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剣 (航空機) - Wikipedia

剣 (航空機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

キ115 「剣」(つるぎ)は、第二次世界大戦で日本軍が開発した航空機。特攻兵器のひとつ。剣は帝国陸軍における名称。帝国海軍では「藤花」(とうか)の名称で呼んだ。設計・製造は中島飛行機

目次

[編集] 説明


剣(模型であり細部は異なる)
性能諸元
全長: 8.55m
全幅: 8.60m
全高: 3.30m
重量: 1,690㎏
速度: 550km/h(推定)
行動距離: 1,200km
主武装: 500又は800kg爆弾1発
副武装: 無し
発動機:
出力(馬力):
ハ一一五
1,150ps
乗員: 1名
生産数: 不明(115機というのが一般的)

大戦末期の資材不足の時期に開発された航空機で、資材不足に対応するためジュラルミンなどの高価な資材を使わず木材やブリキで製作されている。機体構造も可能な限り簡素化され、胴体断面は通常の楕円形ではなく、作りやすい円形であった。発動機は一応、に使用されており当時最も入手の可能性の高いハ一一五とされているが、800馬力から1300馬力までのものならどれでも装備できるようになっていたという。プロペラはエンジンに合わせて隼用の予備品を使用。主脚は離陸後投棄する簡易な鋼管構造のものとし、胴体下面に半埋め込み式で爆弾を懸架した。

中島飛行機の技師で機体設計主任の青木邦弘は、キ-87の設計にも参加しており、戦争には到底間に合いそうもない同機よりも、今ある物で「間に合う飛行機」を作ろう、というのが発想の原点であったという。なおキ-87はエンジン及び主脚の引っ込み機構の不具合で開発が遅延しており、これらが本機の設計にも少なからぬ影響を及ぼしている。

青木によれば、フィリピン防衛軍司令官に任じられた山下奉文大将の「われに剣を与えよ」との演説にちなんで「剣」と命名されたという。

中島では昭和20年1月の試作指示からわずか二ヶ月の短期間で試作機が完成、直ちに量産を開始した。しかし本機の首席審査官だった高島亮一氏によると、航空機として多数の欠陥を抱えたままでの量産であったという。具体的には、爆装状態での離陸時、主脚の緩衝不良により機体がバウンドし 舵の効きも悪く転覆のおそれがあった。 また翼面荷重が過大な上、尾翼面積が小さいため、上昇中や直進中に横滑りをおこし、旋回や降下時も不安定と全面的に飛行性能が劣悪であったという。 このため単に飛ばすだけでもかなりの技量を要する機体であり、さすがに陸軍も使用許可を出せず、実用化に向け機体各部を改修することになった。結局100機を越える機体が完成していたが、実際に特攻に使用されることなく敗戦を迎えた。

現存する機体の一部は東京都立航空高専に保存されていたが、現在は別の場所に移され非公開となっている。また、アメリカ国立航空宇宙博物館にも保存されている。

[編集] キ115の運用について

一般的に本機は特攻専用機とされているが、青木邦弘の手記によると、本機は体当たり専用に設計・製作された物ではなく、悪化する戦局に対応するため、限られた材料を使って戦場に間に合わせるべく作り上げた爆撃機であり、敵艦船や上陸用舟艇を攻撃した後は、胴体着陸して搭乗員とエンジンのみ再利用する事を前提としたと主張している。しかし高島審査官は、構造強度が不十分で胴体着陸時にコクピットが潰れる危険性が高く、実際には不可能であると語っている。戦後、TV番組で国立航空宇宙博物館に保管されていた剣を訪ねた高島氏に対し、博物館のアメリカ人スタッフは(特攻に対する心情的な理由というより、技術的な問題として)実戦投入に反対した判断を高く評価、『あなたはNo.1(最高)だ』と称えた。この番組での扱いに対し、青木氏は前述のように航空専門誌の記事で「あくまでも特攻専用ではない」と反論しているが、高島氏の指摘する技術的な問題点に対しての具体的な反証は無かった。

加えて、当時のアメリカの戦闘機が600km/hを超えるのに対し500km/h程度という低速(おそらく実速度はそれ以下の400km/h台と思われ、敵機から逃れての通常攻撃、ましてや攻撃後の生還はまず不可能だったと考えられる)、照準器を持たないため目視での投弾となるなど、通常攻撃での運用には多くの疑問が残る。高島審査官の計算では、実際に(攻撃成功ではなく、それ以前に)突入地点に到達可能な機は、全体のニ、三割との予想であった。

また、帝国海軍において本機に特攻機であることを示す「花」を入れた名称がつけられていたことや、当時の逼迫した戦局からみて、海軍は本機を特攻専用機と見なしていたことは確かである。

なお、本機が戦闘機として開発されたという説が一部にあるようだが、これは全くの誤りで、体当たりするか否かはともかくとして当初から小型爆撃機として構想され、空戦能力は完全に度外視されていた(事実、戦闘機に不可欠な機銃も装備されていない)。本機の機種は「特殊攻撃機」とされている。なおこれは体当たり専用としての「特攻機」を意味するものではないが、実際の運用においてはほとんど同義であった。これについては「橘花」も同様である。

[編集] 関連書籍

[編集] 外部リンク


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