慶應義塾幼稚舎
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慶應義塾幼稚舎(けいおうぎじゅくようちしゃ 英語名: Keio Gijuku Yochisha Primary School)は、学校法人慶應義塾が運営する私立小学校。東京都渋谷区恵比寿に位置する。幼稚舎の表記から幼稚園と間違われることが多い[1]。
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[編集] 概要
私立小学校。学費が高いが、入学者は慶應義塾大学までそのまま進級できるため人気がとても高い。しかし、小学校受験の場合は本人の努力云々よりも親の意志や社会的地位、経済力によるところが大きく[要出典]、本人の意志による受験を経験しないまま大学まで進学できてしまうことや、慶應義塾以外の選択肢がなくなる等の本人の可能性を摘んでしまう等の問題点の指摘もある。有名人(政治家・社長・芸能人)の子供が多く在籍する。留年によるサヴァイヴァルは存在し、2年続けて留年した場合退学となる。
校舎には冷暖房が完備されている。また、各教室に2台のプラズマテレビとパソコンが設置してある。制服の着用義務がある。最寄り駅は東京メトロ広尾駅。各学年にK組、E組、I組、O組の4つのクラスがある。6年間クラス替え、担任変更のない教育編成が特徴。在籍する男子児童は女子の2倍であり、1クラス36人の在籍、男子24人、女子12人の内訳になる。教育の一環として児童全員に、1000m完泳を義務付けている。また福澤諭吉の誕生日記念会では幼稚舎生が『福澤諭吉ここにあり』を歌う。校歌は多数あるが、「若き血」「福澤諭吉ここにあり」「幼稚舎マーチ」が有名。給食としてはホテルニューオータニの食事が採用されている。
[編集] 入学試験
入学試験に関して、不透明な金銭のやりとりを禁止するなどしている。金子郁容が舎長に就任後、完全実力制入試にすると発表した時、慶應OBから寄付金が減るなど反発があった[要出典]。
[編集] 脚注
- ^ 幼稚舎出身の南博は旧制東京高校尋常科に入ったとき、修身の時間に教育勅語を暗誦できなかったため「君は教育勅語を知らんのか、いったいどこの小学校からきた」と教師から怒られ、「慶應の幼稚舎です」と答えたが、「幼稚園のことをきいているのではない、小学校はどこだ」と怒鳴られたという(南博『出会いの人生──自伝のこころみ』p.8、勁草書房、2004年)。
[編集] 幼稚舎出身の著名人
- 近藤琢哉(フィギュアスケート選手)
- 安西祐一郎 (慶應義塾大学塾長、工学者)
- 池田尊弘 (創価学園主事)
- 伊藤公平 (慶應義塾大学理工学部教授、工学者)
- 石原良純 (タレント)
- 石原宏高 (衆議院議員)
- 石原伸晃 (衆議院議員)
- 石原延啓 (画家)
- 朝吹三吉 (フランス文学者)
- 伊藤雄之助 (俳優)
- 糸川正晃 (衆議院議員、ファイナンシャルプランナー)
- 上田昭夫 (慶應義塾體育會蹴球部元監督)
- 梅田晴夫 (劇作家、小説家、随筆家)
- 梅田望夫 (経営コンサルタント)
- 梅田みか (脚本家)
- 大塚雄三 (歌手)
- 岡本太郎 (画家)
- 越智隆雄 (衆議院議員)
- 金子郁容 (元慶應義塾幼稚舎長、慶應義塾大学教授)
- 河野明子 (アナウンサー)
- 川島裕 (侍従長、元外務事務次官)
- 木村太郎 (キャスター)
- 草野厚 (慶應義塾大学教授、コメンテーター)
- 小林陽太郎 (富士ゼロックス会長、経済同友会終身幹事)
- 駒井哲郎 (版画家)
- 坂井利彰 (慶應義塾大学體育會庭球部監督)
- 櫻井翔 (アイドル)
- 桜内義雄 (元衆議院議長)
- 重松宣雄 (駐奉天領事(昭和8年~ 柳条溝事件) / 府立一中へ)
- 獅子文六 (作家)
- 柴本幸 (女優)
- 杉山顕太郎 (ナレッジパーク社長 / ミス女子大生派遣事務所)
- 炭谷宗佑 (元日本テレビアナウンサー)
- 千住明 (作曲家)
- 千住博 (日本画家)
- 千住真理子 (ヴァイオリニスト)
- 園原ゆかり (タレント)
- 高木文雄 (元大蔵事務次官、元国鉄総裁)
- 高野真太郎 (ミュージシャン)
- 高橋治則 (東京協和信用組合元理事長、イ・アイ・イインターナショナル元社長)
- 武見敬三 (参議院議員)
- 玉塚元一 (ロッテリアCEO、ファーストリテイリング元社長・COO)
- 近田春夫 (作曲家)
- 堂本正樹 (劇作家、演出家、演劇評論家)
- 都倉賢 (Jリーガー)
- 冨田勝 (慶應義塾大学環境情報学部長)
- 友岡克彦 (東京工業大学、九州大学教授)
- 友岡賛 (慶應義塾大学商学部教授)
- 外山恵理 (アナウンサー)
- 永井均 (哲学者)
- 中村紘子 (ピアニスト)
- 中村光宏 (アナウンサー)
- 中山貴雄 (アナウンサー)
- 二村ヒトシ (AV監督)
- 根本美緒 (フリーアナウンサー、気象予報士)
- 野口冨士男 (作家)
- 林屋辰三郎 (歴史学者)
- 福澤克雄 (テレビディレクター、演出家、映画監督)
- 福澤幸雄 (カーレーサー)
- 藤山愛一郎 (外相、藤山コンツェルン総帥 / 通称「絹のハンカチーフ」)
- 藤山一郎 (歌手)
- 牧野直隆 (元高野連会長、野球殿堂)
- 松岡修造 (テニス選手)
- 松任谷正隆 (作曲家)
- 南博 (社会心理学者)
- 三宅恵介 (テレビディレクター)
- 宮下啓三 (独文学者)
- 森泉 (モデル、タレント)
- 山川方夫 (作家)
- 若杉弘 (指揮者)
- ZEEBRA (ラッパー)
- 植村甲午郎 (経団連会長 / 明治39年卒 府立一中へ)
- 武藤絲治 (カネボウ元社長 / 武藤山治の子)
- 柳満珠雄 (三井銀行元頭取)
- 服部正次 (服部時計店(現 セイコー)3代目 / 府立一中へ)
- 梁瀬次郎 (ヤナセ2代目 / 梁瀬長太郎の子)
- 武田長兵衛 (タケダ2代目)
- 小菅丹治 (伊勢丹元社長)
- 岡崎真一 (同和火災2代目 / 岡崎財閥)
- 長與又郎 (東大総長、医学部長 / 正則中へ)
- 井上絵美 (料理研究家 / 聖心女子学院へ)
- 森田貴寛 (元タレント、現歌手 / 森進一・森昌子の子)
[編集] 子供を幼稚舎に通わせた著名人
- 阿川弘之(作家)
- 秋元康(作詞家)
- 麻生太郎(政治家)
- 池田大作(創価学会名誉会長)
- 石原慎太郎(作家・政治家)
- 国松彰(元野球選手)
- 郷ひろみ(歌手)
- 斉藤慶子(女優)
- 柴俊夫(俳優)
- 千住鎮雄(慶應義塾大学工学部教授)
- 德川恒孝(徳川宗家第十八代当主、元日本郵船副社長)
- 二谷友里恵(女優)
- 原辰徳(野球選手)
- 藤井清孝(ルイ・ヴィトン ジャパン カンパニー プレジデント&CEO)
- フランキー堺(俳優)
- 古舘伊知郎(アナウンサー)
- 北城恪太郎(日本IBM会長)
- 村西とおる(AV監督)[要出典]
- 森進一(歌手)
- 森昌子(歌手)
- みのもんた
[編集] 外部リンク
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