お厚いのがお好き?
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お厚いのがお好き?(おあついのがおすき?)は、2003年4月10日から2004年3月18日までフジテレビジョンで放映されていた、アミューズ製作・日産自動車提供の大人のための知的情報番組。全25回の予定だったが、秋の番組改編を乗り切り全46回放送に。タイトルは映画『お熱いのがお好き』のパロディである。
難しい本の内容を、身近なものに喩えて読み解いていく。 同じくフジテレビ深夜番組のカノッサの屈辱によく似ている。 後継番組として『ニューデザインパラダイス』がある。
目次 |
[編集] 概要
- 「あなたは気付いているだろうか。私たちの周りに貴重な知識の泉がある事を。ニーチェも、カントも、キルケゴールも読まずに人生を終えるなんてもったいない。さあ、活字の闇を彷徨いなさい。厚い本の世界を」というナレーションで番組は始まる。
- 小さい男は毎回バーで女性をナンパする。しかし、女性が紹介する分厚い本を読んだ事がないため、早速ふられそうになってしまう。あわてて本を読む小さい男だが、それでも結局毎回ふられてしまう。
- 小さい男は毎回番組冒頭で『この番組は日産自動車の提供です』という趣旨のセリフを言う。小さい男にナンパされた女性は毎回番組の終わりで『この番組は日産自動車の提供でした』という趣旨のセリフを言う。
- 本の案内人にはお決まりのセリフがある。
- 「(書名)を読んだ事がないなんて、あなたは人生の1/25(改編後は1/46)を損している事になる」
- 本の案内人は番組の最後で、その回で紹介した本の著者の国の言葉で挨拶をする。
- エンディングスタッフロール内で、『※当番組スタッフが、ボロボロになるまで読み込んだ「(書名)」を1名の方にプレゼント』とプレゼントを実施していた。
[編集] 出演
- 本の案内人:白井晃 (第1回のみ役名が研究所の教授)
- 小さい男:石井正則 (第2回から第9回までは毎回役名が異なる。第10回から第25回の役名は読書界の寅さん)
- マドンナ:永田杏奈、大沢舞子、芦名星、寺山由花、桜井友香、五十嵐結花、根本はるみ、上良早紀、佐藤ゆりな、羽田実加、杉原あんり、岡あゆみ、西端さおり、宮崎瑠依(第10回から第21回、第23回から第25回)
- 里枝:蒲生麻由 (第26回から第46回。第22回マドンナ、第3回にも出演)
- その他:橋本さとし、派谷恵美、春日井静奈、長谷部彩子、河村杏里、細木美和、福岡サヤカ、佐藤めぐみ、秋山実希
[編集] 番組スタッフ
- ナレーター:服部潤
- 企画・構成:小山薫堂
- 構成:山名宏和 河合秀仁 内田ぼちぼち
- プロデューサー:大林里枝
- 哲学監修:富増章成
- 使用楽曲:WALTZ2 FROM JAZZ SUITE (映画『アイズ・ワイド・シャット』サントラより、演奏:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)
[編集] 番組一覧
- ラーメンで読み解く、マキアヴェッリの『君主論』 (2003年4月10日放送)
- ダイエットで読み解く、ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』 (2003年4月17日放送)
- コンビニで読み解く、孫子の『兵法』 (2003年4月24日放送)
- エンターテインメントで読み解く、パスカルの『パンセ』 (2003年5月1日放送)
- 女子アナで読み解く、サルトルの『存在と無』 (2003年5月8日放送)
- テレビ業界で読み解く、フロイトの『精神分析入門』 (2003年5月15日放送)
- グラビアアイドルで読み解く、プラトンの『饗宴』 (2003年5月22日放送)
- 六本木ヒルズで読み解く、モンテスキューの『法の精神』 (2003年5月29日放送)
- 駅弁で読み解く、ソシュールの『一般言語学講義』 (2003年6月5日放送)
- お笑い芸人で読み解く、ドストエフスキーの『罪と罰』 (2003年6月12日放送)
- 日光金谷ホテルで読み解く、プルーストの『失われた時を求めて』 (2003年6月19日放送)
- ペット(犬)で読み解く、ヘーゲルの『精神現象学』 (2003年6月26日放送)
- 腕時計で読み解く、アダム・スミスの『国富論』 (2003年7月3日放送)
- カメラで読み解く、キルケゴールの『あれか これか』 (2003年7月10日放送)
- バスガイドで読み解く、宮本武蔵の『五輪書』 (2003年7月17日放送)
- 花火で読み解く、ハイデガーの『存在と時間』 (2003年7月24日放送)
- アミューズメントパークで読み解く、ベンサムの『道徳および立法の原理序論』 (2003年7月31日放送)
- グルメで読み解く、福澤諭吉の『学問のすすめ』 (2003年8月7日放送)
- 占いで読み解く、カフカの『城』 (2003年8月14日放送)
- ホテイチで読み解く、羅貫中の『三国志』 (2003年8月21日放送)
- スローフードで読み解く、『老子』 (2003年8月28日放送)
- アイスクリームで読み解く、ダーウィンの『種の起源』 (2003年9月4日放送)
- 入浴剤で読み解く、ジャック・デリダの『グラマトロジーについて』 (2003年9月11日放送)
- 海外旅行で読み解く、アインシュタインの『相対性理論』 (2003年9月18日放送)
- 『抜き打ち試験』(という名の総集編) (2003年10月9日放送)
- ケーキで読み解く、マルクスの『資本論』 (2003年10月16日放送)
- 昭和ビジネスで読み解く、サン=テグジュペリの『星の王子さま』 (2003年10月23日放送)
- お茶で読み解く、ユングの『人間と象徴』 (2003年10月30日放送)
- 宝くじで読み解く、ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』 (2003年11月6日放送)
- グルメで読み解く、デカルトの『方法序説』 (2003年11月13日放送)
- 女子高生ファッションで読み解く、フーコーの『言葉と物』 (2003年11月20日放送)
- 鍋料理で読み解く、ジョイスの『ユリシーズ』 (2003年11月27日放送)
- 女性ファッション誌で読み解く、セルバンテスの『ドン・キホーテ』 (2003年12月4日放送)
- TVショッピングで読み解く、カントの『純粋理性批判』 (2003年12月11日放送)
- 温泉で読み解く、ダンテの『神曲』 (2003年12月18日放送)
- コレクターで読み解く、ゲーテの『ファウスト』 (2004年1月8日放送)
- サウナで読み解く、ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』 (2004年1月15日放送)
- 携帯電話で読み解く、ドゥルーズ=ガタリの『アンチ・オイディプス』 (2004年1月22日放送)
- チョコレートで読み解く、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』 (2004年1月29日放送)
- 寿司で読み解く、新渡戸稲造の『武士道』 (2004年2月5日放送)
- バレンタインデーで読み解く、スピノザの『エチカ』 (2004年2月12日放送)
- アロマテラピーで読み解く、ジェームズの『プラグマティズム』 (2004年2月19日放送)
- マジック(手品)で読み解く、フッサールの『イデーン』 (2004年2月26日放送)
- 焼酎で読み解く、アリストテレスの『形而上学』 (2004年3月4日放送)
- 焼肉で読み解く、筒井康隆の『虚人たち』 (2004年3月11日放送)
- お厚いのがお好き?で読み解く、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』 (2004年3月18日放送)
[編集] 関連書籍
- お厚いのがお好き? (2004年、扶桑社)
- なおかつ、お厚いのがお好き? (2004年、扶桑社)
[編集] 外部リンク
フジテレビ アミューズ制作日産提供深夜枠知的情報バラエティ | ||
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