広島電鉄700形電車 (初代)
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広島電鉄700形電車 (初代)(ひろしまでんてつ700かたでんしゃ)とは、1948年に登場した広島電鉄の路面電車である。現在活躍中の700形については広島電鉄700形電車 (2代)を確認の事。
目次 |
[編集] 500形時代
1938年に京王電気軌道(現在の「京王電鉄」)から10両購入された。大正期の京王を代表する木造高床車23型で、同型車は函館市電や中国大陸等へ渡っている。被爆の被害は全車比較的少なかったが、全車700形に改造された。
[編集] 被爆の被害
- 501:小破:1945年12月復旧
- 502:小破:1945年10月復旧
- 503:小破:1945年9月復旧
- 504:無被災:700系に改造
- 505:無被災:1947年9月復旧
- 506:無被災:700系に改造
- 507:無被災:700系に改造
- 508:無被災:700系に改造
- 509:無被災:1946年8月復旧
- 510:無被災:1947年3月復旧
[編集] 概要
1948年より650形に準じた車体に更新された。650型との差異は扉間が5枚窓であることと、張り上げ屋根であることである。更新元及び更新時期は以下の通りである。
- 701 < 501(1948年11月)
- 702 < 504(1948年11月)※
- 703 < 506(1948年11月)※
- 704 < 507(1948年12月)※
- 705 < 508(1948年12月)※
- 706 < 502(1949年12月)
- 707 < 503(1949年12月)
- 708 < 510(1949年12月)
- 709 < 505(1950年5月)
- 710 < 509(1950年5月)
「※」が付いている車両については500系に復旧されることなく直接700系に改造された。
1972年に4両廃車された。残った6両は1975年にワンマン改造されたが、1900形登場で1980年までに廃車された。
[編集] 主要諸元
[編集] 各車状況
- 701:1972年3月廃車
- 702:1972年3月廃車
- 703:1972年3月廃車
- 704:1980年4月廃車
- 705:1979年7月廃車
- 706:1979年4月廃車
- 707:1980年5月廃車(701に改番)
- 708:1972年3月廃車
- 709:1979年4月廃車(702に改番)
- 710:1979年7月廃車(703に改番)
[編集] 参考文献
- 『広電が走る街今昔』(JTBパブリッシング・長船友則) ISBN 4533059864
- 『私鉄の車両3 広島電鉄』(保育社・飯島巌) ISBN 4586532033
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