エアフォース・ワン (映画)
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エアフォース・ワン(Air Force One)は、1997年のアメリカ映画。パニック映画。
大統領専用機「エアフォースワン」がテロリストにハイジャックされ、ハリソン・フォードが戦う大統領を演じた。アカデミー賞では編集賞、音響賞にノミネート。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
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[編集] ストーリー
アメリカ合衆国大統領・ジェームズ・マーシャルはモスクワで演説を行った。その数週間前にアメリカとロシアの特殊部隊が共同で、カザフスタンの独裁者ラデク将軍を拘束した。
モスクワからの帰路、大統領専用機に歴史上初めてロシアのテレビクルーが同乗する。しかし、本物のクルーは殺害されており実際はラデク系のテロリストが入れ替わっていた。
大統領側の内部に手引きした裏切り者がおり、テロリストは大統領専用機に備え付けてあった武器を手に機を占拠する。緊急事態となり、ドイツのNATO軍ラムシュタイン空軍基地に緊急着陸を試みるものの、着陸の寸前にテロリストがコクピットへ押し入って機長と副操縦士を殺害して操縦桿を奪って再離陸し、カザフスタンに向かう。
地上では、残りのホワイトハウスのスタッフが大統領の救出に向けて対策を練る。そしてキャサリン・ベネット副大統領が交渉するが、失敗に終わり、逆に時間を区切られてしまう。テロリストの目的がラデクの釈放にある、と聞くとストリーチャ・ペトロフロシア大統領に釈放をお願いしたりするも時間切れとなり、機上でジャック・ドハティ国家安全保障担当大統領補佐官が殺害される。そして大統領一家が人質として連れられていく。
大統領は、脱出ポッドで脱出したかに見えたが、実際は機内に残っていた。貨物室で携帯電話を手に、地上の副大統領と連絡を取ったり燃料を投棄したりしながら、何とか救出の方法を探る。
[編集] キャスト
- ハリソン・フォード - ジェイムズ・マーシャル大統領
- ゲイリー・オールドマン - イワン・コルシュノフ(テロリスト)
- グレン・クローズ - キャサリン・ベネット副大統領
- ウェンディ・クルーソン - グレイス・マーシャル(大統領の妻)
- リーセル・マシューズ - アリス・マーシャル(大統領の娘)
- ザンダー・バークレー - ギブス
- ウィリアム・H・メイシー - コールドウェル
- ディーン・ストックウェル - ウォルター国防長官
- フィリップ・ベイカー・ホール - ワード司法長官
- ユルゲン・プロホノフ - イワン・ラディク将軍
[編集] スタッフ
- 監督: ウォルフガング・ペーターゼン
- 音楽: ジェリー・ゴールドスミス
- VFXスーパーバイザー リチャード・エドランド
[編集] その他
- 撮影に使われたボーイング747(N703CK)は、1970年~1992年に日本航空・日本アジア航空で活躍した元JA8103の、-100である(実物は-200)。これは、JALが導入した747の3号機となり、主に国際線で使用されていた。
- ハリソン・フォードの直接交渉により、取材許可がおり、アンドリュース空軍基地内でVC-25A大統領専用機「エアフォースワン」を機内取材する際は機内撮影禁止であった為、取材スタッフは記憶にインプットした後、機内の装備品、配色、等をイラスト化し機内セットを製作した。