館山昌平
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館山 昌平 東京ヤクルトスワローズ No.25 |
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基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 神奈川県厚木市 |
生年月日 | 1981年3月17日(27歳) |
身長 体重 |
181cm 83kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2002年 ドラフト3巡目 |
初出場 | 2003年7月20日 |
経歴 | |
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館山 昌平(たてやま しょうへい、1981年3月17日- )は、プロ野球・東京ヤクルトスワローズに所属する投手である。
目次 |
[編集] 人物・来歴
[編集] アマチュア時代
- 高校時代は日大藤沢高に在学。いわゆる松坂世代で、松坂と同じ神奈川県屈指の好投手であり、横浜高の松坂大輔(現レッドソックス)と度々投げあいを演じた。
- 1997年秋の神奈川県大会決勝では0-9で横浜高校に敗れる。関東大会決勝で再び横浜高校の松坂と対戦し、延長10回まで投げ抜いて、0-1で敗戦投手となった。
- 1998年春のセンバツでベスト4。準決勝で久保康友(現ロッテ)のいた関大一高と対戦し、4点ビハインドの6回から、3回無失点の好リリーフを見せるも、3-5で敗れる。同年春の関東大会決勝で三度横浜高の松坂と投げ合い、延長13回、150球超を投げながらも、0-1で敗戦投手となった。夏の県大会はベスト4どまりで、夏の甲子園出場はついにかなわなかった。
- その後日大に進学し、エースとして活躍を見せる。同期に村田修一(現横浜)、堤内健(元横浜)、大野隆治(元ソフトバンク)がいる。
- 2001年の3年時には、東都六大学の春季大会の優勝に貢献する、大車輪の登板ぶりを見せた。日本代表にも選ばれ、ワールドカップに出場。
- 2002年、大学最後の春は右肩の故障で棒にふってしまったものの、ドラフト3巡目でヤクルトに指名され、入団。
[編集] プロ入り後
7月に初めて一軍に昇格すると、7月20日に7点差負けの9回に初登板。1点を失うほろ苦いデビューだったものの、かねてから先発陣が手薄だった事もあり、8月から先発ローテーションに定着。以降9度先発して0勝3敗と、そこそこの好投を続けたもののマメをつぶすアクシデントなどもあって勝ち星に恵まれなかった。
先発ローテーションとして期待されたが、キャンプ中に右肘の靭帯を断裂する大怪我を負ってしまった。3月には手術を受け、以降一年をリハビリに費やし、二軍のマウンドにも立てずに終わった。
4月頭に一軍復帰すると、4月27日に念願のプロ初勝利を挙げる。7月30日、甲子園での阪神タイガース戦で完封勝利(被安打4・無四球)。一年間ローテーションを守り、10勝を挙げ、ヤクルトの先発三本柱に成長する。しかし11月に再度右肘を故障し、手術を受ける事になってしまう。
前年オフに手術したリハビリの影響から開幕に間に合わず、5月に復帰後に5度先発するものの、計23失点の1勝3敗と結果を残す事が出来なかった。しかし中継ぎ降格後は徐々に安定感を取り戻し、6月27日にはプロ入り初セーブを記録。9月には抑えも任せられ、結局自己最多の44試合に登板し、2勝5敗5Sとまずまずの結果を残した。
プロ入り後初めて順調にオフを過ごし、中継ぎとして開幕一軍を迎えた。好投が評価される形で、5月からは先発、7月末から抑えと度々配置転換が行われた。しかし先発で好投しても援護に恵まれず、また抑え転向後も緊張からか救援失敗も多く、最終的に防御率3.12でありながら12敗(3勝5S)を喫してしまった。ただこの年初めて一年間一度も二軍に落ちる事なく登板しており、戦力としての信頼度は高まっている。
[編集] プレイスタイル
- 学生時代はオーバーハンドで投げていたが、プロ入り後にサイドスロー(スリークォーターと言われることもある)に転向。
- 最速152km/hの速球を投げ込むことができる本格派投手で、主にスライダー、シュートなどで横へ揺さぶり、フォークで相手打者を抑える投球が目立つ。コントロールもよく先発、中継ぎの両方の役割を担うことができる器用さをもつ好投手。
- 初勝利を13度目の先発でようやく達成している他、抑え就任時に制球難を見せるなど、毎回好投するものの勝負所でやや勝ち運に疎い所がある。
- 打撃技術はあまりないが、2005年10月11日対横浜戦では、門倉健(現巨人)からセンターへの2点タイムリーヒットを含む2安打を放っている。
[編集] エピソード
- 高校時代には松坂と対戦し、インタビューを受けた際には、「(向こうはそう思わないだろうが)ライバルは松坂投手」と口にしている。しかし2006年の交流戦でも松坂と対戦する事はなく、同年一杯で松坂がメジャーリーグに移籍した為、プロ入り後の対戦は2007年現在叶っていない。
- 2005年に結婚を発表している。
- 2007年オフの契約更改で、母方の祖父が作成したルーズリーフ約200ページに及ぶ、球団公式ホームページやスポーツ新聞の記事をパソコンで打ち直し、細かい試合経過や意見が添えられている「07年館山昌平データ」を持参し、3時間半に及ぶ交渉の結果、球団取締役から「前例がなく評価が難しかったが数字にはあらわれない部分が多かった」と評価され、当初の提示額より300万多い1600万アップ(推定年俸6200万)となった。
[編集] 通算成績(2007年シーズン終了時)
年度 | 所 属 球 団 |
登 板 |
勝 利 |
敗 北 |
セ 丨 ブ |
完 投 |
完 封 勝 |
無 四 球 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2003年 | ヤクルト | 10 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 208 | 50.1 | 51 | 11 | 10 | 3 | 37 | 0 | 0 | 29 | 29 | 5.19 |
2004年 | 一軍登板なし | |||||||||||||||||||
2005年 | 25 | 10 | 6 | 0 | 1 | 1 | 1 | 622 | 150.1 | 151 | 14 | 28 | 4 | 105 | 1 | 0 | 70 | 66 | 3.95 | |
2006年 | 東京ヤクルト | 44 | 2 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 359 | 79.2 | 98 | 7 | 21 | 8 | 61 | 2 | 0 | 41 | 35 | 3.95 |
2007年 | 45 | 3 | 12 | 5 | 2 | 0 | 0 | 558 | 127.2 | 129 | 14 | 39 | 10 | 115 | 5 | 0 | 57 | 45 | 3.17 | |
通算成績 | 124 | 15 | 26 | 10 | 3 | 1 | 1 | 1747 | 408.0 | 429 | 46 | 98 | 25 | 318 | 8 | 0 | 197 | 175 | 3.86 |
[編集] 記録
[編集] 関連項目
監督 |
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88高田繁 |
コーチ |
80小川淳司(ヘッド)|77八重樫幸雄(打撃)|73大田卓司(打撃)|72荒木大輔(投手)|84伊藤智仁(投手)|83馬場敏史(内野守備走塁)|85飯田哲也(外野守備走塁)|71中西親志(バッテリー)|81長田孝幸(コンディショニング) |
二軍監督・コーチ |
89猿渡寛茂(監督)|99山部太(投手兼トレーニング)|74八木沢荘六(投手)|75土橋勝征(打撃)|79淡口憲治(打撃)|76角富士夫(内野守備走塁)|82佐藤真一(外野守備走塁)|97高橋寛(育成)|92中村達昭(コンディショニング) |
投手 |
11由規|12林昌勇|13佐藤賢|14高市俊|15村中恭兵|16加藤幹典|17川島亮|19石川雅規|20鎌田祐哉|21松岡健一|22増渕竜義|24花田真人|25館山昌平|26岡本秀寛|30西崎聡|34リオス|35橋本義隆|41高井雄平|42木田優夫|44松井光介|47遠藤政隆|48萩原淳|52伊藤秀範|53五十嵐亮太|57丸山貴史|58高木啓充|61石井弘寿|62吉川昌宏|63山本斉|65押本健彦|66山田弘喜|68上原厚治郎|70河端龍|78ゴンザレス |
捕手 |
28川本良平|32小野公誠|37福川将和|38衣川篤史|51米野智人|59水野祐希|112小山田貴雄(育成選手) |
内野手 |
00川島慶三|2リグス|4度会博文|6宮本慎也|7田中浩康|10城石憲之|33畠山和洋|36川端慎吾|39梶本勇介|40大原秉秀|45ウィルソン|46鬼崎裕司|55野口祥順|60三輪正義|67大塚淳 |
外野手 |
0志田宗大|5ガイエル|8武内晋一|9飯原誉士|23青木宣親|29福地寿樹|31真中満|43宮出隆自|49松元ユウイチ|50上田剛史|54斉藤宜之|56中尾敏浩|64牧谷宇佐美 |
ヤクルトスワローズ(現・東京ヤクルトスワローズ) 2002年ドラフト指名選手 |
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1巡目:高井雄平 / 3巡目:館山昌平 / 4巡目:泉正義 / 5巡目:大原秉秀 / 6巡目:片山文男 / 7巡目:高橋敏郎 8巡目:吉川昌宏 / 9巡目:小森孝憲 / 10巡目:久保田智 / 11巡目:大塚淳 |