著名な投資家一覧
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著名投資家一覧(ちょめいとうしかいちらん)とは、株式市場・為替市場・商品先物市場・債券市場などで投資活動を行っている著名な投資家の一覧である。(生年月日順とする)
ここでの著名とは、以下のような条件を満たす人物である。
- 顔・名前などを公開している人物
- 社会的・歴史的な成功を収めた人物
- 数十億円以上の資産をもっており、確認のとれている人物
- マスメディアに、何度か取り上げられ、一般的な認知をされている人物
目次 |
[編集] アメリカ合衆国の投資家
- 英語版wikipedia項目「ウォール街の著名人一覧」 ― "Personalities associated with Wall Street"
- 英語版wikipediaにおける著名な投資家の一覧をご覧になりたい場合はご参照ください。
- ジェシー・リバモア
- 20世紀前半にウォール街で活躍した投資家で、株式の空売りで世界恐慌の引き金を引いた人物とも言われている。数百万ドルの財を築くこと4度、破産すること4度。最後は4人目の妻に遺書を残しピストル自殺を図りこの世を去るという、壮絶な人生を送った。
- ベンジャミン・グレアム
- バリュー投資の父。ウォーレン・バフェット氏の投資手法の育ての親。元コロンビア大学教授。
- フィリップ・フィッシャー
- 成長株投資の先駆者であり確立者。ウォーレン・バフェット(後述)も影響を受けたとされる。
- チャーリー・マンガー
- バークシャー・ハサウェイ株式会社副会長。バークシャー・ハサウェイ子会社ウェスコ・ファイナンシャル・コーポレーション会長。ウォーレン・バフェットの片腕。
- ウォーレン・バフェット
- バークシャー・ハサウェイ株式会社CEO。投資によって財を築いた世界第1位の個人資産を保有(フォーブス誌の長者番付2007より)。
- ジム・ロジャーズ
- 自分自身が世界中を飛び回って各地の経済状況を分析・調査して売買を行う投資スタイルから「冒険投資家」と呼ばれている。ジョージ・ソロスとクォンタムファンドを創設して10年間で3,365%のリターンを得る。現在、投資家でありながらコロンビア大学で教鞭をとっている。
- ヴィクター・ニーダーホッファー
- 1997年のアジア通貨危機によって破綻に追い込まれたヘッジファンドマネージャー。1998年に家財を担保にして再びファンドを設立、現在はマタドール・ファンドとマンチェスター・トレーディングを運営している。「ジェイコム男」ことB・N・Fのハンドルネームの元となった投資家。
- ピーター・リンチ
- ファンドマネージャー。2000万ドルだったマゼランファンドを140億ドルにまで育てあげた。
- ジョン・メリウェザー
- 元ソロモン・ブラザーズの債券トレーダー。現在ヘッジファンドのJWMパートナーズを運営している。
- ジム・クレイマー
- 元ヘッジファンドマネージャー。現在は、投資情報ウェブサイトを運営するTheStreet.comの代表を務めるかたわら、CNBCにて「Mad Money」という投資情報番組のホストとして活躍。
- アンディ・ベクトルシャイム
- サン・マイクロシステムズの共同設立者。Googleが法人登記を行う前からGoogleに投資をしたことでも有名。
- ウォーレン・リヒテンシュタイン
- スティールパートナーズの代表。もの言う株主として著名であり、主に日本企業の株式買収を積極的に行っている。
[編集] ロンドンの投資家
- ジョン・メイナード・ケインズ
- イギリスの経済学者で、主著『雇用・利子および貨幣の一般理論』は現代経済学の基礎となっている。また、投資家としても高いパフォーマンスを残しており、株式市場の価格形成について説明した「美人投票」理論が有名である。
- ニック・リーソン
- 由緒あるベーリング銀行を破綻に追いこんだ男。その勤務時代に、損失挽回のためSIMEXの日経225先物オプションで捨て身のショートストラドルをオーバナイトで組む。が、翌朝、阪神大震災発生で大損をこうむる。その後、国外脱出を図るも逮捕・起訴・監禁される。通称ローグ・トレーダー(The Rogue Trader)
[編集] メキシコの投資家
- カルロス・スリム・ヘル
- 中南米最大の携帯電話会社América Móvilなどを所有する富豪。2007年には世界一資産額でビル・ゲイツを抜く。
[編集] 日本の投資家
江戸時代~高度成長期までの、トレーダーが「相場師」と呼ばれていた時代の日本の投資家については、相場師を参照のこと。
- 竹田和平
- 日本の多数の上場企業で上位株主となっている投資家。
- 中山茂 (為替ディーラー)
- 通称「チャーリー中山」、または「8割の男」。小説「東京外為市場25時」のモデルとなった為替ディーラー。現在シンガポール在住。
- 藤巻健史
- フジマキ・ジャパン代表取締役。一橋大学商学部卒業後、三井信託銀行入社。1980年ノースウエスタン大学でMBA取得。1985年JPモルガンに転職。 同行資金為替部長、東京支店長、ジョージ・ソロスの投資アドバイザーなどを歴任。早稲田大学大学院公共経営研究科でも教鞭をとっている。イトーヨーカ堂取締役の藤巻幸夫は弟。
- 宿澤広朗
- 元為替ディーラー。早稲田大学政治経済学部卒業後、住友銀行入社。1980年代半ばから為替ディーリング畑を歩く。スポーツ界では大学ラグビーやラグビー日本代表選手として若い頃から有名であったが、金融界では特に2001年以降の市場営業統括部長時代に名を馳せた。
- 隅田浩
- 極東証券のトレーダーとして常勝伝説を作った後、自身のファンドを立ち上げた。日経平均先物の売買高のシェアが大きく、カリヨン証券(インドスエズ証券)を通して売買することから、「インド」或いは「ヨン様」と呼ばれている。2005年8月からの上昇相場で敗北を喫した。
- 松本大
- マネックス証券CEO。東京大学法学部卒業後、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券に入社。その後ゴールドマン・サックスに移り、金利デリバティブ取引、債券のオプション取引やスワップなどに従事。ゴールドマン・サックスでは1994年に最年少のゼネラルパートナーとなった。1999年に独立し、マネックス証券を設立。
- 松村謙三 (実業家)
- プリヴェ企業投資ホールディングスCEO。 成蹊大学法学部卒業後、元ソロモン・スミス・バーニー証券、リスクアービトラージチーフトレーダー。 1997年にプリヴェチューリッヒ証券グループを設立。
- 今井雅人
- マット・キャピタル・マネジメントCEO。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行。1987年より為替ディーリングの世界に入る。心理学などを駆使した独自の手法で17年間1年もマイナスなく勝ちつづけた常勝トレーダーで、内外の投資家にも太いパイプを持つ。通称マット今井。
- B・N・F
- 2005年12月、みずほ証券によるジェイコム株大量誤発注事件で一躍有名になった個人投資家。スイングトレード、デイトレードなどの取引手法を得意としている。提出が義務付けられている大量保有報告書以外においては本名を公開しておらず、テレビなどに出演する際はインターネット上で用いているハンドルネームの「B・N・F」か、ジェイコムに因んで「J」を名乗っている。「ジェイコム男」とも呼ばれている。