侍スタジアム
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侍スタジアム(さむらいすたじあむ)はテレビ愛知で放送のプロ野球・中日ドラゴンズを中継する際(ホーム&ビジターの読売ジャイアンツ戦を除く)の題名。
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[編集] 番組概要
- テレビ愛知は中日新聞社の資本を受けているが、中日ドラゴンズの主催試合のテレビジョン中継が中部日本放送と東海テレビ放送・三重テレビ放送(3局は共に中日新聞社資本)、並びにNHK名古屋放送局だけしか割り当てられなかったため、試合の中継はビジターの試合限定という形を取っていた。
- しかし近年はテレビ愛知にも年数試合程度ホームゲームの中継権利が与えられるようになり、試合の中継が充実した。なおホームゲームはJ SPORTS(CS放送)にも同時ネットされていたが、2006年からは映像のみの配信となった。
- そのためか、テレビ愛知が地上波で放送する試合のみ、映像のみをJ SPORTSに配信している〔解説者・実況アナ・リポーター・テロップ(2007年度まではテロップもテレビ愛知のテロップを使用)を差し替えられ、大抵はスタジオからの放送スタイルとなっているようである〕
- 過去には、三重テレビ放送(三重テレビナイター)、岐阜放送(岐阜テレビ ダイナミックナイター 非中日新聞社資本なのでビジター戦のみ)にもネットされていたが、テレビ愛知がホームゲームの試合中継を本格的に開始し始めた2001年頃からは、両局で放送されなくなったが、両局ともにドラゴンズ戦は現在も放送している。
- 以前は「TVAドラゴンズナイター」の名称で中継を行っていた。2007年まではカタカナの「サムライスタジアム」であった。
- またテレビ愛知の中日戦ホームゲーム中継参入により、テレビ大阪(TVO BASEBALL LIVE)でも中日ドラゴンズ対阪神タイガース戦の数試合が放送(事実上裏送り)されている。
[編集] オープニング・エンディング
- オープニング映像は、中継タイトルを思わせるように、侍が登場する。オープニング・エンディング画面などに使用される「侍(2007年度まではサムライ)スタジアム」の文字は筆で書かれたような書体である。
- エンディングは他局と同じく実況アナウンサーが簡単な挨拶をし、最後に画面片隅に『侍スタジアム END』とテロップが表示される。
[編集] 視聴者プレゼント
- 各試合にドラゴンズ選手のサイン入り愛用品プレゼントを実施する。応募には放送中に発表するキーワードが必要で、それを携帯電話のメールか葉書で応募する。なおホームページでは次回放送のプレゼントの案内が掲載されている。(天災によって試合中止になった場合、そのプレゼント応募も中止となる)
[編集] 番組宣伝
- 大抵は試合中継が行われる1週間前ぐらいから、オープニング映像同様に侍が刀で素振りを行っている様子とともに、中継カードが表示されている。2008年度からはナレーションもつくようになった。なおCMの最後にわたしたちはドラゴンズを応援しています!と番組スポンサー数社がテロップで表示されている。
[編集] 放送体制
[編集] 放送日時
- 2005年までは火曜・土曜のナイター(18:30・19:00・20:00~20:54)と土曜・日曜のデーゲーム(14:00~16:00)を放送。
- 2006年は火曜日の試合は放送されず、土曜のナイター(18:30・19:00~20:54)と土曜・日曜のデーゲーム(14:00~16:00)を放送。
- 2007年は火曜・土曜のナイター(18:30・19:00~20:54)と木曜のナイターも放送。デーゲームは放送されなかった。
[編集] その他
- 主権試合は火曜・土曜、ビジターの東京ヤクルトスワローズ、福岡ソフトバンクホークス(TVQ製作)戦が土曜日、広島東洋カープ、横浜ベイスターズ戦が日曜デーゲーム時に放送することが多い。また上記の通り、主催試合の阪神タイガース戦をテレビ大阪に裏送りすることがある(火曜日が多い)。
[編集] 2007年の出来事
- 6月16日に放送された「北海道日本ハムファイターズ対中日ドラゴンズ」戦(札幌ドーム)は、テレビ愛知とテレビ北海道の共同制作となった(テレビ愛知からは、解説の稲葉光雄・ドラゴンズ側ベンチリポート担当アナ・制作スタッフ・サムライスタジアムで使用されるテロップが派遣・提供された模様)。この際、両局の視聴者向けにご当地グルメ(テレビ北海道向けには、テレビ愛知がある名古屋のグルメ。テレビ愛知向けにはテレビ北海道がある札幌のグルメ)がプレゼントされた。
- 2007年は、9月6日にナゴヤドームから中日ドラゴンズ対読売ジャイアンツ戦が「全力闘球2007」として放送された。この場合はテレビ東京系列全国放送となったが、ゴールデン枠をTXからのネット受けで大半を占める岐阜テレビ、並びに中日資本の三重テレビでの放送ネットなし。BSジャパン同時。CSはJ SPORTSで放映した。
- また同様に10月15日のクライマックス・セ1回戦「中日対阪神タイガース」を放送する予定となっていたが、中日が2連勝で巨人との2回戦(優勝戦相当)にコマを進めたため、開催されなかった。仮に開催された場合でもぎふチャン、三重テレビでの放送はされていない。更にその第2ステージ・読売ジャイアンツ戦も第5戦(10月22日)があれば、テレビ東京からの中継受けで東京ドームから放映されることになっていた(こちらはぎふチャンでも放映予定があったが三重テレビでは放映予定なし)が、中日3連勝でシリーズに進出したため放映がなかった。
- 2007年の日本シリーズは2年連続で日本ハム対中日戦となったが、テレビ東京系列では2試合(第2・5試合)を放映した。第5戦は、テレビ愛知としては開局25年目で初のホームゲームでの日本シリーズを中継することになり(但し試合中継制作はキー局のテレビ東京が担当)、日本一による胴上げも生中継した(これは民間テレビ史上初となる)。
[編集] 2008年の出来事
- 2008年は7試合を送る予定だが、ホームゲームの中継を強化し毎月1試合ペースで5試合を送る。(原則ナゴヤドームでの開催分。岐阜メモリアルセンター・長良川球場開催1試合含む)
- 2008年3月29日の広島戦よりハイビジョン制作となったほか、テロップが一新され、2007年までより動く箇所が増えた。
- 6月3日のセ・パ交流戦・対千葉ロッテ戦を千葉マリンスタジアムから生中継(19:00 - 20:54)する予定だったが、雨天のため試合中止(放映休止)となった。なお同試合は翌々5日に順延となったが、振替放送はされなかった。
[編集] 解説者
※過去には中日スカウト(当時)の近藤真市、法元英明、三沢淳(現在はテレビ愛知で放送中の岐阜県関連番組に出演中)らがゲスト解説として出演したことがあるほか、鹿島忠も現役引退後の数年間、中日投手コーチに就任する前に出演していた(現在は東海テレビ放送・東海ラジオ放送・中日スポーツの解説者・評論家を担当)。
[編集] 実況・ベンチリポート
- 高木大介(主に実況担当)
- 中本克樹(現在はベンチリポートが多くなったが、高木アナが実況担当中心になるまでは実況をメインに担当していた)
- 改野由佳(2007年の開幕2戦目中継より。ベンチリポートのみ。ビジター戦の自社制作は派遣されないことが多い)
[編集] ゲスト
川崎は主に関東での試合で解説を担当する他、ナゴヤドームでの試合に出演(稲葉とダブル解説)する場合もある。
[編集] その他
- ビジター戦中継関連の話題
- ドラゴンズ戦を中継する在名テレビ局(CS放送を除く)では、元々ホーム戦以外の試合中継を担当していた名残からか、ナゴヤドームでの放送権が認められた現在でも、ナゴヤドーム以外のホーム戦はもちろん、他のテレビ局が中継しないビジター戦でも現地にテレビ愛知の中継スタッフを派遣するなど、積極的に自社制作での中継を行っている。
- 2007年の中継した試合の連勝記録
- 2007年の開幕第2戦(対東京ヤクルト、ナゴヤドーム)からサムライスタジアムとして放送された以外のテレビ東京が制作した試合を含めて8月18日の横浜戦(ナゴヤドーム)に負けるまで7連勝という記録をだした。偶然といえばそれまでだが、連勝中は福岡ソフトバンクホークスや北海道日本ハムファイターズといったチームとの対戦もあったほか、一部スポーツ紙でこのことが話題になった。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
- GO!GO!ドラゴンズ(中日ドラゴンズ主催試合を放送した場合に、21:54〜放送されるミニ番組)
- 全力闘球(系列キー局であるテレビ東京のプロ野球中継でのタイトル)
- J SPORTS STADIUM(テレビ愛知製作の映像を使い、J SPORTSで実況・解説を差し替える試合がある)
- YOKOHAMAベイスターズナイター(tvk (テレビ神奈川)制作の番組で中日対横浜戦の中継を担当。)