セリフ
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セリフは、タイポグラフィにおいて文字のストロークの端にある小さな飾りを意味する。セリフのない書体はsans-serifと呼ばれたり(フランス語で sansとは、英語 で "without"の意味。)、グロテスク("grotesque"、ドイツ語では"grotesk")と呼ばれたりする。 (英語版2004年2月25日版より訳出)
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[編集] 成り立ち
ローマ字のアルファベットにおけるセリフは、古代イタリアでの石刻文字が紀元とされている。職人たちは彫刻の際に、砂利やちりが文字の角(かど)に詰まってしまうのを防ぐために、文字の長いストロークの末端に、少しだけ付加的な部分を彫り込んだのだろう。
書体の分類に関しては、書体の項を参照。
[編集] 語源
「セリフ」の語源は定かではないが、いずれにしても書体と同じぐらい最近の言葉である。オックスフォード英語辞典 (OED)のセリフに関する最も古い言及は、サンセリフ(sans serif)が1841年に - OEDではsanserifとしている - 、そしてセリフ(serif)が1830年に登場している。実のところ、OEDは、セリフ(serif)がサンセリフ(sanserif)からの逆成語であると推測している。他方、ウェブスター第三版新国際辞典は、セリフ(serif)の語源を、オランダ語で「ストローク(文字の一角)」という意味のschereefに、そして究極的には、書くこと(to write)」を意味するドイツ語のschreibenやラテン語のscribereまで辿っている。
OEDの「グロテスク(grotesque)」という語の、この意味における最古の言及は、1875年であり、「石刻文字(stone-letter)」の同義語として掲載された。それはおよそ「ありふれたものではない」という意味であり、美術分野では グロテスク は通常、「装を凝らした」という意味がある。他の同義語として「ドーリック(Doric)」や「ゴシック(Gothic)」がある。
San Serriffe は精巧なタイポグラフィについてのジョークである。
[編集] 代表的なセリフ体
[編集] オールド・フェイス
セリフ部分の造形が三角形になっている、伝統的なセリフ体。縦線と横線の太さの違いがない、あるいは微妙な差しかない。
- Caslon (キャスロン、あるいはカスロン)
- Century (センチュリー)
- ギャラモン(Garamond, 或はガラモンド)
- タイムズ・ニュー・ローマン (Times New Roman) など
[編集] モダン・フェイス
セリフ部分の造形が細い直線になっており、縦線は横線より明らかに太い。近代的なセリフ体。
[編集] トランジショナル
オールド・フェイスとモダン・フェイスの中間的な造形の書体。
- バスカヴィル (Baskerville)
- フルニエ (Fournier) など
[編集] スラブセリフ
縦線と横線の太さは同じかほぼ同じであり、セリフが直線でありなおかつストロークと同じ太さである書体。エジプシャンとも。
- Clarendon (クラレンドン)
- Rockwell (ロックウェル)
- Egyptienne F (エジプシャンエフ)など