トヨタ・3S-GE
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トヨタ・3S-GEは、ヤマハ発動機が開発しトヨタ自動車に供給生産していた、直列4気筒のDOHC16バルブガソリンエンジンである。
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[編集] 概要
1984年6月にマイナーチェンジを実施した2代目(V10系)カムリおよび初代(V10系)ビスタに搭載されたのが最初である。4気筒SOHC8バルブガソリンエンジンであった2S-Eをベースに、シリンダーの内径および行程を変更したものである。ターボ仕様の3S-GTEも存在する。最終型は世界に先駆けてDUAL VVT-iを搭載した。なお、3S-GEの派生版にあたるのがハイメカツインカムヘッドの3S-FEである。また、初期の3S-GEはバキュームセンサーが泣き所でもあり、何度かサービスキャンペーンが行われている。
トムスが提供するF3用エンジンのベースとして使われている。また2002年までは3S-GTEが全日本GT選手権に参戦するスープラに搭載されていた。肉厚の鋳鉄ブロックゆえ強度に長け、チューニングベースエンジンとして長らく用いられてきた。しかし、そのため重量が大きい(およそ160kg)のが欠点である。またホモロゲーション切れの期限が迫ってきていることもあり、F3用エンジンについても1AZ-FEをベースとした新型エンジンへの切り替えが進められている。
[編集] エンジン諸元
- 排気量:1998cc
- 気筒数:直列4気筒
- バルブ挟み角:50°
[編集] 搭載されていた乗用車
- アルテッツァ
- カムリ
- カリーナED
- カルディナ
- カレン
- カローラ (TRDカローラ2000)
- カローラセレス (TRDセレス2000)
- コロナ
- コロナEXiV
- セリカ
- ビスタ
- MR2
- RAV4 (TypeG)
[編集] 関連項目
エンジン概要 |
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トヨタのエンジン型式命名規則 |
ガソリン系エンジン系列 |
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ガソリン系エンジン |
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ディーゼル系エンジン |
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