第58回アカデミー賞
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第58回アカデミー賞は1986年3月24日に発表・授賞式が行われた。司会はアラン・アルダ、ジェーン・フォンダ、ロビン・ウィリアムズ。
[編集] 受賞結果一覧
- 作品賞: 『愛と哀しみの果て』
- 監督賞: シドニー・ポラック - 『愛と哀しみの果て』
- 主演男優賞: ウィリアム・ハート - 『蜘蛛女のキス』
- 主演女優賞: ジェラルディン・ペイジ - 『バウンティフルへの旅』
- 助演男優賞: ドン・アメチー - 『コクーン』
- 助演女優賞: アンジェリカ・ヒューストン - 『女と男の名誉』
- 脚本賞: ウィリアム・ケリー、アール・W・ウォレス - 『刑事ジョン・ブック 目撃者』
- 脚色賞: カート・リュードック - 『愛と哀しみの果て』
- 撮影賞: デヴィッド・ワトキン - 『愛と哀しみの果て』
- 編集賞:『刑事ジョン・ブック 目撃者』
- 美術賞:『愛と哀しみの果て』
- 衣装デザイン賞:『乱』
- 作曲賞:『愛と哀しみの果て』
- 歌曲賞:『ホワイトナイツ/白夜』
- 録音賞: 『愛と哀しみの果て』
- 音響編集賞: 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
- 視覚効果賞: 『コクーン』
- 外国語映画賞: 『オフィシャル・ストーリー』
- 長編ドキュメンタリー映画賞: 『Broken Rainbow』
- 短編ドキュメンタリー映画賞: 『Witness to War: Dr. Charlie Clements』
- 短編アニメ映画賞: 『Anna & Bella』
- 短編実写映画賞: 『Molly's Pilgrim』
- 名誉賞: ポール・ニューマン、アレックス・ノース
[編集] 式典
ロサンゼルスのドロシー・チャンドラー・パビリオンで行われた授賞式は、同時期にアメリカ軍がリビア爆撃を行っていたこともあり、厳しいセキュリティの中で行われたが、何事も無く3時間18分で終了した。
結果は、アフリカを舞台にしたアイザック・ディネーセン原作のドラマ映画『愛と哀しみの果て』が作品賞をはじめとする7部門を受賞。また、日本映画『乱』が監督賞を始めとする4部門にノミネートされ、ワダエミが衣装デザイン賞を受賞した。
[編集] 候補と受賞の一覧
太字は受賞である。 また、以下での人名表記は
- 作品の日本語公式情報およびAMPAS公式サイトの日本版とWOWOWによる授賞式放送での表記に準ずる。
- 見当たらない場合はデータベースサイトなどを参考。
- それでもない場合は英語表記のままとする。
[編集] 作品賞
- 愛と哀しみの果て
- 女と男の名誉
- カラーパープル
- 蜘蛛女のキス
- 刑事ジョン・ブック 目撃者
[編集] 監督賞
- シドニー・ポラック - 愛と哀しみの果て
- ジョン・ヒューストン - 女と男の名誉
- ヘクトール・バベンコ - 蜘蛛女のキス
- ピーター・ウィアー - 刑事ジョン・ブック 目撃者
- 黒澤明 - 乱
[編集] 主演男優賞
- ジャック・ニコルソン - 女と男の名誉
- ウィリアム・ハート - 蜘蛛女のキス
- ハリソン・フォード - 刑事ジョン・ブック 目撃者
- ジョン・ヴォイト - 暴走機関車
- ジェームズ・ガーナー - マーフィのロマンス
[編集] 主演女優賞
- メリル・ストリープ - 愛と哀しみの果て
- アン・バンクロフト - アグネス
- ウーピー・ゴールドバーグ - カラーパープル
- ジェシカ・ラング - ジェシカ・ラングの スウィート・ドリーム
- ジェラルディン・ペイジ - バウンティフルへの旅
[編集] 助演男優賞
- クラウス・マリア・ブランダウアー - 愛と哀しみの果て
- ウィリアム・ヒッキー - 女と男の名誉
- ドン・アメチー - コクーン
- ロバート・ロジア - 白と黒のナイフ
- エリック・ロバーツ - 暴走機関車
[編集] 助演女優賞
- メグ・ティリー - アグネス
- アンジェリカ・ヒューストン - 女と男の名誉
- オプラ・ウィンフリー - カラーパープル
- マーガレット・エイヴリー - カラーパープル
- エイミー・マディガン - 燃えてふたたび
[編集] 脚本賞
- アイーダ・ボルトニク、ルイス・プエンソ - オフィシャル・ストーリー
- ウディ・アレン - カイロの紫のバラ
- ウィリアム・ケリー、アール・W・ウォレス - 刑事ジョン・ブック 目撃者
- ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル - バック・トゥ・ザ・フューチャー
- テリー・ギリアム、トム・ストッパード、チャールズ・マッケオン - 未来世紀ブラジル
[編集] 脚色賞
- カート・リュードック - 愛と哀しみの果て
- リチャード・コンドン、ジャネット・ローチ - 女と男の名誉
- メノ・メイエス - カラーパープル
- レナード・シュレイター - 蜘蛛女のキス
- ホートン・フート - バウンティフルへの旅
[編集] 撮影賞
- デヴィッド・ワトキン - 愛と哀しみの果て
- アレン・ダヴィオー - カラーパープル
- ジョン・シール - 刑事ジョン・ブック 目撃者
- ウィリアム・A・フレイカー - マーフィのロマンス
- 斎藤孝雄、上田正治、中井朝一 - 乱
[編集] 編集賞
- シェルドン・カーン、ウィリアム・スタインカンプ、フレドリック・スタインカンプ、ペンブローク・ヘリング - 愛と哀しみの果て
- ルーディ・ファー、カジ・ファー - 女と男の名誉
- ジョン・ブルーム - コーラスライン
- トム・ノーブル - 刑事ジョン・ブック 目撃者
- ヘンリー・リチャードソン - 暴走機関車
[編集] 美術賞
- スティーヴン・グライムズ、ジョシー・マッカヴィン - 愛と哀しみの果て
- ロバート・W・ウェルチ、リンダ・デシーナ、J・マイケル・リヴァ - カラーパープル
- ジョン・アンダーソン、スタン・ジョリー - 刑事ジョン・ブック 目撃者
- ノーマン・ガーウッド、マギー・グレイ - 未来世紀ブラジル
- 村木与四郎、村木忍 - 乱
[編集] 衣装デザイン賞
[編集] 作曲賞
- ジョン・バリー - 愛と哀しみの果て
- ジョルジュ・ドルリュー - アグネス
- クインシー・ジョーンズ、ジェレミー・ラボック、ロッド・テンパートン、カイファス・セメーニア、アンドレ・クラウチ、クリス・ボードマン、ホルヘ・カランドレッリ、ジョエル・ローゼンバウム、フレッド・スタイナー、ジャック・ヘイズ、ジェリー・ヘイ、ランディ・カーバー - カラーパープル
- モーリス・ジャール - 刑事ジョン・ブック 目撃者
- ブルース・ブロートン - シルバラード
[編集] 歌曲賞
- “Miss Celie's Blues” by クインシー・ジョーンズ、ライオネル・リッチー、ロッド・テンパートン - カラーパープル
- “Surprise,Surprise” by マーヴィン・ハムリッシュ、エドワード・クレバン - コーラスライン
- “The Power of Love” by クリス・ヘイズ、ジョニー・コーラ、ヒューイ・ルイス - バック・トゥ・ザ・フューチャー
- “Say You,Say Me” by ライオネル・リッチー - ホワイトナイツ/白夜
- “Separate Lives” by スティーヴン・ビショップ - ホワイトナイツ/白夜
[編集] 録音賞
- グレイ・アレキサンダー、クリス・ジェンキンス、ラリー・ステンスヴォルド、ピーター・ハートフォード - 愛と哀しみの果て
- クリス・ニューマン、ジェリー・ハンフリーズ、ドナルド・O・ミッチェル、マイケル・ミンカー - コーラスライン
- ケヴィン・オコネル、リック・クライン、ドナルド・O・ミッチェル、David Ronne - シルバラード
- ウィリアム・B・カプラン、ロバート・サールウェル、ビル・ヴァーニー、Tennyson Sebastian II - バック・トゥ・ザ・フューチャー
- バド・アルパー、ディック・アレクサンダー、Les Fresholtz、Vern Poore - レディホーク
[編集] 音響編集賞
- チャールズ・L・キャンベル、ロバート・ラトリッジ - バック・トゥ・ザ・フューチャー
- フレデリック・J・ブラウン - ランボー/怒りの脱出
- ボブ・ヘンダーソン、アラン・マーレイ - レディホーク
[編集] 視覚効果賞
- イアン・ウィングローヴ、ウィル・ヴィントン、ゾーラン・ペリシック、マイケル・トイド - オズ
- デヴィッド・バリー、スコット・ファーラー、ラルフ・マクォーリー、ケン・ラルストン - コクーン
- デヴィッド・アレン、キット・ウエスト、ジョン・エリス、デニス・ミューレン - ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎
[編集] 外国語映画賞
- 赤ちゃんに乾杯! - コリーヌ・セロー(フランス)
- オフィシャル・ストーリー - ルイス・プエンソ(アルゼンチン)
- パパは、出張中! - エミール・クストリッツァ(ユーゴスラヴィア)
- 連隊長レドル - イシュトヴァン・サボー(ハンガリー)
- Bittere Ernte - アニエスカ・ホランド(西ドイツ)
[編集] 長編ドキュメンタリー映画賞
- 公式命令9066/日本人強制収容所 - スティーヴン・オカザキ
- Broken Rainbow – マリア・フロリア、ヴィクトリア・マッド
- Las Madres de la Plaza de Mayo – スサナ・ブラウステイン・ムニョス、ロールデス・ポルティージョ
- Soldiers in Hiding - Japhet Asher
- The Statue of Liberty - ケン・バーンズ、バディ・スクワイアズ
[編集] 短編ドキュメンタリー映画賞
- Keats and His Nightingale: A Blind Date – マイケル・クロウリー、Jim Wolpaw
- Making Overtures: The Story of a Community Orchestra - バーバラ・ウィリス・スウィート
- The Courage to Care - ロバート・A・ガードナー
- The Wizard of the Strings – アラン・エデルステイン
- Witness to War: Dr. Charlie Clements – デヴィッド・グッドマン
[編集] 短編アニメ映画賞
- Anna & Bella - Cilia Van Dijk
- Second Class Mail – アリソン・スノーデン
- The Big Snit – リチャード・コンディ、マイケル・J・F・スコット
[編集] 短編実写映画賞
- Graffiti – ディアナ・コステロ
- Molly's Pilgrim – ジェフリー・D・ブラウン
- Rainbow War – ボブ・ロジャース
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