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V号戦車 - Wikipedia

V号戦車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Ⅴ号戦車パンターA型
性能諸元
全長 8.66 m
車体長 6.87 m
全幅 3.27 m
全高 2.85 m
重量 44.8 t
懸架方式 ダブルトーションバー方式
速度 55 km/h(整地)
33 km/h(不整地)
行動距離 250 km
主砲 75 mm Kw.K.42 L/70(79発)
副武装 7.92 mm MG34機関銃×2(4,200発)
装甲 砲塔前面110 mm 傾斜11°
側・後面45mm 傾斜25°
車体前面80mm 傾斜55°
側面40mm 傾斜40°
後面40mm 傾斜30°
エンジン Maybach HL230P30
水冷4ストロークV型12気筒
700 hp (520 kW)
乗員 5 名
ノート テンプレート解説 ウィキ軍事)

V号戦車(ごごうせんしゃ、Panzerkampfwagen V 制式番号:Sd.Kfz.171)は、第二次世界大戦においてドイツが製造した中戦車である。しかし後に「V号戦車」という名称は廃止され、「パンター戦車(独:Pz.Kpfw. Panther、戦車)」が公式名称となる。

目次

[編集] 開発

番号としてはVI号戦車の前であるが、実際にはその後に計画・設計されたものである。独ソ戦開始とともにソ連T-34戦車に衝撃を受けたドイツ軍は最優先で新型中戦車を研究・開発した。そのため、この新型中戦車は設計段階から、先発して開発途中であった重戦車より優先権があるとしてV号戦車と命名された。当初30tクラスということで設計されたが、設計段階から重量が増加した上、設計がほぼ出来上がった時点でヒトラーの一声で車体前面装甲を60mmから80mmに強化したため、当時の重戦車クラスの43tもの重量になった。そのため当初、最高速度は60km/hを計画していたものが55km/hに落ちてしまった。しかし、第2次世界大戦当時の戦車としてはかなり俊敏である。

最初の量産型(D型)は、ツィタデレ(城塞)作戦に間に合わせるためにさまざまな問題が未解決のまま戦場に送り込まれた。本車の配備のために作戦がたびたび延期になったのは有名なエピソードである。しかし重量増のため、転輪や起動輪、変速機など足回りの強度に問題が多発、また燃料漏れによる火災事故も発生し2輌が戦わずして全焼するなど、稼働率は低かった。最初のパンターの乗員は実戦経験の無い新兵が多く、また訓練期間も不足していたため、クルスク戦では十分な活躍はできなかった。後に問題点が改良され、装甲師団の中核を担う戦車となる。それまでドイツ機甲部隊の中核を担ってきたIII号戦車の生産は打ち切られ、突撃砲を除いて全て本車の生産ラインに切り替えられた。なおパンターの生産コストはIII号、IV号戦車の1.5倍程度、ティーガーの半分以下と性能の割りに低いものであった。しかし、その供給数は損害と比べて十分とは言えず、長砲身(48口径)7.5センチ砲に換装されたIV号戦車(戦車連隊の第二大隊装備)が最後までパンター(第一大隊装備)と併行生産された。

本車はそれまでのドイツ戦車と違い傾斜した装甲を持っており、70口径 7.5 cm KwK 42という強力な(対戦車兵器として56口径8.8 cm KwK 36よりも近距離であれば高い装甲貫徹力を持つ)戦車砲を搭載していた。また、ティーガー同様に幅の広い履帯、挟み込み式配置の大きな転輪で車重を分散し接地圧を下げる工夫が行われ、これは車体側面下部を守る補助装甲の役も与えられている。ただし、戦後の戦車でこの手の転輪配置を採用した例が無いことからもわかるとおり、手間のわりに有効とは言い難かった。サスペンションは、トレーリングアームとトーションバースプリングの組合わせを採用しており、当時の戦車としては強力なエンジンと合わせ、機動力も高かった。しかしトランスミッションは改良を加えたとはいえ重量に対し適正なものとはいえず、放棄されたパンターの故障原因に最終減速ギアの損傷によるものが多い事が記録されている。故障の少ない試作品もあったものの、それを作るための工作機械が足りないためやむを得ず改設計し、それが仇となって故障が続出したともいわれている。この箇所は改設計がくり返されたものの、最後まで万全と呼べる状態にはならなかった。異説としては、「生産効率向上のため、徹底して従来からある共通部品を使用するために専用部品の製造を避け、やむを得ず不適切な部品を無理やり組み込んだ」というものがある。このため従来の戦車よりも重くなって負荷が大きいにもかかわらず、ヘリカルギアではなく旧来の平歯車を組み合わせたため、乱暴なギアチェンジで歯が欠けて故障を多発する原因となった、ということである。

三重構造の挟み込み型配置の転綸
三重構造の挟み込み型配置の転綸

強力な前面装甲に対し側面装甲は半分程度の厚みで、特にD・A型は燃料タンクのある車体後部を容易く射貫され炎上することがあった(但し、側背面の装甲が薄いのは本戦車に限ったことではない)。装甲板は希少金属であるニッケルの不足による粘りの弱さを見越して、他の多くのドイツ戦車同様に表面硬化処理されていた(鋳造部品や、より厚い装甲を持つティーガーの車体前面は均質鋼である)。また挟み込み型の転綸配置はメンテナンスが面倒で、加えて 5m に及ぶ長い砲身は市街地や森林地帯では障害物にひっかかりもてあまし気味であった。

本車に搭乗したエースとしては、1944年7月のフランス、サン・ロー/クータンス間の十字路でアメリカ戦車M4シャーマンをたった1輌で迎え撃ち、近接戦闘で9輌撃破、1輌中破せしめた第2SS装甲師団のエルンスト・バルクマンSS曹長が有名である(後にこの場所は戦史家に『バルクマン・コーナー』と呼ばれる)。同年12月、古いD型で「バルジの戦い」に参加した彼は夜間、敵戦車の列に紛れこみハッチから漏れる車内灯の色で識別し攻撃、M4戦車数輌を撃破している。

ソ連軍ではパンターを優秀な戦車と認識しており、戦争後期に捕獲した本車で戦車隊を編成、またフランスやブルガリアも戦後、パンターで部隊を編成している(フランスは占領時代の工場で生産、ブルガリアはソ連から鹵獲品を供与された)が、やはり最終減速機の故障と寿命の短さは不評であり、この戦車の運用がドイツ整備兵の高い能力と不断の努力によって維持されていたことがわかる。しかしソ連のIS-4、フランスのAMX-50などにはパンターのエンジングリルのレイアウトと冷却機構の影響が見て取れる。

[編集] 連合軍の反応

戦場に大挙出現したパンターへのソ連軍の反応は素早く、クルスクの戦いで損傷し、戦場に放棄されたパンターは徹底的に調査された。結果、傾斜した車体前面装甲を撃ち抜けた砲弾は一発も無く、一方機関部付近への被弾では容易に炎上するなどの弱点も発見している。しかし1943年後半でも赤軍戦車部隊は、1941年と同様の76.2mm砲装備のT-34が主力のままであった。この砲はパンターの前面装甲に対して力不足で、撃破するためには側面に廻りこまねばならなかったが、パンターの主砲はどの方向からでも遠距離からT-34を撃破できた。そこで85mm砲と三人乗りの大型砲塔を装備したT-34-85戦車が開発された。本戦車はパンターと対等とは言えなかったものの、76.2mm砲装備のものよりはるかに強力であり、質的な劣勢は数的優位でおぎなった。T-34の車台を使用したSU-85SU-100などの新型の自走砲も投入された。1944年半ばまでには赤軍はパンターよりはるかに多数のT-34-85を戦線に投入していた。

1944年3月23日に行われたドイツ軍によるドイツ戦車とソ連のT-34-85およびIS-2(122mm砲装備)の比較では、パンターは正面戦闘ではT-34-85よりはるかに優れており(パンターG型は2000mでT-34-85の前面装甲を貫くのに対し、T-34-85はようやく500mでパンターG型の砲塔前面装甲を貫くことができる)、側面と背面ではほぼ互角であり、IS-2に対しては正面では互角であるが、側面と背面では劣っているとされた。1943年と44年にはパンターはあらゆる連合軍戦車を2000mの遠方から撃破でき、ベテラン乗員の乗るパンターは1000m以内で90%以上の命中率を達成した。パンターはIS-2とほぼ同じ重量があり、実際のところはるかに軽量なT-34よりIS-2の方が好敵手と言えた。

これに比べ米英の対応は一貫性がなかった。パンターは1944年初めのアンツィオの戦闘でようやく初めて米英軍の前に姿を現したが、その時に使用されたのはごく小数だった。米軍は北アフリカ戦線ティーガーIに遭遇しており、パンターもこれ同様に独立編成される少数の重戦車であり、IV号戦車を支援するものと思い込んでいた。しかし実際には、その後ノルマンディー上陸作戦で遭遇したドイツ戦車の半数近くはパンターであり、米軍のM4シャーマン戦車の75mm砲では前面装甲を貫けなかった。米軍はとりあえず76.2mm砲装備のシャーマンとM10駆逐戦車、1944年末頃からは90mm砲装備のM36ジャクソン駆逐戦車で対応、終戦間近にようやくM26パーシング重戦車を投入した。これらの新兵器によってもなおパンターの前面装甲を貫くことは容易ではなかった。米陸軍の統計では、平均してパンター1輌を撃破するのにシャーマン5輌が撃破されていた。

米軍より対戦車戦闘能力を重視していた英軍は、ドイツ重戦車に17ポンド砲搭載のシャーマン ファイアフライと牽引式の17ポンド対戦車砲で対抗した。ノルマンディー戦の終結までに英軍のシャーマンの5輌に1輌はファイアフライとなった。また1945年には、17ポンド砲の短縮版である77mm砲を搭載するコメット巡航戦車を投入した。

ソ連軍には捕獲されたティーガーとパンターは修理してはならず、故障したら破壊して放棄せよとの規則があった。しかし前述のように、前線部隊ではパンターが大変好評であり、しばしば優れた戦功に対する褒章として与えられ、まだできるだけ長く使用するため努力が払われた。ドイツ乗員のためのパンター戦車の使用マニュアルもロシア語に翻訳されて、捕獲したパンターの乗員に支給された。

但し(これはパンターに限らない事ではあるが)鹵獲した敵の戦車を使用すると友軍からの誤認射撃を受けて戦闘不能に陥るというケースが頻発した為、その犠牲者になる事を恐れて、一部のソ連軍戦車兵の中には鹵獲したパンターに乗る事を避ける者もいた。

[編集] バリエーション

ドイツ・ムンスター戦車博物館のパンターA型(指揮戦車型)。星形アンテナが見える
ドイツ・ムンスター戦車博物館のパンターA型(指揮戦車型)。星形アンテナが見える
パンターD型
1943年中にMAN、ダイムラーベンツ、ヘンシェル、MNH各社によって842輌が生産されクルスク戦に投入された。数々のトラブルが発生し、生産途中で細かく改良が加えられ続けた。
パンターA型
1943・44年に851号車以降、MAN、ダイムラーベンツ、MNH、デマーク各社により2,200輌が生産された。形状的にはD型から大きな変更は無かったが、問題が多かった変速機を変更するなど機械的信頼性を高めた。主砲用照準器は途中からそれまでの双眼式から単眼式に変更されている。D型では直視式のダストビン型であった車長用キューポラを、装甲が強化されペリスコープ式となった鋳造製の新型に、また生産途中から車体前面のピストルポート(無線手が機関短銃を撃つための開口部)がボールマウント式機銃架・クーゲルブレント80に改められた。なお、古い資料では新型キューポラと前面ピストルポートの組み合わせの車輛は「D改修型」とされていたが、実際は「A初期型」が正しい。
パンターG型
パンターG型
パンターG型
1944年・45年にMAN、ダイムラーベンツ、MNH各社により3,100輌ほど(2953輌説もあり)が生産された、開発中止になったパンターIIでの改良点を加えた事実上のパンターの完成型。弱点だった車体側面装甲が若干強化されている反面、被弾率の低い車体下部前面などは逆に削られた。また、生産途中からD・A型で問題になった主砲前面防循のショットトラップ(防循で跳弾した敵弾が装甲の弱い車体上面を直撃してしまう現象)対策で防循下部に“あご”状の張り出しを設けた物も使用された。当時の戦車の弱点である操縦手のクラッペ(視察窓)が無く、旋回式のペリスコープから視認した。しかしこれにより行軍中に直接外を見ることができず不便になったので、後に座席の高さを変えてハッチ穴から頭を出せるように、またそれに合わせ操縦ペダルも二組に改良された。一部の車輛は赤外線暗視装置を搭載し、実戦使用された。また、排気管も生産途中で消炎型の物に改められた。
パンターF型
ラインメタル社が基本設計、ダイムラーベンツ社が製作した小型砲塔(シュマールトゥルム)が搭載され、重量を軽減すると共に防御力が高められていた。この小型砲塔ではキューポラのハッチの開き方がヒンジ式に変更され、SZF1潜望鏡式照準器が装備されていた。また車体にも改良が行なわれ、車体上面・下部装甲の増厚、操縦手、装填手用ハッチのスライド式への変更、車体前面機銃をMG 34からMP44へと変更、などが行なわれている。主砲はチェコのシュコダ社の開発したKwK42/1に変更され、新装備のステレオ式測距器は、正確な彼我の距離を測れるなど特に遠距離での砲撃に威力を発揮する物であるが、戦後同じものを装備したアメリカ戦車(M47など)にトラブルが続発していることから、戦時中に物になったかどうかは疑問である。試作1号砲塔をG型車体に載せた1輌が作られ、G型に代わって量産に入る予定であったが、結局実現せず終戦を迎えた。試作2号砲塔は戦後イギリス軍が押収し、砲撃訓練のターゲットとして使用していた。現在、ボービントン戦車博物館(en)に痛々しい姿で展示されている。
パンター指揮戦車
中隊指揮官・副官以上用に350輛(D型75輌、A型200輌、G型75輌)が生産された他、改修キットにより既存のパンターから改造された。標準的なFu5無線機に加え、上級司令部などとの連絡用にFug8長距離用無線機と星形アンテナ(独:シュテルン・アンテナ)を搭載した。無線と発電機の増設のため、搭載弾薬が79発から64発に減らされ、主砲同軸機銃が撤去されている。制式番号はSd.Kfz.267。
パンターII
G型砲塔を搭載した、アメリカのパットンミュージアムのパンターII
G型砲塔を搭載した、アメリカのパットンミュージアムのパンターII
試作型に対するヒトラーの改良要求のうち、D型には間に合わなかった点を取り入れ改設計された、A型以前に計画開始された型。全体に強化された装甲と、パンターI (従来型のパンター)よりシンプルな千鳥足型配置の鋼製転輪の足回りを持ち、さらに後のティーガーIIとの部品共通化も図っている。1943年9月から生産される予定であったが、各工場ともパンターI の生産に手一杯であり、生産ラインを止めてまでパンターIIを開発するより、G型に足回り以外の改良点を反映させた方が現実的であるとの判断により、量産は見送られた。戦後、本車を制作したMAN社の代表者は連合軍の調査に対し「2輌発注され、うち1輌は実戦投入可能であった」と解答している。又、量産時には時期的に小型砲塔を搭載する計画もあった。一説には主砲を、ティーガーIIと共通の88mm砲(8.8cm KwK43 L/71)と換装する予定だった、と言われているが定かではない。結局、パンターの後継としては新たにE-50が計画されているが、試作車すら完成していない。

[編集] 派生型

戦車回収用器材(パンターI )
Panzer-Bergegerät (Panther I) Sd.kfz.179
またはベルゲパンター(Bergepanther)、パンター戦車回収車(Pz.Berge.Wg.Panther)とも呼ばれる。それまでは18t ハーフトラック(Sd.Kfz.9) を戦車回収車として使用していたが、パンターやティーガー等の50t 前後の戦車には3輌以上の重連牽引が必要で、しかもトラックの車体フレームにダメージを与えかねないため、新たに本車が開発された。最初に砲塔の無いD型車体に簡易クレーンを付けた暫定型が少数作られたが、後にボールマウント式銃架を持たないA初期型車体(古い資料では車体前面のピストルポートのため、D型と誤認されている)とG型車体にウインチを搭載したタイプが量産された。車体前方に2cm機関砲Kwk38が設置できるようになっているが、実戦で使われている写真は見られず、A型の途中より取り付け架が廃止されている。
エレファントを主力とする第653(重)駆逐戦車大隊では、D型車体にIV号戦車H型の砲塔を固定装備した現地改造の指揮戦車?が配備されている。
装甲砲兵観測車 パンター
Panzerbeobachtungswagen Panther
戦闘型パンターから主砲を撤去して木製のダミー砲身と防盾を付け、ダミー砲身の横にボールマウント式のMG34機関銃を増設。距離計など砲兵用の観測機材と無線機を装備した、前線での着弾観測を行うIII号装甲砲兵観測車の後継車輛。1944年末から1945年にかけ41輌が改造されたとされる。しかしこの手の任務に貴重なパンターを使うのは贅沢であるとの批判もあり、その後一部または全ての車輌が戦車型に再改造された。
M10パンター(仮称)
西部戦線における最後の大反攻「クリストローゼ作戦」(アルデンヌの戦い)の一端で米軍部隊に変装して潜入を図る「グライフ作戦」用に少なくとも5輌が改造され、オットー・スコルツェニー親衛隊中佐に指揮される第150戦車旅団に配備された偽装パンターG型。キューポラを取り外し、砲塔・車体の前・側面に薄い軟鉄製偽装車体を被せた作りで、足回り以外はM10GMC(むしろ英軍型のアキリーズ)にかなり似せることに成功している。しかし行軍中の大渋滞に巻き込まれ先行することができず、結局偽装の甲斐も無くマルメディ市街地への強襲攻撃に使われ、地雷やバズーカ、砲撃によって多くが失われてしまった。
ヤークトパンター
Jagdpanther (Sd.Kfz.173)
パンターの車体を元に、71口径8.8cm対戦車砲 (8.8cm PaK43/3 L/71)を搭載した駆逐戦車
3.7cm連装高射砲搭載パンター戦車(ケーリアン)
木製模型だけが作られた対空戦車で、パンターのシャーシの上に3.7 cm Flak 43高射機関砲を連装で搭載した密閉型砲塔を持つ予定だった。実物大モックアップが作られ、計画は1945年1月の時点まである程度進んでいたものの、陸軍兵器局試験部第6課から「車体サイズに比べ火力が貧弱」との指摘があり、この砲塔を拡大したような形で連装5.5cm高射機関砲を備えた車輌に計画が移行した。
ガスタービン試験車
当初Ⅵ号戦車にGT101ユニットを搭載する予定だったが収まらないのでV号戦車に搭載することになり1944年、9月25日試作車が完成した。最初に開発された戦車用ガスタービンはアニュラー型燃焼器、圧縮機は5段軸流式で2段のタービンで圧縮機を駆動して1段のタービンで出力を取り出す型式だった。後に圧縮が4段、出力側タービンが圧縮機駆動兼用3段式に改良された。原理的には現在のM1A1T-80に搭載されているものと同じである。低速での発進が難しく、ガスタービンの寿命も短かった。低速時でも燃料消費が多かった。GT101は14000回転で1150hpの出力、重量450kg、圧縮比4.5:1タービン入口温度800℃だった。改良型のGT102が開発された。9段軸流圧縮、3段タービンに改良された。


オストヴァルトゥルム(Ostwallturm 東方の壁砲塔)
パンターの砲塔だけを地上に置いた固定砲台。「東方の壁」とは東部戦線の要塞や陣地を意味するが、西部戦線やイタリア戦線で使われた数の方が多く、最後にはベルリンの路上にも設置されている。野砲の榴弾に耐えられるように上面装甲が40mmに強化され、姿勢の高いキューポラを撤去し平板なハッチに変更した物も多い。鋼鉄の装甲箱に載せられたI型(砲塔手動旋回)と、コンクリート製の地中トーチカに載せられたIII型(砲塔旋回モーター用発電機と居住施設・ストーブを装備)が実際に使われた。対戦した英軍の報告によると、通常の対戦車砲よりも強力でやっかいな存在であると評価されている。

[編集] 備考

日本では英語読みで「パンサー」と呼ばれる事が多いが、これはプラモデルの商品名に依る所が大きい。特に田宮模型(タミヤ)が1962年に発売したモーターライズの「1/35パンサータンク」は大ヒットとなり、木製模型メーカーだった同社がプラモメーカーとしての地位を確立すると共に、1/35スケールが戦車模型のスタンダードとなるきっかけとなった。また同じく田宮製キットの商品名から、ヤークトパンターも「ロンメル」と呼ばれる事がある。

[編集] 関連項目

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