広島電鉄3900形電車
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広島電鉄3900形電車(ひろしまでんてつ3900かたでんしゃ)とは、1990年に登場した広島電鉄の路面電車である。愛称は「ぐりーんらいなー」(3950形まではこの愛称が付くが、3950形は、カタカナ表記であるため、ひらがなとしては、最後である。)
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[編集] 概要
広電では3800形に次ぐ連接車である。アルナ工機(現アルナ車両)で製造された。3800形のマイナーチェンジ形でモーター出力が60kwから85kwにUPされ、加速・減速がスムーズになった。路面電車である市内線と鉄道線である宮島線を直通運用出来る車両である。合計8編成が製造されて、広島電鉄宮島線(2号線)の主力として運用されている。愛称は「ぐりーんらいなー」で、後継の3950形に引き継がれている。宮島線直通が主な運用であるがラッシュ時には市内線でも運用されている。
[編集] 3901~3902
1990年に製造されたグループである。冷房機器は、廃車となった1090形の物が流用されている。
[編集] 3903
1991年に製造されたグループである。
[編集] 3904~3905
1992年に製造されたグループである。この編成以降2編成の連結が可能なように連結器が準備されている。
[編集] 3906
1995年に製造されたグループである。
[編集] 3907~3908
1996年に製造されたグループである。この2編成のみ車掌側出口付近の座席の配置が他の編成と異なる。運転開始当初は「広島電鉄85周年」電車として、記念ラベルの貼り付け、車内での飾りつけなどが施されていた。
その後の量産は3950形に移行した。
[編集] 主要諸元
- 製造初年:1990年
- 全長:26860mm
- 全幅:2496mm
- 全高:3820mm
- 自重:38.0t
- 車体構造:全金属製
- 定員(着席):152(66)人
- 出力・駆動方式:85kw×4、式
[編集] 各車状況
- 3901:1990年12月竣工:荒手車庫所属
- 3902:1990年12月竣工:荒手車庫所属
- 3903:1991年12月竣工:荒手車庫所属
- 3904:1992年1月竣工:荒手車庫所属
- 3905:1992年12月竣工:荒手車庫所属
- 3906:1995年11月竣工:荒手車庫所属
- 3907:1996年12月竣工:荒手車庫所属
- 3908:1996年12月竣工:荒手車庫所属
[編集] 参考文献
- 『ローカル私鉄車両20年 路面電車・中私鉄編』(JTBパブリッシング・寺田裕一) ISBN 4533047181
- 『広電が走る街今昔』(JTBパブリッシング・長船友則) ISBN 4533059864
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