アトム・エゴヤン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アトム・エゴヤン(Atom Egoyan, 1960年7月19日 - )はカナダの映画監督である。
亡命したアルメニア人の両親の元、エジプトに生まれるが、彼が幼いときに家族で移住してカナダで育つ。トロント大学で国際関係学を学ぶが映画製作に興味を持つようになり、19歳のときに初めての短編映画を撮った。1984年に長編映画監督としてデビュー。日本で彼の映画が紹介されたのは1997年の『エキゾチカ』からであるが、第一作目から高い評価を得、"Speaking Part"(1989)や"The Adjuster"(1991)はカンヌ国際映画祭で高い評価を得た。
少女を主人公とした『エキゾチカ』『スウィート・ヒアアフター』『フェリシアの旅』の3本を撮った後、自分のルーツでもあるアルメニア、特にトルコによるアルメニア人虐殺問題を取り上げた『アララトの聖母』を制作。賛否両論を巻き起こした。
彼の妻である女優アルシネ・カーンジャンは、しばしば彼の映画に出演している。
[編集] 主な監督作品
- ピープショー Peep Show (1981)
- オープンハウス Open House (1982)
- ファミリー・ビューイング Family Viewing (1987)
- エキゾチカ Exotica (1994)
- スウィート ヒアアフター The Sweet Hereafter (1997) カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ
- フェリシアの旅 Felicia's Journey (1999)
- アララトの聖母 Ararat (2002)
- 秘密のかけら Where the Truth Lies (2005)