ジェシー・リバモア

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ジェシー・リバモア（Jesse Lauriston Livermore、1877年7月26日 - 1940年11月28日）はアメリカの著名な投機家、相場師。グレートベアの異名を持つ（相場では、一般に買い方に回る強気筋を「ブル」、売り方に回る弱気筋を「ベア」と呼ぶ。リバモアは売りで非凡な才能を見せたためこの異名がついた）。

[編集] 概要

15歳より合百（市場外で賭博のような株取引を行うところ）で取引を始め、1000ドルの資金を作った時から彼の投機家としてのキャリアが始まった。1897年、 ニューヨーク、ウォール街にて取引を開始するも、6ヶ月足らずで破産する（一度目の破産）。

1900年、一度目の結婚。

1901年、5万ドルの資産を作った後、二度目の破産。

1907年、二度の破産から立ち直り、30歳にして100万ドルの資産を保有するようになる。NY市場が金融崩壊の危機に陥ったとき、J・P・モルガンより市場救済の要請を受ける。このときリバモアは大量の売りポジションを持っており、もし彼が売り続ければ、NY市場は本当に崩壊しかねない状態であった。

これを受け、同年10月25日の朝、ジェシー・リバモアは、猛然と買い戻しに入り、主要なあらゆる株をも買い捲る行動に出た。これをきっかけに市場の流れは変わり、暴騰相場が始まったのだった（しかし一方でリバモアは、買った株を同日密かに売り抜けていた）。銀行家達は、リバモアの愛国的な行為に感謝した（彼は愛国心から買いに回った訳ではなく、銀行団が資金提供に合意したとの情報を得て、買いへの転向を決めたという説もある）。

1908年、コットン相場の大暴落で、綿花の買占めに失敗。三度目の破産をする。1929年、暗黒の木曜日に向けた空売りを行ない数百万ドルの利益をあげ、三度目の復活。

1934年、四度目の破産。

1940年、「自分の人生は失敗だった」と書かれた遺書を四番目の妻に残しピストル自殺を遂げた。

[編集] 投機手法など

彼の著作によると、投機の手法は、もっぱら『順張り』であった。 仕掛けて後に利が乗ってゆくにつれて建て玉を増やしてゆくという手法であり、「ナンピンは決して行ってはいけない」という行動指針に従っていたようだ。

株の銘柄に関しては、主力株のみ扱っていたことで知られる。 人生の後半にかけては株価操縦にも携わっていた（現在と比すると当時は、株価操縦の違法性が低かった）。