広島電鉄3700形電車
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広島電鉄3700形電車(ひろしまでんてつ3700かたでんしゃ)とは、1984年に登場した広島電鉄の路面電車である。愛称は「ぐりーんらいなー」(3950形まではこの愛称が付く)。
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[編集] 概要
広電では3500形に次ぐ連接車である。アルナ工機(現アルナ車両)で製造された。先代の3500形と異なり、抵抗制御・平行カルダン駆動方式と手堅く作られた。路面電車である市内線と鉄道線である宮島線を直通運用出来る車両である。この連接車はヒット作となり、当時乗客が減少していた広島電鉄は持ち直した。一方、宮島線と並行する当時の国鉄は打撃を受け、これに触発される形で、広島地区には、東京・大阪以外で初めて、列車本数の多いフリークエンス型ダイヤが編成されることになり、このダイヤはその後全国へ波及することとなる。 2005年7月に3701が地元マンションの全面ラッピング電車になった。連接車では初の全面広告車である。このラッピングは2007年10月に標準色に戻されている。 2007年11月現在は3701と3702編成が市内線(主に1号線だが、ラッシュには3,5,7,8号線にも使用される)、3703~3705編成が宮島線(2号線)を担当する。
[編集] 3701
1984年に製造された車両である。速度制御装置は設置されていない。 車内の握り棒の形状が他車と異なる。
[編集] 3702
1985年に製造された車両である。この編成から速度制御装置が設置され、規定速度に達すると速度警告ランプが点灯し力行中でも加速を止める。
[編集] 3703
1986年に製造された車両である。
[編集] 3704~3705
1987年に製造された車両である。この2編成は幕の位置が他の3700形と異なり、車掌窓上に設置されている。また空調制御装置がC車1台設置となっている(他の3700形はA,B車2台設置)。
その後の量産は3800形に移行した。
[編集] 主要諸元
[編集] A・B
- 製造初年:1984年
- 全長:9980mm
- 全幅:2450mm
- 全高:3820mm
- 自重:14.50t
- 車体構造:全金属製
- 定員(着席):52(26)人
- 出力・駆動方式:60kw×2、平行カルダン式
[編集] C
- 製造初年:1984年
- 全長:6720mm
- 全幅:2450mm
- 全高:3711mm
- 自重:8.50t
- 車体構造:全金属製
- 定員(着席):36(16)人
[編集] 各車状況
- 3701:1984年12月竣工:千田車庫所属
- ゆめタウン広島、帯広告車
- かつてはアーバンコーポレイションのラッピング電車(全面広告電車)となっていた。
- 3702:1985年12月竣工:千田車庫所属
- ひろでん中国新聞旅行、帯広告車
- 3703:1986年7月竣工:荒手車庫所属
- 標準色
- かつては2006FIBAバスケットボール世界選手権のラッピング電車(全面広告電車)となっていた。
- 3704:1987年6月竣工:荒手車庫所属
- ひろでん中国新聞旅行、帯広告車
- 3705:1987年6月竣工:荒手車庫所属
- 踏切事故防止啓発車両、帯広告車
[編集] 参考文献
- 『ローカル私鉄車両20年 路面電車・中私鉄編』(JTBパブリッシング・寺田裕一) ISBN 4533047181
- 『広電が走る街今昔』(JTBパブリッシング・長船友則) ISBN 4533059864
- 『私鉄の車両3 広島電鉄』(保育社・飯島巌) ISBN 4586532033
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