UEFAチャンピオンズリーグ
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種類 | サッカー |
---|---|
開始年 | 1955年 |
参加チーム | 32 |
国 | UEFA加盟国 |
前回優勝チーム | マンチェスター U. |
UEFAチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)は、欧州サッカー連盟(UEFA)により毎年9月から翌年の5月にかけて開かれるクラブチームの国際サッカー大会である。CLとも略記される。1955年にUEFAチャンピオンズカップ(European Cup)の名称で始まり、1992年からUEFAチャンピオンズリーグとして再編成された。
欧州クラブシーンにおける最も権威ある国際大会であり、各国リーグ戦の上位クラブが総登場することから世界的な注目を集める。勝ち上がるごとにクラブには莫大な収益がもたらされ、優勝クラブは名実共に欧州一の称号を得られることから、自国のリーグ戦よりもこちらで勝つことを優先しているクラブも数多い。 優勝クラブは「クラブ世界一」を決めるインターコンチネンタルカップやFIFAクラブワールドカップの出場権を得られるが、それ以前に、この大会で優勝したクラブが実質的には世界一のクラブであると認識する者も少なくない。
目次 |
[編集] 大会のシステム
[編集] 国別出場枠
UEFAに加盟する各国地域内での前年度リーグ戦の上位クラブが参加できる。国別の出場枠およびどのレベルから参加できるかは、UEFAの国別ランキングで決まる。
- UEFAランキング1位~3位の国: 4クラブ
- UEFAランキング4位~6位の国: 3クラブ
- UEFAランキング7位~15位の国: 2クラブ
- UEFAランキング16位以下の国: 1クラブ
これとは別にUEFAチャンピオンズリーグ前年度優勝の枠があるが、国別の出場枠は最大4である。(つまりUEFAランキング4位以下の国のクラブが優勝した場合は、国別出場枠が1つ増える。)
2004-2005シーズンで優勝したリヴァプールは、FAプレミアリーグではリーグ5位に終わり、本来ならば2005-2006シーズンはUEFAカップに回る事となるはずだったが、特例としてノーシードでの出場となった。2006-2007シーズンから前年度優勝クラブはグループリーグにシードされる事となった。
UEFA会長であるミシェル・プラティニは、2006年に行われた会長選挙の際、出場枠の再配分を会長選の公約として掲げており、出場枠の変動をめぐって予断を許さない状況となっている。
[編集] 本大会グループリーグの構成
- UEFAチャンピオンズリーグ前年度優勝クラブ(1)
- UEFAランキング1位~9位の国の優勝クラブ(9)
- UEFAランキング1位~6位の国の2位クラブ(6)
- 予選を勝ち上がってきたクラブ(16)
ただし、UEFAチャンピオンズリーグ前年度優勝クラブがUEFAランキング1位~3位の国で、すでにUEFAチャンピオンズリーグのグループリーグ出場権を獲得している場合は、UEFAランキング10位の国の優勝クラブがグループリーグ出場権を得る。
本戦グループリーグ3位となったクラブはUEFAカップの3回戦から参加する。
[編集] 予選
予選に出場するチームは次の規則によって決まっている。
- 1次予選から出場
- UEFAランキング23位以下の国の優勝クラブ
- 2次予選から出場
- UEFAランキング16位~22位の国の優勝クラブ
- UEFAランキング10位~15位の国の2位クラブ
- 最終予選から出場
- UEFAランキング10位~15位の国の優勝クラブ
- UEFAランキング7位~9位の国の2位クラブ
- UEFAランキング1位~6位の国の3位クラブ
- UEFAランキング1位~3位の国の4位クラブ
UEFAチャンピオンズリーグ前年度優勝クラブが既にUEFAチャンピオンズリーグのグループリーグ出場権などを獲得している場合や、国ごとの最大出場枠が4クラブであることなどから予選の出場枠には変動がある。
最終予選の敗者はUEFAカップの1回戦に回る。
[編集] 本大会
- グループリーグは32クラブを4クラブ×8グループに分ける。ホーム・アンド・アウェー方式の2回総当りで争い、各組2位までの16チームが決勝トーナメントに進む。また、グループリーグ3位のチームはUEFAカップの決勝トーナメントに回る。
勝ち点が同じチームが出た場合の順位の付け方は以下の順に順位が付けられる。
- 該当チーム同士の直接対決における勝点
- 該当チーム同士の直接対決における総得点
- 該当チーム同士の直接対決におけるアウェイゴール数
- 全試合の得失点差
- グループリーグにおける総得点
- UEFAランキングの上位の国と地域
- 決勝トーナメントは16クラブによるホーム・アンド・アウェー方式によるトーナメントで、2試合の通算得点が同じ場合はアウェーゴールの多い方が勝者となる。それでも勝者が決まらない場合は、2試合目の試合後に前後半15分の延長戦を行う。 延長戦後、得点数が同数であった場合にもアウェーゴールが適用され、アウェークラブが次のラウンドに進出する。 延長戦で両軍とも無得点の場合はPK戦で勝者を決定する。
- 準々決勝以降は再度組み合わせ抽選を決勝戦開催地にて実施、そこで前年優勝クラブから優勝カップを返還する。
- 決勝戦は中立地(自国クラブが勝ち上がった場合は中立地でなくなるが)での1試合決着とし、90分で決しない場合は延長戦を行い、さらに決しない場合はPK戦となる。
[編集] 抽選のシステム
- グループリーグでは、まず32クラブを過去のUEFAチャンピオンズリーグやUEFAカップの成績などで決定されるUEFAチームランキングにより8チームずつ4つのポットに分ける。そのポットから1クラブずつ選び4クラブが1つのリーグに入る。その際に同国のチームが同じリーグに入らないように考慮される(カントリープロテクション。特例出場の場合は考慮されない。2005-2006の大会では特例で出場したリヴァプールは同じイングランドのチェルシーと同組になっている。)。またグループA - Dを赤、E - Hを青とし、同じ国から2クラブ出場する場合はペア、3クラブ出場する場合は2クラブがペア、4クラブ出場する場合は2組のペアとし、ペア同士が同じ色のグループに入らないように抽選する(例えば同じ国からクラブYとクラブZが出場する場合、YがグループA - Dのどれかに入ればZは自動的にグループE - Hのどれかに入ることになる)。これは同国クラブの戦う曜日が被らないようにするために行われる。また、抽選後にコンピュータによりグループ内での序列を計算し、同国チームのホームとアウェーが被らないように調整する(序列1はAHAHHA、序列2はHAHAAHとなりH&Aが対になっている。序列3はAHHAHA、序列4はHAAHAHである。)。同じ国から2クラブ出場の場合は1と2との対、もしくは3と4との対になるように調整し、4クラブ出場の場合でも同じ国内で同じ曜日にホームゲームが行われることはなくなる。ただし例外が2006-2007シーズンにあった。このシーズンはロシアからCSKAモスクワとスパルタク・モスクワの2クラブが出場した。ロシアは気温が低いのでグループリーグの最終戦が行なわれる12月にホームゲームを避けるために両クラブが最終戦をアウェーで戦った(このためホームとアウェーを別々に行なえたのはグループリーグ全6節中2節だけになった。)なお同じく気温が低く2クラブ出場の可能性があるノルウェーのクラブが2クラブ出場する場合も同様の措置を採ることになっている。(2005-2006シーズンに可能性があった)
- 決勝トーナメント1回戦ではグループリーグ1位のクラブと2位のクラブが当たるように抽選する。その際も同国のクラブ同士が対戦しないように考慮される。また、グループリーグで対戦したクラブとも当たらないよう考慮される。抽選はグループリーグ2位の8クラブの玉を入れたポット、1位のクラブについてそれぞれ複数の玉を入れた8つのポット、そして1位のクラブを抽選するための空のポットの計10ポットを用意して行われる。そして、まず2位のチームのポットから1チームを選び、前述の条件により対戦可能なクラブの玉を空のポットに入れて抽選することで組み合わせが決まる。この作業を8カード決まるまで繰り返す。
- 1回戦が終わると8クラブで再び抽選が行われる。これが最後の抽選である。ここでは準々決勝および準々決勝以降の組み合わせを抽選する。準々決勝以降はカントリープロテクションは考慮されない。
[編集] 歴代大会結果
シーズン | 優勝 | 決勝戦スコア | 準優勝 | 会場 | 得点王 |
---|---|---|---|---|---|
1955/56 詳細 |
レアル・マドリード | 4 - 3 | スタード・ランス | パルク・デ・プランス パリ |
|
1956/57 詳細 |
レアル・マドリード | 2 - 0 | フィオレンティーナ | サンティアゴ ベルナベウ マドリード |
|
1957/58 詳細 |
レアル・マドリード | 3 - 2 延長戦 | ミラン | ヘイゼル ブリュッセル |
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1958/59 詳細 |
レアル・マドリード | 2 - 0 | スタード・ランス | ネッカー シュトゥットガルト |
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1959/60 詳細 |
レアル・マドリード | 7 - 3 | フランクフルト | ハンプデン パーク グラスゴー |
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1960/61 詳細 |
ベンフィカ | 3 - 2 | バルセロナ | バンクドルフ ベルン |
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1961/62 詳細 |
ベンフィカ | 5 - 3 | レアル・マドリード | オリンピスフ アムステルダム |
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1962/63 詳細 |
ミラン | 2 - 1 | ベンフィカ | ウェンブリー ロンドン |
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1963/64 詳細 |
インテル | 3 - 1 | レアル・マドリード | プラーター ウィーン |
|
1964/65 詳細 |
インテル | 1 - 0 | ベンフィカ | サン シーロ ミラノ |
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1965/66 詳細 |
レアル・マドリード | 2 - 1 | パルチザン・ベオグラード | ヘイゼル ブリュッセル |
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1966/67 詳細 |
セルティック | 2 - 1 | インテル | ナシオナウ リスボン |
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1967/68 詳細 |
マンチェスター U. | 4 - 1 延長戦 | ベンフィカ | ウェンブリー ロンドン |
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1968/69 詳細 |
ミラン | 4 - 1 | アヤックス | サンティアゴ ベルナベウ マドリード |
|
1969/70 詳細 |
フェイエノールト | 2 - 1 延長戦 | セルティック | サン シーロ ミラノ |
|
1970/71 詳細 |
アヤックス | 2 - 0 | パナシナイコス | ウェンブリー ロンドン |
|
1971/72 詳細 |
アヤックス | 2 - 0 | インテル | デ・カイプ ロッテルダム |
|
1972/73 詳細 |
アヤックス | 1 - 0 | ユヴェントス | ツルベナ・ズベズダ ベオグラード |
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1973/74 詳細 |
バイエルン | 1 - 1 延長戦 4 - 0(再試合) |
アトレティコ・マドリード | ヘイゼル ブリュッセル |
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1974/75 詳細 |
バイエルン | 2 - 0 | リーズ | パルク デ プランス パリ |
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1975/76 詳細 |
バイエルン | 1 - 0 | サンテティエンヌ | ハンプデン・パーク グラスゴー |
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1976/77 詳細 |
リヴァプール | 3 - 1 | ボルシアMG | オリンピコ ローマ |
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1977/78 詳細 |
リヴァプール | 1 - 0 | クラブ・ブルッヘ | ウェンブリー ロンドン |
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1978/79 詳細 |
ノッティンガム・フォレスト | 1 - 0 | マルメ | オリンピア ミュンヘン |
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1979/80 詳細 |
ノッティンガム・フォレスト | 1 - 0 | ハンブルガーSV | サンティアゴ ベルナベウ マドリード |
|
1980/81 詳細 |
リヴァプール | 1 - 0 | レアル・マドリード | パルク デ プランス パリ |
|
1981/82 詳細 |
アストン・ヴィラ | 1 - 0 | バイエルン | デ カイプ ロッテルダム |
|
1982/83 詳細 |
ハンブルガーSV | 1 - 0 | ユヴェントス | スピリオス ルイス アテネ |
|
1983/84 詳細 |
リヴァプール | 1 - 1 延長戦 (4 - 2)PK戦 |
ローマ | オリンピコ ローマ |
|
1984/85 詳細 |
ユヴェントス | 1 - 0 註1 | リヴァプール | ヘイゼル ブリュッセル |
|
1985/86 詳細 |
ステアウア・ブカレスト | 0 - 0 延長戦 (2 - 0)PK戦 |
バルセロナ | サンチェス ピスファン セビリア |
|
1986/87 詳細 |
ポルト | 2 - 1 | バイエルン | プラーター ウィーン |
|
1987/88 詳細 |
PSV | 0 - 0 延長戦 (6 - 5)PK戦 |
ベンフィカ | ネッカー シュトゥットガルト |
|
1988/89 詳細 |
ミラン | 4 - 0 | ステアウア・ブカレスト | カンプ ノウ バルセロナ |
|
1989/90 詳細 |
ミラン | 1 - 0 | ベンフィカ | プラーター ウィーン |
|
1990/91 詳細 |
レッドスター ベオグラード | 0 - 0 延長戦 (5 - 3)PK戦 |
マルセイユ | サン ニコラ バーリ |
|
1991/92 詳細 |
バルセロナ | 1 - 0 延長戦 |
サンプドリア | ウェンブリー ロンドン |
|
1992/93 詳細 |
マルセイユ | 1 - 0註2 | ミラン | オリンピア ミュンヘン |
|
1993/94 詳細 |
ミラン | 4 - 0 | バルセロナ | スピリオス ルイス アテネ |
|
1994/95 詳細 |
アヤックス | 1 - 0 | ミラン | エルンスト ハッペル ウィーン |
|
1995/96 詳細 |
ユヴェントス | 1 - 1 延長戦 (4 - 2)PK戦 |
アヤックス | オリンピコ ローマ |
|
1996/97 詳細 |
ドルトムント | 3 - 1 | ユヴェントス | オリンピア ミュンヘン |
|
1997/98 詳細 |
レアル・マドリード | 1 - 0 | ユヴェントス | アムステルダム アレナ アムステルダム |
|
1998/99 詳細 |
マンチェスター U. | 2 - 1 | バイエルン | カンプ ノウ バルセロナ |
|
1999/2000 詳細 |
レアル・マドリード | 3 - 0 | バレンシア | スタッド ドゥ フランス, サンドニ |
|
2000/01 詳細 |
バイエルン | 1 - 1 延長戦 (5 - 4)PK戦 |
バレンシア | サン シーロ ミラノ |
|
2001/02 詳細 |
レアル・マドリード | 2 - 1 | レヴァークーゼン | ハムデン・パーク グラスゴー |
|
2002/03 詳細 |
ミラン | 0 - 0 延長戦 (3 - 2)PK戦 |
ユヴェントス | オールド トラフォード マンチェスター |
|
2003/04 詳細 |
ポルト | 3 - 0 | モナコ | アレナ・アウフシャルケ ゲルゼンキルヘン |
|
2004/05 詳細 |
リヴァプール | 3 - 3 延長戦 (3 - 2)PK戦 |
ミラン | アタテュルク オリンピヤト イスタンブール |
|
2005/06 詳細 |
バルセロナ | 2 - 1 | アーセナル | スタッド ドゥ フランス サンドニ |
|
2006/07 詳細 |
ミラン | 2 - 1 | リヴァプール | スピロス ルイス アテネ |
|
2007/08 詳細 |
マンチェスター U. | 1 - 1 延長戦 (6 - 5)PK戦 |
チェルシー | ルジニキ モスクワ |
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2008/09 詳細 |
オリンピコ ローマ |
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2009/10 詳細 |
サンティアゴ ベルナベウ マドリード |
[編集] 優勝回数
優勝回数 | クラブ名 | 年 |
---|---|---|
9回 | レアル・マドリード | 1955/56, 1956/57, 1957/58, 1958/59, 1959/60, 1965/66, 1997/98, 1999/2000, 2001/02 |
7回 | ミラン | 1962/63, 1968/69, 1988/89, 1989/90, 1993/94, 2002/03, 2006/07 |
5回 | リヴァプール | 1976/77, 1977/78, 1980/81, 1983/84, 2004/05 |
4回 | アヤックス | 1970/71, 1971/72, 1972/73, 1994/95 |
4回 | バイエルン | 1973/74, 1974/75, 1975/76, 2000/01 |
3回 | マンチェスター U. | 1967/68, 1998/99, 2007/08 |
2回 | ベンフィカ | 1960/61, 1961/62 |
2回 | インテル | 1963/64, 1964/65 |
2回 | ノッティンガム・フォレスト | 1978/79, 1979/80 |
2回 | ユヴェントス | 1984/85, 1995/96 |
2回 | ポルト | 1986/87, 2003/04 |
2回 | バルセロナ | 1991/92, 2005/06 |
1回 | セルティック | 1966/67 |
1回 | フェイエノールト | 1969/70 |
1回 | アストン・ヴィラ | 1981/82 |
1回 | ハンブルガーSV | 1982/83 |
1回 | ステアウア・ブカレスト | 1985/86 |
1回 | PSV | 1987/88 |
1回 | レッドスター・ベオグラード | 1990/91 |
1回 | マルセイユ | 1992/93 |
1回 | ドルトムント | 1996/97 |
注:優勝回数が同じ場合は、初優勝の年が古い方から順に並んでいる。
[編集] 国別優勝回数
優勝回数 | 国名 | 年 |
---|---|---|
11回 | スペイン | 1955/56, 1956/57, 1957/58, 1958/59, 1959/60, 1965/66, 1997/98, 1991/92, 1999/2000, 2001/02, 2005/06 |
11回 | イタリア | 1962/63, 1963/64, 1964/65, 1968/69, 1984/85, 1988/89, 1989/90, 1993/94, 1995/96, 2002/03, 2006/07 |
11回 | イングランド | 1967/68, 1976/77, 1977/78, 1978/79, 1979/80, 1980/81, 1981/82, 1983/84, 1998/99, 2004/05, 2007/08 |
6回 | オランダ | 1969/70, 1970/71, 1971/72, 1972/73, 1987/88, 1994/95 |
6回 | ドイツ | 1973/74, 1974/75, 1975/76, 1982/83, 1996/97, 2000/01 |
4回 | ポルトガル | 1960/61, 1961/62, 1986/87, 2003/04 |
1回 | スコットランド | 1966/67 |
1回 | ルーマニア | 1985/86 |
1回 | ユーゴスラビア | 1990/91 |
1回 | フランス | 1992/93 |
注:優勝回数が同じ場合は、初優勝の年が古い方から順に並んでいる。
[編集] 補足
[編集] ユニフォーム
大会出場全チームには、右袖に大会公式球をモチーフとしたロゴがつけられる。前シーズン優勝クラブだけは別で、紺地に公式球、また中央に○○/○○ CHAMPIONS(○○/○○には前シーズンの数字が入る)と書かれたバッジが付けられる。
また、クラブによって、選手は各国リーグ戦で用いているユニフォームとはスポンサーやデザインが異なった欧州カップ戦用ユニフォームを着用することがある。例えばバイエルン・ミュンヘンは、リーグ戦のユニフォームは赤であるが、チャンピオンズリーグでは異なる色がホームユニフォームの色である。
青地に優勝トロフィーと優勝回数が描かれた楕円形のバッジを左袖につけているクラブが存在する。このバッジをつけることができるのは、後述のビッグイヤーの永久保持を認められたチームのみである。
[編集] 優勝カップ「ビッグイヤー」
優勝カップはビッグイヤーと呼ばれる。優勝トロフィーの把手の形が大きく耳の形に似ていることからついたものである。
1966年、第12回大会までは小ぶりなものだったが、この年に5連覇を果たしたレアル マドリードの偉業を称えるために翌年からリニューアルされ、現在のものとなった。
3年連続もしくは5回の優勝で永久保持が許される。
永久保持が認められたクラブ:
- レアル マドリード ( スペイン、優勝9回)
- ミラン ( イタリア、優勝7回)
- リヴァプール ( イングランド、優勝5回)
- アヤックス ( オランダ、三連覇1回)
- バイエルン ミュンヘン ( ドイツ、三連覇1回)
[編集] 賛歌
大会がUEFAチャンピオンズリーグに変更された1992年以降はテーマ曲「UEFAチャンピオンズリーグ賛歌(UEFA Champions League Hymn)」が使われている。ヘンデルの『司祭ザドク(Zadok the priest)』のメロディをベースに、イギリス人トニー・ブリテンが作詞とアレンジを加え創り上げた。 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏、セント・マーチン・アカデミー合唱団の合唱をレコーディングしたものが試合開始前や、テレビ中継開始時と終了時に流される。
UEFAの公式言語である英語、ドイツ語、フランス語によって、荘厳と熱狂とを併せ持って歌われるサビは、そのシンプルながら美しいメロディとも相まって、これから始まる試合に対する選手やファンの興奮と期待をかき立てるのに一役買っている。
なお、本賛歌のオリジナルバージョンは、二つの短いヴァースとコーラスからなる3分程の曲であるが、商業ベース(CD等)でリリースされたことは今まで無い。試合開始前やテレビ中継において流されるのは、後半の「Ils sont les meilleurs・・・」以下のコーラス部分をアレンジしたものである。
Ils sont les meilleurs(フランス語:彼らは最高だ)
Sie sind die Besten(ドイツ語:彼らは最高だ)
These are the champions(英語:彼らがチャンピオンだ)
Die Meister(ドイツ語:道を極めし者)
Die Besten(ドイツ語:最高の者)
Les Grandes Equipes(フランス語:偉大なチーム)
The Champions(英語:それがチャンピオン)
[編集] オフィシャルスポンサー
- ハイネケン(2004-05までは傘下のAmstel(イタリアではBirra Moretti),Buckler)
- ソニー(BRAVIA,Cyber-shot,VAIO,WALKMAN)
- マスターカード
- ボーダフォン
- ソニー・コンピュータエンタテインメント(プレイステーション3,PSP)
- フォード
[編集] 過去のオフィシャルスポンサー
- マース インコーポレイテッド(M&M's、スニッカーズ)
- ナイキ
- カールスバーグ(1993-1994)
- コンチネンタルAG
- フィリップス
- キヤノン
- リーボック
- マクドナルド
- RTLグループ
- ヌテラ(Nutella)
- アディダス
- シャープ
[編集] 日本でのテレビ中継
優勝チームはトヨタカップの出場権を獲得することもあって、かつては決勝のみ日本テレビで放送されていた。
本格的に放送されるようになったのは、スポーツ・アイ ESPN(J sports ESPNの前身)で1996-97シーズンより。翌1997-98シーズンよりWOWOWが放映権を獲得した。BSデジタル放送開始から、各節最大4試合(アナログでは2試合)生中継、木曜の夜に1試合録画中継したが、それ以外の試合は中断期間まで待つ必要があった。
地上波では、TBSが放映権を獲得。毎節最大2試合放送したが、全国放送ではなく後番組の時間変更ができなかったため、決勝戦でも延長・PK戦となった場合(2度)は途中で放送を打ち切らざるを得なかった。
WOWOWとの契約最終年だった2003年4月にスカパー、J SKY SPORTS、フジテレビの3社が放映権獲得を発表した。
2003-04シーズンより、パーフェクト・チョイス、J SPORTSで毎節8試合以上生中継を行い、決勝トーナメント以降は全試合生中継となった。録画中継となった試合でも最長で24時間以内に放送されている。フジテレビでは、毎節1試合の放送に加え、マガジンプログラム、ダイジェスト放送を行っているが、全国放送は決勝のみである。
2006-07シーズンより、スカパー!が単独で放映権を獲得、J SPORTS、フジテレビへはサブライセンスを行う形となった。同シーズンの開幕第1節1日目は全8試合が生中継された。
[編集] 外部リンク
- UEFAチャンピオンズリーグ - jp.uefa.com 内のオフィシャルページ
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1955-56 | 1956-57 | 1957-58 | 1958-59 | 1959-60 | 1960-61 | 1961-62 | 1962-63 | 1963-64 | 1964-65 | 1965-66 | 1966-67 | 1967-68 | 1968-69 | 1969-70 | 1970-71 | 1971-72 | 1972-73 | 1973-74 | 1974-75 | 1975-76 | 1976-77 | 1977-78 | 1978-79 | 1979-80 | 1980-81 | 1981-82 | 1982-83 | 1983-84 | 1984-85 | 1985-86 | 1986-87 | 1987-88 | 1988-89 | 1989-90 | 1990-91 | 1991-92 | 1992-93 | 1993-94 | 1994-95 | 1995-96 | 1996-97 | 1997-98 | 1998-99 | 1999-00 | 2000-01 | 2001-02 | 2002-03 | 2003-04 | 2004-05 | 2005-06 | 2006-07 | 2007-08 | 2008-09 |
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FIFA - クラブワールドカップ - トヨタカップ | |
アジア | AFC - チャンピオンズリーグ |
アフリカ | CAF - チャンピオンズリーグ |
南米 | CONMEBOL - リベルタドーレス杯 |
北中米カリブ海 | CONCACAF - チャンピオンズリーグ |
オセアニア | OFC - チャンピオンズリーグ |
欧州 | UEFA - チャンピオンズリーグ |