檜原村
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檜原村(ひのはらむら)は、東京都の多摩地域の西部にある、東京都の島嶼部を除いた本土における唯一の村。
目次 |
[編集] 地理
村域の殆どが関東山地の中にあり、多摩川の支流である秋川上流の周辺に集落がある。標高が最も低い地点は、あきる野市との境界線になっている下元郷(しももとごう)の中山沢が秋川へ流入する地点で海抜224.5m、標高が最も高い地点は、三頭山頂の1531mで、村域の9割以上が森林である。
北秋川と南秋川が合流して秋川となる付近を本宿(もとしゅく)と言い、ここが村役場がある中心部である。ここから下流に向けて上元郷、下元郷の地域がある。都道33号檜原街道がこれに沿う。
北秋川に沿って都道205号が通っており、少し遡った所で拂沢(ほっさわ)の滝への歩道が分かれる。以後、千足、三都郷(みつご)、神戸(かのと)、小沢、樋里(ひざと)、笹久保、藤原、中俎、倉掛(くらかけ)の地域がある。
南秋川に沿っては都道33号が沿う。笹平、南郷と遡り、上川乗で都道33号が南秋川から離れて甲武トンネルを経て上野原市(旧上野原町)に向かう。以後川に沿う道は都道206号となり(通称は依然檜原街道)、和田、人里(へんぼり)、笛吹(うずしき)、数馬(かずま)の地域がある。数馬から奥の道路は奥多摩周遊道路となり、奥多摩町の奥多摩湖へ通ずる。
- 隣接自治体
[編集] 歴史
- 1889年(明治22年)- 町村制施行により立村。(立村当時は神奈川県西多摩郡檜原村)
- 1893年(明治26年)4月1日 - 西多摩郡が南多摩郡、北多摩郡と共に東京府へ編入に伴い、神奈川県から東京府に編入。
- 1943年(昭和18年)7月1日 - 都制施行により、東京府、東京市が統合し東京都を新設。
[編集] 人口
檜原村と全国の年齢別人口分布図(比較) | 檜原村の年齢・男女別人口分布図 |
■紫色は檜原村
■緑色は日本全国 |
■青色は男性
■赤色は女性 |
総務省統計局 / 国勢調査(2005年) |
[編集] 村政
- 村長 : 坂本義次(さかもと よしじ、2期目、任期満了日 : 2011年4月30日)
- 村議会
会派 | 議席数 |
---|---|
新政会 | 4 |
公明党 | 1 |
渓山会 | 1 |
維新の会 | 1 |
祥雲会 | 1 |
なし | 2 |
- 村職員数 : 70人(2004年4月1日)
- 歴代村長
- 坂本義次(平成15年5月 -)
- 鈴木陸実(平成3年4月 - 平成15年4月)
- 中村正巳(昭和58年4月 - 平成3年4月)
- 小泉康作(昭和42年5月 - 昭和58年4月)
- 清水保寿(昭和34年5月 - 昭和42年4月)
- 土屋敬一(昭和30年4月 - 昭和34年4月)
- 清水敬道(昭和22年4月 - 昭和30年4月)
- 野村治家(昭和19年1月 - 昭和21年11月)
- 高取六太郎(昭和14年8月 - 昭和18年8月)
- 鈴木浜吉(昭和10年8月 - 昭和14年8月)
- 高取六太郎(昭和2年6月 - 昭和10年6月)
- 野村治郎右衛門(大正12年6月 - 昭和2年6月)
- 山本安五郎(大正12年3月 - 大正12年5月)
- 宮田正行(大正8年3月 - 大正12年3月)
- 清水喜代蔵(大正7年12月 - 大正8年3月)
- 大谷賀一郎(大正3年3月 - 大正7年3月)
- 岡部彦左衛門(明治44年2月 - 大正3年2月)
- 小泉富蔵(明治41年11月 - 明治44年2月)
- 山上緑(明治41年7月 - 明治41年11月)
- 雨倉萬吉(明治37年2月 - 明治40年11月)
- 上村行業(明治34年7月 - 明治36年12月)
- 小泉佐吉(明治29年8月 - 明治31年3月)
- 岡部彦左衛門(明治28年4月 - 明治29年1月)
- 坂本蔵之助(明治27年7月 - 明治27年11月)
- 宮田靜應(明治26年5月 - 明治26年8月)
- 吉野郡次(明治22年5月 - 明治26年2月)
[編集] 経済
[編集] 産業
- 主な産業:桧原村は山に囲まれているので、昔は林業や製材がさかん。しかし、最近は昔ほどさかんではなくなった。今は山の石を取る採石業が行われている。山の斜面の日当たりの良いところでは、水はけの良い土地を利用して、じゃがいもこんにゃくいもなど、いも類の栽培をしている。その他、山の涼しい気候を生かしたシクラメンなどの栽培や、山のきれいな水を利用したわさびの栽培もおこなわれている。
- 産業人口
[編集] 買い物
村民の普段の買い物は、地元の雑貨店ですますことが多い。しかし、遠方のデパートやスーパーマーケットに行くことも多いため、バスや電車を乗り継いだり、自家用車を利用することもある。また、日用品を車で売りに来る行商もいる。
[編集] 地域
人口は2,951人、世帯数は1,243世帯(2007年4月1日、推計)
[編集] 福祉
村では福祉・医療・保健施設を集約した「やすらぎの里」を運営している。
- やすらぎの里
- ふれあい館(在宅介護支援センター・高齢者在宅サービスセンター・老人福祉センター)
- けんこう館(診療所・保健センター)
- ゆうあい館(福祉作業所)
- じどう館(児童館)
[編集] 教育
[編集] 学校教育
- 村立小中学校
- 檜原小学校
- 檜原中学校
1980年代まで、東京都内の市町村では唯一、小中学校の冬休みが若干長かった(おおむね2、3日)。しかし、その分夏休みは短かった。
[編集] 社会教育
- 村立図書館
- 村立郷土資料館
なお、本村は、文化放送の番組・タイムテーブルでも取り上げられている (文化放送 GREEN WORKS)。
[編集] 村役場へのアクセス
[編集] 交通
主な公共交通は、JR五日市線武蔵五日市駅からの路線バスである。道路交通は、中央自動車道八王子インターチェンジから国道411号滝山街道、都道7号五日市街道、都道33号檜原街道を経るが、南秋川へは上野原インターチェンジから甲武トンネルを経るのが近い。
- 主要地方道
- 東京都道33号上野原あきる野線(檜原街道、甲武トンネル)
- 一般都道
- 東京都道205号水根本宿線
- 東京都道206号川野上川乗線
本村は、隣接する奥多摩町とともに、NOx,PM法の対策地域外であるため、一部悪質業者によって、いわゆる車庫飛ばしが行われていた。「村」であることから車庫証明が必要ないため、たとえ車庫がなくとも実印と書類だけで登録できてしまう点を突かれたものである。2006年4月21日付の読売新聞の記事によれば、警視庁交通捜査課は、車庫飛ばしを行った運送業者8名を逮捕し、113台のダンプカーの不正登録を確認したとしている。
[編集] 観光
- 払沢の滝(拂沢の滝) - ほぼ冬季毎に氷結する。村では氷結の日付を当てるクイズを行っている。
- 北秋川渓谷
- 南秋川渓谷
- 数馬地区 - 南朝や武田氏の落人の里として知られる。「数馬の湯」がある。
- 檜原都民の森
[編集] 外部リンク
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