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みどり (列車) - Wikipedia

みどり (列車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

783系「みどり」
783系「みどり」
11号車 貫通型前面(クロハ782形100番台)
11号車 貫通型前面(クロハ782形100番台)

みどりは、九州旅客鉄道(JR九州)が博多駅佐世保駅間を、鹿児島本線長崎本線佐世保線を経由して運行しているエル特急である。

目次

[編集] 運行概況

[編集] 使用車両

定期列車は全列車、783系電車(ハイパーサルーン)を使用(有田陶器市の際の臨時列車には787系電車も用いられる)。29号と4号以外は「みどり」用のCM11~15編成(一部列車は「ハウステンボス」用のCM21~25編成を連結)、29号と4号は「かもめ」用のCM1~5編成を充当。

号車番号は1号車からではなく11号車から始まる。これは、「かもめ」(1~5号車)、「ハウステンボス」(7~10号車)の博多寄りに併結運転される際の号車番号に基づいており、単独運転される「みどり」でもこれを踏襲して同じく11号車(早岐寄り車両)から始まる(ただし、有田陶器市期間中の臨時列車は1号車(早岐寄り車両)から始まる)。
また、この運用のために、CM11~15編成には転用時に改造された貫通型車両のクロハ782形100番台が早岐駅方向(11号車)に連結されており、「ハウステンボス」編成との併結時には貫通路が設けられ両編成間の行き来が可能になっている。

専用編成に予備がないため、検査時にはCM35編成(もともと両端とも非貫通型先頭車だったが、2006年に片方を貫通型に改造したもの)、それでも足りない場合はCM1~5編成やCM21~25編成を使用する。

なお、現行の博多駅~佐世保駅間運行のエル特急となったときから、基本的に4両編成での運転である。4両は当時(1976年)の特急としては異例の短さで話題になった。ただし、本列車が3両以下で走ったことは定期列車・臨時列車を通して一度もない。→特別急行列車も参照されたい。

[編集] 運行本数

定期列車は1日16往復の運転で、23号の一部が早岐駅で切り離されるのを除き全て博多駅~佐世保駅間の運行である(23号は車内放送で「早岐・佐世保行き」と案内されることがある)。列車番号は「号数+4000」Mだが、「かもめ」と併結する場合は博多駅~肥前山口駅間のみ「20xxM」となる。

「ハウステンボス」を併結する場合、号数は「みどり」に合わせられる。「ハウステンボス」を併結する列車は以下の通りである。

運行日\上下 下り 上り
毎日運転(※1) 3・5・9・13・15 12・14・20・22・24
土曜・休日運転 7・17・19 16・18・26
最繁忙期運転 11 -(※2)

※1:「ハウステンボス9・24号」は臨時列車扱いで、運休日は「みどり9・24号」として運行される(2007年3月18日よりこの形態が取られているが、それ以降「ハウステンボス9・24号」は9号が1日だけ団体扱いになったのを除いて毎日運行されている)。
※2:上りは「ハウステンボス82号」として単独で運行される。

臨時列車は有田陶器市期間中の主に土曜・休日に、1日2往復程度運転される。この列車は元々特急「有田陶器市号」として運行されていたが、2000年より名称が「みどり」に変更された。2008年の運行実績は、783系電車を用いた早岐駅発着の列車が1往復、787系電車を用いた下り佐世保駅行き、上り早岐駅始発の列車が1往復である。2006年までは485系電車充当列車、2007年までは有田駅始発列車の設定もあった。

また、2008年のお盆には博多駅~佐世保駅間に臨時列車が運行される予定であるが、この列車は往復運転ではなく、日によって下り1本、または上り1本のみが設定されている。

[編集] 編成

※併結相手の「かもめ」(博多駅~肥前山口駅間併結)「ハウステンボス」(博多駅~早岐駅間併結)の編成についてはそれぞれのページを参照のこと。併結は早岐側から「かもめ」「ハウステンボス」「みどり」の順に行い、併結しない列車がある場合はその列車は抜かして考える。
※号数表記がこの字体の列車は「かもめ」と併結。「ハウステンボス」を併結する列車は上記を参照のこと。

  • 13・5・7911・13・15・1719・27号、1012・14・16・18・2022・24・2628・32号(CM11~15編成)
←早岐 佐世保/博多→
11 12 13 14
  • 2123・25・31号、2・6・830号(CM11~15編成(11~14号車)+CM21~25編成(7~10号車)。ただし23号の早岐駅→佐世保駅間はCM11~15編成のみで運転)
←早岐 佐世保/博多→
7 8 9 10 11 12 13 14

※1・10号に関しては最繁忙期にこの編成で運転することがある。また、9・24号は「ハウステンボス9・24号」が運休の日にはこの編成で運転し、CM21~25編成に関しては博多駅~早岐駅間の連結とする。

  • 29号、4号(CM1~5編成)
←早岐 佐世保/博多→
11 12 13 14 15

全車禁煙。各車両とも中央の乗降口を境に早岐寄りのA室と佐世保/博多寄りのB室に分かれる
枠=グリーン車 白枠=普通車 指=指定席 自=自由席
なお、カード式公衆電話は、CM1~5編成の11号車、CM21~25編成の7号車のいずれも中央デッキ及びCM15編成の12号車佐世保/博多寄りのフリースペースにある。CM11~14編成には設置がない(CM15編成にある電話も車内での案内はされない)。

  • 指定席が自由席となるケースは、以下の通りである。
  1. 1・27号の12号車B室。
  2. 25号の9号車A室・12号車B室。
  3. 29号の13号車A室。
  4. 31・2号の7号車B室・8号車A室を除く普通車。
  5. 上り列車の佐賀駅~博多駅間において、11号車B室(8両編成の場合は7号車B室)を除く普通車指定席(この場合は空いている指定席を自由席として開放するため、指定券を持つ客が優先。また、「かもめ」か「ハウステンボス」と併結している場合は11号車(7号車)B室も開放)。
  • 「かもめ」との車内間通り抜けは出来ない。「ハウステンボス」(10・11号車の間)との通り抜けは可能だが、使用車両に変更があった場合は通り抜け出来なくなる。

※ごく稀であるが、「みどり」と「ハウステンボス」の車両編成が逆になることがある(特に「ハウステンボス」にCM11~15編成が充当されるのは極めて珍しい)。この場合、CM11~15編成とCM21~25編成の非貫通型先頭車同士が連結し、貫通型先頭車が先頭及び最後尾という珍妙な姿となるが、「ハウステンボス」編成の「みどり」と「みどり」編成の「ハウステンボス」の併結という非常に紛らわしい形態のため、乗客が混乱する場合が見られた。なお、この運用はCM35編成が改造されてからは見られなくなったと思われる。

[編集] 停車駅

博多駅 - 二日市駅* - 鳥栖駅 - 佐賀駅 - 肥前山口駅 - 武雄温泉駅 - 有田駅 - 早岐駅 - 佐世保駅

  • 31号、2号は二日市駅通過。

この他、以下の駅に臨時停車する。

なお早岐駅でスイッチバックを行うが、早岐駅~佐世保駅間は10分程度のため座席の方向転換は行わない。そのため上り列車は佐世保駅発車時点で、座席の向きをあらかじめ早岐駅から先における方向にセットしてある。

[編集] 特徴・利用状況など

博多駅発着の長崎本線系統特急に関しては、本列車と885系の「かもめ」それぞれ毎時1本の運転が基本である。鹿児島本線の博多駅~鳥栖駅間は過密ダイヤで線路容量が限界に近いことから、783系の「かもめ」や「ハウステンボス」を運転する場合は、「みどり」に併結しての運転となる。

福岡市佐世保市の連絡に関しては高速バスさせぼ号)と激しい競合関係にある。高速バスは福岡市内の福岡都市高速道路天神北ランプまでや佐世保市内の佐世保大塔インターチェンジ~佐世保駅間の一般道走行区間で渋滞に巻き込まれることも多いため定時性では「みどり」に分があるが、本数や料金面では不利である(ただし、料金面に関しては「2枚きっぷ・4枚きっぷ」の導入により差が縮まっている)。このため、最近では高速バスの停まらない早岐駅・武雄温泉駅での乗降が目立ってきている。一方、福岡市と佐賀市の連絡については高速バスに対して優勢であり、4両単独運転のときは混雑することが多い。以上のことは「かもめ」も大体似たような状況である。

博多駅~肥前山口駅間は885系電車使用の「かもめ」と遜色ない速度で走るが、単線で線形が悪く、さらに早岐駅でスイッチバックを強いられる佐世保線内は大きく表定速度が落ち込み、佐世保線内に限れば60㎞/hを超える列車すら1本もなく、1号と3号に至っては40km/台になってしまっている。この2本は途中駅での待ち合わせに加え、早岐駅でも他の「みどり」より数分長く停車する(特に3号の10分停車は、JR九州管内の昼行特急列車では最長の停車時間となっている)のが原因で極端な例ではあるが、佐世保線内での運転停車の有無や「かもめ」との分割・併合の関係で、車両は全列車同じであるが所要時間の差が大きく、おおよそ全区間を1時間40~50分ほどで走るが、3号のように2時間を超える列車もある。

また国鉄分割民営化後、JR九州は特急列車に関して「両数を減らす代わりに本数増」を基本的な方針としているが、「みどり」の場合は「かもめ」が優先されて増発されたことからJR化後も本数はあまり増えていない。その代わり「ハウステンボス」を併結したり、「ハウステンボス」の車両を増結して運転することで、輸送力増を図っている。その結果「かもめ」との併結列車では、併結運転開始当時の両数とは逆の「かもめ4両・みどり8両」の列車も見られた(現在は783系の「かもめ」は5両編成となっている)。

東海道・山陽新幹線の「のぞみ」との接続は元来あまり良いとは言えなかったが、2008年3月15日のダイヤ改正で「のぞみ」と在来線特急との接続改善が行われた際原則7~10分での接続となり、他の特急に比べても接続は良くなった。また鹿児島本線・日豊本線との接続も概してよく、博多駅では「ソニック」の速達型と10分以内で接続、鳥栖駅では「リレーつばめ」の停車駅が多いタイプと15~20分程度の接続だが、日中の上り列車を中心に速達タイプの「リレーつばめ」と数分で接続する列車もある。

[編集] 沿革

[編集] 「みどり」列車名としての沿革と由来

「みどり」の名称を使用した列車は時期により以下の2種類に分類される。

  1. 山陽本線経由関西~九州間特急列車「みどり」
  2. 佐世保線エル特急「みどり」

「みどり」の愛称の由来については「爽やかな感じのする色」の「」と、「太陽と緑の国」と呼ばれる九州にちなむとされる。ただし、列車愛称の項にもあるとおり、「(昼行)特別急行列車には抽象名称を用いる」という慣例もある。

[編集] 1961年~1975年 関西~九州間特急「みどり」

山陽本線優等列車沿革も参照されたい)

[編集] 1976年~ 佐世保線特急「みどり」

これについては、佐世保線優等列車沿革との関連が強いことから、こちらを参照されたい。

[編集] 佐世保線優等列車沿革

[編集] 戦後の運行展開

  • 1953年3月15日門司港駅長崎駅間を佐世保線大村線経由で運行する臨時準急列車3107・3108 列車が運行を開始する。
    この列車は、門司港駅鳥栖駅間を熊本駅発着の準急407・408列車と併結運転であるが、同年11月11日には定期列車化される。
  • 1954年10月1日、3107・3108 列車は、準急407・408列車として全区間単独で運行される。
  • 1956年11月19日、従来、広島駅門司駅間を運行していた山陽本線準急3207・3208列車が延長され、407・408列車と博多駅を介して直通運転を実施。これにより、広島駅~長崎駅間を運行する列車番号も405・406列車に変更される。
  • 1957年10月1日、気動車による快速列車弓張」(ゆみはり)が博多駅~佐世保駅間で運行開始する。
  • 1959年9月22日、「弓張」準急列車に昇格する。また、405・406列車にも「ふたば」の愛称が与えられる。
  • 1960年5月1日、以下のように運行体系が変更される。
    1. 「弓張」 下り2本・上り1本を増発し、下り3本・上り2本の体制となる。
    2. 同時に、長崎本線肥前鹿島駅経由の準急列車「ながさき」が新設され、「弓張」は肥前山口駅で分割運転を行うこととなった。
    3. ながさき」・「弓張」の補助列車として博多駅長崎駅間を大村線経由で運行する準急列車出島」(でじま)運行開始。
    4. 「ふたば」運行区間を広島駅~博多駅間に短縮。以降は山陽本線優等列車沿革を参照されたい。
  • 1961年10月1日、このときのダイヤ改正に際して「弓張」1往復門司港駅まで延長する。
  • 1962年10月1日、「弓張」1往復増発するが、門司港駅発着を短縮し、小倉駅発着とする。
  • 1963年6月1日、以下の様に分割する形で「出島」を廃止。
    1. 従来、博多駅~佐世保駅間を筑肥線松浦線経由運行していた「九十九島」(くじゅうくしま)の運行区間を延長。博多駅~長崎駅間を筑肥線・松浦線・大村線経由で運行する準急列車となる。
    2. 「弓張」上り1本増発し4往復体制となる。
  • 1964年4月10日別府駅~長崎駅・佐世保駅間を久大本線経由で運行する急行列車西九州」(にしきゅうしゅう)が運行を開始する。
  • 1965年10月1日、このときのダイヤ改正に伴い、以下のように運行体系を変更する。
    1. 従来、博多駅経由で新大阪駅~熊本駅間で運行していた特別急行列車みどり筑豊本線原田駅経由で大阪駅~佐世保駅間に変更。
    2. 「弓張」1往復の運行区間を日豊本線豊肥本線経由で熊本駅~博多駅(但し、博多駅行きは三角線三角駅始発)の急行列車「くさせんり」と合同。熊本駅~別府駅~博多駅~長崎駅・佐世保駅間を運行する急行列車「九重」(くじゅう)とする。これにより、「弓張」1往復減じ、3往復となる。
  • 1966年3月5日、準急行制度の見直しに伴い「弓張」急行列車に格上げ。
  • 1966年3月25日、以下のように変更される。
    1. 従来呉駅~長崎駅間を運行していた「出島」(でじま)に佐世保駅発着の編成を連結開始。
    2. 博多駅~佐世保駅間を筑肥線・佐世保線有田駅経由で運行する急行列車として「からつ」が新設される。
      • 「からつ」の運行区間中博多駅~伊万里駅間は「九十九島」と併結するが、編成としては「九十九島」に連結されていない二等車(現在のグリーン車)を連結するなど「弓張」の補助列車格とされていた。
      • 「からつ」は(旧)東唐津駅・有田駅・早岐駅の3駅でスイッチバックを行っていたが、所要時間は「弓張」と比べても遜色ないものだった。ただし「からつ」という列車名が影響して利用客は少なかったとされる。
  • 1967年10月1日、ダイヤ改正にともない以下のように変更する。
    1. 「みどり」、寝台電車583系による運用に変更。これにより気動車で運行していた列車名を「いそかぜ」に変更する。「いそかぜ」運行区間を小倉駅分割で大阪駅~宮崎駅間と筑豊本線原田駅経由大阪駅~佐世保駅間として設定する。
    2. 「九重」、の運転系統を別府駅で分割し、別府駅~博多駅~長崎駅・佐世保駅間を運行する急行列車に「べっぷ」の名称が与えられる。
    3. 「からつ」、廃止。
  • 1968年10月1日このときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    1. 大阪駅~佐世保駅・宮崎駅間を運行していた「いそかぜ」の運用を変更。佐世保編成は東海道山陽本線内は博多駅・肥前鹿島駅経由京都駅~長崎駅間を運行する「かもめ」に連結。列車名も「かもめ」に変更する。
      • 黒崎駅~原田駅間は筑豊本線経由(60.5km)であると鹿児島本線経由(70.8km)に比べると営業キロで10.3km程度短縮されることや筑豊地域とりわけ現在の飯塚都市圏への便を図る為とされているが、門司駅~肥前山口駅間では同じ列車名でありながら行き先・経由地の違う列車が平行して運行される事態となった。
    2. 「べっぷ」、別府駅行きのみ系統分割を行う。これに伴い、「弓張」大分発下り1本を含む4往復となる。
  • 1975年3月10日山陽新幹線博多駅乗り入れに伴うダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    1. 山陽新幹線全通に伴い、山陽本線昼行特急・急行列車群は新幹線列車に代替することとなり、本州直通の「かもめ」・「出島」は廃止。
    2. 新幹線接続列車として「弓張」4往復増発。小倉駅発着2往復を含む8往復で運行を行う。全列車で長崎駅発着の「出島」と、さらに1往復では佐賀線経由の長崎駅~熊本駅間急行「ちくご」と併結運転していた。

[編集] 佐世保線エル特急としての「みどり」の復活とその後

  • 1976年7月1日、長崎本線・佐世保線交流電化に伴い、以下のように変更する。
    1. 小倉駅・博多駅~佐世保駅間を485系電車で運転するエル特急として「みどり」の愛称が復活。
      全列車小倉駅・博多駅~肥前山口駅間は「かもめ」と併結して運行されていた。その為、設定当時485系を使用する列車としては最小の4両編成(9~12号車。「かもめ」は8両編成)で運行されていたが、グリーン車については当時より連結されていた。このグリーン車は、上野駅発着の特急列車に使用されたクロ481形であった。
      • また、急行列車や気動車特急での多層建てはすでに各地に見られたが、電車特急での多層建て列車は初めてであった。
      • この時点では「かもめ」7往復・「みどり」6往復の運転であり、単独運転する「かもめ」1往復が9~12号車を肥前山口駅で増解結する方式を取っていた。
    2. 「弓張」3往復廃止し、特急列車「みどり」に格上げ。「弓張」小倉駅乗り入れ1往復を含む5往復となる。
  • 1978年10月2日、単独運転していた「かもめ」の付属編成を「みどり」に編入し、「かもめ」・「みどり」が初めて完全に併結運転された。ただし、増発した「みどり」に関しては佐世保線の西有田信号場が開設された翌年の3月30日まで、佐世保線内は運休扱いを取った。この改正から「かもめ」と併結側のクハ481形200番台にイラストマークが採用されるが、ボンネットタイプのクロ481形はこの時点ではイラスト採用が見送られた(1985年に採用)。
クロ481形(イラスト採用後)
クロ481形(イラスト採用後)
  • 1980年10月1日このときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更される。
    1. 「みどり」10往復・「弓張」3往復体制とした上、小倉駅~博多駅間の運行を終了。
    2. 「西九州」、運行区間を博多駅~別府駅間とし、「由布」に吸収される。
  • 1981年6月7日、長崎本線牛津駅久保田駅間を走行中の「かもめ・みどり11号」が、線路の一部が波打っているのを発見して急停車。「かもめ」の後部2両と「みどり」の全編成が脱線した。後に損傷の激しかった「みどり」のクロ481-53、モハ485-117、モハ484-221は廃車になった。この事故は485系電車が事故廃車になった国鉄時代唯一の事例である。
  • 1982年11月15日このときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    1. 「弓張」全列車を「みどり」に格上げの上廃止。「みどり」は13往復体制となる。なお、当初「弓張」を格上げした「みどり」は大町駅に停車していた。
    2. 「みどり」全国の在来線昼行特急の自由席1両が一斉に禁煙車化されたが、短編成だったためにこの措置が見送られた。
  • 1985年3月14日、昼間の5往復について「かもめ」との併結を廃止。博多駅~佐賀駅(実際には肥前山口駅)間の特急本数を増やそうという目的であった。
  • 1986年11月1日、全列車単独運転に変更の上、号車番号を9~12号車から1~4号車に変更。
  • 1987年のJR分社化後、JR九州のコーポレートカラーが赤となっていたため、ボンネット型、非ボンネット型に関わらず自社保有の485系電車の多くが赤色に塗装された。そのために「みどり」という愛称でありながら赤い車体塗装を行った「赤いみどり」が登場することとなり、名称とのずれが生じることとなった。その後、塗装変更を行うこととなり、緑のラインを入れたりしていた。この車両は「MIDORI EXPRESS」というロゴをあしらった「みどり」専用車両となった。(赤塗装の485系登場は、1990年の秋頃から)
485系MIDORI EXPRESS色「赤いみどり」
485系MIDORI EXPRESS色「赤いみどり」
  • 1988年3月13日、下り1本で「かもめ」との併結再開(この列車のみ号車番号は9~12号車)。
  • 1988年3月20日長崎オランダ村への観光誘致のため、小倉駅~佐世保駅間をキハ183系気動車1000番台で運転する季節特急「オランダ村特急」運行開始。
    • 運転区間は全線電化区間にも関わらず気動車が用いられたが、これは183系1000番台が「オランダ村特急」運転日以外もオランダ村のPR車両として九州各地を走っていたからである。この1000番台は展望車を両端に備えていた。
  • 1989年3月11日、「みどり」下り4本・上り3本が「かもめ」との併結になったことから、号車番号を現在の11~14号車に変更。また1往復増発し、14往復体制となる。
  • 1989年4月29日、「オランダ村特急」の下り列車について、門司港駅~博多駅間で485系電車の「有明11号」と併結運転開始。
    • 世界初の電車・気動車の動力協調運転。翌1990年には併結区間を鳥栖駅まで延長する。
  • 1992年3月14日、同年3月25日ハウステンボス開園と共に「オランダ村特急」を廃止し、新たに博多駅~ハウステンボス駅間を485系電車で運転する特急「ハウステンボス」を、博多駅~早岐駅間は「みどり」に併結の形で運行開始。これにより、列車によっては「かもめ」・「ハウステンボス」との3階建て列車を組むことになった。電車特急による3階建て列車は日本初であった。
  • 1996年3月16日、1往復増発し、15往復体制となる。また、早岐駅で一部編成を切り離す列車が登場する。
  • 2000年3月11日ハイパーサルーン(783系電車)に使用車両を変更。「みどり」に使われていた485系電車はそのまま廃車となった。
    • この年より、従来特急「有田陶器市号」として運行されていた有田陶器市向けの臨時特急列車も「みどり」として運行されるようになった。この「みどり」には485系とハイパーサルーンが併用される。
    • なお早岐駅で一部編成を切り離す列車は「かもめ」と併結になったため、日本の電車特急では初の「多層建て列車を組み、かつ一部編成の増解結を行う列車」となった。この運用は21号から23号に対象を変え、現在も行われている。
  • 2000年8月、ハウステンボスでハロープロジェクトのコンサートが行われたのに伴い、本来は単独運転の「みどり30号(現在は32号)」に臨時の「ハウステンボス」が併結されたが、この「ハウステンボス」は84号を名乗った。「みどり」・「ハウステンボス」の併結列車で異なる号数が用いられたのは2006年3月現在ではこのときのみである。
  • 2002年10月、博多駅~肥前山口駅・佐賀駅間で運転されていた「かもめ101・104号」を「みどり」に編入して佐世保駅発着に変更することにより、1往復増発し16往復体制となる(延長区間は毎日運転の臨時列車扱い)。増発した列車には885系電車を充当した。
  • 2003年3月、885系は撤退。再び全列車ハイパーサルーンでの運転に戻る。101・104号(この改正で31・2号に変更)は全区間定期列車となった。
  • 2004年4月29日、有田陶器市臨時「みどり」の一部に787系電車使用開始。ちなみに、佐世保線の早岐駅~佐世保駅間に787系の営業列車が入線したのはこれが初めてになる(肥前山口駅~早岐駅間については2000年10月に、「ハウステンボス81・82号」として入線済み)。
  • 2005年2月28日、この日をもって車内販売の営業が廃止される(併結する「かもめ」では引き続き営業)。
  • 2005年7月11日、「かもめ3号」の窓ガラス破損事故を受け、「みどり」全編成でもエンブレム及びルーバー塞ぎ板を撤去。後にルーバー板は再取付され、エンブレムはステッカータイプで復活した。
  • 2007年3月18日、全列車全車両が禁煙車になる。

[編集] 列車名の由来について

五十音順
  • 有田陶器市号」(ありたとうきいち)・・・佐賀県有田町で例年ゴールデンウイークに行われる有田陶器市から。
  • いそかぜ」・・・「磯の風」の意味であるが、列車の下り方終着駅である佐世保駅及び宮崎駅共に海岸線に沿って運行することから来ているとされている。但し、列車愛称の項にもあるとおり、「(昼行)特別急行列車には抽象名称を用いる」と言う慣例もある。
  • オランダ村特急」( - むらとっきゅう)・・・長崎県西彼杵郡西彼町(現西海市)にあった長崎オランダ村を目的地としていることによる。
  • かもめ」・・・列車項目にもあるが、海鳥のカモメから来ている。なお、戦前列車愛称の公募に際して8位であったことから採用された経緯を持つ。
  • からつ」・・・経由地である唐津市にちなむ。
  • 九重」(くじゅう)・・・経由地である九重連山(くじゅうれんざん)にちなむ。
  • 出島」(でじま)・・・江戸時代オランダ商館所在地であった長崎市にある地名である出島から。
  • ながさき」・・・目的地である長崎県・長崎市及び運行路線である長崎本線にちなむ。
  • 西九州」(にしきゅうしゅう)・・・目的地である長崎県・佐賀県を指す広域地域名から。
  • ハウステンボス」・・・長崎県佐世保市にあるハウステンボスにちなむ。
  • ふたば」・・・広島市にある「二葉山」(ふたばさん)にちなむとされる。
  • べっぷ」・・・目的地である別府市にちなむ。
  • みどり」・・・名前の由来についてはこちらを参照されたい。なお、2001年佐世保市において、翌年の市制100周年に合わせて列車名を「九十九島」(くじゅうくしま)に改称しようという市民運動が起こり、市内を中心に署名を収集してJR九州へ提出したが、2008年現在まで改称は実現していない。(なお、西鉄高速バスが2008年5月18日まで北九州・砂津~佐世保間を運行していた高速バスの愛称が「九十九島号」であった。)また、本列車が最高で3階建て列車を組むので、電光掲示板で表記しきれなくなるなど、現在でもややこしい駅での案内がさらに複雑になるという事情もあるとされる。
  • 弓張」(ゆみはり)・・・長崎県佐世保市にある「弓張岳」(ゆみはりだけ)から。

[編集] 関連事項

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