたナイーブな少年がバンカラな少年と出会い、ジャズに夢中になっていく物語。
[編集] 落語
[編集] 参考文献
- ^ a b c d e 斎藤真 他(監修)『アメリカを知る事典』(平凡社、1986年)pp. 210-217
- ^ 内藤遊人『はじめてのジャズ』(講談社、1987年)pp.57-58
- ^ 岩浪洋三『これがジャズ史だ〜その嘘と真実〜』(朔北社、2008年)pp.291-292
- ^ 以下の3つの基準で禁止された。1).旋律の美しさを失った騒擾的なるリズム音楽。2).余りに扇情的淫蕩的感情を抱かしめる音楽。3).怠惰感を抱かしめる様な退廃的或は亡国的なる音楽(情報局・内務省共編「出版警察報」138号、1941年7月p64)。
- ^ 副島輝人『現代ジャズの潮流』(丸善、1994年)pp.40-41
- ^ 『音楽CD検定公式ガイドブック上巻』(音楽出版社、2007年)p.220
[編集] 関連書籍
- 『新書で入門 ジャズの歴史』 相倉久人 新潮新書 ISBN 978-4-10-610203-5
[編集] 関連項目