ユー・ノウ・マイ・ネーム
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「ユー・ノウ・マイ・ネーム」("You Know My Name (Look Up The Number)")は、1970年3月にビートルズが発表した22枚目のオリジナル・シングル(「レット・イット・ビー」)のB面曲である。
[編集] 解説
レノン=マッカートニーの作品。実質的にはレノンの作った楽曲である。ヴォーカルはジョン・レノンとポール・マッカートニー。 イントロのあと、怪しげなナイト・クラブ「スラッガー」の某バンド(デニス・オ・ベルをフューチャー)に扮したビートルズがライヴ・パフォーマンスを繰り拡げる。しかし歌い始めるも歌詞は「名前を知ってるなら、(電話帳で電話)番号を調べろよ。」を繰り返すだけ。司会者役はジョン、デニス役をポールが受け持つ。気分良さそうにデニス・オ・ベル(ポール)が歌い始めるが、司会者(ジョン)がヤジにも似たからかいを入れる。中程から司会者がパフォーマンスをうち切ると、ピアノを伴奏にジョンとポールの裏声、鳩笛を加えたの「名前を知ってるなら、番号を調べろよ。」の掛け合い。ラストはビートルズには珍しい本格的なジャズ・パフォーマンス(もっともパロディである)が始まり、喉の不調を訴えるかのような意味不明の掛け合いが始まる。サックスが曲を閉じるがその際にはジョン(ポールの説も強い)のゲップ音まで入る(注意して聴かないとわかりづらい)。最後は独り言と咳払いで突然終わる。ほとんどおふざけという内容である。
曲は1967年マジカル・ミステリー・ツアーのセッション中にレコーディングが開始されたがその時点では未完成であった。後にヴォーカルを加えた完成版をジョンが1969年に結成したプラスティック・オノ・バンドの4枚目のシングルとして発表しようと計画していたものの、中止となり、最終的に「レット・イット・ビー」のB面収録曲として発表された。
リリース時には既に死亡しているローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズがサックスで参加している。ポール曰く、「この曲を作るのは楽しかった。心底楽しみながら作った曲だよ。」。
なお曲のタイトルは、(Look Up The Number) がサブタイトルとしてメインタイトルにつけられているが、カタカナ邦題にも「(ルック・アップ・ザ・ナンバー)」を表記しているケースもある(ほかにも「ユー・ノゥ・マイ・ネーム 」など)。歌詞の聞こえ方から(Look Up My Number)という間違いもネットなどで多く見られる。
[編集] ステレオ・ヴァージョン
「ユー・ノウ・マイ・ネーム」のリアル・ステレオ・ヴァージョンはビートルズの活動中にはリリースされなかった。1996年3月リリースの『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』に収録されている。ただし『アンソロジー2』ではオリジナルのモノラル・ヴァージョンに含まれない部分が多く、またモノラル・ヴァージョンからカットされた部分もある。モノラル・ヴァージョンどおりのステレオ・ヴァージョンは依然リリースされていない。