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近鉄南大阪線 - Wikipedia

近鉄南大阪線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

近鉄南大阪線
26000系特急「さくらライナー」(布忍付近にて)
26000系特急「さくらライナー」
(布忍付近にて)
路線総延長 39.8 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V (直流)
最高速度 110 km/h
tSTR
大阪市営地下鉄御堂筋線
tSTR STR
JR西大阪環状線関西本線大和路線)↑
uHSTR uBHFl tSTR STR
阪堺上町線天王寺駅前駅
HLUECKE tHSTR tKRZt KRZt tHBHF
←大阪市営地下鉄:谷町線
KBFa tBHF INTl INTra
0.0 大阪阿部野橋駅 天王寺駅
KRZt + ELEV
tSTRrf STR STR
←大阪市営地下鉄:御堂筋線
ELEV STRrg ABZdf KRZo
JR西:大阪環状線→
KRZo-ELEV ABZ3rf KRZu STRrf
←JR西:阪和線
BHF-ELEV STR
1.1 河堀口駅
ELEV STRlf
JR西:関西本線(大和路線)→
BHF-ELEV
2.2 北田辺駅
BHF-ELEV
2.8 今川駅
eUKRZo + ELEV
南海平野線
HLUECKE
KRZt + ELEV
←大阪市営地下鉄:谷町線→
BHF-ELEV
3.9 針中野駅
BHF-ELEV
5.2 矢田駅
eKRZo-ELEV
←JR西:阪和線貨物線
WBRÜCKE-ELEVe
大和川
BHF KDSa
7.4 河内天美駅 /古市検車区天美車庫
ABZrg STRrf
BHF
8.4 布忍駅
BHF
9.2 高見の里駅
BHF
10.1 河内松原駅
BHF
11.7 恵我之荘駅
BHF
12.7 高鷲駅
BHF
13.8 藤井寺駅
eBHF
応神御陵前駅 1974年廃止
BHF
15.7 土師ノ里駅
STRlf HSTR ABZlg
道明寺線
BHF
16.4 道明寺駅
STRrg eHBHF STRrf
誉田八幡駅 1974年廃止
BHF
18.4 古市駅
KDSr ABZdf STRlg
古市検車区/↓長野線
HSTe STR
河内長野駅
BHF
20.1 駒ヶ谷駅
BHF
22.1 上ノ太子駅
eGRENZE legende + TUNNEL1
大阪府奈良県
BHF
27.4 二上山駅
BHF
28.5 二上神社口駅
BHF
30.5 当麻寺駅
BHF
31.2 磐城駅
BHF
32.4 尺土駅
HSTr ABZrf
近鉄御所駅/←御所線
BHF
34.3 高田市駅
KRZo
←JR西:和歌山線
BHF
35.7 浮孔駅
BHF
36.9 坊城駅
BHF
38.6 橿原神宮西口駅
eBHF
橿原神宮駅 1939年廃止
eABZrg exHSTR
吉野線畝傍線
STR STRrg ABZ3rg
橿原線
INTl INTre DST
39.8 橿原神宮前駅
ABZrg HSTR STRrf
台車交換施設
STR
吉野線
HSTe
吉野駅

南大阪線(みなみおおさかせん)は、大阪府大阪市阿倍野区大阪阿部野橋駅から奈良県橿原市橿原神宮前駅までを結ぶ近畿日本鉄道(近鉄)の鉄道路線

目次

[編集] 概要

大阪東南部の通勤通学および橿原飛鳥吉野方面への観光の足となっている。藤井寺駅~古市駅間は数多くの古墳を避けながら通る。上ノ太子駅周辺ではブドウの栽培が盛んで、同駅付近では車窓に葡萄畑が見られる。

大阪市内の大阪阿部野橋駅から、矢田駅~河内天美駅間にある大和川橋梁までの間は高架線となっているが、このうち河堀口駅~矢田駅間に関しては、高架化の際に仮線を設けず旧来の地上線の真上にそのまま高架線を建設する「直上高架方式」で施工された。

スルッとKANSAI対応カードおよびJスルーカードPiTaPaICOCAが使用できる。

[編集] 路線データ

  • 路線距離(営業キロ):39.8km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:28駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 最高速度:110km/h(特急)、100km/h(一般車両)

全線、大阪輸送統括部(旧天王寺営業局)の管轄である。また同線と道明寺線長野線大阪鉄道(大鉄)によって敷設されたが、その当初の目的が道明寺線柏原駅において接続する関西本線と提携して貨物輸送を行うことであったため、大阪電気軌道(大軌)が敷設した他の多くの近鉄線(1435mmの標準軌)とは異なり、1067mmの狭軌を採用した。

また全線がほぼ大阪線と並行しているが、当線のほうは前述のように古墳や山岳地帯を避ける形で敷設されたためにカーブが多いこと、それに建設費の都合で規格が低く抑えられたため、最高速度は大阪線の120km/hよりも低い110km/hに抑えられている。

[編集] 運行形態

大阪阿部野橋駅から長野線吉野線と直通運転を行っている。御所線とも古市駅折り返しおよび大阪阿部野橋行きのみだが直通運転がある。大阪阿部野橋~吉野間には急行などのほか、「さくらライナー」などの特急が運転されている。ダイヤは基本的に大阪阿部野橋発ではわかりやすく、出来るだけ等間隔にそろえられている。

以下に2008年3月17日現在の各種別の詳細を大阪口(大阪阿部野橋~古市)のダイヤパターンと共に記す。ただし特急については近鉄特急の項を参照のこと。

[編集] 急行 Express

終日運転。基本的には吉野線に直通し、大阪阿部野橋~吉野間で運転されている。南大阪線内の特急の停車駅に古市を追加したもので、吉野線内は各駅に停車する(昼間時に吉野線内には特急と急行しか乗り入れない)。従って南大阪線における長距離の料金不要優等種別であるうえ、事実上の吉野線の鈍行列車でもある。昼間時は毎時2本運転されるが、大阪阿部野橋~長野線河内長野間に平日の朝ラッシュ時に上り2本、夕ラッシュ時に下り6本・上りに1本、直通の急行も運転される(長野線内は各駅停車)。また平日の夕ラッシュ時には古市発(実際は大阪阿部野橋発古市行準急が種別変更されたもの)橿原神宮前行きが5本、大阪阿部野橋発橿原神宮前行も2本ある。朝8時台には古市検車区への入庫も兼ねて、大阪阿部野橋発古市行急行も運転される。ノンストップ特急と公で言われる名阪甲特急でも途中駅(上本町鶴橋など)に停車するのに対して、この急行は完全ノンストップ列車である(過去には近鉄御所線直通の御所行急行もあった)。

定期列車は他線区の急行とは違って特急を待避しない。大阪阿部野橋~吉野間の急行の所要時間は90分強で、特急と急行の所要時間差は約15分強である。このため下りについては、急行が阿部野橋を発車してから20分後に発車する特急より2~3分早く吉野へ到着し、上りは特急の3分後に急行が発車して約20分後に阿部野橋へ到着するダイヤが基本パターンとなっている。南大阪線内では最大8両編成で、吉野線では最大4両編成。

[編集] 区間急行 Suburban Express

上りは橿原神宮前発大阪阿部野橋行が早朝から朝ラッシュ時に3本(そのうち土休日の1本は吉野発)と平日の夕方に1本、下りは大阪阿部野橋発橿原神宮前行が深夜に2本(土休日は1本)運転されている。急行の停車駅に浮孔・坊城・橿原神宮西口が追加され、尺土以東は各駅に停車する。下りは大阪阿部野橋発22:50と23:25(平日のみ)の列車があるが、22:50発の列車は橿原神宮前で吉野行普通に種別が変更されて運転されるため、実質は吉野行である(種別変更運転の理由は吉野線の項を参照のこと)。最大6両編成(大阪阿部野橋~古市間は最大8両編成)。

ちなみに、高田市~橿原神宮前間が再複線化される1967年以前の急行が尺土以東各駅停車であり、現在の区間急行と同じ停車駅であった。

[編集] 準急 Semi-Express

終日、大阪阿部野橋~橿原神宮前・長野線河内長野間で運転されている。大阪近郊における短距離の優等種別という位置づけで、昼間時は橿原神宮前発着が毎時2本、長野線直通河内長野発着が毎時4本、合計6本運転される。つまり大阪阿部野橋駅には急行の3倍の数の準急が発着することになり、古市以西では準急主体のダイヤとなっているといえる。

途中駅で乗降客数が最も多いクラスにある藤井寺と河内松原の両駅を急行が通過し、その代わりに準急を頻繁に運転させるダイヤが組まれているが、これは大阪阿部野橋から比較的近く、かつ乗降客数の多い駅の利便性を向上させることよりも、むしろ急行を中長距離の乗客の輸送に特化させて乗客の遠近分離を図った方が、ターミナルを離れるにつれ急激に利用客が減少する沿線事情に適しているという理由である。近鉄のほとんどの主要幹線の急行と準急は、始発駅付近でこうした停車駅パターンを採用している。

また藤井寺以東では各駅に停車し、普通列車が激減する同区間での鈍行としての役割を担っており、長野線直通準急の約半数が古市駅で吉野発着の急行と、橿原神宮前発着の大半の列車が尺土駅で特急と、それぞれ緩急接続を行っている。

朝ラッシュ時には御所線近鉄御所発大阪阿部野橋行が、吉野線直通としては早朝に六田発大阪阿部野橋行(平日は1本、土休日は2本)、平日深夜(上り最終の準急)に吉野発大阪阿部野橋行、土休日下り夜間に大阪阿部野橋発六田行が運転されているほか、下り朝夕ラッシュ時には古市で橿原神宮前行と富田林行に分割される列車や、古市から橿原神宮前行急行に種別を変更して運行する列車もある。

[編集] 普通(各駅停車)Local

6400系による普通列車(河内天美にて)
6400系による普通列車(河内天美にて)

終日運転されているが、全線を通しで運転するのは下り早朝、上り深夜のごく僅かのみ(このうち下りは吉野線直通もあり)で、事実上古市を境に運転系統が分かれている。古市以西では大阪阿部野橋~藤井寺(昼間時などの一部は古市)間での運転が基本で、昼間時は藤井寺折返しが毎時5本、古市折返しが毎時1本運転される。

朝および深夜を除く大阪阿部野橋~藤井寺間の運用においては、通常今川駅で準急(上りの一部列車を除く)、河内天美駅で特急または急行(一部列車を除く)を通過待避し、河内松原で、下りはさらにもう1本後、上りはさらにもう1本前の準急と緩急接続する。河内松原で緩急接続する列車は、下りは大阪阿部野橋駅を2本後(13分後)に出発、上りは大阪阿部野橋駅に13分前に到着する準急となり、優等列車と普通列車の所要時間差が大きいダイヤが組まれている。最大6両編成。

古市以東では古市~橿原神宮前間での運転が基本(早朝上下線・深夜上りには吉野線直通もあり)で、一部列車は2両編成のワンマン運転となっている。この区間では準急も各駅に停車するため、むしろ準急の多くが長野線に流れることによる列車減少を和らげるための設定といえる。なお橿原神宮前発着の大半の準急は古市駅で増解結作業を行い、昼間の場合は後ろ2両が古市駅までの運転となる。昼間時は毎時2本で、大阪阿部野橋発着の準急と交互に運転している。また平日夕ラッシュ(上りは朝も)には古市~御所線近鉄御所間の直通列車が運転主体(土休日は上り早朝に大阪阿部野橋行準急が2本、下り深夜は1本のみ)となるため、尺土~橿原神宮前間の区間運転列車が運転される。夕ラッシュには終点の橿原神宮前にて、吉野線橿原神宮前~壺阪山・吉野口間の普通列車に系統変更して引き続き運転されるものもある。最大4両編成。

深夜には長野線河内長野発大阪阿部野橋行の直通普通列車も平日3本、土休日2本運転されている。

[編集] 快速急行 Rapid Express

行楽シーズンに臨時列車として運行される。基本停車駅は南大阪線内は急行、吉野線内は特急と同じである(行楽シーズンの時期によってはこれ以外の駅にも停車する場合がある)。最大4両編成(南大阪線内は最大8両編成)。

[編集] 運転本数

昼間時の1時間毎の運転本数をまとめると、概ね以下の通りになる。

  • 大阪阿部野橋~藤井寺 : 特急1~2本、急行2本、準急6本、普通6本
  • 藤井寺~古市 : (特急1~2本)、急行2本、準急6本、普通1本 ※この区間に特急停車駅なし
  • 古市~橿原神宮前 : 特急1~2本、急行2本、準急2本、普通2本

このうち、特急1~2本、急行2本が吉野線に乗り入れる。

大阪阿部野橋駅の発車時刻表は朝と深夜を除く時間帯(平日10~23時、土休日7~23時発)は覚えやすいパターンダイヤとなっており、概ね次のように揃えられている(2008年4月現在)。

  • 特急 毎時10分、40分発(10分発の一部列車は不定期運転)
  • 急行 毎時20分、50分発(22時50分発のみ区間急行として運転)
  • 準急 下1桁4分発(4分、14分、24分...)
  • 普通 下1桁1分発(1分、11分、21分...)

これに加えて、0分・30分発の列車として朝の一部時間帯に古市行急行が、平日夕方ラッシュ時に河内長野行もしくは橿原神宮前行急行が追加される。

[編集] 臨機応変な列車運用

南大阪線の特色として、大阪阿部野橋~古市の間に利用客が集中しており、古市以東・以南で利用客が激減する事や電気等の付帯設備の省エネ化をしている関係で、主に古市駅を境に終日車両の切り離し(下り列車)・増結(上り列車)を行ったり、切り離された車両を使っての運用や古市・尺土・橿原神宮前止まりの列車を、到着時に種別変更をして運転を続行させる等、在阪私鉄の路線ではかなり臨機応変な列車運用を行っている。

都市から放射状に延びる路線はターミナル駅を離れるにつれ、利用客が減少していくのが通常であり、途中の駅で二つの行き先に分割して運転される例はあるが、南大阪線のように終日一部の車両を途中駅で切り離し・増結を行い、車両を頻繁に車庫に出し入れしたり、古市・尺土・橿原神宮前止まりの列車を到着時に種別を変えて運用を続行させる等、臨機応変な列車運用をしている路線は珍しい(他に行っているのはJR京都・神戸線系統、阪和線、名古屋鉄道くらいである)。また近鉄奈良線京都線橿原線でも大和西大寺止まりの一部の列車で、西大寺到着後に種別を変えての運用を行っている。

時間帯別においては、

朝夕ラッシュ時 3~4両⇔5~8両

  • 急行・区間急行 …橿原神宮前・古市・尺土・長野線富田林での切り離し・増結を行う。切り離した車両を橿原神宮前行普通に種別変更して運転される列車や、尺土で切り離した車両の一部を御所行普通に種別変更して運転される列車もある。休日においても一部の列車が5両以上で運転され、切り離し・増結を行う。
  • 大阪阿部野橋22時50分発橿原神宮前行区間急行は、橿原神宮前到着後そのまま種別変更して、吉野線の最終列車でもある吉野行各駅停車として運用される。
  • 準急 …古市・長野線富田林で切り離し・増結を行う。一部列車は古市で橿原神宮前行と富田林行に分割(上りは併結)される列車や、古市で切り離した後一部の車両を、橿原神宮前行急行に種別変更して運転される列車もある。

日中 2・3両⇔5両

  • 急行 …日中は原則全線4両編成で運転するため、切り離し・増結は行わない。これ以外の列車においては7~8両(朝)、または6両(夕方~夜)で運転するため、途中駅での切り離しを行う。
  • 準急 …日中においても、古市で大阪阿部野橋~橿原神宮前間運転の準急の切り離し・増結を行う(4両編成で運転される一部の列車を除く)。これは大阪阿部野橋~古市間の準急・普通の日中の基本編成が4~5両であるのに対し、駒ヶ谷~磐城間の各駅のホームの有効長が4両編成までしか対応していないためである。大阪阿部野橋駅での折り返し時に普通と準急の車両を入れ替えて、4両編成と5両編成の列車が種別・行き先に関係なく混在して運用されるダイヤとなっているため、橿原神宮前行準急に5両編成の列車が当たる場合があり、このときに切り離し・増結運転が行われる。ちなみに長野線富田林以南の駅は5両編成まで対応できるため、大阪阿部野橋~河内長野間で運転される準急の切り離し・増結運転は行われない。

その他

  • 特急にも、朝夕のラッシュ時に橿原神宮前で切り離し・増結を行う列車がある(2・4両⇔4・6・8両)。
  • 一部の橿原神宮前止まりの準急・各駅停車も、橿原神宮前で壺阪山行・吉野口行の各駅停車に種別変更して運転される事もある。

[編集] 多彩な臨時列車・愛称列車

南大阪線は近鉄他線区では違い、季節に応じて臨時列車(愛称付き列車)を多彩に運行している。愛称列車についてはヘッドマークが掲出される。※印の列車は2007年度にはヘッドマークの掲出を行っていない。

春季(4月~6月中旬)

  • 快速急行「さくら号」 …吉野山シーズンに大阪阿部野橋吉野間で運転される臨時快速急行。
    • 停車駅は快速急行の項を参照。
      急行は特急待避をしないが、臨時快速急行については橿原神宮前駅で特急待避を行う関係で、橿原神宮前駅で最長13分停車する。このため急行より所要時間が長くなっている。運転期間は桜の開花状況に左右されるため、年によって異なる。本数は少ないものの運転期間中は平日にも運転がある。
  • ※急行「ぼたん号」 … 「さくら号」の運転終了後からゴールデンウィークまでの土休日に、大阪阿部野橋~吉野間上下各2本の定期急行に付けられていた愛称名(ヘッドマークの取り付け区間は、大阪阿部野橋~橿原神宮前間)。二上神社口当麻寺に臨時停車していた。
  • 急行「葛城高原号」 …5月上旬から中旬の土休日に大阪阿部野橋~御所間で運転される臨時急行。御所線内は各駅に停車する。
  • ※急行「あすかみよしの号」 …「さくら号」の運転終了後からゴールデンウィークまでの土休日に、大阪阿部野橋~吉野間上下各2本の定期急行に付けられていた愛称名。
  • ※急行「新緑号」 …「あすかみよしの号」の掲出終了後から6月前半までの土休日に、大阪阿部野橋~吉野間上下各2本の定期急行に付けられていた愛称名。
  • ※急行「あじさい号」 …「新緑号」の掲出終了後から6月中旬までの土休日に、大阪阿部野橋~吉野間上下各2本の定期急行に付けられていた愛称名。
  • そのほか5月14日の當麻寺練供養の際には、急行が当麻寺に臨時停車する。
臨時列車の富田林行準急
臨時列車の富田林行準急

夏季(8月1日:PL花火芸術

  • 臨時急行(大阪阿部野橋富田林間)
    • 2006年から運転されなくなったが、1年にたった1日だけ運転されていた急行。4~5両編成。
  • 臨時準急(大阪阿部野橋~富田林間)
    • 最大5分おきに頻発される、近鉄の臨時列車の中で最も本数の多い列車。休日にも編成が6~8両とラッシュ時並みの運行となる。
  • 臨時普通(大阪阿部野橋・古市河内長野・富田林・橿原神宮前間)
    • 当日の運用変更によって運転される。朝ラッシュ後から最終にかけて、大阪阿部野橋駅から発車する各駅停車は基本的に藤井寺・古市行き(最終列車は河内天美行き)であるが、この日は河内長野・富田林・橿原神宮前発着となる列車がある。また、開催日が平日に当たる場合は定期列車を含めたこれらの普通列車は、夕方ラッシュ時に5~6両編成で運転されているものが、臨時準急に使用する車両を捻出するためにこの日に限り4両編成に短縮される。

秋季(9月~11月)

  • ※急行「なし狩り号」 …9月中の土休日、定期急行1往復に名付けられる愛称名。定期特急に愛称を名付けていたり、大阿太に臨時停車する臨時快速急行を運転し、「なし狩り号」としていた時期もあった。
    • このほかに、10月下旬~11月上旬の土休日に上ノ太子に臨時停車する定期急行がある。
  • ※特急「大台号」 …10月中、大阪阿部野橋を8時台に出発する1本、吉野を18時台に出発する1本の定期特急に名付けられていた愛称名。

冬季(12月~3月)

  • 急行「開運号」 …正月三が日橿原神宮への初詣客のために大阪阿部野橋橿原神宮前間で運転される臨時急行。この臨時急行により三が日の日中は、橿原神宮前まで急行が毎時4本となる。過去には急行とは異なる「臨時急行」という種別の列車であり、河内松原・藤井寺・土師ノ里・道明寺にも停車していたが、現在ではこの4駅を通過する列車となっている。この名残で、方向幕に「臨時急行」の表示が用意されている。また現在でも古市以西準急・古市以東急行という列車があるためこの列車の停車駅はかつての臨時急行と同じである。
  • ※急行「建国号」 …2月11日(建国記念の日)に大阪阿部野橋を9時台に出る2本の定期急行で、橿原神宮前までの区間に付けられていた愛称名。

[編集] 乗務員

乗務員は特急のみ通し乗務で、それ以外は古市駅で交替する。ただし、長野線直通列車(準急)は古市で乗務交代を行わずそのまま河内長野まで運行するものも見られる。

[編集] 車両

近畿日本鉄道の車両形式も参照

[編集] 現有車両

[編集] 過去の車両

名古屋線が狭軌だった頃は、南大阪線と名古屋線でも車両の転属がある程度行われていた。また同様に狭軌である養老線(今の養老鉄道)へ車両自体・または台車のみでも転用されたケースが多い。

[編集] 歴史

柏原河内長野間(現在の道明寺線・長野線)を営業していた河南鉄道が、大阪鉄道と名を改め、自社路線で大阪に直通するべく建設した。河南鉄道創立当初は、柏原駅から関西本線へ乗り入れる計画であった。大阪天王寺駅(翌年に大阪阿部野橋駅と改称)まで開通し大阪進出を果たしたのは1923年のことである。次いで大和延長線を計画し、古市~久米寺(現在の橿原神宮前)間を1929年に全通させ、吉野鉄道線→大阪電気軌道吉野線と直通運転を始めた。

なお大阪電気軌道(大軌)は、1925年までに現在の近鉄大阪線橿原線に当たる路線の上本町八木西口~橿原神宮前(旧駅、後に現在の橿原神宮前駅に統合されて廃止)間の路線を開業させており、大阪鉄道のこの路線とは競合する事になった。それでも吉野鉄道を買収した大軌が、自社線となった吉野線と大阪鉄道線の直通運転を開始したのは、大軌本来の路線の軌間は1435mm、大軌吉野線と大阪鉄道のそれは1067mmと、吉野線が大軌本来の路線とは軌間が合わず、大阪鉄道線とは合っていたからだとされる。

また大阪鉄道は、この大和延長線の建設が大きな負担となって経営難に陥り、久米寺開業の年には大軌の社長である金森又一郎が取締役に就任するなど、大軌の傘下におかれる事になった。その後1943年に、大阪鉄道は大軌を改めた関西急行鉄道(関急)に統合され、1944年には再編で近畿日本鉄道(近日、後に近鉄)となった。

[編集] 年表

  • 1898年(明治31年)3月24日 河陽鉄道が柏原~道明寺~古市間を開業。
  • 1899年(明治32年)5月10日 河南鉄道が河陽鉄道の路線を継承し、河陽鉄道は解散。
  • 1919年(大正8年)3月8日 河南鉄道が大阪鉄道に社名変更。
  • 1922年(大正11年)4月18日 布忍~道明寺間が開業。
  • 1923年(大正12年)4月13日 大阪天王寺(現在の大阪阿部野橋)~布忍間が開業。大阪天王寺~道明寺間が1500V電化。
  • 1923年(大正12年)10月16日 道明寺~古市~長野(現在の河内長野)間が電化。河堀口駅開業。
  • 1923年(大正12年)12月28日 北田辺駅開業。
  • 1924年(大正13年)6月 大阪天王寺駅を大阪阿部野橋駅に改称。
  • 1924年(大正13年)6月1日 恵我ノ荘駅、土師ノ里駅開業。
  • 1929年(昭和4年)3月29日 古市~久米寺(現在の橿原神宮前)間が開業し全通。吉野鉄道(現・近鉄吉野線)と直通運転開始。
  • 1931年(昭和6年)6月1日 駒川駅(現在の今川駅)開業。
  • 1932年(昭和7年)9月1日 高見ノ里駅開業。
  • 1933年(昭和8年)4月1日 駒川駅を今川駅に、天美車庫前駅を河内天美駅に改称。
  • 1939年(昭和14年)8月15日 大和池尻(現在の橿原神宮西口)~久米寺間の橿原神宮駅廃止。
  • 1940年(昭和15年)4月1日 久米寺駅を橿原神宮駅駅と改称、大軌の橿原神宮駅駅と統合。大和池尻駅を橿原神宮西口駅に改称。
  • 1943年(昭和18年)2月1日 関西急行鉄道が大阪鉄道を合併。同社の天王寺線となる。
  • 1944年(昭和19年)6月1日 関西急行鉄道が南海鉄道を合併し近畿日本鉄道に社名変更。同時に南大阪線と改称。
  • 1945年(昭和20年)2月11日 尺土~橿原神宮駅間単線化。
  • 1945年(昭和20年)6月1日 橿原神宮西口駅休止。
  • 年月日不明 藤井寺~土師ノ里間の応神御陵前駅、道明寺~古市間の誉田八幡駅休止。
  • 年月日不明 電車のドア開閉が手動から自動に。大阪市内へ乗り入れている路線では最も遅かった(路面電車を除く)。
  • 1946年(昭和21年)2月8日 尺土~高田町(現在の高田市)間再複線化。
  • 1946年(昭和21年)12月25日 橿原神宮西口駅営業再開。
  • 1948年(昭和23年)1月1日 高田町駅を高田市駅に改称。
  • 1967年(昭和42年)2月25日 高田市~橿原神宮駅間再複線化。
  • 1968年(昭和43年)9月26日 ATS使用開始。
  • 1970年(昭和45年)3月1日 橿原神宮駅駅を橿原神宮前駅に改称。
  • 1974年(昭和49年)7月20日 藤井寺~土師ノ里間の応神御陵前駅、道明寺~古市間の誉田八幡駅廃止。
  • 1976年(昭和51年)2月21日 針中野~矢田~(大和川橋梁)間立体交差化。
  • 1986年(昭和61年)8月10日 大阪阿部野橋~(あびこ筋東側)間立体交差化。
  • 1987年(昭和62年)12月6日 (あびこ筋東側)~針中野間立体交差化。大阪市内全区間の連続立体交差完成。
  • 1997年(平成9年)10月1日 大阪阿部野橋~古市間にご乗降確認システム「フェアシステムK」稼働開始。
  • 2000年(平成12年)3月21日 古市~橿原神宮前間にフェアシステムK稼働開始。
  • 2002年(平成14年)3月20日 古市~橿原神宮前間一部普通列車ワンマン化。
  • 2002年(平成14年)12月1日 列車運行管理システムKOSMOS稼働開始。

[編集] 駅一覧

●:停車、|:通過
普通列車は各駅に停車するため省略
特急列車は特急列車記事を参照のこと。
#印の駅は列車待避可能駅
駅名 駅間キロ 営業キロ 準急 区間急行 急行 接続路線 所在地
大阪阿部野橋駅 - 0.0 西日本旅客鉄道:大阪環状線関西本線大和路線)・阪和線天王寺駅
大阪市営地下鉄:御堂筋線谷町線(天王寺駅)
阪堺電気軌道:上町線天王寺駅前駅
大阪府 大阪市阿倍野区
河堀口駅 1.1 1.1  
北田辺駅 1.1 2.2   大阪市東住吉区
今川駅# 0.6 2.8  
針中野駅 1.1 3.9  
矢田駅 1.3 5.2  
河内天美駅# 2.2 7.4   松原市
布忍駅 1.0 8.4  
高見ノ里駅 0.8 9.2  
河内松原駅# 0.9 10.1  
恵我ノ荘駅 1.6 11.7   羽曳野市
高鷲駅 1.0 12.7  
藤井寺駅# 1.1 13.8   藤井寺市
土師ノ里駅 1.9 15.7  
道明寺駅 0.7 16.4 近畿日本鉄道:道明寺線
古市駅# 2.0 18.4 近畿日本鉄道:長野線 羽曳野市
駒ヶ谷駅 1.7 20.1  
上ノ太子駅 2.0 22.1  
二上山駅 5.3 27.4   奈良県 香芝市
二上神社口駅 1.1 28.5   葛城市
当麻寺駅 2.0 30.5  
磐城駅 0.7 31.2  
尺土駅# 1.2 32.4 近畿日本鉄道:御所線
高田市駅 1.9 34.3   大和高田市
浮孔駅 1.4 35.7  
坊城駅 1.2 36.9   橿原市
橿原神宮西口駅 1.7 38.6  
橿原神宮前駅# 1.2 39.8 近畿日本鉄道:吉野線橿原線
最長運転区間     吉野線吉野    

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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