東京 - 新潟線
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東京 - 新潟線(とうきょう - にいがたせん)とは、東京都豊島区と新潟県新潟市を結ぶ高速バス路線である。
全便予約座席指定制のため、乗車には原則として予約が必要である。
目次 |
[編集] 運行回数
- 1日16往復(うち夜行2往復)
- 夜行便2往復は、2便を同時刻で運行。このうち1便が女性専用車に設定されている。
- 通常は1便あたり1~2台で運行するが、週末やゴールデンウイーク、夏休み期間、年末年始には続行便が運行される場合がある。1便あたり昼行便は最大3台で運行、夜行便は多いときには6台で運行することがある。
[編集] 運行会社
各便ごとの運行担当
- 太字:夜行便、太斜字:夜行便(女性専用車)
- 続行便が運行される場合、運行担当会社が異なる場合がある。
- 西武バス=8往復
- 池袋発:5・7・13・19・21・23・25・27便
- 新潟発:2・8・10・12・14・16・30・32便
- 越後交通=4往復
- 池袋発:1・11・17・29(もしくは31)便
- 新潟発:6・18・24・28便
- 新潟交通=4往復
- 池袋発:3・9・15・31(もしくは29)便
- 新潟発:4・20・22・26便
[編集] 歴史
- 1985年(昭和60年)12月10日 - 池袋駅東口 - 新潟駅前間、1日2往復で運行開始。
- 1986年(昭和61年)12月27日 - サンシャインシティプリンスホテル乗り入れ開始。
- 1987年(昭和62年)7月13日 - 1日6往復に増便。
- 1989年(平成元年)7月24日 - 万代シテイバスセンター乗り入れ開始。代わって新潟発については、バスセンター前を通過するようになった。
- 1998年(平成10年)1月27日 - 当路線開設以来、越後交通便の運行を担当していた同社三条営業所が地域子会社の越後交通県央観光に移管したのに伴い、業務は北長岡営業所に移管した。
- 2001年(平成13年)12月21日 - 1日8往復に増便。
- 2004年(平成16年)2月1日 - 当路線開設以来、新潟交通便の運行を担当していた同社新潟中部営業所が前日を以って閉鎖されたのに伴い、業務は新潟東部営業所に移管した。
- 2006年(平成18年)4月21日 - 1日16往復に増便(昼行便は1時間ヘッドでの運行に)、夜行便に女性専用車を設定。また停車停留所に川越的場を追加した。
- 2006年(平成18年)8月7日 - 下り17便(越後交通担当)がネット掲示板を用いてのバスジャック予告の被害路線に遭遇。使用車両変更で対処の上運行された。
- 2007年(平成19年)8月1日 - サンシャインシティプリンスホテル乗り入れ廃止。
- 2008年(平成20年)4月1日 - 越後交通便の運行を担当していた同社北長岡営業所が前日を以って閉鎖、業務は再び開設された三条営業所(県央観光本社営業所内)に移管した(なお移管により車両登録も変更され、越後交通便の車両が長岡ナンバーから新潟ナンバーに変更されている)。
- 2008年(平成20年)7月10日~2009年(平成20年)3月31日(予定) - 越路バス停留所が越路長岡南スマートIC建設工事に伴い、当該停留所を取扱停止・通過(予定)。
[編集] 停車停留所
- ▼…池袋発は乗車のみ、新潟発は降車のみ扱い
- ▲…新潟発は乗車のみ、池袋発は降車のみ扱い
- ▽…万代シテイバスセンター前:池袋発のみ停車、降車のみ扱い
- ♯…休憩停車を行うサービスエリア
停車停留所 休憩箇所 |
所在地 | 乗降区分 | 備考 | |||
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池袋駅東口 | 東京都 | 豊島区 | ▼ | 池袋発はキンカ堂前・西武高速バスのりば発 新潟発は西武百貨店前着 |
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下落合駅 | 新宿区 | ▼ | ||||
練馬駅(練馬区役所前) | 練馬区 | ▼ | 練馬駅南口から徒歩約5分 (目白通り沿い。練馬駅北口ロータリー・南口駅前とは異なる) |
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関越道 | 川越的場 | 埼玉県 | 川越市 | ▼ | ||
(上里サービスエリア) | 児玉郡上里町 | # | 10分間 | |||
湯沢 | 新潟県 | 南魚沼郡湯沢町 | ▲ | |||
六日町 | 南魚沼市 | ▲ | ||||
小出 | 魚沼市 | ▲ | ||||
(越後川口サービスエリア) | 北魚沼郡川口町 | # | 10分間 | |||
小千谷 | 小千谷市 | ▲ | ||||
越路 | 長岡市 | ▲ | ※:2008年7月10日~2009年3月31日(予定)の間、 越路長岡南スマートIC建設工事に伴い、取扱停止・通過 |
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北陸道 | 長岡北 | ▲ | ||||
栄 | 三条市 | ▲ | ||||
三条燕 | 燕市 | ▲ | ||||
巻潟東 | 新潟市 | 西蒲区 | ▲ | |||
鳥原 | 西区 | ▲ | ||||
県庁東 | 中央区 | ▲ | 新潟発はセーブオン県庁前店前発 池袋発はセコム上信越前着 (小須戸線沿い。県内線高速バスの降車停留所とは異なる) |
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市役所前 | ▲ | |||||
古町 | ▲ | 新潟発は新潟三越前発 池袋発はNEXT21前着 |
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万代シテイバスセンター前 | ▽ | 新潟発は通過 池袋発はテレコムビル前着 |
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新潟駅前(万代口) | ▲ | 新潟発は万代口・東大通14番バスのりば発 池袋発は帝石ビル前着 |
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万代シテイバスセンター | ▲ | 新潟発は3番線(構内ロータリー)発 池袋発は11~13番線(東港線沿いバスベイ)着 |
[編集] 運行経路
明治通り - 東京都道8号千代田練馬田無線(新目白通り・目白通り) - 東京都道24号練馬所沢線(目白通り) - (練馬インターチェンジ) - 関越自動車道 - (長岡ジャンクション) - 北陸自動車道 - (新潟西インターチェンジ) - 国道116号新潟西バイパス - (黒埼インターチェンジ) - 国道8号新潟バイパス - (女池インターチェンジ) - 新潟県道16号新潟亀田内野線(女池線) - 新潟県道1号新潟小須戸三条線(小須戸線) - 新潟県道164号白山停車場女池線(和合線・昭和大橋) - 国道116号(東中通・柾谷小路) - 国道7号(柾谷小路・萬代橋・萬代橋通り・東大通) - 新潟県道33号新潟停車場線(東大通) - 国道7号(東大通・萬代橋通り) - 新潟市道(東港線)
[編集] 使用車両
- いずれも4列シート(34人乗り)・化粧室付き車両。
- ※但し続行便や検査・故障の際には他の車両が使用されることがある。
[編集] 特記事項
当路線が開設された1985年当時、東京都心と新潟県中越地方・下越地方を結ぶ交通手段としては、既に上越新幹線の上野駅 - 新潟駅間が開業しており、路線開設にあたっては「新幹線よりも所要時間が倍以上掛かる高速バスの利用は伸びないのではないか」などと需要に対して疑問を示す指摘があった。
しかし、運賃設定が低価格であったことなどが奏功し、所要時間を度外視してでも安い運賃での移動を望む利用者の確保に成功。当路線は現在に至るまで高い利用率を維持している。開設当初は1日2往復と本数が少なかったが、その後段階的に増便し、2006年春から昼行便は1時間ヘッド(池袋発:7時05分 - 20時05分、新潟発:5時00分 - 18時00分)で運行されている他、夜行便には女性専用車が設定されている。
これに対して東日本旅客鉄道(JR東日本)新潟支社は当路線開設の翌1986年に夜行快速列車「ムーンライト」(現「ムーンライトえちご」)の試験運行を開始、1987年から定期列車として運行している。
なお当路線全区間の運行に所要する時間は、運行開始当初は「5時間」と案内されていたが、その後交通実勢に合わせて「5時間20分」に改められている。
[編集] その他
- 首都圏と新潟県下越方面を結ぶ高速バス路線は以前、当路線の他にもう1路線あり、大和駅・横浜駅 - 万代シテイバスセンター間を運行する「サンセット号」(昼行・夜行計2往復、新潟交通・相模鉄道の共同運行)が1993年11月2日に開設された。横浜市中心部と練馬インターチェンジの間は一般道と第三京浜を経由していたが、一般道には環状八号線など慢性的に渋滞する区間が多かったため、定時性が確保できなかった事などから利用率は伸び悩み、1997年(平成9年)9月1日に廃止された。
- 2004年(平成16年)10月23日に発生した新潟県中越地震の影響で地震発生後一時期関越自動車道通行止めのため、10月27日より東北自動車道・磐越自動車道を迂回し、後に北陸自動車道復旧後は上信越自動車道を迂回運行したため、実際に全便全区間運休したのは地震発生翌日から3日間のみであった。