リアル・ラヴ
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リアル・ラヴ Real Love |
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ビートルズ の シングル 収録アルバム 『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』 |
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リリース | 1996年3月4日 1996年3月5日 1996年3月4日 |
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規格 | CDシングル | ||||
録音 | オリジナル録音:ニューヨークのジョン・レノン自宅(1979年) 1995年2月 |
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ジャンル | ロック | ||||
時間 | 3分54秒 | ||||
レーベル | アップル・レコード | ||||
作詞・作曲者 | ジョン・レノン | ||||
プロデューサー | ジェフ・リン、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター | ||||
チャート最高順位 | |||||
ビートルズ シングル 年表 | |||||
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リアル・ラヴ ( Real Love ) は、イギリスのロックバンド、ビートルズ解散後の新曲であり、元メンバーのジョン・レノンの作詞・作曲の曲。ビートルズとしては最後のシングルである。
目次 |
[編集] 解説
「フリー・アズ・ア・バード」に続く第2弾のマキシシングル。カップリングには『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』に収録されなかった、3曲の別テイクが収録されている。
曲自体は既にドキュメンタリー映画「イマジン」で発掘されており、サントラ盤CD『イマジン (オリジナル・サウンドトラック)』(1988年)には「1971年に作られた曲」と解説されている。しかし、「ビートルズアンソロジー2」には「1979年の作品」という記述があり、意見が分かれている。本作はオノ・ヨーコが所持していたテープをメンバー3人に託し、ビートルズの作品として完成させたものである。
なお、『ジョン・レノン・アンソロジー』に元になったテイクが収録されている。この冒頭では、ジョンが「Take 4」と言った後に演奏が始められる。また、ジョンのアコースティック演奏を集めたアルバム『ラヴ〜アコースティック』(2004年)には、ギターによる別テイクが収録されている。
[編集] ビートルズバージョンへ
ビートルズバージョンへのリニューアル過程はまず、コンピュータで伴奏などの雑音を取り除き、キーを上げて(D major → E♭ major)、間奏を一部カットした。そして、ジョンのボーカルに合わせてポール・マッカートニーが一緒に歌っている。冒頭の電子チェンバロは、ビコーズで使用したもので、このパートはポールが演奏した(ジョンの原曲にもこのパートはある)。「フリー・アズ・ア・バード」に続き、ジョージ・ハリスンが得意のスライド・ギターを披露している。ドラムはリンゴ、ベースはポール。
リンゴ・スターは“この曲は、「フリー・アズ・ア・バード」よりポップな曲”とコメントしている。
[編集] シングル収録曲
- リアル・ラヴ - Real Love
- ベイビーズ・イン・ブラック - Baby's In Black
- イエロー・サブマリン - Yellow Submarine
- ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア (テイク7&13)- Here, There And Everywhere (Take7&13)
[編集] 補足
- 「ビートルズの新曲」とよく言われるが、前述の通り、ジョンのソロ名義でのアルバムなどには既に収録されているので、初披露された楽曲という意味合いではない。
- CDの歌詞カードは(日本盤に付いた歌詞カードは、日本のレコード会社が独自に聞き取って書き起こしているものなので、聞き取りミスがあるため)、ジョンの自筆原稿などと比較して多くの誤りが指摘されている。後に、雑誌「NOWHERE」に改訂版が掲載された。