アイ・フィール・ファイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アイ・フィール・ファイン I Feel Fine |
||
---|---|---|
ビートルズ の シングル | ||
リリース | 1964年11月27日 (イギリス) 1964年11月23日 (アメリカ) |
|
録音 | アビー・ロード・スタジオ (1964年10月18日) | |
ジャンル | ロック | |
時間 | 2分18秒 | |
レーベル | パーロフォン (イギリス) キャピトル・レコード (アメリカ) |
|
プロデュース | ジョージ・マーティン | |
チャート最高順位 | ||
|
||
ビートルズ 年表 | ||
ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」 (1964年) |
アイ・フィール・ファイン (1964年) |
涙の乗車券 (1965年) |
「アイ・フィール・ファイン」("I Feel Fine")は、1964年11月にビートルズが発表した8枚目のオリジナル・シングル曲である。
目次 |
[編集] 解説
レノン=マッカートニーの作品。実質的にはレノンの作った楽曲である。リード・ヴォーカルリードヴォーカルはジョン・レノン。ポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンがコーラスをつけている。
本作の演奏ではイントロで使われているフィードバック奏法が大変印象的である。このフィードバックは偶然の産物ではなく第1テイクから入れられていた。録音に際しジョン・レノンはギブソン・J-160Eをアンプに繋いだ状態で5弦開放、ポールがヘフナー・500-1で3弦の開放でピッキングして、ジョンがそのままヴォックス・アンプに近づく事により出している。ライブのレパートリーとしても取り上げられていたが、ジョンはライブでこの曲を演奏する前に時折フィードバックを披露していたことがある(1965年8月30日のハリウッド・ボウル公演や1966年7月1日の日本武道館公演において。日本武道館公演では映像でもその模様が確認できる)。
ジョンは、プレイボーイ誌のインタビューで「1920年代の古いブルースのレコードではフィードバックを使っているのはあるが、それを別にすると、この曲の前にフィードバックをあんな風に使っている曲はないと断言できる。ライブでフィードバック奏法をやっていた者はいたが、レコードにこの手法を使ったミュージシャンはいなかった。(ロックンロールの)レコードでの最初のフィードバックだ。ビートルズの為に声を大にして言いたいね。ジミ・ヘンドリックスやザ・フーよりも先だって」と語っている。
同じく印象的なギターフレーズは、ボビー・パーカーの「ウォッチ・ユア・ステップ」のギター・フレーズを弾いているうちに出来てきたものであることをジョンが後に語っている。
[編集] ステレオ・ヴァージョン
「アイ・フィール・ファイン」のリアル・ステレオ・ヴァージョンは1966年12月にリリースされたアルバム『オールディーズ』ステレオ盤に収録された。CDでは1988年3月にリリースされたアルバム『パスト・マスターズ Vol.1』に収録された。
[編集] ミキシング
ミキシング 米国盤『BEATLES 65』収録分(モノラル・ステレオとも)は非常に深いエコーがかけられており。エンディングが短い(フェード・アウトが早い)。なお同ステレオ盤に収録されたものは擬似ステレオ(デュオフォニック)である。 英国プレス・日本プレスのアナログ盤『THE BEATLES 1962-1966(通称:赤盤)』収録分はイントロのフィード・バック音の前に誰かの咳払いとドラム・スティックの音が収録されている(アメリカ盤は通常)。
[編集] シングル盤
イギリスでは1964年11月27日にリリースされ『ニュー・ミュージカル・エクスプレス』、『メロディ・メイカー』共に6週連続1位。アメリカでは同年11月23日にリリース。『ビルボード』("Billboard")誌では、1964年12月26日に週間ランキング第1位を獲得。以後3週連続第1位を記録した。ビルボード誌1964年年間ランキングは第14位。B面は「シーズ・ア・ウーマン」
[編集] 収録アルバム/シングル
- アイ・フィール・ファイン - シングル盤。B面は「シーズ・ア・ウーマン」
- ビートルズ '65
- ザ・ビートルズ1962年〜1966年
- パスト・マスターズ Vol.1
- ザ・ビートルズ・アンソロジー2
- ザ・ビートルズ1