アスク・ミー・ホワイ
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「アスク・ミー・ホワイ」("Ask Me Why")は、1963年1月にビートルズが発表した2枚目のオリジナル・シングル(「プリーズ・プリーズ・ミー」)のB面曲である。
[編集] 解説
レノン=マッカートニーの作品。実質的にはレノンの作った楽曲である。リードヴォーカルはジョン・レノン。
ジョン・レノンが当時好きなアーティストのひとつだった、アメリカの男性コーラスグループ、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズの曲作りを基に、自己流の作曲技法を試行錯誤しながら作った楽曲といわれている。
ビートルズとしてデビューする前から、グループのオリジナル曲として歌われていた。例えばハンブルグでの公演など。その当時の楽曲は、公式テイクとは相当異なった印象であった。公式録音前に、より洗練した歌唱と演奏に変更された。
公式テイクの録音は『プリーズ・プリーズ・ミー』と同じく1962年11月26日に行われた[1]。もっともこれより前の1962年6月6日、デビュー前にEMIで行ったオーディションの際に一度録音されていたが、この音源は現在失われている。
1962年のライヴでは頻繁に演奏されており、12月31日にハンブルクのスター・クラブでオーディエンス録音されたとおぼしきライヴ音源が、1977年以降さまざまな形で発売されている。
1963年3月リリースのアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』のA面6曲目(現在のCDでは6曲目)に再収録された。既発シングル曲をアルバム収録するケースはあまり多くない。
指揮者・作曲家のレナード・バーンスタインのお気に入りの曲でもある。
[編集] ステレオ・ヴァージョン
「アスク・ミー・ホワイ」のリアル・ステレオ・ヴァージョンは1963年4月にリリースされたアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』ステレオ盤に収録された。長らくステレオ・ヴァージョンはCD化されなかったが、2005年に発売された『ザ・ビートルズ ザ・キャピトル・アルバムス Vol.2』CDボックス中のアルバム『ジ・アーリー・ビートルズ』に収録された。
[編集] 脚注
- ^ 出典:マーク・ルウィソーン『ビートルズ/レコーディング・セッション』内田久美子訳、シンコー・ミュージック、1990年、24頁