グリーレ
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グリレ K型 | |
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アバディーンのGrille Ausf. K |
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基礎データ | |
全長 | 4.95 m |
全幅 | 2.15 m |
全高 | 2.47 m |
重量 | 12 t |
乗員数 | 4 名 |
装甲・武装 | |
装甲 | 10〜20 mm |
主武装 | 15cm sIG33 |
副武装 | MG34機関銃×1 |
機動力 | |
速度 | 35 km/h |
エンジン | Praga AC 6気筒ガソリン 147 hp(110 kW) |
懸架・駆動 | リーフスプリング式 |
行動距離 | 190 km |
グリレ(独:Grille)は、第二次世界大戦中にドイツで開発された自走砲である。チェコから接収した38(t)戦車の車台に15cm sIG33重歩兵砲を搭載したもの。資料によって「グリーレ」とも表記されるが、これは英語風読みで、ドイツ語読みは「グリレ」。Grilleは「コオロギ」の意味。制式番号はSd.Kfz. 138/1。
目次 |
[編集] バリエーション
- グリレH型
- 15 cm Schweres Infanteriegeschütz 33 (Sf) auf Panzerkampfwagen 38(t) Ausf. H "Grille" Sd.Kfz. 138/1
- グリレの最初のタイプはH型 (Ausf. H) で、38(t)戦車G型・H型の車体をベースとした。砲塔が撤去され、代わりにオープントップの戦闘室に置き換えられた。武装は前任のI号およびII号自走重歩兵砲や、ロレーヌシュレッパー改造の自走重歩兵砲と同じく15cm重歩兵砲33 (15 cm schweres Infanteriegeschütz 33 = sIG 33)であった。本来は当初から自走砲専用シャーシのK型が量産されるはずであったが、対空型と対戦車型が優先されたため後回しとなり、しかし急遽戦力化せよとのヒトラーの命により、戦車用シャーシ転用のこの型が暫定的に先行生産された。K型に比べ前部に位置した砲の重みでノーズヘビー気味であったが、K型の配備以降も同じ部隊で併用されている。
- 1943年2月から1944年9月までに、チェコのBMM社により396門が製造された。
- グリレK型
- 15cm Schweres Infanteriegeschütz 33/1 (Sf) auf Panzerkampfwagen 38(t) Ausf. K "Grille" Sd.Kfz. 138/1
- アルケット社の協力により、エンジンを中央に、戦闘室を後部に移動した新設計の自走砲専用シャーシを使用した本来の生産型。したがって「H型の欠点を改修した新型」という古い資料を基にした解説は全くの誤りであり、実際H型とK型は併行生産されている。自走重歩兵砲型をK型、対空自走砲型をL型、対戦車自走砲型をM型と呼ぶが、シャーシ自体は同じ物で、戦闘室まわりの装甲板や武装、弾薬棚などが異なる。(やはり古い資料ではグリレM型などと呼んでいたが、これも間違いである。)武装はH型と同じ15cm砲sIG 33を搭載し、車体前面装甲は当初15mm、量産型で20mmに減らされている。BMM社で1943年12月から1944年9月までに282門が完成した。
- この他に砲と弾薬棚を撤去した弾薬輸送車が、1944年1月から4月の間に93輌作られた。これは砲を固定するためのトラベリング・クランプのアームもそのまま残されており、野戦整備のレベルで15cm砲sIG 33を移設することにより、通常のグリレK型に改修することができた。
[編集] 運用
両方のバージョンが、主に装甲師団および装甲擲弾兵師団の重歩兵砲中隊に配属された。各中隊は6門ずつのグリレを運用した。
[編集] ビゾンとグリレに関する混乱
いくつかのソースやサイトが、グリレ・ビゾンI (Grille Bison I) とグリレ・ビゾンII (Grille Bison II) の名前を掲載しているが、これは完全に誤りである。ビゾンはバイソン(bison)のドイツ語読み。
[編集] 外部リンク
- WWII Vehicles(英語。このページでは Bison ビゾンとされている)
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