新生党
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日本の政党 新生党 Japan Renewal Party(JRP) |
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成立年月日 | 1993年6月23日 |
解散年月日 | 1994年12月10日 |
解散理由 | 新党結成のため |
後継政党 | 新進党 |
所在地 | 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町1丁目11番地 |
政治的思想・立場 | 新保守主義 |
シンボル | 党ロゴマーク |
新生党(しんせいとう、略称:新生、英:Japan Renewal Party、略称:"JRP")は、日本の政党。
目次 |
[編集] 概要
宮沢喜一内閣不信任決議案を可決させた改革フォーラム21(羽田派)所属の国会議員である羽田孜、小沢一郎らに自民党離党の意思は無く、党内の主導権確保と他派閥が自由民主党から離党することによる二大政党制を目標にしていた。しかし、党内抗争の結果、羽田、小沢らが離党して結成。理念は「自立と共生」。政策は小沢の著書『日本改造計画』を踏襲したもので新保守主義的であり、結党宣言で「新しい保守主義」を標榜する。
非自民7党1会派による38年ぶりの政権交代を主導した。連立与党時代(細川護煕内閣・羽田孜内閣)は公明党と共同歩調を取り、「新生・公明グループ」・「一・一ライン」(小沢一郎・市川雄一の名に因む)と呼ばれた。
[編集] 基本綱領
- 一、わたしたちは、抜本的政治改革を速やかに実現し、国民の皆さんの参加、公開にもとづく新しい時代に即した民主政治を実現する新しい日本をつくります。
- 一、わたしたちは、不況からの脱出に全力を挙げ、諸制度を緩和し、社会的公正をはかりつつ、健全な市場経済を発展させる新しい日本をつくります。
- 一、わたしたちは、国際社会の責任と役割を自覚し、世界から信頼される新しい日本をつくります。
- 一、わたしたちは、地方中心で、活力ある政治、経済、文化などを発展させる新しい日本をつくります。
- 一、わたしたちは、かけがえのない地球を守る新しい日本をつくります。
- 一、わたしたちは、教育を国づくりの根本とし、生活者の視点に立ち思いやりのある諸政策を実行し、充実した人生が送れる新しい日本をつくります。
[編集] 新生党学生塾
- 1993年小沢一郎らによって設立された新生党に大学生らが中心となり同年秋に新生党学生塾を創設した。
- 1994年に新生党、日本新党などが合流し新進党として2大政党制の基礎を築くと、新進党学生部として活動を継続させた。
- 1997年に新進党が解党的出直しを図った際、小沢一郎を党首とする自由党に活動が引き継がれ自由党学生部となった。大学生を中心とした政治家養成のための塾として国内では松下政経塾に次ぐ若手養成機関となった。
後に自由党では社会人のための人材育成機関として小沢一郎塾を開設した。学生らが中心となって創設した新生党学生塾は、その礎を築いたものとなった。
新生党学生塾は、当時大学院生であった平山秀善が中心となって数十名の学生らが党本部に要請し設置されたものである。
新生党秘書会では、現在小沢チルドレンといわれる佐藤公治、樋高剛が推進役となった。
塾出身者達はその後政財界で活躍し、石川知裕衆議院議員を初めとして小沢一郎事務所、小池百合子事務所、中田宏事務所の秘書、県会議員、市議会議員、新聞記者などを輩出している。
[編集] 党史
- 1993年
- 1994年
- 2月4日 - 参院会派「民社党・スポーツ・国民連合」と統一会派「新緑風会」結成。
- 4月8日 - 細川、首相辞意表明。
- 4月15日 - さきがけが次期政権での閣外協力を表明。
- 4月25日 - 細川内閣総辞職。日新・民社・自由党の各党ならびに衆院会派「改革の会」と統一会派「改新」を結成。
- 4月26日 - 「改新」結成に強く反発する日本社会党が連立政権から離脱する。
- 4月28日 - 羽田内閣が少数与党内閣として発足。首相を除く閣僚8人を輩出。
- 6月25日 - 羽田内閣総辞職。
- 6月30日 - 自民・社会・さきがけによる村山富市内閣が発足し下野する。
- 9月28日 - 衆院会派「改革」を結成。
- 11月16日 - 全国代表者会議で解散・新党参加を決定。
- 12月10日 - 新生党解散、新進党結成。
[編集] 歴代の新生党常任幹事会・執行部役員表
党首 | 代表幹事 | 代表幹事 代行 |
常任幹事(財務) | 常任幹事(政策) | 常任幹事(組織) | 常任幹事(政務) | 常任幹事(参議院) | 顧問 |
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羽田孜 | 小沢一郎 | 渡部恒三 | 佐藤守良 | 愛知和男 | 船田元 | 船田元 | ||
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 中島衛 | 〃 | 北村直人 | 永野茂門 | |
〃 | 〃 | 〃 | 吹田愰 | 〃 | 中西啓介 | 船田元 | 石井一二 | 小沢辰男 |
〃 | 〃 | 〃 | 愛野興一郎・石井一・愛知和男・田名部匡省 中島衛(政策)・中西啓介(組織)・畑英次郎 吹田愰・船田元(政務)・藤井裕久 |
〃 | 小沢辰男、加藤六月 奥田敬和、左藤恵 佐藤守良、永野茂門 |
[編集] 新生党の政権ポスト
括弧内は入閣直前の党役職
[編集] 党勢の推移
[編集] 衆議院
選挙 | 当選/候補者 | 定数 | 備考 |
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(結成時) | 36/- | 512 | 正式には0。下記参照 |
第40回総選挙 | ○55/69 | 511 | 追加公認+1、自民党から移籍+4 |
[編集] 参議院
選挙 | 当選/候補者 | 非改選 | 定数 | 備考 |
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(結成時) | 8/- | - | 252 | 選挙を経ないまま新進党に参加 |
(参考文献:石川真澄(一部山口二郎による加筆)『戦後政治史』岩波書店・岩波新書、2004年8月、ISBN 4-00-430904-2)
- 当選者に追加公認は含まず。追加公認には会派に加わった無所属を含む。
- 新生党結成は衆議院解散後なので、形式的には結成時の所属衆議院議員は0。ここでは、解散時に衆議院議員で、結成に参加した人数を議席数とした。
- 『戦後政治史』にない追加公認は2 国会議員会派別議員数の推移(召集日ベース)(衆議院、1990年 - 1999年)、(2) 参議院(1990年 - 1999年)にある、選挙直後の国会召集日の会派所属者数から判断した。
[編集] 新生党議員一覧
[編集] 衆議院議員
結成時(36名) | |||
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松浦昭(北海道1区) | 北村直人(北海道5区) | 木村守男(青森2区) | 小沢一郎(岩手2区) |
愛知和男(宮城1区) | 金子徳之介(福島1区) | 渡部恒三(福島2区) | 船田元(栃木1区) |
増田敏男(埼玉3区) | 高橋一郎(東京4区) | 岡島正之(千葉1区) | 井奥貞雄(千葉4区) |
藤井裕久(神奈川3区) | 小沢辰男(新潟1区) | 星野行男(新潟3区) | 奥田敬和(石川1区) |
羽田孜(長野2区) | 中島衛(長野3区) | 村井仁(長野4区) | 松田岩夫(岐阜1区) |
杉山憲夫(静岡2区) | 熊谷弘(静岡3区) | 岡田克也(三重1区) | 左藤恵(大阪6区) |
石井一(兵庫1区) | 井上喜一(兵庫3区) | 前田武志(奈良全県区) | 中西啓介(和歌山1区) |
二階俊博(和歌山2区) | 粟屋敏信(広島1区) | 佐藤守良(広島3区) | 古賀正浩(福岡3区) |
愛野興一郎(佐賀全県区) | 畑英次郎(大分1区) | 魚住汎英(熊本1区) | 仲村正治(沖縄全県区) |
第40回衆議院議員総選挙時(55名) | |||
○新人・元職 | |||
工藤堅太郎(岩手1区) | 笹山登生(秋田2区) | 白沢三郎(新潟2区) | 広野允士(富山1区) |
上田清司(埼玉6区) | 柴野たいぞう(東京1区) | 吉田公一(東京5区) | 西川太一郎(東京6区) |
実川幸夫(千葉2区) | 松沢成文(神奈川2区) | 土田龍司(神奈川4区) | 青木宏之(愛知1区) |
江崎鉄磨(愛知3区) | 大谷忠雄(愛知6区) | 豊田潤多郎(京都2区) | 宮本一三(兵庫2区) |
古賀敬章(山口1区) | 岩浅嘉仁(徳島全県区) | 月原茂皓(香川2区) | 山本幸三(福岡4区) |
山田正彦(長崎2区) | |||
○落選(前職) | |||
魚住汎英 | |||
移籍議員(8名) | |||
○追加公認 | |||
栗本慎一郎(東京3区) | |||
○自民党から移籍 | |||
政真会 (加藤六月グループ) |
加藤六月(岡山2区) | 田名部匡省(青森1区) | 吹田愰(山口2区) |
山岡賢次(栃木2区) | 古賀一成(福岡3区) | ||
政策科学研究所 (渡辺美智雄派) |
石破茂(鳥取全県区) | 小坂憲次(長野1区) |
[編集] 参議院議員
結成時(8名) | ||||
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松尾官平(青森県) | 北澤俊美(長野県) | 河本英典(滋賀県) | 釘宮磐(大分県) | 永野茂門(比例区) |
泉信也(比例区) | 平野貞夫(比例区) | 田村秀昭(比例区) | ||
移籍議員(5名) | ||||
○自民党から移籍 | ||||
清和政策研究会 (三塚博派) |
林寛子(扇千景) (比例区) |
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渡辺派 | 星野朋市(比例区) | |||
新政策研究会 (河本敏夫派) |
石井一二(比例区) | |||
加藤グループ | 木暮山人(比例区) | |||
○社会党から移籍 | ||||
小林正(比例区) | ||||
院内会派(1名) | ||||
野末陳平(比例区) |