第70回アカデミー賞
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第70回アカデミー賞は1998年3月23日に発表・授賞式が行われた。司会はビリー・クリスタル。13部門にノミネートされていた『タイタニック』が作品賞を始めとする11部門を受賞したが、演技部門の受賞は逃した。
[編集] 受賞結果一覧
- 作品賞: 『タイタニック』
- 監督賞: ジェームズ・キャメロン - 『タイタニック』
- 主演男優賞: ジャック・ニコルソン - 『恋愛小説家』
- 主演女優賞: ヘレン・ハント - 『恋愛小説家』
- 助演男優賞: ロビン・ウィリアムズ - 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』
- 助演女優賞: キム・ベイシンガー - 『L.A.コンフィデンシャル』
- 脚本賞: ベン・アフレック、マット・デイモン - 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』
- 脚色賞: ブライアン・ヘルゲランド、カーティス・ハンソン - 『L.A.コンフィデンシャル』
- 撮影賞: ラッセル・カーペンター - 『タイタニック』
- 編集賞:『タイタニック』
- 美術賞:『タイタニック』
- 衣装デザイン賞:『タイタニック』
- メイクアップ賞:『メン・イン・ブラック』
- 作曲賞:ドラマ部門:『タイタニック』、ミュージカル/コメディ部門『フル・モンティ』
- 歌曲賞: 『タイタニック』
- 録音賞: 『タイタニック』
- 音響編集賞: 『タイタニック』
- 視覚効果賞: 『タイタニック』
- 外国語映画賞: 『キャラクター/孤独な人の肖像』
- 長編ドキュメンタリー映画賞: 『ロング ウェイ ホーム 遥かなる故郷 イスラエル建国の道』
- 短編ドキュメンタリー映画賞: 『A Story of Healing』
- 短編アニメ映画賞: 『ゲーリーじいさんのチェス』
- 短編実写映画賞: 『ビザと美徳』
- 名誉賞:スタンリー・ドーネン
[編集] 式典
3時間45分にわたりシュライン・オーディトリアムで行われた授賞式は、『タイタニック』人気もあってか、これまでで最高の視聴率となった。70回目という節目の年を迎えた式典では、これまで作品賞を受賞した70本の作品が紹介された。
日本に関連のある作品としては、第二次世界大戦中に、ユダヤ人を救った外交官杉原千畝のドキュメンタリー『ビザと美徳』が短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した。
[編集] In Memoriam
前年に亡くなった映画人を追悼するIn Memoriamのプレゼンターはウーピー・ゴールドバーグで、俳優のロイド・ブリッジス、三船敏郎、クリス・ファーレイ、バージェス・メレディス、ロバート・ミッチャム、J・T・ウォルシュ、ジェームズ・スチュワート、監督のサミュエル・フラー、撮影監督のスタンリー・コルテス、海洋学者でドキュメンタリー作品も手がけたジャック=イヴ・クストーなどの功績を称えた。
[編集] 候補と受賞の一覧
太字は受賞である。 また、以下での人名表記は
- 作品の日本語公式情報およびAMPAS公式サイトの日本版とWOWOWによる授賞式放送での表記に準ずる。
- 見当たらない場合はデータベースサイトなどを参考。
- それでもない場合は英語表記のままとする。
[編集] 作品賞
[編集] 監督賞
- カーティス・ハンソン - L.A.コンフィデンシャル
- ガス・ヴァン・サント - グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
- アトム・エゴヤン - スウィート ヒアアフター
- ジェームズ・キャメロン - タイタニック
- ピーター・カッタネオ - フル・モンティ
[編集] 主演男優賞
- ダスティン・ホフマン - ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
- マット・デイモン - グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
- ピーター・フォンダ - 木洩れ日の中で
- ジャック・ニコルソン - 恋愛小説家
- ロバート・デュヴァル - The Apostle
[編集] 主演女優賞
- ジュリー・クリスティ - アフターグロウ
- ジュディ・デンチ - Queen Victoria至上の恋
- ケイト・ウィンスレット - タイタニック
- ヘレナ・ボナム=カーター - 鳩の翼
- ヘレン・ハント - 恋愛小説家
[編集] 助演男優賞
- アンソニー・ホプキンス - アミスタッド
- ロビン・ウィリアムズ - グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
- ロバート・フォスター - ジャッキー・ブラウン
- バート・レイノルズ - ブギーナイツ
- グレッグ・キニア - 恋愛小説家
[編集] 助演女優賞
- ジョーン・キューザック - イン&アウト
- キム・ベイシンガー - L.A.コンフィデンシャル
- ミニー・ドライヴァー - グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
- グロリア・スチュアート - タイタニック
- ジュリアン・ムーア - ブギーナイツ
[編集] 脚本賞
- ベン・アフレック、マット・デイモン - グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
- ウディ・アレン - 地球は女で回ってる
- ポール・トーマス・アンダーソン - ブギーナイツ
- サイモン・ビューフォイ - フル・モンティ
- ジェームズ・L・ブルックス、マーク・アンドラス - 恋愛小説家
[編集] 脚色賞
- ヒラリー・ヘンキン、デヴィッド・マメット - ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
- ブライアン・ヘルゲランド、カーティス・ハンソン - L.A.コンフィデンシャル
- アトム・エゴヤン - スウィート ヒアアフター
- ホセイン・アミニ - 鳩の翼
- ポール・アナタシオ - フェイク
[編集] 撮影賞
- ヤヌス・カミンスキー - アミスタッド
- ダンテ・スピノッティ - L.A.コンフィデンシャル
- ロジャー・ディーキンス - クンドゥン
- ラッセル・カーペンター - タイタニック
- エドゥアルド・セラ - 鳩の翼
[編集] 編集賞
- リチャード・フランシス=ブルース - エアフォース・ワン
- ピーター・ホーネス - L.A.コンフィデンシャル
- ピエトロ・スカリア - グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
- ジェームズ・キャメロン、コンラッド・バフ、リチャード・A・ハリス - タイタニック
- リチャード・マークス - 恋愛小説家
[編集] 美術賞
- L.A.コンフィデンシャル - ジャニーン・オペウォール(美術監督)、ジェイ・R・ハート(装置)
- ガタカ - ヤン・ロールフス(美術監督)、ナンシー・ナイ(装置)
- クンドゥン - ダンテ・フェレッティ(美術監督)、フランチェスカ・ロシャーヴォ(装置)
- タイタニック - ピーター・ラモント(美術監督)、マイケル・フォード(装置)
- メン・イン・ブラック - ボー・ウェルチ(美術監督)、シェリル・カラシック(装置)
[編集] 衣装デザイン賞
- ルース・E・カーター - アミスタッド
- ジャネット・パターソン - オスカーとルシンダ
- ダンテ・フェレッティ - クンドゥン
- デボラ・L・スコット - タイタニック
- サンディ・パウエル - 鳩の翼
[編集] メイクアップ賞
- リサ・ウィンコット、ビヴァリー・ビンダ、ヴェロニカ・ブレブナー - Queen Victoria 至上の恋
- ティナ・アーンショウ、グレッグ・キャノン、サイモン・トンプソン - タイタニック
- デヴィッド・ルロイ・アンダーソン、リック・ベイカー - メン・イン・ブラック
[編集] 作曲賞
- ドラマ部門
- ジョン・ウィリアムズ - アミスタッド
- ジェリー・ゴールドスミス - L.A.コンフィデンシャル
- ダニー・エルフマン - グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
- フィリップ・グラス - クンドゥン
- ジェームズ・ホーナー - タイタニック
- ミュージカル/コメディ部門
- リン・アーレンズ、デヴィッド・ニューマン、スティーヴン・フラハーティ - アナスタシア
- アン・ダッドリー - フル・モンティ
- ジェームズ・ニュートン・ハワード - ベスト・フレンズ・ウェディング
- ダニー・エルフマン - メン・イン・ブラック
- ハンス・ジマー – 恋愛小説家
[編集] 歌曲賞
- “Journey to the Past” by スティーヴン・フラハーティ、リン・アーレンズ - アナスタシア
- “Miss Misery” by エリオット・スミス - グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
- “How Do I Live” by ダイアン・ウォーレン - コン・エアー
- “My Heart Will Go On” by ジェームズ・ホーナー、ウィル・ジェニングス - タイタニック
- “Go the Distance” by アラン・メンケン、デヴィッド・ジッペル - ヘラクレス
[編集] 録音賞
- キース・A・ウェスター、リック・クライン、D・M・ヘンフィル、ポール・マッセイ - エアフォース・ワン
- アンディ・ネルソン、カーク・フランシス、アンナ・ベルマー - L.A.コンフィデンシャル
- ケヴィン・オコネル、グレッグ・P・ラッセル、アーサー・ロチェスタ - コン・エアー
- ウィリアム・B・カプラン、デニス・サンズ、トム・ジョンソン、ランディ・トム - コンタクト
- マーク・ウラノ、ゲイリー・サマーズ、トム・ジョンソン、ゲイリー・リドストロム - タイタニック
[編集] 音響編集賞
- トム・ベルフォート、クリストファー・ボイズ - タイタニック
- マーク・マンジーニ - フィフス・エレメント
- マーク・P・ストーキンジャー、ペール・ホールベルイ - フェイス/オフ
[編集] 視覚効果賞
- スコット・E・アンダーソン、アレック・ギリス、フィル・ティペット、ジョン・リチャードソン - スターシップ・トゥルーパーズ
- マイケル・カンファー、トーマス・L・フィッシャー、マーク・ラソフ、ロバート・レガート - タイタニック
- スタン・ウィンストン、ランダル・M・デュトラ、デニス・ミューレン、マイケル・ランティエリ - ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
[編集] 外国語映画賞
- キャラクター/孤独な人の肖像 - マイケ・ファン・ディム(オランダ)
- パパってなに? - パーヴェル・チュフライ(ロシア)
- ビヨンド・サイレンス - カロリーヌ・リンク(ドイツ)
- O Que É Isso, Companheiro? (Four Days in September) - ブルノ・バヘット(ブラジル)
- Secretos del corazón (Secrets of the Heart) - モンチョ・アルメンダリス(スペイン)
[編集] 長編ドキュメンタリー映画賞
- ロング ウェイ ホーム 遥かなる故郷 イスラエル建国の道 - マーク・ジョナサン・ハリス
- 4 Little Girls – サミュエル・D・ポラード、スパイク・リー
- Ayn Rand - A Sense of Life – マイケル・パクストン
- Colors Straight Up - Julia Schachter、Michèle Ohayon
- Waco: The Rules of Engagement - ウィリアム・ガゼッキ
[編集] 短編ドキュメンタリー映画賞
- A Story of Healing – ドナ・デューイ、キャロル・パステルナーク
- Alaska: Spirit of the Wild – ジョージ・ケイシー、ポール・ヌヴロス
- Amazon – キース・メリル、ジョナサン・スターン
- Still Kicking: The Fabulous Palm Springs Follies – メル・ダムスキ、Andrea Blaugrund
- Daughter of the Bride – テリー・ランダル
[編集] 短編アニメ映画賞
- ゲーリーじいさんのチェス - ジャン・ピンカヤ
- 老婦人とハト - シルヴァン・ショメ
- Famous Fred – ジョアンナ・クイン
- The Mermaid - アレクサンドル・ペトロフ
- Redux Riding Hood - スティーヴ・ムーア
[編集] 短編実写映画賞
- ビザと美徳 - クリス・タシマ、クリス・ドナヒュー
- Dance Lexie Dance – ピアース・ムーア、ティム・ロアネ
- It's Good To Talk – ロジャー・ゴールドバイ、バーニー・ライス
- Skal vi være kærester? (Sweethearts?) - Birger Larsen、Thomas Lydholm
- Wolfgang – キム・マグヌセン、アンダーソン・トーマス・ヤンセン
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