根元俊一
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根元俊一 千葉ロッテマリーンズ No.32 |
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基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 東京都西多摩郡瑞穂町 |
生年月日 | 1983年7月8日(24歳) |
身長 体重 |
177cm 75kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
守備位置 | 二塁手、遊撃手 |
プロ入り | 2005年 大学・社会人ドラフト3巡目 |
初出場 | 2006年5月11日 |
年俸 | 1450万円(推定) |
経歴 | |
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根元 俊一(ねもと しゅんいち、1983年7月8日 - )は、東京都西多摩郡瑞穂町出身のプロ野球選手。千葉ロッテマリーンズ所属。ポジションは内野手(二塁手、遊撃手)。背番号は32番。持ち味はレフト方向に流し打てるバットコントロールと俊足、それを生かした守備。
目次 |
[編集] 来歴・経歴
[編集] プロ入り前
花咲徳栄高校で3年のときに主将としてチームを牽引して甲子園本大会に出場。東北福祉大学へと進学して、2004年の第53回大学野球選手権で1番打者として優勝に大きく貢献した。6月16日の決勝では日本大学の先発・那須野巧(現横浜ベイスターズ)から3打数1安打という成績を残している。
2005年、千葉ロッテに大学・社会人ドラフト3巡目で指名を受け入団。
[編集] プロ入り後
5月10日に初めて一軍に昇格し、翌日に代走で初出場。5月13日に休養の西岡剛に代わって「1番・遊撃手」で初めてスタメン出場した。結果は4打数無安打に終わったものの、初安打よりも先に敬遠されてしまうという面白い事態が発生した(当該項に詳細)。翌日の試合で黒田博樹からプロ初安打。その後31試合に出場したが打率1割台、三振率は4割を超えるなど結果を残せず、昇格してからちょうど1か月後に二軍落ちした。二軍では左方向への安打を量産し、打率.343でイースタン・リーグ首位打者を獲得し、1年目から二軍の主力選手として活躍した。二塁打24本も同リーグ1位。11盗塁を決めたが盗塁失敗12回も記録してしまった。
「9番・二塁手」で初の開幕戦スタメン出場を果たす。プロ初本塁打を打ち、打率.266とまずまずの成績を残していたものの、二塁のレギュラーには青野毅が定着してしまい、青野の離脱後はホセ・オーティズが二塁のレギュラーになってしまったため、怪我の影響もあり結局この年も一軍定着はならなかった。二軍では規定打席数には到達しなかったものの、打率.383と引き続き高打率を記録した。
[編集] 年度別打撃成績
年度 | 球団 | 背 番 号 |
試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗 塁 死 |
犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併 殺 打 |
打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2006年 | ロッテ | 32 | 31 | 62 | 54 | 8 | 9 | 3 | 0 | 0 | 12 | 1 | 3 | 1 | 1 | 0 | 5 | 2 | 22 | 0 | .167 |
2007年 | 34 | 90 | 79 | 9 | 21 | 3 | 0 | 1 | 27 | 9 | 3 | 0 | 5 | 0 | 4 | 2 | 24 | 0 | .266 | ||
通算成績 | 65 | 152 | 133 | 17 | 30 | 6 | 0 | 1 | 39 | 10 | 6 | 1 | 6 | 0 | 9 | 4 | 46 | 0 | .226 |
[編集] 初記録
- 初出場 - 2006年5月11日対阪神戦(甲子園)、9回表・代走で
- 初安打 - 2006年5月14日対広島戦(千葉マリン)、3回裏・黒田博樹投手から
- 初打点 - 2006年5月17日対横浜戦(横浜スタジアム)、3回表・ベバリン投手から
- 初盗塁 - 2006年8月20日対日本ハム戦(千葉マリン)、3回裏
- 初本塁打 - 2007年6月19日対巨人戦(東京ドーム)、7回表・木佐貫洋投手から2ランホームラン
- 初サヨナラヒット - 2008年4月13日対日本ハム戦(千葉マリン)、10回裏・武田久投手から
[編集] タイトル・表彰
- フレッシュオールスター戦出場 - 2006年(スタメン「2番・ショート」、4打数1安打1打点)
- ファーム首位打者 2006年(.343)
[編集] 人物・エピソード
- 印象的な活躍と甘いマスクから高い人気を得ている。
- 2006年5月13日の千葉マリンでの広島戦、10回裏二死二塁の場面でプロ初安打よりも先にプロ初敬遠されてしまう。結果的には次打者の渡辺正人が死球で歩き、3番の福浦和也がサヨナラタイムリーを打ち勝利した。
- 2006年5月25日の千葉マリンでの試合、9回表の無死三塁で一打同点の場面。ここで、阪神の4番・金本知憲のセンター前に抜けるような当たりを前進守備だったにも関わらずセカンドの根元はダイビングキャッチで好捕。このとき、一塁に送球する前にずれた帽子を一瞬で直す(三塁走者を確認するための視界を確保するためか?)という新人離れの余裕を見せる(根元自身は無意識だったと話している)。このプレーをきっかけに小林雅英は立ち直り、3-2で勝利した。このプレーは光プレーなどプロ野球の好珍プレー番組で何度か紹介された。
- 2006年5月27日の東京ドームでの巨人戦に代走から途中出場。10回表・無死で一塁走者に西岡剛の場面で打席につく。ボビーバレンタイン監督からバスターエンドランを指示されると、巨人福田聡志が低めに落としたストレートにさばくように喰らいつきセンター前に弾きかえし、一、三塁の場面を作った。この後、福浦が見事に決勝タイムリーを放って4-6で勝利した。本人の最も印象に残っている試合・プレーとしてあげている[1]。
- 俊足ばかりが目立つが、プロ入り初ホームランは東京ドームの上段に入るものだった。
- 左方向への当たりが多いのが特徴。2006年3月26日オープン戦で初安打を打った試合でレフト前ヒットを2本打ち、5月14日黒田博樹から打った一軍初安打もレフト線の二塁打、5月17日プロ初打点を挙げたときもベバリンからレフト前ヒットを打った。
- 応援歌は平井光親から受け継いだものである。誤解が多いが「アルプスの少女ハイジ」のOPテーマ曲「おしえて」ではなく、サロニー作曲「The Alpine Milkman(邦題:山の人気者)」が原曲である。
- 高校生時代、チームのキャプテンであるだけではなく学校の生徒会長でもあった。
- タレント・俳優の野久保直樹とは雑誌のインタビューがきっかけで交友関係がある。その縁からか、2008年5月上旬から千葉マリンスタジアムでの打席登場曲に羞恥心の「羞恥心」を使用している。
- 2008年に姓が同じ読みの根本朋久が入団したため、「ねもとしゅんいち」とアナウンスされている(スコアボード表記は「根元」のまま。千葉マリンでのベンチ入りメンバー紹介の時だけ「根元俊」と表記)。
[編集] アマチュア時代の戦績・記録
- 2001年 - 全国高等学校野球選手権大会2回戦敗退
- 2004年 - 全日本大学野球選手権大会優勝
[編集] 関連項目
- 東京都出身の人物一覧
- 千葉ロッテマリーンズの選手一覧
- 第34回日米大学野球選手権大会日本代表
- ボビー・バレンタイン
- 塩川達也 - 東北福祉大時代の先輩。大学時代は塩川と二遊間を組んでいた。現楽天
- 福田聡志 - 東北福祉大時代の同級生。現巨人
- 松崎伸吾 - 同上。現楽天
- 井野卓 - 同上。現楽天
監督 |
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2ボビー・バレンタイン |
コーチ |
78西村徳文(ヘッド兼外野守備走塁兼3塁ベースコーチ)|79井上祐二(投手)|87高橋慶彦(打撃)|85袴田英利(バッテリー)|77吉鶴憲治(バッテリー)|81成本年秀(ブルペン)|83ランペン(打撃兼内野守備兼ベンチコーチ)|73諸積兼司(バント兼1塁ベースコーチ)|90立花龍司(ヘッドコンディショニング)|86佐野嘉幸(巡回) |
二軍監督・コーチ |
80レン・サカタ(監督)|71古賀英彦(ヘッド)|88荘勝雄(投手)|75高沢秀昭(打撃兼外野守備走塁)|94定詰雅彦(バッテリー)|72上川誠二(内野守備走塁)|82イエーツ(投手兼コンディショニング担当) |
投手 |
0荻野忠寛|1大嶺祐太|11神田義英|12川崎雄介|13浅間敬太|14小宮山悟|15柳田将利|16久保康友|17成瀬善久|18清水直行|19唐川侑己|20服部泰卓|21内竜也|24下敷領悠太|27古谷拓哉|28根本朋久|29小野晋吾|30伊藤義弘|31渡辺俊介|35三島輝史|36黒滝将人|37林啓介|38中郷大樹|41小林宏之|43アブレイユ|45松本幸大|46呉偲佑|47手嶌智|48高木晃次|49シコースキー|51植松優友|53相原勝幸|56木興拓哉|60阿部和成|66末永仁志|69江口亮輔|99田中良平 |
捕手 |
22里崎智也|33橋本将|39田中雅彦|62金澤岳|63青松敬鎔|67新里賢 |
内野手 |
4オーティズ|5堀幸一|7西岡剛|8今江敏晃|9福浦和也|32根元俊一|40渡辺正人|42ズレータ|52塀内久雄|58青野毅|59細谷圭|68早坂圭介|70定岡卓摩 |
外野手 |
00代田建紀|3サブロー|10大松尚逸|23大塚明|25竹原直隆|44早川大輔|50ベニー|55神戸拓光|57佐藤賢治|61角中勝也|65南竜介 |
育成選手 |
121池田健|122宮本裕司|123小林憲幸|124白川大輔|125大谷龍次|126田村領平 |
千葉ロッテマリーンズ 2005年ドラフト指名選手 |
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大学生・社会人 - 3巡目:根元俊一 / 4巡目:川崎雄介 / 5巡目:古谷拓哉 / 6巡目:相原勝幸 |
高校生 - 1巡目:柳田将利 / 2巡目:林啓介 / 3巡目:末永仁志 / 4巡目:細谷圭 |