西岡剛 (内野手)
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西岡 剛 千葉ロッテマリーンズ No.7 |
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基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 大阪府大東市 |
生年月日 | 1984年7月27日(23歳) |
身長 体重 |
180cm 80kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投両打 |
守備位置 | 遊撃手 |
プロ入り | 2002年 1巡目 |
初出場 | 2003年6月23日 |
年俸 | 1億4000万円(推定) |
経歴 | |
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西岡 剛(にしおか つよし、1984年7月27日 - )は、大阪府大東市生まれ、奈良県奈良市育ちのプロ野球選手。千葉ロッテマリーンズ所属。ポジションは内野手(遊撃手、二塁手)。右投げ両打ち。背番号は7。
高校時代は主に二塁手だったがプロ入り後は遊撃手もこなすようになり、小坂誠が移籍した2006年からはほぼ遊撃手で固定されている。
目次 |
[編集] 略歴
- 平城東中学校時代に「郡山シニア」で全国大会出場。
- 2002年-大阪桐蔭高等学校の3年生主将・4番打者として夏の甲子園出場。しかし初戦の東邦高校に敗退。高校通算42本塁打。ドラフト1巡目で千葉ロッテに1位指名され入団。同期には浅間敬太・金澤岳・早坂圭介ら。
- 2003年 - 球団初となる野手高卒ルーキー開幕一軍となる。しかしすぐに二軍落ちし、二軍では打率.216で規定打席到達者中最下位だった。
- 2004年 - 高橋慶彦コーチの指導の下、スイッチヒッターに転向して頭角を現す。この年、プロ初本塁打を含む、6本塁打を放った。
- 2005年 - シーズン開幕戦ではスタメンを外された。1番・二塁で先発出場した2戦目の対東北楽天戦で26-0の記録的圧勝。その年は41盗塁で盗塁王を獲得。さらにベストナインを遊撃手部門、ゴールデングラブ賞を二塁手部門でそれぞれ受賞。この時のベストナイン二塁手部門は堀幸一、ゴールデングラブ賞遊撃手部門は小坂誠(現巨人)であり、西岡とローテーションで二遊間を組んでいた二人である。
- 2006 ワールド・ベースボール・クラシック、2次リーグ・アメリカ戦での世紀の大誤審の際にタッチアップしホームインしたランナーが西岡である。大会では主に2番打者として好成績をあげ、チームの優勝に貢献した。
- 2007年1月7日 - 登録名を本名から「TSUYOSHI」に変更。手首の怪我もありながらこの年は規定打席到達で初の3割を記録し、同じスイッチヒッターで俊足の早川大輔と組む1番と2番のコンビでチームを引っ張る存在となった。
- 2008年1月7日 - 母校で自主トレーニング開始。“原点回帰”として、登録名を本名である「西岡」に戻す事を表明。
- 2008年シーズンより両耳にガードがあるヘルメットを使用している。
[編集] エピソード
- 地元大東市にある大阪桐蔭高校卒業だが、実は西岡自身は小学生当時からPL学園に行きたいと考えていた。しかし、PL学園側から「来たいなら来てもいいよ」という態度を取られ、一時は野球を止めようと考えた事もあったほど大きなショックを受けた。そして、PL学園を倒して甲子園に行くことを目標にして、大阪桐蔭高校を選んだ(出演したアディダスのCMでも本エピソードについて語られている)。プロでは俊足巧打の1番打者タイプとして認知されているが、高校時代は通算本塁打42本という記録が物語る通り長距離打者であり、「西岡シフト」なる物を敷かれるほど長打を恐れられていた。[1]
- 前述のとおり、プロに入ってからスイッチヒッターになったが、高校時代までは右投左打の選手で、左打から両打になるという珍しいケースだった(通常は右利きの選手は右打ちから両打になる)。
- 2006年6月、TBS系恋愛番組「恋するハニカミ!」で同年1月にデートした、タレントのさくらとの交際が発覚。一時期ホームゲームで西岡が第2・4打席目のバッターボックスに入る際のテーマ曲が「恋するハニカミ!」の主題歌である福山雅治の「milk tea」になっていた。しかし、2008年の4月に西岡とさくらの破局が報じられた。
- 2007年の登録名変更の際、前日に自身のブログで「明日重大発表をする」と書いていた。登録名変更に際し、個人的にも親交の深いSHINJOこと新庄剛志に相談したところ、新庄は「つよぽんにすれば?」と薦めたが、流石にそれは恥ずかしいと「TSUYOSHI」にした。しかし登録名変更以降も、一部の新聞やNHKなどでは「西岡」と記載されるケースもあった。これは文字数の制約のためや、2006年までの活躍により「西岡」という呼称が既に有名になっているためである。このほか阪神甲子園球場の選手表示では6文字を超えて表示出来ないため、SとHを外した「TUYOSI」と表記されていた。
- 本人曰く、「選手の中では特別足が速いわけではない。勘や判断力がずば抜けている」と自負している(50メートル走のタイムは6秒1と歴代の盗塁王の中でも決して速くはない)。しかしファンからは“チームきっての俊足”と目され、トップランナーになると必ず盗塁を求める掛け声が掛かる。高校時代は中村剛也(埼玉西武ライオンズ)の方が速いと言われていた。
- かなりの強肩であり、2006年6月20日の阪神対ロッテ戦の試合前に行われたスピードガンコンテストでは142km/hを記録した。阪神からは藤本敦士と野口寿浩が挑戦し、藤本は132km/h、野口は134km/hだった。
- 大相撲の大関千代大海と仲が良い。共通の知人を介して交流を深め、西岡いわく「僕のお兄ちゃん」と呼ぶほどの仲。千代大海は2008年6月14日のロッテ対阪神戦に招待され、始球式を務めた後、そのままバックネットから観戦し、西岡の奮起を促した。西岡は続く勝利者ヒーローインタビューの壇上で「今日のヒーローはボクじゃない。千代大海関でしょう」と同大関を招き入れ、共にファンの歓声を受けると言う一幕があった。
[編集] 年度別打撃成績
年度 | 球団 | 背 番 号 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
長 打 率 |
出 塁 率 |
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2003年 | ロッテ | 7 | 7 | 11 | 9 | 3 | 3 | 2 | 0 | 0 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | .333 | .556 | .455 |
2004年 | 63 | 232 | 212 | 32 | 54 | 8 | 2 | 6 | 84 | 35 | 8 | 2 | 2 | 2 | 14 | 2 | 37 | 2 | .255 | .396 | .304 | ||
2005年 | 122 | 493 | 447 | 80 | 120 | 22 | 11 | 4 | 176 | 48 | 41 | 9 | 6 | 4 | 31 | 5 | 51 | 6 | .268 | .394 | .320 | ||
2006年 | 115 | 485 | 426 | 58 | 120 | 20 | 7 | 4 | 166 | 27 | 33 | 17 | 4 | 3 | 49 | 3 | 61 | 6 | .282 | .390 | .358 | ||
2007年 | 130 | 559 | 494 | 76 | 148 | 31 | 3 | 3 | 194 | 40 | 27 | 13 | 7 | 4 | 50 | 4 | 73 | 3 | .300 | .393 | .366 | ||
通算成績 | 437 | 1780 | 1588 | 249 | 445 | 83 | 23 | 17 | 625 | 151 | 109 | 41 | 19 | 13 | 146 | 14 | 223 | 17 | .280 | .394 | .344 |
- 表中太字の数字は年度リーグ最多記録
[編集] タイトル・表彰
- 盗塁王:2回(2005年、2006年)
- ベストナイン:2回(遊撃手部門・2005年、2007年)
- ゴールデングラブ賞:2回(二塁手部門・2005年、遊撃手部門・2007年)
- 月間MVP:1回(2005年3月・4月)
- オールスターゲーム出場:3回(2005年~2007年)
- 千葉市市民栄誉賞(2006年)
- 2006 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表(8試合 31打数 11安打 2本塁打 8打点 4三振 6四死球 5盗塁 打率.355)
[編集] 個人記録
- 初出場 - 2003年6月23日 対西武14回戦・9回代走で(西武ドーム)
- 初安打 - 2003年6月28日 対オリックス15回戦・7回裏戸叶尚投手から(千葉マリンスタジアム) ※初打席初安打である
- 初打点 - 2003年7月1日 対日本ハム14回戦・5回表ミラバル投手から(東京ドーム)
- 初本塁打 - 2004年6月27日 対西武16回戦・2回裏後藤光投手から(富山市民球場アルペンスタジアム)
- 初盗塁 - 2004年6月27日 対西武16回戦・8回裏(富山市民球場アルペンスタジアム)
[編集] CM出演
- ロッテ グリーンガム(2005年 - 2006年、バレンタイン監督や菊地凛子(よしこ)、チームメイトとの共演)
- ロッテ ガーナ(2006年、長澤まさみや里崎智也、チームメイトとの共演)
- アディダス (2007年3月 - )
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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監督 |
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2ボビー・バレンタイン |
コーチ |
78西村徳文(ヘッド兼外野守備走塁兼3塁ベースコーチ)|79井上祐二(投手)|87高橋慶彦(打撃)|85袴田英利(バッテリー)|77吉鶴憲治(バッテリー)|81成本年秀(ブルペン)|83ランペン(打撃兼内野守備兼ベンチコーチ)|73諸積兼司(バント兼1塁ベースコーチ)|90立花龍司(ヘッドコンディショニング)|86佐野嘉幸(巡回) |
二軍監督・コーチ |
80レン・サカタ(監督)|71古賀英彦(ヘッド)|88荘勝雄(投手)|75高沢秀昭(打撃兼外野守備走塁)|94定詰雅彦(バッテリー)|72上川誠二(内野守備走塁)|82イエーツ(投手兼コンディショニング担当) |
投手 |
0荻野忠寛|1大嶺祐太|11神田義英|12川崎雄介|13浅間敬太|14小宮山悟|15柳田将利|16久保康友|17成瀬善久|18清水直行|19唐川侑己|20服部泰卓|21内竜也|24下敷領悠太|27古谷拓哉|28根本朋久|29小野晋吾|30伊藤義弘|31渡辺俊介|35三島輝史|36黒滝将人|37林啓介|38中郷大樹|41小林宏之|43アブレイユ|45松本幸大|46呉偲佑|47手嶌智|48高木晃次|49シコースキー|51植松優友|53相原勝幸|56木興拓哉|60阿部和成|66末永仁志|69江口亮輔|99田中良平 |
捕手 |
22里崎智也|33橋本将|39田中雅彦|62金澤岳|63青松敬鎔|67新里賢 |
内野手 |
4オーティズ|5堀幸一|7西岡剛|8今江敏晃|9福浦和也|32根元俊一|40渡辺正人|42ズレータ|52塀内久雄|58青野毅|59細谷圭|68早坂圭介|70定岡卓摩 |
外野手 |
00代田建紀|3サブロー|10大松尚逸|23大塚明|25竹原直隆|44早川大輔|50ベニー|55神戸拓光|57佐藤賢治|61角中勝也|65南竜介 |
育成選手 |
121池田健|122宮本裕司|123小林憲幸|124白川大輔|125大谷龍次|126田村領平 |
千葉ロッテマリーンズ 2002年ドラフト指名選手 |
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1巡目:西岡剛 / 3巡目:浅間敬太 / 4巡目:神田義英 / 5巡目:鈴木貴志 / 6巡目:金澤岳 / 7巡目:酒井泰志 / 8巡目:早坂圭介 |