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言語学 - Wikipedia

言語学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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言語学(げんごがく)は、人類が使用する言語(ことば)の本質や構造を科学的に記述する学問である。

英語 linguistics(言語学)の語源は linguistiqueフランス語)、さらにさかのぼるとlinguaラテン語、「、言葉」の意)であり、linguisticsという語は1850年代から使われ始めた[1]

現代言語学の目的は、ヒト言語(ことば)を客観的に記述することである。記述的とは、現に存在する言語の持つ法則や性質を言語データの観察を通して記述するということである。物理学者がリンゴがなぜそのように落下するのかを考えるように、言語学者は言語がなぜそのように話されるのかを考える。

また、現代言語学は言語の優劣には言及しない。むしろ、言語学においては、あらゆる言語に優劣が存在しないことが前提となっている。ゆえに、世界の言語はすべて同等に扱われる。かつては言語の史的変化を言語の進化と捉え、社会・文明の成熟度と言語体系の複雑さを相関させるような視点が一部存在したが、その後、いかなる言語も一定程度の複雑さを有していることが明らかとなり、このような見解は現在は否定されている。すなわち、幼稚な言語、高度な言語は存在せず、すべての言語はそれぞれの言語社会に密接に関連しながらそれぞれのコミュニティに適応して用いられているというのが現在の言語学の見解である。

目次

[編集] 言語の定義と特徴

言語も参照

言語学ではヒトが話す言語(ことば)を取り扱う。そこで、「ヒトが話す言語」とは何かを明確にする必要があるが、学者らによる「言語」の定義は未だに決着していない。

以下に主要と思われる言語の特徴を記す。

[編集] 命名の恣意性

ソシュールは、「能記」(signifiant)と「所記」(signifié)という2つの概念(シニフィアンとシニフィエ)を用いて言語記号の恣意性を説いた。 これとはほぼ反対の立場として音象徴(sound symbolism)という見解がある。これは、音素そのものに何らかの意味や感覚、印象といったものがあり、言語記号はその組み合わせによって合理的に作られているとするものである。しかし、実際にはどの言語にも普遍的な音象徴というものは存在しないため、現在そのような立場の言語研究はあまり行われていない。

[編集] 二重性

アンドレ・マルティネは言語が単なる音声の羅列ではなく、二重構造を有していることを指摘した。すなわち、文を最小単位に分割しようとした場合、まずは意味を持つ最小単位である形態素(morphèmes)のレベルに分割される。そして、形態素はさらに音素(phonèmes)に分割される。例えば、日本語の [ame](雨、飴)というは語としてはこれ以上分解できないが、音素としては[a]、[m]、[e] の三つに分解される。言語の持つこのような二重構造は二重分節(double articulation)と呼ばれる。動物の発する声にはこうした性質が見られないため、二重分節はヒトの言語を特徴づける性質とされる。

[編集] 転移性

ヒトの言語は過去に起こった事実や未来のことを表現することも可能である。文字の体系を持っていれば、文字に書き留めることによって、後世に伝えることも可能になる。しかし、動物の場合、餌のありかや敵の急襲を知らせるなど現在のことしか伝達できない。

[編集] 創造性

ヒトの言語の場合、あらゆる情報を伝える手段を持っている。例えば、初めて会った人からまだ行ったことのない外国の話を聞かされても理解することができる。しかし、動物の言語の場合、空腹感や幸福感など決まりきったことしか伝えられない。言葉を無限に創造できるのはヒトの言語における最大の特徴である。

[編集] 構造依存性

言語の規則には、例えば「前から3番目の語」というような表層の順序に言及するようなものは存在しない。むしろ表層にあらわれない範疇階層、構成素などの構造に言及する。これを構造依存性という。チョムスキーは生成能力(generative capacity)という用語を用いて、「文法は、を弱生成(weakly generate)し、構造記述を強生成(strongly generate)する」と述べた。これは弱生成能力すらもたない理論は妥当でないことを示すために述べられたものだが、自然言語の本質は構造記述にあることを述べたものでもある。

[編集] 主要な研究分野

音声学が発音時の筋肉の動きや音声の音響学的特性など物理的な対象を研究するのに対して、音韻論ではその言語で可能な音節の範囲(音素配列論)など言語が音声を利用するしくみを研究する。

音声学は、その研究方法、内容などから言語学の本来の研究分野には含まれないとする考えと、基礎研究に据えて言語学研究のプロとアマを分けるのが音声学の知識の有無とする考えがある。全ての言語(手話等を除く)は音声に基き、音声学の知見が音声以外の研究の幅を左右するとも考えられている。

語の成り立ちは形態論で研究し、語が他の語と結合して作る構造は統語論で研究する。統語論が研究対象とするのは文までで、それ以上のテクストや会話といったものは談話分析で扱う。

伝統的に意味論のかかわる「意味」とは話者や文脈・状況を捨象した普遍的な語の意味や文の意味(真理条件)に限られてきた。話者の意図は意味論の研究対象ではないと見る場合、これの研究は語用論で行う。

  • 手話言語学 - 世界的に見ても手話は言語学の範囲の及ぶ学術領域とみなされている。かつて日本の手話言語学者は手話は音声語とは形態において異なる故に,音声言語学とはまったく異なる言語学用語,文法用語によって研究されるべきであるという立場をとっていた。しかし,近年では手話といえどもれっきとした言語である故に音声語と同様の言語学的手法,用語によって説明できるはずであるという立場が一般的となっている。近年では言語学関連の学会等で音声言語と共に手話言語学者の研究報告がプログラムにのぼることも珍しくない。

[編集] 関連分野

[編集] 対象となる言語(ことば)における主要な対立項

[編集] 言語学の歴史

[編集] 19世紀までの言語研究

西洋における言語研究の始まりは紀元前に遡り、ギリシア哲学者たち(プラトンエピクロスなど)の間で起こった言語起源論(en:Origin_of_language)や修辞学であった。古典ギリシア語文法書は、紀元前1世紀までに完成し、ラテン語のほか後の西洋の言語の文法学(伝統文法学校文法)に大きな影響を与えた。

言語学が大きく飛躍する節目となったのは、1786年のことである。イングランドの法学者のウィリアム・ジョーンズは、インドカルカッタに在任中に独学していたサンスクリット語の文法が、以前に学んだギリシア語ラテン語などの文法と類似していることに気づき、「これらは共通の祖語から分化したと考えられる」とアジア協会 (Asiatic Society) で見解を示した。これが契機となり、ヤーコプ・グリム ら「青年文法家」による歴史的比較言語学ドイツライプツィヒで興り(19世紀インド・ヨーロッパ語族の概念が確立した(印欧語学)。

[編集] 現代言語学

20世紀に入ると言語学は大きな変動期を迎えることになる。20世紀初頭にスイスの言語学者、フェルディナン・ド・ソシュールの学説に影響を受けた構造言語学が興り通時的な(書き言葉の)研究から共時的な(話し言葉の)研究へと論点が変わっていく。

アメリカの言語学は、人類学者のフランツ・ボアズアメリカ州の先住民族の言語研究やエドワード・サピア がさきがけとなった。構造言語学の枠組みは、レナード・ブルームフィールドによって確立する。

1957年ノーム・チョムスキー変形生成文法を提唱し、学界を風靡し、言語学に革変をもたらした。

また、マイケル・ハリデー(en:Michael Halliday)らの機能言語学(en:Systemic functional grammar)や、ジョージ・レイコフらの認知言語学など異なったアプローチも考案された。

[編集] 関連項目

[編集] 参考資料

  1. ^ McArthur, Tom (1996), The Concise Oxford Companion to the English Language, Oxford University Press (ISBN 0198631367)
  • 安藤 貞雄、沢田 治美 (2001) 『英語学入門』 開拓社 pp. 2 – 15 (ISBN 4758923035)
  • Aitchison, Jean (2003), Teach Yourself Linguistics, 6th ed., Hodder & Stoughton Educational, pp. 4 – 33 (ISBN 0071429824)
  • Widdowson, H. G. (1996), Linguistics, Oxford University Press, pp. 3 – 39 (ISBN 0194372065)

[編集] 推薦図書

  • Song, Zino (1990) 『言語学への招待』 南雲堂 (ISBN 4523300534)
  • 中島 平三、外池 滋生 (1994) 『言語学への招待』 大修館書店 (ISBN 4469211842)
  • 丸谷 満男、高尾 典史、石馬 祖俊 (1994) 『言語の科学』 晃洋書房 (ISBN 4771007330)
  • 佐久間 淳一、加藤 重広、町田 健 (2004) 『言語学入門』 研究社 (ISBN 4327401382)
  • 児玉 徳美 (1998) 『言語理論と言語論』 くろしお出版 (ISBN 4874241646)
  • 加賀野井 秀一 (1995) 『20世紀言語学入門』 講談社 (ISBN 4061492489)
  • 千野 栄一 (2002) 『言語学 私のラブストーリー』 三省堂 (ISBN 4385360960)
  • 城生 佰太郎 (1990) 『言語学は科学である』 情報センター出版局 (ISBN 4795810826)
  • 大江 矩夫 (2001) 『人間存在論』 前編 白川書院 (ISBN 4786700312)
  • 小泉 保
    • (1984) 『教養のための 言語学コース』 大修館書店 (ISBN 446921115X)
    • (1993) 『日本語教師のための言語学入門』 大修館書店 (ISBN 4469220914)
    • (1995) 『言語学とコミュニケーション』 大学書林 (ISBN 4475018196)
  • 山梨 正明、有馬 道子 (2003) 『現代言語学の潮流』 勁草書房 (ISBN 432610144X)
  • 庵 功雄 (2001) 『新しい日本語学入門』 スリーエーネットワーク pp. 4 – 14 (ISBN 4883191788)
  • 松本 裕治 (2004) 『言語の科学入門』 岩波書店 (ISBN 4000069012)
  • 湯川 恭敏 (1999) 『言語学』 ひつじ書房 (ISBN 4894761130
  • 田中 克彦
  • 田中 春美
  • 田中 春美、家村 睦夫、下宮 忠雄、樋口 時弘、五十嵐 康男、田中 幸子 (1994) 『入門ことばの科学』 大修館書店 (ISBN 4469211877)
  • 町田 健
    • (1999) 『言語学が好きになる本』 研究社出版 (ISBN 4327376744)
    • (2001) 『言語学のしくみ』 研究社 (ISBN 4327383031)
    • (2004) 『町田健のたのしい言語学』 ソフトバンクパブリッシング (ISBN 479732998X)
  • 石黒 昭博 (1984) 『現代言語学序説』 山口書店 (ISBN 4841100911)
  • 菅沼 惇 (1998) 『言語学』 晃洋書房 (ISBN 4771010080)
  • 西田 龍雄 (1986) 『言語学を学ぶ人のために』 世界思想社 (ISBN 4790703002)
  • 郡司 隆男、坂本 勉 (1999) 『言語学の方法』 岩波書店 (ISBN 4000066919)
  • 飯野 公一、杉田 洋、恩村 由香子、森吉 直子 (2003) 『新世代の言語学』 くろしお出版 (ISBN 487424274X)
  • 黒田 龍之助 (2004) 『はじめての言語学』 講談社 (ISBN 4061497014)
  • 風間 喜代三、松村 一登、上野 善道、町田 健 (2004) 『言語学』 第2版 東京大学出版会 (ISBN 4130820095)
  • Matthews, P. H. (2003), Linguistics, Oxford University Press (ISBN 0192801481)
  • Trask, R. L. & Bill Mayblin (2000), Introducing Linguistics, Totem Books (ISBN 1840461691)
  • 奥田靖雄 『ことばの研究・序説』(むぎ書房 1985年 ISBN 4838401027

[編集] 辞典など

[編集] 外部リンク


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