東久留米市
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東久留米市(ひがしくるめし)は、東京都の多摩地方にある市。アニメ映画河童のクゥと夏休みの舞台となった町でもある。
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[編集] 地理
- 都心から約25キロ離れた武蔵野台地の中央部にあり、市西端の小平霊園を水源とする黒目川と、市中心部を水源とする落合川が市内の中心部を流れ、市の東端で合流する。土地全体は西から東へかけゆるく傾斜しており、この傾斜断面から湧水が豊富に湧き出す。そのため一部湧水は水道水の原水になっている。北は野火止用水(別名:伊豆殿堀)で清瀬市、埼玉県新座市と境を隔てる。ひばりが丘・東久留米・八幡・滝山・久留米西団地など大規模団地が多い。平成19年4月1日現在で高齢化率が20.8%に達し、高齢者人口も23,697人に及んでいる。この状況は多摩26市の中においても2番目に高い高齢化率となっている。
[編集] 隣接自治体
[編集] 歴史
[編集] 年表
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、門前・神山・落合・小山・南沢・前沢・下里・柳窪の8村、柳窪新田・栗原新田・各飛び地を編入して神奈川県北多摩郡久留米村が誕生。
- 1893年 - 三多摩が神奈川県から東京府に移管。
- 1915年 - 武蔵野鉄道(池袋~飯能・現在の西武池袋線池袋~吾野)開通・東久留米駅開設。
- 1956年 - 久留米町として町制施行。
- 昭和30年代後半から、東久留米、滝山、ひばりが丘団地などの大型団地次々誕生、人口急増(昭和35年からの10年間で4.1倍)。一時期人口78,000人の日本一人口の多い町となる。
- 1970年 - 市制施行。東久留米市に。
[編集] 地名由来
「くるめ」と読み書く地名となった由来や説は幾つかあるが、具体的根拠を一定以上のレベルで証明出来る有力説はなく、今尚研究議論、事実解明作業が続けられている。
地名由来と思われる話や、考えられている・或いは言い伝えられている説として、幾つか列挙する。
- 古代の車持部の住地からきた(群馬県の由来・「ぐんま」という地名は、車持部の居住地から来たとする説がある)
- くるみの方言から起こった
- 小さな平地という意味がある
- 市内を流れる黒目川の「クロメ」が転じて「クルメ」という地名になった
- 元々は、黒目川は「クルメ」とも呼ばれており、後年の人々が当て字として久留米・久留目・来梅・黒目などの漢字表記を用いたのが広まり、「久留米」の名が認知された
- 久留米県(現福岡県久留米市)の人々が移住したのに際し、東の名を冠した
以上の各説には、ある程度の説明がつく場合がある一方、当地で「くるめ」と呼ばれるには理由が不十分であったり、根拠が曖昧である点が見受けられるケースがある。例えば、車持部が武蔵野に居住したという文献は見受けられていない。食用にもなる「くるみ」も、当地では古くから「くるみ」と呼ばれており「くるめ」に転音したと言う説だけで証明するには適切とは言えない可能性がある。黒目川の古い呼び名「くるめがわ」に由来するとの考え方は、語呂が似ており、しばし話に挙がる事もある(黒目川の名称由来については、こちらを参照されたい)。黒目川説を取るとすれば、市内にある「沢」のつく地名(かつての地名も含めれば、前沢・南沢・大沢・海老沢・中沢などが市内にある)の由来に通じるものがあり根拠の1つとなり得るかもしれないが、これらも今尚調査や議論・検討の余地があり、今後の解明が待たれる。
[編集] 行政
[編集] 市長
[編集] 市議会
[編集] 財政
- 財政規模は2006年度予算の段階で、一般会計支出額が約322億円。
- 1990年代に、東久留米駅東口区画整理事業、新市庁舎、スポーツセンターなど建設事業が相次ぎ、地方債残高は2000年度末時点で300億円を突破。経常収支比率も2003年度決算で92%と深刻な状況。前市長の稲葉三千男時代に行われた事業が多く、稲葉が革新系であったことから、保守系からの革新市政の批判が未だ続いている(なお、稲葉の娘・間宮美季が現在同市議である)。
[編集] 警察
警視庁田無警察署の管轄である。同署は西東京市(旧・田無市)にあり、以前から東久留米市・旧田無市・旧保谷市(一部地域を除く)を管轄している。
- 市内の駐在所・派出所
- 上の原
- 学園前
- 下里
- 滝山
- 野火止
- 東久留米駅前
- 前沢
- 南沢
- 門前(2006年9月現在、管轄区なし)
[編集] 消防
当市は消防本部を持っている。消防は市町村の責任業務であるが、多摩地区では当市と稲城市を除いて、東京消防庁へ業務を委託している。消防・救急に関して古くから先進的研究及び実践を行っており、署員の知識技能は極めて高い水準であると言える(東久留米市・小平市他複数自治体で組織・運営されている「公立昭和病院組合・昭和病院」でも、定期的なトレーニング等を通じてトリアージ等の研鑽を重ね、市民の健康・安全に寄与している)。
その独自性を活かし、「赤バイ」の導入など先駆的な試みもなされている。
- 東久留米市消防本部・東久留米消防署(幸町)
- 新川出張所
- 前沢出張所
但し、市民広報などによると、当市も東京消防庁への業務委託を検討しているとの事である(2007年3月現在)。なお、この件は市のホームページにおいても、検討中の旨が公式にアナウンスされた(市政構造改革・選ばれ続けるまちづくりのために⑭東久留米市ホームページ)。
[編集] 広域行政
- 多摩北部都市広域行政圏協議会
- 多摩地区北東部の西東京、小平、東村山、清瀬、および本市の5市で施設の相互利用、イベントの共同開催などを行っている。通称「多摩六都」。「六都」とは合併前の田無、保谷を含めたものだが、名称は合併後も継承されている。西東京市内に多摩六都科学館を持つ。また、図書館利用カードの共通化を進めており、1枚のカードで東久留米、清瀬、西東京の図書館で利用できる。
- 昭和病院組合
[編集] ゴミ処理
西東京市、清瀬市と共同で、「柳泉園組合」を設立し、当市内(一部東村山市にまたがる)に清掃工場を設置する。可燃ごみは同清掃工場で、不燃ごみは多摩地域の他の自治体同様に、日の出町の最終処分場に埋め立てる。
なお、当市以外では東京都内では他に清瀬市と府中市でのみ継続されている、ダストボックス式の回収を可燃ごみに限り行っている。不燃ごみは袋回収とし、ビン・カン・ペットボトル・発泡スチロール製トレイ・古紙類はそれぞれ分別して回収を行う。なお、2006年10月より、容器包装プラスチックの分別回収が開始された。
[編集] 地域交流
[編集] 国政・都政
[編集] 国政
衆議院小選挙区選挙では東京20区(東村山、東大和、清瀬、東久留米、武蔵村山)に属す。近年選出の議員は以下のとおり。
[編集] 都政
北多摩4区(清瀬、東久留米)に属す。定数は2人。近年選出の議員は以下のとおり。
- 2005年7月
- 山下太郎(民主)
- 野島善司(自民)
[編集] 産業
- かつてはヤクルト工場がコカ・コーラ工場向い(八幡町)に立地していた。豊富な地下水資源を利用して活況を示していた一例である。
- CATV
- J:COM関東 西東京局(旧・タイタスコミュニケーションズ):前沢
[編集] 教育
[編集] 小学校
- 市立
[編集] 中学校
- 私立
- 自由学園 - 幼児生活団、初等部、中等部(中学・高校)、最高学部(大学相当の各種学校)がある。中等部以上は男子部・女子部に分かれる。
[編集] 青少協
青少年健全育成協議会の略称 それまでの「青少年問題協議会」の名称が平成17年度より「青少年健全育成協議会」に改正される。内容、市からの補助金等の変更はなく、略称も「青少協」と同じ。 東久留米市から年間280万円の補助金が組まれている。中学校区ごとに組織され、地域清掃活動、文化活動などを行う。
[編集] 高等学校
- 都立
[編集] その他の学校
- 東京学芸大学附属特別支援学校 - 1954年に附属竹早中学校の特別支援学級として始まる。1966年に市内に移転。2004年に50周年を迎えた。
- クリスチャンアカデミー・イン・ジャパン - キリスト教の外国人宣教師などの子供らが通うために設置したインターナショナル・スクール。この影響からか市内や近辺には教会が多く、宣教師の施設やキリスト教書店などもある。
[編集] 図書館
- 中央図書館
- 滝山図書館
- 東部図書館
- ひばりヶ丘図書館
[編集] 交通
[編集] 鉄道
[編集] バス
- 市内に西武バス滝山営業所があり、市内と各地域を結ぶ路線バスが運行されている他、西武バス西原車庫・西武バス小平営業所・西武バス新座営業所の各路線が当市内に乗り入れている。
- 東久留米市では周辺自治体にあるようなコミュニティバスは、2008年4月現在運行されていない。
- 深夜急行バス:池袋駅東口→前沢十字路→小手指駅北口線(西武バス練馬営業所担当)が運行されている。
- 銀河鉄道:2008年4月より東村山駅と柳泉園グランドパークを結ぶ路線を開設。東久留米市には他に下里四丁目(久留米西団地内)にも停留所を設置。
[編集] 道路
- 東西方向
- 東京都道5号新宿青梅線(通称:新青梅街道)
- 東京都道・埼玉県道4号東京所沢線(通称:所沢街道)
- 現在、新宮前通りと野火止通り間の拡幅及び歩道設置工事を行っている。
- 東京都道・埼玉県道4号東京所沢線(通称:新所沢街道)(下里~前沢南~前沢一丁目先間完成)
- 所沢街道のバイパスの役目を負うべく、同街道南側にほぼ平行して建設中。小金井街道の前沢南交差点より西側は市道として既に開通済みであるが、同交差点以東は500mほどの区間が東京都道4号として供用、さらに東側の西東京市との境界までは用地取得が完了し、建設が進められている。
- 南北方向
- 東京都道15号府中清瀬線(通称:小金井街道)
- 現在、前沢交差点より北部分の道路拡幅用地を確保している。
- 東京都道248号府中小平線(通称:新小金井街道)
- 小金井街道「松山三丁目」交差点より分岐し小金井街道の西側に平行しており、清瀬市~東久留米市~小平市~小金井市~府中市へと至る。滝山団地の中央部を貫く区間は団地開設時に整備された。2006年3月、西武新宿線との立体交差事業が完了し全線が開通した主要道。
- その他
- 旧市役所の前を通ることから、市役所通りとも呼ばれていた。
- 東村山市から滝山団地中央交差点までの区間。滝山中央通りとなっている区間を除き、生活道路なみの狭隘路が続く。
- まろにえ富士見通り
- 東久留米駅西口からまっすぐ伸びる都市計画道路。現在、中央公民館前まで開通し、以西を建設中である。
- 東京都道125号東久留米停車場線(通称:浄牧院通り)
- 東久留米駅東口からまっすぐ伸びる都市計画道路。現在、神宝小学校手前まで開通している。
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集] 名所・旧跡
- 多聞寺
- さいかち窪
詳細は黒目川を参照
- 浄牧院
[編集] 祭事・催事
- 東京花祭り
- 滝山・前沢みんなの夏祭り
[編集] 公園
- 竹林公園
- 小山台遺跡公園
- 六仙公園(暫定開放中、現在造成中)
- 滝山公園
- 白山公園
[編集] 市内の主要なお店
- 食料品
- 電化製品
- ホームセンター
[編集] 東久留米を舞台とする作品
- シャーマンキング
- 河童のクゥと夏休み:2007年7月公開のアニメ映画。原作は東久留米市を舞台としているわけではないが、原作者木暮正夫が東久留米市に住んでいたことがきっかけとなり、アニメでの設定として東久留米市が舞台となった。また市内には、河童にまつわる伝説が多く残されており、今回のアニメ映画とともに街の活性化を狙っている。市ではもう一つの舞台で、同じく河童に縁のある遠野市との交流も行っている。
[編集] 東久留米市の関連人物
[編集] 出身人物
- 国分太一 - 歌手(TOKIO)
- ヒライハルキ(平井遥樹)- ミュージシャン(The Birthday)
- 椎名へきる - 声優、歌手
- パパイヤ鈴木 - ダンサー
- 吉川ひなの - 女優
- 勇静華 - 女優
- 藤森祥平 - TBSアナウンサー
- 赤松健 - 漫画家
- 郷野聡寛 - 総合格闘家
- 阿久津陽一郎 - 俳優、劇団四季所属
- 朝吹まり - 漫画家
- 斉木洋子 - フリーアナウンサー
- 羽仁知治 - ミュージシャン
- soulJa - ミュージシャン
[編集] 縁の有る人物
- 死去時に市内に在住(現在も家族が居住)。元々は飯能市への移住を希望したが、家族の反対などで東久留米市に落ち着いたとされる。(東久留米市の成人式において講演を行ったことがある)
- 高橋留美子 - 漫画家。
- 本人の事務所が市内下里に存在する。
- 市内の東京都立久留米高等学校に通っていた。
- 志村けんの後輩。
- 市内の東京都立久留米西高等学校に通っていた。
- HI-D - R&Bシンガー
- 木暮正夫 - 児童文学作家(上記参照)、逝去時に市内在住。
- 古田足日 - 児童文学作家、市内在住
他多数
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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